NVIDIA決算でNASDAQ急落|ゴールド反発の理由【2月26日NYクローズ】

2026年2月27日金曜日

金融市場振り返り

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NVIDIA決算でNASDAQ急落|ゴールド反発の理由【2月26日NYクローズ】

2026年2月27日(金)掲載|対象期間:2026年2月26日(日本時間 8:00) ~ 2月27日(7:00)

📌 本稿は2/26 NYクローズ確定値を基に整理しています。

📊 NVIDIA決算でNASDAQ急落|ゴールド反発の理由【2月26日NYクローズ】

グローバル金融市場 振り返りレポート

#NVIDIA決算 #NASDAQ急落 #AIバブル懸念 #XAUUSD #US10Y #ゴールド5185
【今日の結論:30秒で読む】
📉 米国株:NVIDIA決算は全項目超過も株価-5.5%の「セルザニュース」。NASDAQ100-1.16%・S&P500-0.54%に対しダウは+0.03%と指数の明暗が真っ二つ
🇯🇵 日本・韓国:NVIDIA好決算の初期反応で日経一時700円超高・KOSPI+3.67%急騰。日経は「過熱感」で上げ縮小し+170.27円(+0.29%)で終値
🥇 ゴールド:始値5,163→安値5,130.98→高値5,205.43→終値5,185.29ドル(+0.39%)。US10Y-0.91%と同時進行のリスクオフ構造
📌 3行サマリー(忙しい人はここだけ)
・NVIDIAが2/25大引後に売上高681億3,000万ドル・EPS1.62ドルの大幅超過決算を発表。時間外で一時+4%も翌26日の通常取引で-5.5%と「セルザニュース」に転落。AIバブル懸念の再燃がNASDAQ100を-1.16%(-294.67pt)に引き摺り下げた
・日経平均はNVIDIA決算の初期好感で一時700円超高・59,000円台乗せの場面を作ったが、米国勢の冷却とともに上げ幅を削り+170.27円(+0.29%)で終値。韓国KOSPIはサムスン電子・SK Hynixへの波及期待から+3.67%と大幅高
・ゴールドは5,185.29ドル(+0.39%)と反発。米国債10年利回りは-0.037pt(-0.91%)と大幅低下。VIXは18.63(+3.90%)と上昇に転じた
🥇 【XAUUSD視点】今日のゴールドを一言で
NVIDIA決算後の「セルザニュース」によるリスクオフが波及し、ゴールドは前日比+$20.33の5,185.29ドル(+0.39%)で終値。日中レンジは安値5,130.98〜高値5,205.43と74ドル超の大きな振れ幅。高値圏では5,200台に上値が重く、安値圏では5,130台で底固め。US10Y急低下(-0.91%)との同時進行は「株から債券・ゴールドへの逃避」という典型的なリスクオフ構造を示している。詳細はコモディティセクションで整理した。

📝 前書き

2月26日の市場を一言で表すなら「ここまで数字を出して売られるのか」という一日だった。前日夜(日本時間午前6時頃)に発表されたNVIDIAの第4四半期決算は、売上高681億ドル・EPS1.62ドルと市場予想をいずれも大幅に上回り、翌1Q売上高ガイダンスも780億ドルと予想(728億ドル)を約7%上回る内容だった。発表直後の時間外取引でNVDA株は+4%に達した。

しかし市場は「期待を買い、事実を売る」という格言を体現した。東京・ソウルは好決算の熱狂を素直に受け取り、日経平均は一時700円超高・59,000円台を初めて突破する場面を作り、KOSPIは+3.67%と急騰した。ところがNY市場が開くと絵は一変した。NVDA株は-5.5%(4月以来最大の下落)に転落し、AIバブルへの懐疑論がNASDAQ100を-1.16%に引き摺り下げた。ダウが辛うじて+0.03%を維持したのとは対照的で、「大型グロース株対その他」の構造が改めて浮き彫りになった。

