【2026年10月13日・朝の展望】日経平均は一時1,900円超安——韓国メモリ株急落が波及
②12日のNYダウは195ドル高の51,850ドルと3日続伸。NASDAQ100は−0.71%、SOX指数は2.67%安で4営業日続落した
③韓国KOSPIは6%安の5,996台(10:40時点)。中国メモリメーカーCXMTの次世代DRAM発表で供給過剰懸念が強まり、サイドカーが発動した
④ドル円は158円37銭前後。原油高を受けた円売りドル買いと、株安・米長期金利低下が綱引きになっている
⑤XAUUSDは4,168ドル(−0.56%)、WTIは92.68ドル(−1.13%)。WTIは12日に3営業日続伸(93.74ドル)したあと反落している
※本記事執筆時点(11:12〜11:28頃)のデータであり、その後変動している可能性があります
1️⃣ NY市場振り返り(前日12日)
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 51,850.55ドル | +195.60(+0.38%) |
| S&P500 | 7,807.24 | −4.30(−0.06%) |
| NASDAQ100 | 30,664.70 | −218.45(−0.71%) |
| FANG+指数 | 19,552.02 | −37.69(−0.19%) |
| VIX指数 | 15.21 | +0.37(+2.49%) |
※12日は米国の債券市場が休場(コロンブス・デー)
振り返り:NYダウは終日プラス圏で推移し、3営業日続伸した。11セクター中8セクターが上昇し、コカ・コーラ、ナイキ、ウォルマート、シェブロン、アップルが1%超高、セールスフォースは投資判断の引き上げで+2.09%となった。決算シーズンへの期待がダウを支えた形だ。
一方、半導体株は崩れた。中国企業の技術進展に関する報道を受けて、SOX指数は2.67%安で4営業日続落した。マイクロンが−3.88%、インテルとラムリサーチが3%超安、エヌビディアとアマゾンも1%超下げた。原油高と中東情勢への警戒も重荷になり、NASDAQ100は反落、S&P500はほぼ横ばいだった。欧州はFTSE100が+0.99%、DAXが+0.76%と上昇していた。
FRB高官の発言では、クリーブランド連銀のハマック総裁が「金利は引き上げが必要」との認識を示した(OANDA Lab)。12日の詳細は10/12振り返り記事を参照。
2️⃣ 日経平均レビュー(本日13日・前場、11:12時点)
| 指数・先物 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 日経225(現物) | 67,328.58 | −1,702.34(−2.47%) | 11:12 |
| TOPIX | 4,085.59 | −19.22(−0.47%) | 11:12 |
| グロース250 | 804.12 | −2.50(−0.31%) | 11:11 |
| CFD日本225 | 67,361.45 | −1,629.90(−2.36%) | 11:11 |
| 225先物 大取mini | 67,490 | −1,980(−2.85%) | 11:11 |
| 225先物 SGX | 67,265 | −1,890(−2.73%) | 11:01 |
| 225先物 CME円建て | 67,300 | −1,155(−1.69%) | 11:00 |
※前日比は各銘柄の前営業日基準。日経平均の「前日」は9日終値69,030.92円。CMEは自社の前営業日清算値が基準のため、大取・SGXとは基準が異なる。データはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」の集計数値を利用
本日の展望:連休明けの日経平均は前週末終値69,030円92銭から続落して始まり、9時15分には1,332円安の67,698円、11時には1,916円安の67,114円まで下げた(共同)。チャート上の安値は67,058円、高値は68,710円。取引開始から売りが優勢で、戻りは限られている。
発端は米国と韓国の半導体株安だ。12日のNYでSOX指数が2.67%下落し、そこへ中国メモリ大手のCXMT(長鑫存儲技術)が次世代DRAMのメモリセル構造で進展を公表し、2026年末までにサーバー向け製品を投入する計画を示したことが伝わった。メモリ市場の競争激化が意識され、韓国市場では9時47分に売りのサイドカーが発動した(8月19日以来)。KOSPIは10時40分時点で5,996.16(−388.08、−6.08%)まで下落し、外国人が約1.81兆ウォンを売り越している。サムスン電子(−6.79%)、SKハイニックス(−8.54%)の下げが大きい(Seoul Economic Daily)。
日本株では寄り付き直後にソフトバンクG(−6.79%)、キオクシア(−9.71%)が急落した(TradingKey)。日経平均は半導体の値がさ株の比重が高く、TOPIXの−0.47%に対して−2.47%と下げ幅が大きい。10/9朝の展望記事で触れた「半導体株中心の下げ」が、より極端な形で出ている。日経平均は9日までで3営業日続落しており、本日引けで下落なら4営業日続落となる。
そのほか、8時50分発表の9月の国内企業物価指数は前年同月比+6.8%で、4カ月ぶりに7%を下回った(指数135.7、共同)。ほかのアジア株は、ハンセン指数が24,069(−0.83%)、中国FTSE A50が13,673(−1.39%)といずれも下落している。
3️⃣ 為替(ドル円)展望
