米イラン核協議に転機:3.67%回帰観測と“2週間の期限”で原油急反転

2026年2月18日水曜日

中東情勢

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【深掘り】米イラン協議:イランが示した「3.67%への回帰」提案と2週間の猶予

2月17日、ジュネーブで幕を閉じた米イラン間接協議の第2回会合は、事前の「決裂リスク」から一転、「具体的提案による進展」という驚きを市場に与えました。

今回の動向を整理すると、米国が当初求めていた「濃縮ゼロ(完全放棄)」という高いハードルに対し、イラン側が**「3.67%(平和利用の基準)への回帰」という具体的な譲歩案を突き返した**という構図が見えてきます。

2月17日〜18日:時系列ドキュメント(日本時間)

  • 17日 18:00頃:ホルムズ海峡での演習発表 イラン軍が海峡の一部封鎖を伴う軍事演習を開始。原油価格は供給不安から一時上昇。

  • 18日 01:00頃:間接協議開始 オマーンの仲介により、米国のウィトコフ特使・クシュナー氏と、イランのアラグチ外相が協議を開始(出典:Washington Post)。

  • 18日 04:30頃:イラン側からの「進展」表明 アラグチ外相が会見。**「法的合意ではないが、交渉の土台となる『指針(Guiding Principles)』で一致した」**と述べ、緊張緩和への道筋を示唆(出典:CBS News)。

  • 18日 早朝:マーケットの急反転 イラン側の具体的な譲歩案(ウラン希釈・搬出)が報じられると、原油先物は1ドル超の急落を見せ、地政学リスク・プレミアムが剥落しました(出典:Bloomberg)。


今回の核心:アメリカの「0」 vs イランの「3.67」

今回の協議で最も注目すべき事実は、**「合意」ではなく「イラン側からの大幅な提案」**があった点です。

米国の立場:核開発の完全根絶(希望は0%)

トランプ政権および米国内のタカ派は、核兵器転用のリスクを完全に排除するため、ウラン濃縮そのものの停止(0%)を理想としています(出典:PBS News)。協議中もB-2爆撃機や空母による軍事的圧力を維持し、「ディールか、壊滅か」の選択を迫る姿勢を崩していません(出典:Axios)。

イランの提案:平和利用基準(3.67%)への回帰

これに対し、イラン側は今回、以下のような具体的な譲歩案(技術的提案)を提示しました。

  • 高濃縮ウランの希釈: 現在保有する60%の高濃縮ウランを、2015年の核合意(JCPOA)の基準である**3.67%**まで希釈、または国外へ搬出する用意があると言及(出典:Washington Post / ISW)。

  • 「濃縮の権利」の維持: ただし、イラン側は「濃縮度ゼロ(完全放棄)」は受け入れられないとしており、3.67%という「平和利用の境界線」をデッドラインに設定しています(出典:Iran International)。


市場(マーケット)の深掘り:2週間の「静かなる爆弾」

市場がこのニュースを「進展」と受け取った最大の理由は、米国当局者が明かした**「2週間の期限」**にあります。

  • 詳細な提案の提出: イランは、今回の「指針」に基づいた具体的な技術的ロードマップを2週間以内に提出することに同意しました(出典:Axios / Reuters)。

  • 原油市場の反応: 市場はこれを「3月の会合で暫定合意(ディール)が成立する前兆」と捉えました。もしイラン産原油が市場に復帰すれば、日量100万バレル規模の供給増となるため、原油価格は下押し圧力を受けています。

  • 金(ゴールド)の動向: 緊張緩和に伴い、安全資産としての魅力が後退。価格は一時$5,000の大台を割り込み、$4,900台まで下落しました(出典:SWI swissinfo.ch)。


投資家への視点:次の分岐点

今回の「3.67%提案」により、最悪のシナリオ(即時の武力衝突)は回避されたとの見方が優勢です。

しかし、2週間後に提出される詳細案が米国の「0%」への要求をどこまで満たせるか、またイスラエルがこの「3.67%」という妥協案を容認するかは不透明です。投資家は、3月上旬に向けた「2週間の空白期間」における、イスラエルおよび米政権高官の「本音」の発言に注目する必要があります。


出典・参考ニュース


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前回の記事はこちら: 【2026年最新】米イラン核協議:ジュネーブ交渉とホルムズ海峡リスク

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