イラン報復攻撃拡大 中東7方向ミサイルと各国反応

2026年2月28日土曜日

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📅 2026年2月28日(土)続報②|#イラン報復攻撃 #中東全域ミサイル #各国反応 #国連安保理緊急招集 #孤立する米国

📌 この記事を1文で言うと:
イランはIRGCが即日反撃を開始しバーレーン・クウェート・UAE・カタール・イラク・イスラエルへ弾道ミサイルを発射。イラン外相は「米・イスラエルの拠点はすべて合法的標的」と宣言し、国際社会では欧州・ロシア・中国・アラブ諸国が一斉に懸念・非難を表明。「支持を表明した主要国はほぼゼロ」という異例の孤立構造が浮かび上がった。

本稿は第2報(暫定版)。状況は現在も流動的であり、今後数時間で構図が大きく変わる可能性がある。ゴールド・原油の市場考察は第3報以降で行う。

👉 前記事:米イスラエルがイラン攻撃 トランプ「降伏せよ」声明で金急騰へ


1. イランの報復攻撃――7方向・同時多発ミサイル

IRGCは攻撃開始から数時間後、「第1波の報復攻撃を実施した」と正式発表した。標的はイスラエル本土および中東各国の米軍基地・施設。以下が現時点で確認されている情報だ。

標的国・施設 状況
🇧🇭 バーレーン
米海軍第5艦隊司令部
ミサイル着弾を確認。CNNが映像をジオロケーション検証。米大使館がシェルターイン・プレースを発令。
🇦🇪 UAE
アル・ダフラ空軍基地/アブダビ市内
第2波も迎撃したが、ミサイル破片がアブダビ市内に落下。ロイターは死者1名と報じた。ドバイ国際空港は全便を一時停止。
🇸🇾 シリア・スウェイダ
市街地ビル
ミサイルが民間ビルに着弾。シリア国営通信SANAは死者4名・複数負傷と報じた。
🇰🇼 クウェート
アル・サーレム空軍基地
迎撃成功と発表。ただしクウェート外務省は「国家主権と国際法の明白な侵害」と非難し、国連憲章51条(自衛権)を援用して警告を発した。
🇶🇦 カタール
アル・ウデイド空軍基地
迎撃。カタール国防省は「カタール領土への攻撃を強く非難する。国家主権の明白な侵害であり、テヘランの仲介努力への謝意を欠く行為だ」と声明。
🇮🇶 イラク・エルビル
米主導有志連合拠点
ミサイル・自爆ドローンを迎撃・撃墜。死傷者・物的被害なしと発表。
🇮🇱 イスラエル
北部・エルサレム周辺
IRGCはイスラエルに向けて弾道ミサイル「数十発」を発射と発表(ヌール・ニュース)。アイアンドームが迎撃、エルサレム・テルアビブ上空に迎撃軌跡。

※ 情勢は現在進行中。被害情報は随時更新される可能性あり(現地時間2月28日午後時点)。


2. イランの声明――「レッドラインはない」

今回のイランの反応で注目すべきは、声明のトーンが「防衛的反撃」ではなく「全面的な報復宣言」であることだ。

🔴 アラグチ外相(フランス24)

「イランの武装力は、米・イスラエルの作戦に使用されたすべての拠点、およびイランへの防衛作戦に対抗するすべての場所を合法的標的とみなす

→ これはつまり、中東に駐留する米軍基地は国を問わず攻撃対象になり得るという宣言だ。
🔴 イラン議会・国家安全保障委員会委員長

「イランの対応に"レッドライン"はない

→ 攻撃規模・対象・手段をすべて留保せず、「あらゆる手段を使う」という最大限の警告と読める。
🔴 イラン外務省・公式声明

「米国とイスラエルは、イランの領土保全と国家主権を著しく侵害した。軍事施設のみならず非軍事的拠点への攻撃も行われた。これらの犯罪への報復は当然のことだ」

→ イランは「非軍事施設への攻撃」を強調しており、今後の国際世論戦での主要論点になる可能性が高い。

また、イランはパフラヴィー元皇太子(レザ・パフラヴィー氏)による治安部隊への蜂起呼びかけが拡散したことも強く意識しており、国内の政治的動揺と外部からの軍事圧力が同時進行する状況に置かれている。

イランのインターネット接続は今回の攻撃後、平時の約4%まで低下(ANNニュース)。政府によるアクセス遮断か、インフラへのサイバー攻撃かは現時点で不明だ。


3. 各国の反応――「支持国ゼロ」の孤立構造

今回の攻撃に対する各国反応を整理すると、米国・イスラエルを明確に支持した主要国はほぼ皆無という異例の構図になっている。

🇷🇺 ロシア――「挑発的な武力行使を非難する」

ラブロフ外相はイランのアラグチ外相に電話し、「米・イスラエルの挑発的な武力行使を非難する」と伝えた。メドベージェフ安全保障会議副議長は「"平和主義者"トランプへ」と皮肉を込めてXに投稿し、「ペルシャ文明3000年の歴史に比べてアメリカは若すぎる」と揶揄した。

