2026年2月2日:世界金融市場の振り返り
「歴史的メタル・ショックと米景気の再加速 — 激動の週明け」
2026年2月2日(日本時間2/2 8:00〜2/3 7:00)の市場は、まさに激動の一日となりました。アジア時間での貴金属の暴落がマーケットを揺るがしましたが、夜に入り米国の強い経済指標が発表されると、一気に「米国景気の底堅さ」を評価する動きへとシフトしました。
主要ニュース
米ISM製造業景況指数がサプライズ: 1月の指数が「52.6」と、約3年半ぶりの高水準を記録。製造業の完全復活が意識されました。
メタル・メルトダウン: 金・銀価格が歴史的な急落を演じ、マージンコール(追証)に伴う換金売りがアジア市場を直撃。
次期FRB議長人事への思惑: タカ派的な政策への転換懸念が、ドル高・金利上昇を加速させました。
株式市場:ハイテク売りと景気敏感買いの交錯
日本市場
前場は円安と衆院選への期待感で一時900円超上昇。しかし、後場はアジア株の急落や貴金属安を受けた資源株売りに押され、荒い値動きとなりました。
日経225: 52,655.18円(-1.25%)
TOPIX: 3,536.13(-0.85%)
アジア市場
金価格の乱高下を嫌気し、資源・金融セクターを中心に大幅下落となりました。
香港ハンセン指数: 26,775.27(-2.23%)
上海総合指数: 4,015.75(-2.48%)
韓国総合株価指数 (KOSPI): 4,949.67(-5.30%)
ヨーロッパ市場
アジアの混乱をこなし、米国の良好な指標を受けて後半に買い戻されました。
FTSE100 (英): 10,341.56(+0.80%)
DAX (独): 24,797.52(+1.10%)
CAC40 (仏): 8,181.17(+1.00%)
米国市場(引け)
強い景況感指数を背景に、ダウは500ドル超の急騰。一方、ナスダック100は金利上昇を嫌気した売りに押されました。
ダウ平均 (NY Dow 30): 49,407.66ドル(+1.05%)
S&P500: 6,976.44(+0.54%)
ナスダック100: 25,738.61(-0.22%)
為替市場
米金利上昇を受け、ドル全面高の展開となりました。
ドル円: 155.60円(円安・ドル高)
ドル指数 (DXY): 97.60(+0.30%)
ユーロ円: 183.44円(円安・ユーロ高)
金利・債券
日本の長期金利は政治情勢を前に動意薄でしたが、米国債は強い指標を受けて売り(利回りは上昇)が先行しました。
日本国債10年物: 2.232%(-0.015)
米国債10年物: 4.275%(+0.044)
コモディティ
金・銀がパニック的な下げを演じたほか、原油も地政学リスクの緩和期待で大きく下落しました。
金 (Gold): 4,660.17ドル(-11.4% ※前週末比)
原油 (WTI): 62.33ドル(-5.16%)
市場心理・主要テーマ
「AI・テックから景気敏感株へ」: 米国株内での大規模なセクターローテーションが進行。
実体経済の底力: 「高金利=不況」という懸念を、米国の製造業データが打ち消しました。
全体まとめ
2月2日の市場は、「金融的な混乱」を「実体経済の強さ」が上書きした一日でした。これまでのハイテク頼みの相場から、景気敏感株やドルへと資金が還流する大きな転換点となる可能性があります。今週末の日本衆院選、そして遅れている米雇用統計の発表が今週最大の焦点となります。 米連邦政府閉鎖の影響で発表は延期になりました。
執筆者:pablo
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