【2026年04月20日】経済ニュース振り返り
対象時間:日本時間 4月19日(日)7:00 ~ 4月20日(月)7:00(アジアオープン〜翌アジアオープン)
📰 ニュース見出し(時系列)
🌏 アジア時間 4/19(日)7:00〜16:00
| 朝 | 【ホルムズ再封鎖・継続】IRGCが4/18土曜にホルムズ再封鎖を宣言——開放宣言からわずか24時間で完全撤回。石油タンカーの通航数はゼロが続く |
| 朝 | イラン大統領報道官「度重なる信頼の裏切りと、譲歩のプロパガンダ利用を受け再封鎖した」 |
| 朝 | 朝日新聞「イラン軍『海峡厳しく管理』——外相の開放宣言から一転」「AIの時代:米軍、イラン攻撃でAI使用か」 |
| 朝 | 4/18(土)UKMTO確認:IRGCのガンボート2隻がタンカーに発砲。仏CMA CGM自社船が警告射撃を受けたと報告。インド向け14隻が通過試み→13隻が引き返す |
| 朝 | インド外務省、駐印イラン大使を召喚——インド籍船舶2隻への銃撃事件に抗議(PTI) |
| 朝 | サウジアラビア、米に封鎖解除を要請——「封鎖はイランよりも湾岸諸国を傷つけている」(WSJ) |
🌍 ロンドン時間 4/19(日)16:00〜21:30
| 夕方 | 【TOUSKA拿捕】米海軍駆逐艦USS Spruance、イラン貨物船「TOUSKA」をオマーン湾で拿捕——エンジンルームを砲撃・米海兵隊が乗船。停戦後初の米軍による実力行使(トランプがTruth Socialで発表) |
| 夕方 | CENTCOM「TOUSKAは6時間にわたる警告を無視。米軍は慎重かつプロとして対応(deliberate, professional, proportional)。封鎖開始以来23隻を引き返させた」 |
| 夕方 | トランプ(Truth Social)「イランが合意しなければすべての発電所と橋を破壊する。NO MORE MR. NICE GUY!」「封鎖でイランは1日5億ドルを失い、米国は何も失っていない」 |
| 夕方 | イラン軍報道官ゾルファガリ「武装した海賊行為だ。イランは近い将来、対応する」 |
| 夕方 | イラン国営IRNA「パキスタンでの第2回交渉参加を拒否——米の過剰な要求・封鎖継続が理由。明確な交渉見通しなし」 |
| 夕方 | 停戦の有効期限は水曜日(4/22)。主な難点は①イランの核濃縮ウランの扱い②ホルムズ海峡の管轄権——TIME報道 |
| 夕方 | TUIクルーズ2隻(Mein Schiff 4・5)が当局承認を得てホルムズ通過——民間船舶の例外的通航として注目 |
| 夕方 | 原油急騰:WTI一時+7%の90.33ドル、Brent+7%の96.88ドル——TOUSKA拿捕・再封鎖継続を受けた地政学プレミアム再点火 |
🗽 ニューヨーク時間 4/19(日)21:30〜4/20(月)7:00
| 深夜 | トランプ(Axiosインタビュー)「合意の概念は固まった。非常に良い機会がある」——詳細は明かさず |
| 深夜 | バンス副大統領・ウィトコフ特使・クシュナー顧問、イスラマバード入り——第2回米イラン協議へ向けホワイトハウス発表 |
| 深夜 | イラン側はイスラマバード協議参加を否定——イラン国営メディアが複数「代表団を送らない」と報道。交渉成立不透明に |
| 深夜 | ウォーシュ次期Fed議長候補、上院銀行委員会4/21証言の準備書面を公開——「Fedは守備範囲にとどまれ。独立性はFed自身にかかっている」。ティリス上院議員(共和・ノースカロライナ)は依然Warsh承認阻止を宣言 |
| 深夜 | ロンドンでユダヤ関連施設への放火相次ぐ——英当局が17歳・19歳を逮捕(Democracy Now!) |
| 深夜 | 米ルイジアナ州で銃乱射——子供8人を含む死者(ABC/NBC) |
| 月曜引け | S&P500 7,109.14(▲0.24%)、NASDAQ 24,404.39(▲0.26%——13日連続高に終止符)、ダウ 49,442.56(▲0.01%)。ラッセル2000 +0.58%で過去最高値を更新 |
| 月曜引け | WTI原油 NYクローズ時点 +6.14%の89ドル台(高値90.33ドルから小反落)、Brent +5.51%の95.36ドル |
| 月曜引け後 | カナダ3月CPI:前年比+2.4%(予想+2.5%を下回る)、前月比+0.9%(予想+1.1%)——エネルギー価格が前月比+13.1%(ガソリン+21.2%、月間では記録的上昇) |
🎙️ 要人発言
| 人物 | 要旨 |
|---|---|
| 📅 4月19日(日) | |
| トランプ大統領 Truth Social/Axios |
「イランが合意しなければすべての発電所と橋を破壊する。NO MORE MR. NICE GUY!」「USS Spruanceがイラン船TOUSKAのエンジンルームを撃ち拿捕、米海兵隊が掌握」「封鎖でイランは1日5億ドルを失い、米国は何も失っていない」「合意の概念は固まった——非常に良い機会がある」(Axios) |
| バンス副大統領 (移動中) |
米交渉団を率いてイスラマバードへ出発。前回第1ラウンドに続き交渉を主導。ウィトコフ特使・クシュナー顧問も同行 |
| ルビオ国務長官 4/18(直近) |
欧州各国に対し、イランへの制裁再発動を迅速に決定するよう要請。「イランは既存合意に違反し、核開発能力に近づいている」 |
| ガリバフ議長 イラン議会・首席交渉官 |
「米の海上封鎖が続く限り、ホルムズ海峡を開いたままにしておくことは不可能だ(impossible)」「大きな隔たりが残っている」 |
| ゾルファガリ軍報道官 イラン |
「これは武装した海賊行為だ。イランは近い将来、報復する(retaliate soon)」 |
