【2026年8月20日】XAUUSDチャート分析——三尊天井は不成立、4,527前後の新値更新。買い・売り両シナリオを比較
※本記事のチャートは「Gold spot」表記のフィードを使用しています。従来のXAUUSD先物とは数ドル程度の価格差が生じる場合がありますが、構造分析への影響は軽微と判断しています。
目次
① 前回分析(8/19)との差分サマリー
| 項目 | 8/19時点 | 8/20時点(現在) |
|---|---|---|
| 現在値 | 4,338〜4,339 | 4,489〜4,490 |
| 直近の値動き | 78.6%押し(ネックライン間近)で下げ止まるか正念場 | 安値4,324.48でネックライン上端をわずかにタッチしただけで反転。旧高値4,449.79を明確に突破し、新値4,527.08まで到達 |
| 高値・安値 | 高値4,436.40/安値4,324.48 | 高値4,527.08/安値4,324.48 |
| 構造の見立て | ヘッド・アンド・ショルダーズ形成過程の可能性、ネックライン攻防が最重要 | 三尊天井の完成条件(ネックライン明確割れ)は満たされず不成立。ダウ理論・トレンドライン・移動平均線・SMCすべてで強気継続を再確認。新値更新後の押しの深さが当面の焦点 |
8/19記事で最重要分岐点としていたネックライン(約4,312〜4,324)は、安値4,324.48でその上端にわずかに触れただけで反転しました。三尊天井の完成には至らず、弱気シナリオは不成立で確定です。ここから旧高値4,449.79を明確に突破し、4,527前後(使用フィードでの高値4,527.08)まで到達したことで、強気トレンドの継続が強く裏付けられました。
📊 ネックライン上端タッチ→急反発→新値更新
② 環境認識(マルチタイム・トレンドライン・MA・ダウ理論・モメンタム・SMC)
マルチタイム分析
| 時間足 | OHLC | 状況 |
|---|---|---|
| 月足 | O4,078.76 H4,527.08 L4,019.11 C4,489.44(進行中) | 新値更新、長期上昇トレンド継続 |
| 週足 | O4,378.34 H4,527.08 L4,324.48 C4,489.28 | 高値切り上げの構造が崩れず |
| 日足 | O4,523.47 H4,527.08 L4,484.33 C4,489.12 | 新値からの軽い押し |
| H4 | O4,504.42 H4,509.92 L4,484.33 C4,489.12 | 高値圏でのもみ合い |
| H1 | O4,498.73 H4,499.48 L4,486.12 C4,490.17 | 同様 |
| M30 | O4,489.79 H4,491.81 L4,486.12 C4,490.23 | 狭いレンジでの小動き |
| M15 | O4,487.02 H4,491.81 L4,486.85 C4,490.15 | 同上 |
| M5 | O4,490.17 H4,491.81 L4,489.37 C4,490.20 | 利益確定売りによる軽い調整 |
トレンドライン・チャネル分析
8/19未明の急落で一時的に下抜けたH4上昇トレンドラインは、その後の急騰で完全に回復・再突破しました。トレンド構造の崩壊懸念は否定された形です。
移動平均線配列とグランビルの法則
短期のSMA5・20・40は急騰で完全に強気配列へ回帰しました。日足のSMA100・SMA200も明確に上抜けており、これまで上値抵抗として意識されてきた上位足の重い移動平均線をクリアしています。
ダウ理論
高値は4,449.79→4,527.08と明確に切り上げ、安値も4,229.66→約4,312→4,324.48と切り上げを継続しています。8/19時点で懸念していた「高値切り下げ」も今回で解消され、ダウ理論的には強気トレンドが再確認されました。
モメンタム・プライスアクション
M15〜M30チャートを見ると、8/19の午後頃から始まった上昇は極めて急角度で、短時間で大幅に値幅を稼ぐ強い勢いでした。新値4,527.08をつけた後は、M5で見る限り利益確定売りによる軽い調整が入っている段階です。
SMC(スマートマネーコンセプト)
旧右肩(4,436.40)・旧頭(4,449.79)を明確に突破したことで、Bullish BOSが強く再確認されました。三尊天井のネックラインはわずかにタッチされたのみで、機関投資家目線では「ディスカウントゾーンでの買い集めが成功した」形とも解釈できます。
③ 三尊天井シナリオの検証結果
