【結果発表済みにつき記事の最初に追記あり】米1月CPI直前レビュー:インフレ冷却は続くか?

2026年2月13日金曜日

CPI アメリカ経済指標 ファンダメンタル分析 経済指標

t f B! P L

【2026年2月13日発表後追記】

1月CPI結果が出ました!

•  総合CPI YoY: +2.4%(市場予想 +2.5%、前回 +2.7%)

•  コアCPI YoY: +2.5%(市場予想 +2.5%、前回 +2.6%)

•  MoM: 総合 +0.2%(予想 +0.3%)、コア +0.3%(予想通り)

私の独自予想(総合 +2.4%、コア +2.5%)がほぼドンピシャで的中! エネルギー価格の下落(ガソリンなど)とシェルター(家賃)の減速が効き、予想通りの「やや弱め」着地となりました。市場はこれを好感し、ドル安・株高寄りの反応。FRBの2026年利下げ期待(2回程度)がやや強化される材料に。

詳細は本文の予想部分と比較しながらお読みください。

(出典: U.S. Bureau of Labor Statistics, February 13, 2026 release)


2026年1月米CPI直前レビュー:インフレ冷却は続くか? 私の独自予想は「やや弱め」着地

小売売上高、雇用統計はハズレているのでこういった意見もあるんだな程度に受け止めてください。

2026年2月13日、東部時間08:30(日本時間22:30)に発表予定の米国1月消費者物価指数(CPI)。FRBの金融政策、ドル相場、株式市場が最も敏感に反応する最重要イベントの一つです。2025年後半からインフレは徐々に冷却傾向を示していましたが、コアの粘着性が残り、市場は「2.5%台で着地するか、それとも上振れ警戒か」で神経を尖らせています。

私は過去データ、先行指標(PPI、エネルギー・家賃データ、ナウキャストモデルなど)を総合的に分析し、独自予想を立てました。結論から言うと、市場コンセンサス(総合YoY +2.5%、コア +2.5%)よりやや弱めの結果を予想しています。エネルギー安とシェルター減速が効き、総合は2.4%台、コアは2.5%前後で着地する公算が大きいと見ています。


1. 2025年後半のCPI推移を振り返る:冷却基調だが底堅い

2025年はインフレが3%超から2.6-2.7%台へ低下したものの、月次(MoM)は安定して+0.2〜0.3%で推移。コアCPIは特に「2.6%の壁」が続き、FRBが警戒するレベルでした。

月(発表)総合CPI (YoY)コアCPI (YoY)総合 (MoM)コア (MoM)主な要因
2025年9月+3.1%+2.9%+0.4%+0.3%シェルター・エネルギー強含み
10月+2.6%+2.8%+0.3%+0.3%エネルギー安で総合低下
11月+2.7%+2.6%+0.3%+0.2%ベース効果横ばい
12月+2.7%+2.6%+0.3%+0.2%食品・シェルター支え

傾向として、YoYは低下トレンドですが、MoMは+0.3%前後で安定。1月は季節要因(冬のエネルギー・航空運賃変動)でブレやすいですが、ベース効果(前年1月が高めだった影響)がプラスに働きやすい月でもあります。

(出典:U.S. Bureau of Labor Statistics, Consumer Price Index - December 2025)

2. 先行指標が示す「弱め」シナリオの根拠

1月のCPIに直結する先行データを確認すると、下押し圧力が優勢です。

  • エネルギー価格:1月中の原油(WTI)は60ドル台前半で低位安定。ガソリン価格は前月比マイナス圏と見込まれ、総合CPIを0.1〜0.2ポイント押し下げる要因に。
  • シェルター(家賃・帰属家賃):CPI全体の約3割を占める最大項目。ZillowデータなどでYoY 2.7〜3.3%台と緩やか低下継続。Rent +0.21% MoM、OER +0.26% MoM程度と、減速が明確。
  • 食品:USDA見通しで在宅食品+1.7%、外食+4.6%と堅調だが、爆発的上昇はなく微増寄与。
  • PPI(生産者物価、12月分):+0.5% MoMと予想上振れしたが、サービス価格の高止まりがコアに波及するかは限定的。関税効果の遅行性はあるものの、1月ではまだ目立たず。
  • ナウキャストモデル
    • Cleveland Fed(最新):1月総合MoM +0.13%、コア +0.22%(YoY総合2.36%、コア2.45%)。
    • その他(MUFG、Goldmanなど):コアMoM +0.22〜0.33%、YoY +2.5%前後。