| イラン第1副大統領 | 「ホルムズ海峡の安全はタダではない(security of the Strait of Hormuz is not free)」 |
| イラン外相 イラン |
「米国がイランの港湾・船舶を脅かすことに対し、強く警告する」 |
| CENTCOM 米軍中央司令部 |
「TOUSKAは6時間にわたる警告を無視した。米軍は慎重かつプロフェッショナルとして、比例的な手段で行動した(deliberate, professional, proportional)。封鎖開始以来23隻を引き返させた」 |
| 📅 4月20日(月) | |
| ウォーシュ 次期Fed議長候補 (証言書面公開) |
「Fedは自らの守備範囲にとどまれ(must stay in its lane)。独立性はFed自身にかかっている(Fed independence is largely up to the Fed)」「大統領や議会が金利に言及することは、独立性を直接脅かすものではない」——4/21上院銀行委員会証言に向け準備書面を公開 ※ Fed当局者はFOMC直前ブラックアウト期間中のため新規発言なし |
📊 経済指標
▍4月20日(月)発表分
| 発表時刻・国 | 指標 | 結果 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|
| 10:00(中) | 中国 LPR 1年(4月) | 3.00% | 3.00% | 3.00% |
| 10:00(中) | 中国 LPR 5年(4月) | 3.50% | 3.50% | 3.50% |
| 13:30(日) | 日本 第3次産業活動指数(2月)前月比 | ▲0.4% | ▲0.5% | +2.0%(改定) |
| 15:00(独) | ドイツ PPI(3月)前月比 | +2.5% | — | ▲0.5% |
| 15:00(独) | ドイツ PPI(3月)前年比 | +3.1% | — | +3.1% |
| 21:30(加) ★注目 |
カナダ CPI(3月)前月比 | +0.9% | +1.1% | +0.5% |
| 21:30(加) ★注目 |
カナダ CPI(3月)前年比 | +2.4% | +2.5% | +1.8% |
今日の最大注目指標はカナダ3月CPI。前年比+2.4%(予想+2.5%を下回る)、前月比+0.9%(予想+1.1%を下回る)とダブルミスとなったが、内訳を見ると話は単純ではない。エネルギー価格が前月比+13.1%、なかでもガソリンが+21.2%と月間では記録的な急騰——イラン戦争に伴うホルムズ封鎖が3月の価格にそのまま滲み出た形だ。ただし前年比が予想を下回ったのは、GST/HST税制優遇の終了に伴う昨年2月の価格急騰というベース効果が働いたため。カナダ中銀コアCPI(食料・エネルギー除く)は+2.5%と前月(+2.3%)から上昇した点に注意が必要で、基調インフレには緩和の気配はない。中国LPRは1年・5年ともに据え置きで材料視されず。ドイツPPIは前月比+2.5%と前月の▲0.5%から急反発——エネルギーコスト上昇が欧州製造業の仕入れ価格を直撃し始めたことを示す。一言で言えば「表面の数字は予想ミスだが、エネルギー高を除けば世界中で基調インフレは高止まり」の一日だった。
🎯 CME FedWatch(4月20日 7:11 CT時点)
次回FOMC:2026年4月29日
現行政策金利:3.50〜3.75%(350〜375bps)
| 目標レンジ(bps) | 現在 4/20 |
1日前 4/17 |
1週前 4/13 |
1ヶ月前 3/20 |
|---|---|---|---|---|
| 325〜350(▲25bp 利下げ) | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 350〜375(据え置き)★現行 | 100.0% | 99.0% | 99.0% | 87.6% |
| 375〜400(+25bp 利上げ) | 0.0% | 1.0% | 1.0% | 12.4% |
データ出所:CME FedWatchツール(添付スクリーンショットより、2026年4月20日 7:11 CT)
▶ 読み解き:4月29日FOMCの据え置き確率が100%に到達。利上げ確率は1ヶ月前の12.4%から0.0%へ消滅し、利下げも0.0%——「上にも下にも動けない完全な手詰まり」が数字に表れた。TOUSKA拿捕と停戦崩壊リスクによりインフレ再燃懸念が強まる一方、景気への下押し圧力も現実化しつつある。Fed当局者はFOMC直前ブラックアウト期間中で新規発言は出ない。次の注目は4/21のWarsh上院公聴会と、停戦期限の水曜日(4/22)。
📎 出典・引用
Reuters / Bloomberg / AP / CNBC / NBC News / ABC News / NPR / PBS News / Al Jazeera / CNN / TIME / Washington Post / NBC News / Wall Street Journal / Axios / Democracy Now! / 朝日新聞 / 日刊工業新聞 / PTI(インド)/ IRNA(イラン国営)/ CME FedWatchツール / みんかぶFX 経済指標カレンダー / Statistics Canada
✍️ 執筆者
ぱぶちゃん|投資歴6年
ゴールド・マクロ・FXを事実ベースで解説するブログを運営中。
相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。ナンピンは得意です。
X(旧Twitter):@pablo29god
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