【2026年08月19日・振り返り】日経平均2,134円安、2営業日続落の65,326円~米財務省の緊急買い戻しオペで夜には反発~

2026年8月20日木曜日

マーケット振り返り

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2026年8月19日振り返り

【2026年08月19日・振り返り】日経平均2,134円安、2営業日続落の65,326円~米財務省の緊急買い戻しオペで夜には反発~

📅 対象時間帯:2026年8月19日(水)07:00 〜 8月20日(木)07:00 JST
2026年熊本地震(令和8年熊本地震)により、多くの尊い命が失われましたことに深く哀悼の意を表します。また、被災された皆様、そしてご家族・ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く皆様が平穏な日常を取り戻せますよう、被災地の復旧・復興を心からお祈りいたします。
📌 30秒で読む結論
19日の東京市場は、前日の米ハイテク株安とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)急落を引き継ぎ、国内長期金利が一時2.945%と約30年ぶり水準に上昇したことも重なり、日経平均が前日比2,134円31銭安(-3.16%)の65,326円42銭と2営業日続落した(18日は5営業日続伸からの反落、19日はその流れを引き継ぐ形)。下げ幅は一時2,300円を超えた。一方、夜のNY市場では米財務省が長期国債の買い戻しオペ規模を倍増すると発表したことを機に長期金利が急低下し、ダウ・S&P500・ナスダックが4営業日ぶりに反発。FOMC議事録では「インフレが低下しなければ追加引き締めが必要」との声が多数を占める一方、ウォーシュ議長がFOMC開催回数を年8回から6回に減らす案を提示していたことも判明した。トランプ大統領が深夜に見せたイラン協議再開への含みも、あわせて市場の材料となった。

