2026年2月12日:金融市場振り返り
みなさん、こんにちは!今日も世界の金融市場を冷静に振り返っていきましょう。2月11日は米国1月雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数+130,000(予想約70K)と大幅上方で市場を驚かせました。一方、年次ベンチマーク調整で2025年の雇用増加が大幅下方修正(当初+584,000→+181,000、March 2025レベル-898,000)され、労働市場の弱さを再認識。株式は小幅調整、金利は小幅上昇、ドルは底堅く、原油・金・銀は上昇するなど、リスクオフ寄りの動きが目立ちました。
主要ニュース
市場センチメントを大きく動かした主なポイントは以下の3点です。
- 米国1月雇用統計の強さ:非農業部門雇用者数+130,000(予想約70K、前回+48K修正後)と大幅上方。失業率4.3%(予想4.4%)に低下、平均時給+0.4%(予想0.3%)。Fedの早期利下げ期待後退で株式の上値を抑えました。
- 年次ベンチマーク調整の影響:BLS発表のannual benchmark revisionでMarch 2025非農業雇用レベル-898,000(seasonally adjusted)。2025年通年雇用増加+181,000(前推定+584,000から大幅下方)。労働市場の実態弱体化が強調されました。
- 地政学リスクの継続:中東(イラン関連)の緊張がくすぶり、原油・金・銀の安全資産需要を支えました。AI・テックセクターの調整も続いています。
2/11に発表された経済指標
- 米国非農業部門雇用者数 (1月):結果 +130,000、予想 +70K、前回 +48K(修正後)
- 米国失業率 (1月):結果 4.3%、予想 4.4%、前回 4.4%
- 米国平均時給 (MoM, 1月):結果 +0.4%、予想 +0.3%、前回 +0.1%
- その他:低インパクト指標多数。未発表・延期のものはなし。
- 年次ベンチマーク調整(annual benchmark revision):March 2025非農業雇用レベル -898,000(seasonally adjusted)。2025年通年雇用増加 +181,000(前推定 +584,000から大幅下方修正)。
| 指標名 | 結果 | 予想 | 前回 (修正後) | 備考 |
| 非農業部門雇用者数 (1月) | +130,000 | +70,000 | +48,000 | 予想を大幅に上回るサプライズ |
| 失業率 (1月) | 4.3% | 4.4% | 4.4% | 前月から低下し労働需給のタイトさを示唆 |
| 平均時給 (前月比) | +0.4% | +0.3% | +0.1% | インフレ圧力の根強さを確認 |
| 2025年3月基準改定 | -898,000 | - | - | 雇用レベルの極めて大幅な下方修正 |
| 2025年通年雇用増加 | +181,000 | - | +584,000(旧) | 実態としての労働市場弱体化が判明 |
株式市場
① 日本(日経225、TOPIX) 日本市場は建国記念日で休場。動きなし(前日2/10終値基準:日経225 57,650.54(+1,286.60、+2.28%)、TOPIX 3,855.28(+71.71、+1.90%)で記録的高値更新後)。
② アジア(ハンセン、上海総合、KOSPI) アジア市場は米国雇用統計前の調整色が残るも、小幅上昇〜横ばい。中国インフレデータや地域センチメントが支え。
- ハンセン指数:27,266.38(+83.23程度、+0.31%)
- 上海総合指数:4,131.99〜4,133.46(+3.62程度、+0.09%)
- KOSPI:5,354.49〜5,346.34(+0.6%程度、横ばい〜小幅上昇)
③ 欧州(FTSE100、DAX、CAC40) 欧州市場は堅調。FTSEが強く、全体として小幅上昇〜横ばい。地政学リスクを背景にディフェンシブ銘柄が支え。
- FTSE100:10,472.11(+118.27、+1.14%)
- DAX:24,957〜24,924(-0.12%〜-0.53%程度、小幅安)
- CAC40:8,313.24(-約15ポイント、-0.18%)
④ アメリカ(ダウ、ナスダック、S&P500) 強い雇用統計で利下げ期待後退、テック株が売られ小幅調整。ダウは記録高値から後退。
- ダウ:50,121.40(-66.74、-0.13%)
- ナスダック:23,066.47(-36.01、-0.16%)