これらを総合すると、エネルギー安+シェルター減速がコンセンサス(MoM +0.3%)を下回る圧力に。PPIの上振れは上振れリスクだが、エネルギー・住宅のマイナス寄与が上回ると判断しています。

指標・機関推計値 / 状況詳細・背景
エネルギー原油60ドル台前半ガソリン価格の前月比マイナス圏予想
シェルターYoY +2.7〜3.3%Rent +0.21% (MoM) / OER +0.26% (MoM)
クリーブランド連銀総合 +2.36% (YoY)ナウキャスト (MoM: 総合 +0.13% / コア +0.22%)
民間予測(MUFG等)コア +2.5% (YoY)コア MoM +0.22〜0.33%
労働市場(参考)非農業雇用 +13万人失業率 4.3%

(出典:Cleveland Fed Inflation Nowcasting, February 12, 2026 update; CNBC, February 12, 2026)

3. 私の独自予想(2026年1月分)

過去の冷却基調+先行指標のバランスから、コンセンサスより0.1ポイント程度弱めと予想。エネルギー安が効き、ベース効果も後押しする形です。

  • 上振れリスク:PPIサービス価格の伝播、冬の航空運賃・医療費が予想外に強い場合(+0.1pt程度)。
  • 下振れリスク:エネルギーさらに下落、新車・中古車軟調なら(-0.1pt程度)。
項目独自予想 (YoY)市場コンセンサス前回 (12月)予想の主な根拠
総合CPI+2.4%+2.5%+2.7%エネルギー安(-0.1〜0.2pt寄与)、食品微増。MoM +0.22%程度。
コアCPI+2.5%+2.5%+2.6%シェルター減速、コア財関税影響限定的。MoM +0.24%。

この予想はあくまで私の分析で、季節調整のブレやサプライズ項目で変わる可能性はあります。特に1月は「残存季節性」(過去数年で高めに出やすい傾向)が指摘されており、WSJなどでも警戒論が出ていますが、先行データが弱めを示しているため、私は下振れ寄りと見ています。

(出典:Investing.com Economic Calendar, Trading Economics, CNBC January CPI preview)

4. 市場・FRBへの示唆:利下げペースにどう影響?

  • +2.5%ピッタリなら「ソフトランディング継続」で様子見正当化。
  • 私の予想通り2.4%台なら、低下トレンド明確化で2026年中の利下げ期待(2回程度)がやや強化。ドル安・株高寄り。
  • 2.6%超なら「粘着性再燃」でドル高・株安の流れ強まる。

トランプ政権の関税が本格化すれば、数カ月遅れでコア財に上振れ圧力がかかるリスクは残りますが、1月段階では影響薄。FRBは雇用(1月非農業雇用+13万人、失業率4.3%)と合わせ、「労働市場底堅いがインフレ冷却」というバランスを重視するでしょう。

CPI結果(総合YoY)市場・FRBへの影響シナリオ為替・株式市場の反応

2.4%台


(独自予想通り)

低下トレンドの明確化


2026年中の利下げ期待(2回程度)がやや強化。

ドル安・株高寄り

2.5%ピッタリ


(コンセンサス)

ソフトランディング継続


現状の様子見姿勢を正当化。

概ねニュートラル
2.6%超

粘着性再燃への警戒


利下げ期待の後退。

ドル高・株安の流れが強まる

今後の注目ポイント

  • エネルギー・シェルターの2月以降動向:ここが鍵。安値継続なら総合2%台前半へ加速、コアも2.4%割れ可能性。
  • 関税伝播のラグ:3月以降で兆候を探る。
  • Fed発言:発表後のパウエル議長トーンが次方向を決める。

2026年は「インフレ2%回帰」の正念場。今回の1月CPIが悪材料でなく「順調に進んでいる」証左になれば、市場は安心感を強めるはずです。投資家としては、過度な悲観を避けつつ、粘着性・関税リスクに備える姿勢が大事ですね。

参考・記事データ(主な出典)

  • U.S. Bureau of Labor Statistics (BLS): Consumer Price Index - December 2025
  • Cleveland Fed Inflation Nowcasting (更新: February 12, 2026)
  • CNBC: "The January CPI inflation report is due out Friday morning. Here's what it's expected to show" (February 12, 2026)
  • Investing.com Economic Calendar: United States Core Consumer Price Index (CPI) YoY
  • Trading Economics: United States Core Inflation Rate / Inflation Rate
  • その他: FXStreet, MUFG Research, Goldman Sachs previews (各種経済メディアのコンセンサス集計)
執筆者:pablo 世界の金融市場・経済指標を中心に、事実に基づき中立的な立場で整理・解説しています。
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