📰 ニュース見出し時系列

🌏 アジアセッション(07:00〜17:35 JST)
時刻地域見出し
寄り付き〜前場🇯🇵前日の米ハイテク株安とフィラデルフィア半導体株指数(SOX)急落(-5%近い下落)を引き継ぎ、AI・半導体関連株を中心に売りが先行。国内長期金利は一時2.945%と約30年ぶりの水準に上昇し、投資家心理の重荷となった
前場中🇯🇵下げ幅は一時2,300円を超える場面も。売り一巡後はやや縮小したが戻りは鈍く、後場ももみ合う展開が続いた
14:06🌏アジア株は総じて軟調。韓国総合株価指数が-5.8%台の大幅安(SOX急落に加え米アンソロピック関連の警戒感も波及)となったほか、台湾加権指数、豪ASX200、インドSENSEXもそろって下落
15:30🇯🇵🔥🔥🔥 東証大引け。日経平均は前日比2,134円31銭安(-3.16%)の65,326円42銭で2営業日続落(18日に5営業日続伸から反落、19日はその流れが継続)。TOPIXも127.91pt安(-3.09%)の4,012.31と大幅続落。東証プライムの売買高は25億1,100万株(前日比増)、売買代金は10兆1,151億円(同減)。騰落レシオ(25日)は118.44、値上がり362銘柄・値下がり1,155銘柄と全面安の展開。日経平均構成銘柄の騰落数は値上がり45・値下がり179・変わらず1。業種別では医薬品・海運業が上昇した一方、非鉄金属・ガラス土石製品・機械・銀行業・電気機器などが下落した。日経平均の押し下げ役はソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアHD、フジクラ。押し上げ役はメルカリ、コナミグループ、アステラス製薬、キッコーマン、中外製薬。東証プライムの値上がり率トップは弁護士ドットコム(+18.18%)、値下がり率トップは古河電気工業(-13.69%)だった
17:35🇭🇰🇨🇳香港ハンセン指数は前日比0.09%高の25,495.07で小幅続伸。香港取引所(HKEX)の四半期決算好感や本土系銀行株の堅調さが支えとなった。上海総合指数は2.40%安の3,894.42と大幅反落。半導体関連株の下落が重荷となった
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜翌01:00頃 JST)
時刻地域見出し
16時台〜🇩🇪🇫🇷🇬🇧世界的な国債売りが波及し、独・仏など主要国の長期金利が軒並み上昇。ユーロ圏内の利回り格差拡大も続いた(詳細は経済指標セクション参照)
18:00🇪🇺ユーロ圏HICP確報値(7月)発表。前年比+2.9%と6月の+2.8%から加速し、速報値・市場予想通りの結果に(詳細は経済指標セクション参照)
00:30頃(20日)🇬🇧🇩🇪🇫🇷欧州株は現地時間の引け(ロンドン16:30BST/フランクフルト・パリ17:30CEST=日本時間00:30頃)でまちまち。FTSE100は0.14%高の10,743.35と小幅続伸し、エネルギー・ディフェンシブ株の比率が高いことから半導体株安の影響を比較的受けにくかった。独DAXは0.14%安の26,091.33、仏CAC40は0.09%安の8,501.91とそろって小幅反落。半導体株安の波及とこの日夜に控えるFOMC議事録公表待ちの様子見ムードが重荷となった
🇺🇸 NYセッション(22:30〜翌07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
19時台〜21時台🇺🇸現地寄り前にロウズ(LOW)、ターゲット(TGT)、TJXカンパニーズ(TJX)が決算を発表(詳細は企業決算セクション参照)
21:48🇺🇸米財務省が、残存期間10〜30年の利付債を対象とした流動性支援目的の買い戻しオペについて、1回当たりの規模を現行の上限20億ドルから少なくとも40億ドルへ倍増すると発表。世界的な利回り急上昇への対応策とみられる
21:52〜21:56🇺🇸米10年債利回りは4.678%でNY債券取引を開始(財務省発表を受け以降低下)。原油・金はおおむね前日終値近辺でNY取引をスタート
22:30頃🇺🇸NY株式市場が寄り付き。財務省の買い戻し規模倍増発表を好感し、長期金利低下を手がかりに買いが優勢の展開に
00:34(20日)🇺🇸🇮🇷トランプ米大統領「昨夜、ホルムズ海峡を多数の船舶が通過した」「イランとの協議再開、いずれはあり得るかもしれない」と発言。従来の強硬姿勢からやや軟化したトーンとなった
03:00(20日)🇺🇸米連邦公開市場委員会(FOMC)が7月28〜29日開催分の議事要旨を公表。詳細は要人発言セクション参照。為替市場はドル安の反応を見せた
05:00頃(20日)🇺🇸🔥🔥🔥 NY引け。主要3指数がそろって4営業日ぶりに反発。ダウ工業株30種平均は53,463.05ドル(前日比+119.65、+0.22%)、S&P500は7,707.98(+16.22、+0.21%)、ナスダック総合株価指数は26,331.09(+41.38、+0.16%)で取引を終了した
05:30〜05:50(20日)🇺🇸VIX恐怖指数は前日比6.00%低下の14.89まで下げ、警戒感が大きく後退した。米10年債利回りは4.649%(-0.056)、30年債は5.194%(-0.088)に低下。ドル円は財務省発表を機に158円台前半へ急落し(前日NY終値159円61銭)、一時158円割れを試す場面も。ユーロドルは200日線を突破し1.16ドル台後半に上昇。NY金先物(COMEX・12月限)は買い戻しが優勢となり2.82%の大幅高。WTI原油(9月物)はホルムズ海峡を巡る緊迫感を背景に続伸した

🎙️ 要人発言|8月19日〜20日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容
8/19 11:54〜11:55
ハウザー豪準備銀行(RBA)副総裁
「インフレ率が高すぎる」「インフレ率が低下しなければ、追加利上げが必要になるだろう」
8/19 16:21
ラガルドECB総裁
「欧州はAI革命に乗り遅れるわけにはいかない」
8/19 16:24
レーン・フィンランド中銀総裁
二次的影響(二次的インフレ効果)の「明確な兆候は見られない」
8/20 00:34
トランプ米大統領
「昨夜、ホルムズ海峡を多数の船舶が通過した」「イランとの協議再開、いずれはあり得るかもしれない」
8/20 03:00
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
(7月28〜29日開催分)
「当局者はインフレリスクが上振れ方向に偏っていると判断」「参加者の大半がFF金利の据え置きを支持」「関税の影響転嫁は概ね完了したとの指摘が複数あった」「中東紛争の長期化がインフレを押し上げる可能性があるとの見解が多数あった」「インフレが低下しない場合、利上げが必要になるとの意見が多くあった」「ウォーシュ議長が、現在年8回開催しているFOMCの回数を年6回へ縮小する案を提示していたことも判明(年内実施は見送り)」
要人発言の読み解き:ラガルドECB総裁やレーン・フィンランド中銀総裁など欧州勢の発言は、インフレの二次的波及を否定するなど比較的落ち着いたトーンが目立った。一方、トランプ大統領は日付が変わった深夜にホルムズ海峡の船舶通過とイランとの協議再開の可能性に言及し、前日までの「交渉は一切行われていない」との強硬姿勢からやや軟化した。この発言は、米・イラン間で停戦・協議の再開に向けた糸口を探る動きが水面下で始まっている可能性を示唆するとの見方もでき、原油相場や地政学リスクプレミアムの今後の推移を占ううえで注目される。夜に公表されたFOMC議事要旨自体はタカ派的な内容が多かったが、ウォーシュ議長によるFOMC開催頻度の縮小案という新情報も明らかになり、市場の受け止めは複雑だった。