| 通貨ペア | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 158.369 | −0.220(−0.14%) | 11:12 |
| ユーロドル | 1.1171 | +0.0017(+0.16%) | 11:11 |
本日の展望:12日のNY終値は158円61銭で、NY時間の高値は158円75銭だった。今朝は連休明けの日本勢の売りで一時158.39円まで下げ、仲値にかけて158.50円台に戻した(10時時点は158円51〜52銭で前週末比18銭の円安、共同)。共同は「原油価格の上昇を受け、輸入に頼る日本経済への懸念からドルを買う動きが優勢」「原油以外に材料が乏しく値動きは小幅」と伝えている。
10時過ぎには日経平均の下げ幅拡大と米長期金利の低下が重なり、158.27円まで押した。米10年債利回りは10時過ぎに5.18%台まで下がり、5.19%台(−0.05%前後)で推移している。12日は債券の現物市場が休場だったため、表示は時間外の水準になる。株が2%超下げているのにドル円が158円台前半を保っており、リスクオフの円買いは限定的だ。
本日の日本時間の経済指標は、15時の独CPI確報(9月)と、23時の米中古住宅販売件数(9月、予想398万件)。あす14日21時30分には米9月CPIがある。
4️⃣ 貴金属(XAUUSD)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| XAUUSD(CFDサンデーゴールド) | 4,168.50 | −23.57(−0.56%) | 11:13 |
※前日比の基準はサンデーゴールド側の前日終値4,192.07。OANDA LabのXAUUSD終値は10/12が4,171.65ドル(−0.55%)
本日の展望:XAUUSDは12日に3営業日ぶりに反落した(2日続伸後)。OANDA Labは、ドルインデックスの上昇と、原油高によるインフレ懸念が背景にあると指摘している。今朝は4,148〜4,178ドルのレンジで、12日の終値(4,171.65ドル)をはさんだ小幅な動きにとどまっている。
原油高が続けば、インフレ懸念から米金利が下がりにくくなり、XAUUSDの重しになる。今朝は米10年債利回りが5.19%台に下がっているが、XAUUSDの反応は限られている。あす14日21時30分の米9月CPIで、この関係が確認される。
5️⃣ 原油(WTI)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 92.68ドル | −1.06(−1.13%) | 11:12 |
本日の展望:12日のWTIは93.74ドル(+1.89)と3営業日続伸した。サウジアラビアの首都リヤドの国際空港へのフーシ派の攻撃(NOTAMで閉鎖が17日まで延長)で、供給懸念から買われた。今朝は反落し、7時以降は92.46〜93.48ドルのレンジにある。
トランプ大統領は10/8に「中間選挙前にイランを攻撃しない」と投稿したが、選挙後の攻撃を排除したものではない。サウジ・リヤド空港への攻撃の行方と米・イラン情勢が、きょうも原油の方向を決める。原油の動きは長期金利、ドル円、XAUUSDにも波及する。(詳細は10/12振り返り記事の米・イラン情勢コーナーを参照)
📚 主な出典
- 共同通信(OANDA Lab配信)『東証、1332円安(2026年10月13日)』
- 共同通信(OANDA Lab配信)『東京株式 13日11時(2026年10月13日)』
- 共同通信(OANDA Lab配信)『東京円、158円台半ば(2026年10月13日)』
- 共同通信(OANDA Lab配信)『9月企業物価6・8%上昇(2026年10月13日)』
- OANDA Lab『NY株式サマリー(12日)=ダウ、195ドル高と3日続伸 ナスダックは反落(2026年10月13日)』
- OANDA Lab『東京外国為替市場概況・10時 ドル円、上値が重い(2026年10月13日)』
- OANDA Lab『FXレポート ドル/円見通し(2026年10月13日)』(ハマック総裁発言の確認に使用)
- OANDA Lab『マーケットレポート 金(XAU)見通し(2026年10月13日)』(12日の終値と下落理由の確認に使用)
- Seoul Economic Daily『KOSPI Plunges 6%, Falls Below 6,000 on Memory Supply(2026年10月13日)』
- KED Global『Foreign selling slams Kospi as China chip fears hit Samsung, SK Hynix(2026年10月13日)』
- TradingKey『日韓株式市場が序盤の取引で急落:KOSPIは4%超下落、日経平均は2%近く下落、キオクシアは10%近く急落(2026年10月13日)』
- Investing.com『ナスダック100(NDX)』(2026年10月13日11:26時点の終値・前日比の確認に使用)
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab『【2026年10月12日・振り返り】東証休場の間に原油続伸、ドル円158円75銭まで上昇(2026年10月13日)』
- 世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com、2026年10月13日11:11〜11:13時点の市況数値を参照)、マネックス証券・みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」は、市況の数値・指標の予想値の確認のみに使用