ゴールドにとっては「リスクオフの受け皿」として機能した局面だ。始値5,163.2ドルから一時安値5,130.98ドルまで下押しする場面があったものの底堅さを確認し、高値5,205.43ドルまで反発。終値は5,185.29ドルと前日比プラスで着地した。米10年債利回りが-0.91%と大幅低下する中で貴金属への資金流入が続いた。


🗞️ 主要ニュース(3点ピックアップ)

① NVIDIA決算「セルザニュース」——どれだけ良い数字でも売られる地合いがある

NVIDIAは2/25大引後(日本時間2/26午前6時頃)に2026年度第4四半期決算を発表した。売上高681億3,000万ドル(前年同期比+73%・予想655億6,000万ドルを上回る)、EPS1.62ドル(予想1.52ドル)、データセンター売上は前年比+75%の623億ドルと過去最高を更新。次四半期ガイダンスを780億ドル(予想727億8,000万ドル比+7%超)に設定した。数字だけ見れば申し分ない内容だ。

にもかかわらず通常取引でNVDA株は-5.5%($184.89)と4月以来最大の下落を記録した。Facet社CIOのトム・グラフ氏がCNBCに語った「マーケットは今や"証明せよ"モードにある」という言葉が象徴的だ。さらにOpenAIへの出資条件を巡る交渉が続いていること、中国向けデータセンター売上がガイダンスに含まれていないとの注記も上値を重くした。NVDAのNASDAQ100内シェアが13.5%超に達しているため、その5.5%下落は指数全体の1.16%下落として波及した。

💡 「セルザニュース」の構造と、NVIDIAの決算アノマリー:
問題は決算内容ではなく「期待の水準」だ。NVDA株は直近2日間で+8%強上昇しており、決算内容は既に株価に織り込まれていた。「AIへの過剰投資はいつ頭打ちになるか」という懐疑論は、どれだけ良い数字が出ても払拭されにくい地合いにある。

過去のNVIDIA決算で繰り返されてきたパターンがある。①大引後の時間外(アフターマーケット)で急騰 → ②翌朝のプレマーケットで売りが先行 → ③寄り付き後のザラ場で逃げ遅れた投資家の狼狽売りが加速 → ④その後1〜2週間の調整を経て再び上昇トレンドへ回帰——という流れだ。今回もこのパターンが踏襲されている可能性があり、1〜2週間後の値位置がAIサイクルの真の強さを測る試金石となる。

② 米・イラン核交渉ジュネーブ再開——エネルギー地政学リスクの潮目が変わり始める

2月26日、米国とイランの間接核交渉がジュネーブで再開された。前日のSOTU演説でトランプ大統領がイランへの軍事行動の可能性に言及した翌日という文脈での交渉再開であり、市場は一定の進展として受け取った。ブルームバーグは「両者の立場は依然として隔たりが大きい」と報じたが、交渉のテーブルに着いたこと自体が「制裁緩和→ホルムズ海峡リスク低減→原油供給増」というシナリオへの期待を生み、WTI原油の上値を抑える方向に働いた。ゴールドにとっても「地政学プレミアムの剥落リスク」という観点から注視すべき材料だ。

③ 初回失業保険申請件数 212,000件——労働市場のタイト感は続く

2月26日発表の週次初回失業保険申請件数は212,000件(前週比+4,000件増)。市場コンセンサス(216,000件)を下回り、歴史的なタイト水準を維持した。ハイテク業界での高プロファイルなレイオフが続く中でも、マクロの労働市場は底堅さを保っている。ただしこれはFRBにとって単純な「良いニュース」ではない。コアPCEが3.0%と目標(2%)を上回って推移している中で、労働市場の強さはインフレ持続リスクをはらんでいるからだ。翌日(2/27)発表のPPIが次の注目指標として視野に入ってきた。