📊 経済指標|8月19日(水)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
07:45🇳🇿生産者物価指数(第2四半期)+1.6%+0.8%
08:50🇯🇵機械受注・前月比(6月、コア)+9.7%+7.7%-12.4%
08:50🇯🇵機械受注・前年比(6月、コア)+16.9%+9.8%-1.9%
10:30🇦🇺賃金指数・前期比(第2四半期)+0.8%+0.8%+0.8%
15:00🇬🇧消費者物価指数(CPI)・前年比(7月)+2.9%+2.9%+2.6%
15:00🇬🇧コアCPI・前年比(7月)+2.6%+2.5%+2.6%
15:00🇬🇧CPI・前月比(7月)+0.3%+0.3%+0.1%
18:00🇪🇺消費者物価指数(HICP・確報値)・前年比(7月)+2.9%+2.9%+2.8%
20:00🇺🇸MBA住宅ローン申請指数(前週比)
23:30🇺🇸週間石油在庫統計原油続伸を確認
翌20日03:00🇺🇸FOMC議事要旨(7月28-29日開催分)要人発言セクション参照

※予想・前回値はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」に準拠

指標読み解き:日本の機械受注(船舶・電力を除くコア民需)は前月比+9.7%と市場予想(+7.7%)を上回り2カ月ぶりに反発、設備投資の先行指標として底堅さを示した。英CPIは前年比+2.9%とほぼ市場予想通りに加速し、コアCPIは予想(+2.5%)を上回る+2.6%となったが、アナリストからは「英中銀(BOE)の利上げを促すには不十分」との見方も出ている。ユーロ圏HICP確報値は速報値を確認する形で前年比+2.9%となり、原油高を背景にECBの追加利上げ観測を支える内容だった。米国側は住宅・原油関連指標が中心で、財務省の緊急買い戻しオペ発表が市場のメインテーマとなった。

🎯 FedWatch(次回9月16日FOMC向け)

ターゲットレンジ確率(現在)1日前1週間前1ヶ月前
350-375bp
(現状維持)
67.3%65.0%59.4%42.2%
375-400bp
(利上げ)
32.7%35.0%40.6%51.2%
400-425bp0.0%0.0%0.0%6.6%

CME FedWatchツール / 対象:9月16日FOMC(Data as of 2026年8月19日06:03:02 CT)

FedWatch読み解き:現状維持確率は67.3%と前日(65.0%)からさらに上昇し、1カ月前(42.2%)との比較では急速にハト派方向(利上げ見送り観測)への傾きが強まっていることが分かる。FOMC議事要旨自体はタカ派的な内容が目立ったが、米財務省による長期債買い戻しオペ倍増発表を受けた金利急低下がこれを相殺する形となった。一方でホルムズ海峡を巡る緊張が続くなか原油高がインフレ再燃要因として燻り続けており、財務省オペによる金利低下要因と中東発のインフレ圧力要因という綱引きの構図は9月16日のFOMC本番まで続く可能性がある。

💼 企業決算|8月19日発表分

🇯🇵 国内企業

Abalance(3856) 東証スタンダード・太陽光パネル製造|本決算|8/19発表 ★延期決算・黒字転換
売上高
1,202億円
前期比+91.3%
営業利益
139億円
前期比+445.7%
経常利益
124.97億円
親会社株主帰属純利益
77.22億円
黒字転換

延期されていた2026年3月期決算を発表。太陽光パネル製造事業の拡大を背景に大幅増収増益で黒字転換し、株式はストップ高買い気配となった。ただし米国向け輸出差止め問題や継続企業の前提に関する重要な不確実性が存在しており、来期の業績見通しは未定とされている。

あいホールディングス(3076) 東証プライム・情報機器等|本決算|8/19発表 増益もコンセンサス未達
経常利益
125.35億円
前期比+39.2%
IFISコンセンサス比
-3.6%
130億円を下回る
27年6月期予想・経常利益
117億円
前期比-6.7%減益
株価反応
2,881円
-1.87%