📍 結論:三尊天井(ヘッド・アンド・ショルダーズ)は完全に不成立です。ネックライン(約4,312〜4,324)の完成条件(終値ベースでの明確な下抜け+弱い戻り)は満たされず、逆に旧高値・旧右肩をともに突破する強い戻りとなりました。弱気シナリオは破棄し、強気継続をメインシナリオとします。
④ フィボナッチ水準
新スイング(8/19安値4,324.48→8/20高値4,527.08、値幅202.60)の押し目安です。
| 水準 | 価格 | 現状 |
|---|---|---|
| 23.6% | 4,479.3 | 現在値はこれより上、押しはまだ浅い |
| 38.2% | 4,449.7 | 旧高値4,449.79とほぼ完全一致(最重要支持帯) |
| 50.0% | 4,425.8 | 警戒シナリオの分岐点 |
| 61.8% | 4,401.9 | ここを割ると調整が深まる可能性 |
現在値4,489〜4,490は23.6%押し(4,479.3)よりも浅い位置にあり、押しは非常に浅い状態です。38.2%押し(4,449.7)が旧高値4,449.79とほぼ完全に一致しており、押しが入る場合はこのゾーンが最重要の支持帯になります。
⑤ 買いシナリオ・売りシナリオ比較
結論:現時点では「買いシナリオ」の方が確率が高いと判断します。週足・月足の長期上昇トレンドが完全に維持されたまま、ダウ理論・トレンドライン・移動平均線・SMCのすべてで強気継続が再確認されており、押しもまだ23.6%にすら届いていない浅い状態だからです。
🟢 買いシナリオ(優勢)
| パターン | エントリー目安 | 利確目安 | 損切り目安 |
|---|---|---|---|
| 浅い押し継続(優先) | 4,479〜4,489 | 4,527前後を再トライ、その先は4,550〜4,580の心理的節目(新スイングの127.2%拡張≒4,582が根拠) | 4,470割れ |
| 38.2%押し(次点) | 4,448〜4,452(旧高値サポート) | 4,500〜4,527 | 4,425割れ |
| ブレイク継続(追随) | 4,527.08上抜け&定着 | 新値圏(次目標未定) | 4,490割れ(追いかけは慎重に) |
🔴 売りシナリオ(劣勢・警戒レベル)
| パターン | エントリー目安 | 利確目安 | 損切り目安 |
|---|---|---|---|
| 深押し転換(警戒) | 61.8%(4,401.9)を明確に下抜け確認後 | 8/19安値4,324.48付近 | 標準:4,425〜4,450の戻り高値超え/タイト重視:50%(4,425.8)超え |
※売りシナリオは、上位足の上昇トレンドが崩れていない現状では確率が相対的に低いと判断しています。61.8%を明確に下抜けるまでは、逆張りのショートは避けるのが無難です。
⑥ 時間軸別トレード戦略
| 時間軸 | エントリー(押し目買い) | 利確 | 損切り |
|---|---|---|---|
| スキャル(M5/M15) | 4,479〜4,489 | 4,510〜4,527 | 4,470割れ |
| デイ(H1/H4) | 4,449〜4,479 | 4,527〜4,550 | 4,425割れ |
| スイング(日足・週足) | 4,401〜4,449(深めの押し) | 4,550〜4,580 | 4,324.48割れ |
⑦ シナリオ分岐まとめ
| 優先度 | シナリオ | 条件 | 想定展開 |
|---|---|---|---|
| 高め | 浅い押しからの反発継続 | 4,479〜4,489で下げ止まる | 4,527.08再トライ、更新すれば4,550〜4,580の心理的節目を視野 |
| 中 | 38.2%押しからの反発 | 4,448〜4,452(旧高値)で支持 | 上昇波の再開、優先シナリオへ合流 |
| 低め(警戒) | 深押しへの転換 | 4,401.9(61.8%)を明確に下抜け | 急騰の勢いが削がれ、8/19安値4,324.48付近までの調整も視野 |
上位足(日足以上)のトレンドが崩れていない限り、押し目は買い目線で見て問題ない局面です。最重要ウォッチポイントは、①4,479付近での支持確認、②38.2%押し(旧高値4,449.79付近)が支持帯として機能するか、の2点です。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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