世界の金融市場の振り返り
2026年2月3日
(日本時間:2月3日 8:00 ~ 2月4日 7:00)
前書き
2026年2月3日の世界の金融市場は、政治リスクの後退と金融引き締め警戒が交錯する一日となった。
米国では連邦政府予算案が大統領署名まで完了し、政府閉鎖(シャットダウン)懸念は解消。一方で、市場の関心はすでに金利水準やハイテク株のバリュエーションに移っており、地域・資産クラスごとに明確な温度差が生じた。
主要ニュース
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米連邦政府予算案が成立し、大統領署名まで完了
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政府閉鎖回避で短期的な政治不安は後退
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ただし高金利環境の長期化観測が、特に米ハイテク株の重しに
株式市場
【日本市場】異次元の最高値更新
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日経平均株価:54,720.66円(+2,065.48 / +3.92%)
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TOPIX:3,645.84(+109.71 / +3.10%)
円安進行を追い風に、輸出関連株・主力株を中心に全面高。
日経平均は歴史的水準を更新し、海外投資家の買い戻しも強まった。
【アジア市場】上海4,000超、韓国は7%に迫る急騰
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上海総合指数:4,067.74(+51.99 / +1.29%)
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香港ハンセン指数:26,834.77(+59.20 / +0.22%)
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韓国KOSPI:5,288.08(+338.41 / +6.84%)
中国本土市場は節目の4,000ポイントを明確に上抜け。
韓国株は主力大型株主導で急騰し、アジア市場の中でも突出した強さを示した。
【ヨーロッパ市場】横ばい圏での推移
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英FTSE100:10,314.59(-26.97 / -0.26%)
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独DAX:24,780.79(-16.73 / -0.07%)
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欧州Stoxx50:5,991.30(-16.21 / -0.27%)
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仏CAC40:8,179.50(-1.67 / -0.02%)
欧州市場は全体として方向感に欠け、様子見姿勢が強い一日となった。
【米国市場】予算成立もハイテク株は調整(NY引け)
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NYダウ:49,240.99ドル(-166.67 / -0.34%)
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S&P500:6,917.81(-58.63 / -0.84%)
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NASDAQ100:25,338.62(-399.99 / -1.55%)
予算成立の報を受けて買い戻される場面も見られたが、
AI関連などハイテク株への利益確定売りが優勢となり、NASDAQ100は比較的大きな下落となった。
為替市場(NY引け)
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ドル円:155.85円
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ドルインデックス(DXY):97.37
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ユーロ円:183.65円
米金利の上昇を背景にドルは底堅く推移。円安基調は継続している。
金利・債券(NY引け)
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日本国債10年:2.258%(+0.027)
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米国債10年:4.282%(+0.044)
日米ともに長期金利は上昇。株式市場、とりわけグロース株には逆風となった。
コモディティ(NY引け)
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NY金先物:4,970ドル(+7.0%)
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NY銀先物:85ドル(+10.0%)
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NY原油(WTI):62.68ドル(+0.87%)
前日の急落を受け、貴金属はショートカバー主導で急反発。
原油は比較的落ち着いた値動きにとどまった。
市場心理・主要テーマ
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政治リスク後退は好材料だが、市場の主軸は金利とバリュエーション
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日本株は円安効果で独歩高
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米国ではハイテク株の調整色が鮮明
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資産クラス間・地域間の強弱がより明確に
まとめ
2026年2月3日の市場は、
「最悪シナリオは回避されたが、安心して買い進められる環境ではない」
という評価が妥当だろう。
日本株の強さが際立つ一方、米国市場ではNASDAQ100を中心に調整局面が続いている。
高金利環境が続く中、今後は企業業績と金融政策の方向性が、より一層重要な判断材料となりそうだ。
執筆者情報
執筆者:pablo
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