2026年1月21日の世界市場は、地政学的な緊張とその後の緩和期待に大きく影響を受けた一日となりました。米国のグリーンランド政策に関する発言が市場心理を揺さぶり、主要株価指数や為替、商品市場でボラティリティが拡大する展開となりました。特に リスク回避とリスク選好が交錯した動きが顕著で、市場参加者は短期的イベントと経済指標を注意深く見極めました。
1. 株式市場の動き
日本市場
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日経平均株価:52,774.64円(前日比 -216.46)≒ -0.41% 下落21日は米国株安の流れを受けて軟調な展開となり、5日続落の流れが続きました。
アジア市場(日本除く)
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韓国総合指数などアジア株もリスク回避色が強く、日本株と同様に不安定な動き。
欧州市場
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DAX指数:24,560.98(前日比 -0.58% 前後)と軟調。
米国市場
※ 21日ニューヨーク市場終値(米東部時間)
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ダウ平均:49,077.23(+1.2%)
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S&P 500:6,875.62(+1.2%)
- ナスダック:23,224.82(+1.2%)
米株は 前日の大幅安から反発。トランプ大統領が対欧州関税方針を撤回したことでリスク選好が戻りました。
まとめ:
世界的にリスクオフとリスクオンが激しく交錯。日本株は軟調、米国株は後半反発と地域差が出た一日でした。
2. 為替市場
主要通貨の値動きもテーマ性が色濃く反映されました。
ドル/円 と関連
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ドル/円:158.26付近で推移(±ほぼ横ばい)
欧州との緊張後に円が買われる局面もありましたが、対欧州関税撤回後はドルが買い戻される展開となりました。
ユーロ/ドル
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1.167台付近で推移:終盤にやや下落圧力。
主要通貨まとめ
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ドル全体(DXY)は堅調も限定的上昇圏。
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豪ドル/円などクロス円は円安方向で推移の局面も確認。
まとめ:
政治リスクとその緩和が為替変動の主因。米ドルは日欧のニュースに敏感に反応しました。
3. 商品市場(貴金属・原油)
貴金属
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金価格:史上高値圏で推移、現物価格は約 $4,885/oz と大幅上昇。地政学リスクや株安に伴う逃避先として買われました。
- 銀・プラチナは金ほどではないものの堅調。
原油
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WTI原油:$60台前半で小幅下落圏の動き。
まとめ:
リスクオフ局面では 金が安全資産として強く買われる一方、原油などリスク資産は弱含みに。
4. 金利・債券市場(日米)
米国債利回りはやや上昇基調(10年債で4%台後半)など 長期金利の上昇圧力が継続したという動きに。
日本長期金利は前日の売り一服後、概ね落ち着きが見られましたが、債券市場は警戒感継続。
まとめ:
株式・債券双方で金利変動が意識され、資産間のシフトが顕著となりました。
5. 市場心理と主要テーマ
市場心理
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地政学リスクへの反応:一時 リスク回避が強まる動き。
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関税撤回・政策軟化示唆で リスク選好に転換する場面も。
主要テーマ
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地政学リスク(グリーンランド・米欧関係)
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FRBと中央銀行の政策継続性
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ヘッジとしての商品買い(特に金)
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為替介入や為替動向の警戒感
まとめ
2026年1月21日、世界の金融市場は 地政学的・政策面のニュースで揺れる中、リスク回避と選好が入り混じった値動きとなりました。
| 市場 | 指数/価格 | 前日比 | 一言コメント |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 52,774.64円 | -0.41% | 日本国債利回り上昇と海外不安を背景に続落 |
| ダウ平均 | 49,077.23 | +1.2% | 米欧摩擦の過度な警戒後退で反発 |
| S&P500 | 6,875.62 | +1.2% | ハイテク主導でリスク選好回復 |
| ナスダック | 23,224.82 | +1.2% | 金利上昇懸念後退で成長株が買い戻し |
| ドル/円 | 158.26前後 | -0.01%程度 | 円安一服、イベント前で方向感乏しい |
| 金価格 | 約4,885ドル | 大幅上昇 | 地政学・金融不安の安全資産需要 |
| 原油価格 | 約60ドル | 小幅下落 | 世界景気減速懸念が上値を抑制 |
ニュースを受けた短期的な揺れが大きい日でしたが、市場は 安全資産需要とリスク資産の適時な切り替わりを示しました。今後の主要イベントとしては、FRBや日銀の政策動向、企業決算、地政学リスクの行方が引き続き相場に影響を与えるテーマとなりそうです。
執筆者:pablo
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