- S&P500:6,941.47(-0.34、ほぼ横ばい ≈ -0.005%)
| 市場・指数 | 終値 / 水準 | 前日比 | 騰落率 | 市場概況 |
| NYダウ | 50,121.40 | -66.74 | -0.13% | 記録的高値からの利益確定売り |
| ナスダック | 23,066.47 | -36.01 | -0.16% | AI・テックセクターの調整が継続 |
| S&P 500 | 6,941.47 | -0.34 | -0.01% | ほぼ横ばい、方向感に欠ける展開 |
| 日経225 | 57,650.54 | - | - | 2/11 建国記念日のため休場 |
| FTSE 100 | 10,472.11 | +118.27 | +1.14% | 欧州内で突出、ディフェンシブ株が牽引 |
| DAX | 24,924.00 | - | -0.53% | 欧州主要国の中では軟調な動き |
| ハンセン指数 | 27,266.38 | +83.23 | +0.31% | 中国インフレデータを受け底堅い推移 |
為替
- ドル円:153付近(円高方向、強いドル期待後退でドル安寄り、詳細変動-0.5%程度)
- ユーロドル:1.185975(-0.30%)
- DXY:97.07(+0.16%と小幅上昇)
| 通貨ペア | 水準 | 騰落率 | 状況・要因 |
| ドル円 (USD/JPY) | 153.00付近 | -0.5%程度 | ドル安・円高。強い雇用統計後も上値重い |
| ユーロドル (EUR/USD) | 1.185975 | -0.30% | ユーロ圏の成長懸念も背景に弱含み |
| ドル指数 (DXY) | 97.07 | +0.16% | 金利上昇に伴いドルが底堅く推移 |
金利・債券
- JGB10Y:2.237%(ほぼ横ばい、-0.0001%程度)
- US10Y:4.177%〜4.18%(小幅上昇 +0.030程度、雇用統計で利下げ観測後退)
| 指標 | 利回り | 前日比 | 状況 |
| 米10年債利回り | 4.180% | +0.030 | 雇用統計を受け利下げ期待が後退し上昇 |
| 日本10年債利回り | 2.237% | -0.0001 | 休場もありほぼ横ばい、安定推移 |
コモディティ
- WTI原油先物:64.89(+0.94程度、+1.47%〜1.45%、中東緊張で上昇)
- ゴールドスポット:5,090.15〜5,083.69(+59.79程度、+1.19%〜1.32%、安全資産需要)
- シルバースポット:84.266〜84.534(+3.488〜3.756、+4.32%〜4.65%、金に連動し産業・投資需要で大幅上昇)
市場心理・主要テーマ
VIX(恐怖指数):17.79(+0.43、+2.48%)と小幅上昇しましたが、低水準でパニックなし。投資家心理は「リスクオフ寄り」へシフトしつつ、雇用統計の強さがドル・金利を支え、リスクオンとオフが混在。主要テーマは「Fed利下げ先送り」「年次ベンチマーク調整による労働市場弱体化再認識」「地政学(中東・イラン)」「AI調整」です。
| 商品 | 価格 | 騰落率 | 主な要因 |
| WTI原油先物 | 64.89 | +1.47% | 中東(イラン関連)の緊張継続 |
| ゴールドスポット | 5,090.15 | +1.19% | リスクオフの安全資産需要が流入 |
| シルバースポット | 84.534 | +4.65% | 投資需要と産業需要の双方で大幅高 |
| VIX指数 | 17.79 | +2.48% | 株式の調整に合わせ、やや警戒感上昇 |
全体まとめ
2月11日は米国雇用統計のサプライズ強さ(+130K)が主導しつつ、年次ベンチマーク調整で2025年の雇用弱さが露呈。株式は小幅調整、金利・ドルは底堅く、原油・金・銀は上昇。市場はFedの次の一手(CPI待ち)と労働市場の実態をにらみながら、レンジ内で推移しました。引き続きデータ次第で動きやすい状況です。
情報ソース
- Investing.com、Yahoo Finance、Reuters、Bloomberg、Trading Economics、BLS、CNBC、MarketWatch(経済指標・終値データ)
- その他主要金融メディア(市場まとめ)
執筆者:pablo 世界の金融市場・経済指標を中心に、事実に基づき中立的な立場で整理・解説しています。 ※投資は、投資家自身の判断と責任で行うべきものであり、当ブログは投資判断に関する一切の責任を負いません。


