2026年2月12日 金融市場振り返り
みなさん、こんにちは!今日も世界の金融市場の動きを、わかりやすくプロフェッショナルに振り返っていきます。2月12日(NYクローズ基準)のマーケットは、米国の強い雇用データが織り込まれつつ、AI関連の不確実性やテック株の調整が目立ち、リスクオフのムードが強まりました。特に米国株が大きく下落した一方、アジア(特に韓国)では記録更新の勢いが続き、コントラストが鮮明な一日となりました。
主要ニュース
市場センチメントを大きく動かした主なトピックを3点ピックアップします。
- AI不安の拡大とテック株売られ:AIの破壊的影響への懸念が再燃し、特にテックセクターが大きく売られました。Cisco Systemsなどの企業が失望的なガイダンスを出したことも重なり、Nasdaqが2%超下落するなど、市場全体に波及しました。
- 米雇用データ(1月非農業部門雇用者数)の影響:前日の強い雇用統計(130k増、失業率4.3%へ低下)が確認され、Fedの利下げ期待が後退。米国債利回りが上昇傾向を示す中、ドルが一部通貨に対して強含みました。
- 日本政治関連の円高圧力継続:自民党の選挙勝利後の拡張財政政策期待が残る一方、円は安全資産として買われ、USD/JPYが下落基調を維持しました。
- ロシアがドル決済に復帰?の報道で株・貴金属が急落しました。こちらは別記事にて解説してます。ロシア、ドル復帰?マーケットへの影響と今後の展望
2/12に発表された経済指標
- 米国Initial Jobless Claims:結果227,000件(予想222,000件、前回232,000件)。予想をやや上回る(悪化寄り)水準で、減少幅が市場予想を下回った。
- 米国Existing Home Sales:予想4.16Mに対し、結果は低下傾向(前回4.35Mから大幅減の可能性、住宅市場の冷え込み示唆)。
- その他:主要中銀イベントなし。Fed講演(Logan、Miranなど)はあったが、政策変更や新たな声明なし。未発表指標(例:Core CPIは翌日待機中)。
| 指標名 | 結果 | 予想 | 前回 | 備考 |
| 米国 Initial Jobless Claims | 227,000件 | 222,000件 | 232,000件 | 予想を上回る(悪化寄り) |
| 米国 Existing Home Sales | (低下傾向) | 4.16M | 4.35M | 住宅市場の冷え込みを示唆 |
株式市場
NYクローズ時点の終値(騰落数値・%)です。 ① 日本
- 日経225:57,639.84(前日比ほぼ横ばいまたは小幅安、詳細変動小)
- TOPIX:3,882.16(+26.88、+0.70%程度)
② アジア
- ハンセン指数:27,032.54(-233.84、-0.86%程度)
- 上海総合指数:4,134.02(+2.04、+0.05%程度)
- KOSPI:5,522.27(+167.78、+3.13%)※史上最高値更新、半導体株中心に急伸
③ 欧州
- FTSE100:10,402.44(-69.67、-0.67%)
- DAX30:24,852.69(-3.46、-0.01%)
- CAC40:8,340.56(+27.32、+0.33%)
④ 米国
- Dow30:49,451.98(-669.42、-1.34%)
- NASDAQ100:24,687.61(-513.65、-2.04%)
- S&P500:6,832.76(-108.71、-1.57%)
| 地域 | 指数名 | 終値 | 前日比 | 騰落率(約) |
| 日本 | 日経225 | 57,639.84 | (小幅変動) | (横ばい) |
| TOPIX | 3,882.16 | +26.88 | +0.70% | |
| アジア | KOSPI(韓国) | 5,522.27 | +167.78 | +3.13% |
| 上海総合指数 | 4,134.02 | +2.04 | +0.05% | |
| ハンセン指数 | 27,032.54 | -233.84 | -0.86% | |
| 欧州 | FTSE100(英) | 10,402.44 | -69.67 | -0.67% |
| DAX30(独) | 24,852.69 | -3.46 | -0.01% | |
| CAC40(仏) | 8,340.56 | +27.32 | +0.33% | |
| 米国 | Dow30 | 49,451.98 | -669.42 | -1.34% |
| NASDAQ100 | 24,687.61 | -513.65 | -2.04% | |
| S&P500 | 6,832.76 | -108.71 | -1.57% |
為替
NYクローズ時点。
- ドル円 (USDJPY):152.80近辺(前日から下落、-0.02%程度、153.00を割り込む動き)。
- ユーロドル (EURUSD):1.186近辺(小幅変動)。
- ドルインデックス (DXY):96.8近辺(小幅上昇)。
金利・債券
- JGB10Y:2.232%(-0.005)
- US10Y:4.10%近辺(前日から小幅低下、4.103%〜4.112%のレンジで推移)。
| カテゴリ | 銘柄/指標 | 数値(NYクローズ) | 前日比(推移) |
| 為替 | ドル円 (USD/JPY) | 152.80近辺 | 下落(-0.02%) |
| ユーロドル (EUR/USD) | 1.186近辺 | 小幅変動 | |
| ドルインデックス (DXY) | 96.8近辺 | 小幅上昇 | |
| 債券利回り | US10Y(米10年債) | 4.10%近辺 | 小幅低下 |
| JGB10Y(日10年債) | 2.232% | -0.005 |
コモディティ
- WTI原油先物:62.85(-2.75%程度、下落圧力継続)。
- ゴールドスポット (XAUUSD):4,921.85
- シルバースポット (XAGUSD):75.2835
市場心理・主要テーマ
恐怖指数VIXは17.65前後から上昇し、19〜20近辺へ跳ね上がる動き(+17%超の急伸)。投資家心理はリスクオフへシフトし、テック株中心の調整とAI不安が主導。安全資産への逃避が見られ、円や債券が相対的に買われました。一方、アジア(特に韓国)では半導体・テック関連の国内勢いが強く、KOSPIが史上最高値を更新するなど、地域差が顕著でした。全体として、雇用データの強さが利下げ期待を冷やしつつ、AIセクターの不透明感が市場のボラティリティを高めた一日でした。
| 項目 | 銘柄/指数 | 数値 | 備考 |
| エネルギー | WTI原油先物 | 62.85 | -2.75% 下落圧力継続 |
| 貴金属 | ゴールドスポット | 4,921.85 | 5075ドル近辺からの急落 |
| シルバースポット | 75.2835 | ||
| 市場心理 | 恐怖指数 VIX | 19〜20近辺 | +17%超の急伸(リスクオフ) |
全体まとめ
2月12日の市場は、米テック株のAI関連懸念が主導し、米国株が大幅安となった一方、アジア株(特にKOSPIの記録更新)は日本・韓国政治/企業勢いの追い風で非常に堅調でした。為替では円高が進み、コモディティも軟調。リスクオフムードが強まる中、翌日の米CPI発表を控え、警戒感が残っています。
情報ソース:Investing.com、Reuters、Bloomberg、Zacks、CaixaBank Research、FXStreet、CBOE、FRED、Yahoo Finance、Yonhap News Agencyほか。
執筆者:pablo 世界の金融市場・経済指標を中心に、事実に基づき中立的な立場で整理・解説しています。※投資は、投資家自身の判断と責任で行うべきものであり、当ブログは投資判断に関する一切の責任を負いません。


