【2026年7月16日】XAUUSDチャート分析——米軍5日連続空爆でも上値重く、4,032圏でもみ合い継続
目次
- 前回分析(7/15)との差分サマリー
- マルチタイム分析
- フィボナッチ水準の現在地
- エリオット波動カウント(起点リセットのお知らせ)
- 本日のSELL ZONE
- 本日のBUY ZONE
- シナリオ分岐
① 前回分析(7/15)との差分サマリー
| 項目 | 7/15時点 | 7/16時点(現在) |
|---|---|---|
| 現在値 | 4,029〜4,030 | 4,032〜4,033(13:35時点、変動あり) |
| 直近の値動き | 4,103.58から反落、調整局面入り | 4,081圏まで戻す場面もあったが、4,024.21まで再下落。その後4,032圏まで回復 |
| 4,091(旧38.2%水準) | 一時上抜けたが再び下回る | 再上抜けできず、上値の重い展開が継続 |
| ファンダ材料 | CPI下振れ、ウォーシュ証言(1日目)待ち | 米軍が5日連続でイラン空爆、対イラン戦争を議会に正式通知。ウォーシュ議長は2日目証言でも明確な金利パスに言及せず |
前回7/15の記事では「4,091を再度明確に上抜けられるかが焦点」とお伝えしましたが、その後は4,081圏まで戻す場面があったものの4,091を上抜けられず、再び4,024.21まで下落しました。現在は4,032圏まで戻していますが、方向感の乏しいレンジ相場が続いています。地政学面では米軍による対イラン空爆が5日連続となり、トランプ大統領は戦争権限法に基づく対イラン軍事行動の再開を議会に正式通知、核施設攻撃の可能性にも言及するなど緊張は一段と深刻化しています。
📊 7/15→7/16の値動き
② マルチタイム分析
月足
7月はO=4,011.40 H=4,203.00 L=3,960.13 C=4,033.10で進行中。月間の値幅は依然として大きいものの、月半ばを過ぎて始値近辺での推移に落ち着きつつあります。
週足
週足はH=4,103.58 L=3,983.09 C=4,032.88。高値・安値ともに更新できておらず、レンジ内でのもみ合いが続いています。
日足・H4
日足はH=4,065.74 L=4,024.21 C=4,033.43と、比較的狭いレンジでの推移。H4足では7/14のCPI急伸後、上値を切り下げながら4,024〜4,050のレンジに収れんしつつある様子が確認できます。
H1・M30・M15・M5
H1では7/15夜21:30の米6月PPI発表(前月比▲0.3%、前年比+5.5%と、いずれも市場予想を下回るインフレ鈍化)を受けて4,079〜4,081圏まで戻す場面がありましたが、上値を切り下げて4,032圏まで反落。M5では7/16未明(03:05〜05:05)に4,062圏から4,027圏まで急落する場面があり、その後4,032〜4,033まで回復しています。短期的には方向感を欠くレンジ相場です。
📊 3,960.13安値からの実際の値動き
📌 ファンダメンタル要因
- 7/13夜:ホルムズ海峡でUAE船籍タンカー「Mombasa」「Al Bahiyah」の2隻がイランの巡航ミサイル攻撃を受け、インド人船員1人が死亡、8人が負傷。イラン革命防衛隊海軍はバーレーンの米軍基地(ジュフェール)も攻撃
- トランプ大統領は戦争権限法に基づき、7日から対イラン軍事行動を再開したことを議会に正式通知。核施設攻撃の可能性にも初めて言及し、事実上の「対イラン戦争再開」を公式化
- 7/15:米軍はイランのグレーター・トンブ島でミサイル貯蔵・発射拠点を狙った約90分間の空爆を実施(5日連続)。日本時間16日午前4時には第2波の攻撃も実施。トランプ氏は「イランが海峡での船舶攻撃を止め航行再開に応じるまで空爆を強化し続ける」と明言
- 7/15 21:30(日本時間):米6月PPIが発表され、前月比▲0.3%(予想0.0%、2025年8月以来のマイナス)、前年比+5.5%(予想+6.2%、3月以来の低水準)と、CPIに続きインフレ鈍化を裏付ける内容に。コアPPIも前月比+0.2%・前年比+4.7%といずれも予想を下回った。これを受けてFedの7月利上げ観測が急後退(金利据え置き確率は85%超に上昇)し、ドル売りが強まる中で金は一時4,081圏まで急伸した
- ウォーシュFRB議長は7/14下院、7/15上院と2日連続で議会証言。「インフレの高止まりは容認しない」「連邦準備制度の独立性は極めて神聖」との原則論を繰り返す一方、質疑応答では「最近のインフレデータは基調インフレを見極めるには不完全」と述べ、具体的な利上げ・利下げの方向性には言及せず。AI投資による物価上昇は「必ずしもインフレ的ではない」との認識も示した
- 市場は前日のCPI下振れとこの日のホルムズ情勢激化の綱引きが続き、方向感に乏しい展開。中国の4-6月期GDPは前年同期比+4.3%と、1-3月期の+5.0%から減速し、市場予想(+4.5%)・政府目標(4.5〜5.0%)をいずれも下回り、2022年10-12月期以来3年半ぶりの低成長となった。不動産不況の長期化と個人消費の伸び悩みが響いており、これもリスクセンチメントに影響を与えている
- ※本セクションのファンダ情報は7/16 13:35時点のものです。ホルムズ海峡情勢・対イラン軍事作戦は流動的に推移しているため、最新状況は別途ご確認ください
③ フィボナッチ水準の現在地
大局フィボ(2018年安値1,178→2025年高値5,622、幅4,444ドル)
| 水準 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|
| 23.6% | 4,574 | すでに下抜け済み |
| 38.2% | 3,924 | 7/13に3,960.13まで接近、未到達のまま反発 |
