【2026年7月13日】マーケット展望——ホルムズ再緊迫で日経一時▲842円、原油は+4%超急伸
📅 2026年7月13日(月)寄付後(10:24時点)/東京市場
📎 週末の振り返りはこちら→「GPIF発言で日経平均813円高のトリプル高——週末は米イラン協議決裂、ホルムズ海峡封鎖を通告」
📎 週末の振り返りはこちら→「GPIF発言で日経平均813円高のトリプル高——週末は米イラン協議決裂、ホルムズ海峡封鎖を通告」
📌 30秒で読む結論
週末のホルムズ海峡再緊迫を受け、週明けの東京市場はリスクオフ一色でスタート。日経平均は一時842円安、原油は4%超の急伸と、金曜の「トリプル高」ムードから一転した寄付きとなった。
①日本株:日経平均は前営業日比842円安(-1.23%)の67,715円。CME先物はさらに下に位置し、下値模索が続く可能性
②為替:ドル円は162.12円、+0.41円と円安方向——株安の中でも「有事の円買い」が働かず、原油高による日本の交易条件悪化が意識されている可能性
③金:NY金は4,080ドル台と小幅安——株安・原油高の中でも上昇せず、米長期金利上昇(10年債4.587%)が重荷に
④原油:WTIは74.48ドルまで+4.30%の急伸——ホルムズ海峡封鎖通告を受けた思惑買いが継続
1️⃣ 日本株
| 銘柄・指数 | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| 日経225(現物) | 67,715.73 | ▲842.00(-1.23%) | 10:24 |
| 225先物 大取mini | 67,830.00 | ▲980.00(-1.42%) | 10:24 |
| 225先物 SGX | 68,030.00 | ▲780.00(-1.13%) | 10:14 |
| 225先物 CME円建て | 68,085.00 | ▲1,165.00(-1.68%) | 10:13 |
| 日本225レバレッジ(1570) | 73,810.00 | ▲2,040.00(-2.69%) | 10:24 |
| 日本ダブルインバース(1357) | 2,718.00 | +77.00(+2.92%) | 10:24 |
金曜のGPIF発言による「トリプル高」ムードは週末の地政学リスクで一掃され、日経平均は寄付きから売り優勢の展開。CME先物(円建て68,085円、-1.68%)は現物(67,715円、-1.23%)よりも下げ幅が大きく、時間外での下値模索が続いていたことがうかがえる。連動商品では日本225レバレッジ(1570)が-2.69%と現物の倍以上の下落率、日本ダブルインバース(1357)は+2.92%と、ヘッジ・ショート方向のポジションが機能した格好。原油高を受けた輸送・電力コスト増への懸念に加え、ホルムズ海峡封鎖(日本時間13日23時発効予定)を前に様子見姿勢が強まっている可能性がある。半導体関連には金曜のSKハイニックス上場を受けた物色余地も残るが、本日はマクロ地政学リスクが優先される地合いだ。
2️⃣ 為替(ドル円)
| 通貨ペア | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 162.128 | +0.410(+0.25%) | 10:24 |
| ユーロドル | 1.1385 | -0.0029(-0.25%) | 10:24 |
| 米10年債利回り | 4.587% | +0.018(+0.39%) | 10:25 |
株安にもかかわらずドル円は162円台前半まで円安が進行しており、いわゆる「有事の円買い」が機能していない点が本日の特徴。原油急伸を受けた日本の交易条件悪化(輸入インフレ)や、米10年債利回りの上昇(4.587%、+0.39%)による日米金利差の再拡大が円売り材料として意識されている可能性がある。金曜に片山財務相のGPIF発言で161円台まで進んだ円高はほぼ帳消しとなった形だ。ユーロドルは1.1385とわずかに軟調で、ドルは全面高の様相。ホルムズ海峡封鎖が本日23時に発効予定であることを踏まえると、原油急伸→インフレ懸念→日米とも金利上昇観測、という構図が今週前半のドル円の方向性を左右しそうだ。
3️⃣ 貴金属(金・XAUUSD)
| 銘柄 | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| NY金先物 | 4,080.82 | ▲32.88(-0.80%) | 10:22 |
| CFD金(XAUUSD相当) | 4,073.90 | ▲47.20(-1.15%) | 10:24 |
※銀(シルバー)の現在値データは今回の取得範囲に含まれていないため、金(XAUUSD)中心の記述としています。
株安・原油高というリスクオフの典型的な組み合わせにもかかわらず、金は上昇せずむしろ軟調に推移している点が目を引く。当ブログが一貫して主張してきた「金は安全資産ではなく実質金利で動く」というフレームワーク通り、米10年債名目利回りの上昇(4.587%)がインフレ期待の上昇を上回るペースで進めば実質金利は上昇し、無利息資産である金には逆風となる。ホルムズ海峡の緊迫で原油発のインフレ懸念が高まる一方、その反応として長期金利が先に上昇したことで金が伸び悩んでいる、という構図が今の値動きに表れていると考えられる。Cウェーブ・下降波5の目線では、直近安値を割り込まずに推移できるかが目先の分岐点になる。
4️⃣ 原油(WTI先物)
| 銘柄 | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 74.48 | +3.07(+4.30%) | 10:23 |
| CFD原油 | 74.39 | +2.91(+4.07%) | 10:24 |
WTIは週末の米中央軍によるイラン港湾封鎖通告を受け+4%超の急伸。週末振り返りで触れた通り、週内レンジは安値67.83ドル・高値76.06ドルと荒く、直近は74ドル台に位置している。封鎖が本日23時(日本時間)に発効予定であることを踏まえると、実際に発効し供給懸念が現実味を帯びるのか、それとも土壇場での外交決着があるのかで、本日終盤にかけて再度大きく振れる可能性がある。当ブログの一貫したロジックである「ホルムズ→原油高→インフレ→Fed利上げ観測→実質金利上昇→金圧迫」の連鎖が、まさに本日の金・ドル円の値動きにも表れている形だ。VIX恐怖指数は15.03(-5.11%)と逆に低下しており、株安・原油高の割には市場全体のパニック度合いはまだ高くない点も付記しておきたい。
🎯 本日の焦点
- ①23時(日本時間)に予定される米中央軍のイラン港湾封鎖が実際に発効するか、それとも土壇場での外交決着があるか——原油・金・ドル円すべての方向性を左右する最大の分岐点
- ②14日(火)の米CPIとウォーシュFRB議長の議会証言を前に、市場は原油高由来のインフレ再燃をどこまで織り込むか——FedWatchの利上げ確率(現状37.9%)の変動に注目
- ③週末号でも触れた通り、今週半ばにはTSMC・ASMLなど世界半導体大手の決算が予定——地政学リスクが一服すれば、金曜のSKハイニックス上場を機とした半導体ラリーが再燃する可能性も
📚 主な出典
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。本記事に含まれる情報は執筆時点(2026年7月13日10:24頃)のものであり、その後の値動きにより内容が変化する可能性があります。また、本記事は特定の立場や見解を代表するものではなく、事実と考察は本文中で区別しています。米軍によるイラン港湾封鎖(13日23時JST発効予定)は本稿執筆時点で未実施であり、実際の展開や市場への波及については続報でお伝えします。
ぱぶちゃんのファンダメンタルlab|director-pablo.blogspot.com