2026年6月期の経常利益は前期比+39.2%の大幅増益となったものの、直近のIFISコンセンサス(130億円)を3.6%下回る結果に。来期(2027年6月期)は一転して減益を予想しており、株価は決算発表を受けて下落した。

🇺🇸 米国企業

ターゲット(TGT) NYSE・総合小売|2Q(会計年度)|8/19寄り前発表 大幅増益も株価は下落
売上高
265.4億ドル
前年同期比+5.3%
既存店売上高
+3.8%
来店客数+3.6%
調整後EPS
2.46ドル
予想2.33ドルを上回る(関税還付除く)
通期EPS見通し
9.90〜10.90ドル
従来7.50〜8.50ドルから上方修正

GAAP・調整後EPSは4.11ドルと前年の2.05ドルから倍増したが、うち1.65ドルは一時的な関税還付(総額9.94億ドル)による押し上げ。還付を除いた実力ベースの調整後EPSは2.46ドルで市場予想を上回った。通期ガイダンスも大幅に引き上げたが、投資家は一時的な押し上げ効果を除いた「地力」の伸びが2四半期の改善で本物と言えるのか見極めたい局面であり、株価は「還付頼み」との受け止めから寄り付き後に一時約4%下落した。

ロウズ・カンパニーズ(LOW) NYSE・住宅リフォーム小売|2Q(会計年度)|8/19寄り前発表 5四半期連続の増益達成
調整後EPS
4.40ドル
前年同期比+1.6%、予想上回る
売上高
260億ドル
前年同期比+8.3%(FBM・ADG買収寄与)
既存店売上高
+0.2%
DIY需要の鈍化続く
オンライン売上高
+15.7%
AIエージェント「Mylow」が寄与

関税還付(80百万ドル)がEPSを0.11ドル押し上げたが、燃料・輸送コスト増でほぼ相殺された。通期ガイダンスはレンジ下限(既存店売上高横ばい、調整後EPS約12.25ドル)に見直したものの、決算内容は市場予想を上回り、寄り前は弱含む場面もあったが、後場にかけて好感が広がり株価は+4.2%で終えた。

TJXカンパニーズ(TJX) NYSE・オフプライス小売|2Q(会計年度)|8/19寄り前発表 EPS予想上回るも株価急落
EPS
1.22ドル
予想1.19ドルを上回る
株価反応
-5%超
寄り付きで急落

EPSは市場予想を上回ったものの、主力ブランド「マーマックス」(TJ Maxx/マーシャルズ)の既存店売上高の伸びが予想に届かず、通期ガイダンスも慎重な内容にとどまった。オフプライス業態は消費者の値ごろ感志向を映す先行指標とも見なされており、その牽引役の減速は所得層を問わず消費支出の勢いが鈍りつつあることを示唆するとの受け止めが広がり、株価は寄り付き後に5%超下落した。

🌍 日米以外の主要企業

香港取引所(HKEX/0388.HK) 香港証券取引所・取引所運営|2Q|8/19発表 2四半期連続の過去最高益
Q2純利益
53.8億香港ドル
前年同期比+21%、予想(49.6億香港ドル)超え
上半期累計純利益
105.7億香港ドル
過去最高

新規株式公開(IPO)の活況と株式売買代金の急増を背景に、2四半期連続で過去最高益を更新。この日のハンセン指数の下支え要因の一つとなった。

この他、日米以外の主要企業では執筆時点で一次情報源を確認できた大型開示は限定的だった。確認でき次第フォローアップする。

📅 8月20日木曜日の主な予定

時刻(JST)イベント
08:50🇯🇵通関ベース貿易収支(7月)
08:50🇯🇵対外・対内証券投資(8/8〜8/14)
10:00🇨🇳中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート)
10:30🇦🇺雇用統計(7月)
15:00🇩🇪生産者物価指数(7月)
18:00🇪🇺建設業生産高(6月)
21:30🇺🇸新規失業保険申請件数/フィラデルフィア連銀景況指数(8月)
23:00🇺🇸景気先行指数(7月)
翌20日は豪雇用統計と米新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀景況指数が焦点となる。ホルムズ海峡を巡る緊張とFOMC議事要旨の余波が続くなか、原油・金利・為替の反応を引き続き注視したい。

📚 主な出典

✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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