🇨🇳 中国――「国連憲章の明白な違反」

外務省は「圧力と強制では問題を解決できない」とのこれまでの立場を繰り返し、今回の攻撃を「国連憲章の明白な違反」と位置づけた。王毅外相はミュンヘン安全保障会議でも「イランをめぐる戦争は地域全体を巻き込む」と事前に警告していた。中国はイランの最大貿易相手国であり、25年間の戦略的パートナーシップ協定(最大4000億ドルの投資枠)を持つ。

🇫🇷 フランス――「戦争の勃発」と国連安保理に緊急招集を要求

マクロン大統領はXで「米国・イスラエル・イランの間の戦争の勃発は、国際的な平和と安全保障に重大な影響をもたらす。エスカレーションは続いてはならない」と述べ、国連安全保障理事会の緊急会合開催を求めた。また、イランに対しても「核・弾道ミサイル計画について誠実に交渉に臨むことが不可欠」と呼びかけた。

🇪🇺 EU(欧州委員会+欧州理事会)――「非常に懸念している」

フォンデアライエン欧州委員長とコスタ欧州理事会議長が連名で「状況を非常に懸念している」と表明。「すべての当事者が最大限の自制を行使し、民間人を保護し、国際法を尊重するよう求める」と声明した。

🇸🇦 サウジアラビア――事前に「領空不使用」を通告していた

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は攻撃以前に、イランのペゼシュキアン大統領との電話でリヤドは「攻撃のための領空使用を許可しない」と通告していた(サウジ国営通信)。一方で、サウジ国防大臣はトランプに「軍事行動をとらなければ政権を強化するだけだ」とも述べており、本音と建前が混在している。

🇶🇦🇰🇼🇦🇪 湾岸諸国――「被弾した側」として非難に転じる

カタール・クウェート・UAEはいずれも、米軍を受け入れながらイランの報復攻撃を受けるという板挟みの立場に置かれた。それぞれが自国への攻撃を「主権の侵害」として非難する一方、米国の作戦も事前に同意していなかった可能性が高い。オマーン外相は「非常に失望している」とXに投稿した。

🇺🇦 ウクライナ――ほぼ唯一の「支持寄り」

ゼレンスキー大統領は「イラン政権への行動を支持する。イランの人民への行動ではない」と述べた。イランがロシアにドローンを供与してきた経緯から、体制崩壊を支持する立場だ。

🇺🇸 米国内野党――「愚かな行動」

民主党のティム・ケイン上院議員は「危険で、不必要で、愚かな行為だ」と強く批判し、「イランへの武力行使を制限する上院での戦争権限決議の採決を求める」と表明した。

🌍 ぱぶちゃんの視点

今回の国際反応で特筆すべきは「国際秩序の分断」の深さだ。12日間戦争(2025年6月)のときも批判はあったが、今回は作戦目標が「政権転覆」であるため、主権原則を掲げる国々の反発が一段と強い。

さらに、米国に基地を提供していた湾岸諸国がイランから直接攻撃を受けたことで、「米軍を受け入れることのリスク」が改めて可視化された。これは中長期的に、米国の中東プレゼンスそのものの見直し議論を加速させる可能性がある。

4. 次の72時間で見るべきポイント

① 国連安保理の緊急会合――フランス主導で招集要求。ロシア・中国の拒否権行使の可能性が高く、実質的な制裁は困難だが、国際的な「正統性」をめぐる議論の場となる。

② イランの「第2波」報復の規模――イランが「第1波」と表現したことは、今後さらなる波が来ることを示唆する。特にホルムズ海峡での海上封鎖・機雷敷設の動きは最大リスク要因として監視が必要だ。

③ イラン国内の動向――攻撃直後、テヘランで「指導者の家が爆撃された」と喜ぶ市民の映像が拡散したとされる(ウィキペディアWP記事より)。体制の動揺が内部から加速するか、逆に「外敵による侵略」として国民が結束するか。

④ 原油・ホルムズ情勢――イランはホルムズ海峡を「兵器」として使う能力を持つ。全世界の石油輸送の約20%が通過するこの海峡が封鎖されれば、原油は100ドル超えが視野に入る。



📚 この記事につながるシリーズ

今回の軍事衝突に至るまでの経緯を時系列で追えるシリーズ記事です。

【参考・引用元】CNN国際版、Al Jazeera、Washington Post、NBCニュース、Euronews、AFP通信、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、NHK、ANNニュース(各2026年2月28日報道)

✍️ 執筆者

🥇 ぱぶちゃん|📈 投資歴6年|💹 XAUUSD(金/ドル)|🌐 マクロ経済|📰 一次情報重視
世界の金融市場・経済指標を中心に、一次情報と複数の主要メディアを照合し、事実に基づき中立的な立場で整理・解説しています。投資歴6年、近年はXAUUSDを中心にFXで取引中。都合により証拠金・ポジションは公開できません。難しい専門用語より「で、ゴールドどうなんだ」という視点を大切にしてるぞ。

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