| 50.0% | 3,400 | ベアシナリオ中期ターゲット |
| 61.8% | 2,876 | 深押しシナリオの遠方ターゲット |
旧・下降第1波の内部フィボ(水準は引き続き有効)
| 水準 | 価格 | 現状 |
|---|---|---|
| 0%(起点) | 3,941.88 | 7/13安値3,960.13で接近・反発 |
| 38.2% | 4,091 | 7/14に一時上抜け(4,103.58)も、以降は再上抜けできず上値抵抗として定着しつつある |
| 50.0% | 4,137 | 未到達 |
| 61.8% | 4,183 | 未到達 |
4,091は7/14の一時的な上抜け以降、7/15・7/16と2日連続で再上抜けを試すもことごとく跳ね返されており、レジスタンスとしての性格を強めています。3,960.13〜4,091のレンジでのもみ合いが、今しばらく続く可能性があります。
📊 実際の値動きとフィボナッチ水準(7/13安値〜現在)
フィボナッチ・チャネル
チャネル上限(戻り売り):4,200〜4,270/チャネル中央(現在地付近):4,050〜4,200/チャネル下限(大局ターゲット):3,500〜3,620。現在値4,032〜4,033はチャネル中央のさらに下寄りに位置しています。
④ エリオット波動カウント(起点リセットのお知らせ)
📝 これまで「下降第5波」として数えてきた戻り(3,960.13→4,103.58)が、下降第1波の安値4,021.99を明確に上回ったことで、推進波としての重複ルールに抵触しました。7/13〜7/14のCPI・トランプ発言撤回という明確なファンダ転換点を機に、3,960.13を新たな起点として、小さなA-B-C修正としてカウントを数え直します。4,091・4,137・3,941.88・3,924といった価格水準そのものは、ラベルに関係なく引き続き有効なサポート・レジスタンスとして使用します。大局が下落トレンド継続中という見方(ベア優先)は維持します。
📍 現在地:3,960.13を起点とする修正A波(→4,103.58)はほぼ完成。現在は修正B波の内部で、4,024.21〜4,081のレンジで方向感を探っている段階。
| 波動 | 値幅 | 状態 |
|---|---|---|
| 修正A波 | 3,960.13 → 4,103.58 | ほぼ完成 |
| 修正B波 | 4,103.58 → 現時点で4,024.21が安値 | 進行中 ★今ここ |
| 修正C波 | 未確定 | B波完了後に発生見込み |
📊 新カウント波動イメージ図(模式図・価格スケールは簡略化)
修正B波はまだ形状が確定しておらず、4,024.21が最終安値になるか、それとも3,960.13を再び試すような深い押しになるかは現時点では未確定です。B波が完了した後の修正C波が、A波高値4,103.58を試すか、それを超えるかどうかが次の重要な観察ポイントになります。地政学リスク(対イラン戦争の公式再開)が深刻化する一方、Fed高官の姿勢は中立的であるため、方向感の乏しいレンジが続く可能性を念頭に置いています。
⑤ 本日のSELL ZONE
エントリー(第1):4,060〜4,081(レンジ上限・戻り高値圏) 利確:4,000 SL:4,105超え
エントリー(第2):4,091〜4,103(A波高値圏への再接近時) 利確:3,983 SL:4,138超え
根拠:4,091は2日連続で上抜けを阻まれている要衝。地政学リスクの急変動(追加空爆・核施設攻撃報道等)でボラティリティが急拡大しやすいため、通常より小さめのポジションサイズを推奨。
📊 SELLゾーンと現在地
⑥ 本日のBUY ZONE
エントリー(第1):4,015〜4,025(B波安値圏・レンジ下限) 利確:4,081 SL:3,983割れ
エントリー(第2):3,960〜3,983(起点再テスト時の押し目狙い) 利確:4,091 SL:3,900割れ
根拠:4,024.21は直近のB波安値。ここを死守できるかが、レンジ継続かさらなる下落かの分岐点。第2ゾーンは起点3,960.13を再度試す場合の押し目候補。
📊 BUYゾーンと現在地
⑦ シナリオ分岐
🎯 優先シナリオ
大局の下落トレンド継続を引き続き優先視する。修正B波が完了し修正C波でA波高値4,103.58を試す戻りがあっても、そこが二番天井となり本格的な下落再開(3,941.88・3,924方向)につながる可能性を本線とする。ただし地政学リスクの急変動(核施設攻撃の実行有無等)次第では、安全資産としての金買いが優勢になり、シナリオが崩れるリスクもある。
| シナリオ | 条件 | 想定展開 |
|---|---|---|
| 下落再開(優先) | 4,091〜4,103で頭打ち、4,024.21を下抜け | 修正C波下落、3,941.88・3,924を再テスト |
| レンジ継続 | 3,983〜4,103のレンジ内での推移 | 方向感を欠く展開が継続 |
| 上放れ(要警戒) | 日足終値で4,103.58、さらに4,137を明確に上抜け | 下落トレンド自体の見直しを検討 |
📊 シナリオ分岐イメージ
当面のウォッチポイントは、①4,024.21を下抜けるか(B波の深押しリスク)、②4,091〜4,103での頭打ちを再確認できるか、③米軍の対イラン軍事作戦のさらなるエスカレーション(核施設攻撃の実行有無)、④ウォーシュ議長の証言後の市場の織り込み直しです。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘や特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。
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