📅 2/26(日本時間)に発表された主要経済指標

発表日時(日本時間) 国・指標名 前回 予想 結果 評価
2/26 22:30 🇺🇸 初回失業保険申請件数(週次・2/21週) 208,000件 216,000件 212,000件 ↑ 予想下回り(良好)。労働市場のタイト感継続
💡 指標の読み解き:212,000件は歴史的な低水準を維持している。ただしNASDAQ急落の日には相場を押し上げる力は限定的だった。FRBは「労働市場は健全だが、インフレはまだ目標に届いていない」というジレンマから抜け出せない状況が続く。翌日発表のPPI(生産者物価)がインフレ動向の次の判断材料として注目される。

📈 株式市場

※終値は2/26 NYクローズ確定値(日本・アジア株は2/26現地終値)。騰落はすべて前日比。

① 日本・アジア株

指数終値前日比騰落率
日経22558,753.39+170.27+0.29%
TOPIX3,880.34+37.18+0.97%
ハンセン指数(香港)26,381.02−384.70−1.44%
上海総合指数4,146.63−0.60−0.01%
KOSPI(韓国)6,307.27+223.41+3.67%

日経225は+170.27円(+0.29%)と3日続伸したが、終値の小ささとは裏腹に値動きは激しかった。NVIDIA好決算を受けた東京市場の寄り付き直後、東京エレクトロン・アドバンテスト・レーザーテックなど半導体関連株が一斉に買われ、日経は一時700円超の上昇で59,000円の大台を初めて突破する場面を演出した。しかし「過熱感」と、NY市場でNVDA株が反落に転じるとの懸念が広がると急速に上げ幅を削り、前日比+170円まで縮小して引けた。「59,000円の壁を跳ね返された」格好だ。

TOPIXが+0.97%と日経(+0.29%)を大きく上回った点は注目に値する。TOPIX高・日経低という構図は、値嵩の半導体大型株(日経寄与度大)が上昇後に押し戻される一方、金融・内需など幅広い銘柄が堅調だったことを示す。市場の広がりという意味ではTOPIXの+0.97%のほうが実態に近い。

KOSPIの+3.67%(+223.41pt)は際立っている。サムスン電子・SK HynixなどHBMメモリのNVIDIA向け主要供給者が大幅高となり、「NVIDIA好決算→韓国半導体需要継続」という連想買いがKOSPI全体を押し上げた。韓国市場がNY開場前に引けるため、NVDA株のその後の急落を受ける前の初期反応をそのまま享受した形だ。一方、ハンセン指数は-1.44%(-384.70pt)と反落。中国の対抗関税措置への懸念が尾を引いた。

② 欧州・米国株

指数終値前日比騰落率
FTSE 100(英国)10,816.70+40.29+0.37%
DAX 30(ドイツ)25,289.02+113.08+0.45%
CAC 40(フランス)8,620.93+61.86+0.72%
NYダウ49,499.20+17.05+0.03%
NASDAQ 10025,034.37−294.67−1.16%
S&P 5006,908.86−37.27−0.54%

欧州3指数は揃って小幅高。NVIDIA決算の初期ポジティブ反応がNY開場前の欧州後場を下支えし、FTSE100+0.37%・DAX+0.45%・CAC40+0.72%と比較的落ち着いた上昇となった。

NY市場では「指数の二極化」が鮮明になった。NYダウが+17.05ドル(+0.03%)と辛うじて正の領域を維持した一方、NASDAQ100は-294.67pt(-1.16%)と大幅下落。S&P500も-0.54%と押し下げられた。NVDA株の-5.5%がNASDAQ100内13.5%超のウェイトを通じて指数を引き摺り下げ、半導体セクター全体(ブロードコム・ラムリサーチ・ウエスタンデジタルなど)にも連鎖安が広がった。

ダウが底堅さを示したのは、グロース株からディフェンシブ・シクリカル株への資金ローテーションが起きたためだ。J.M.スマッカーが予想を上回る決算で+7%超高となったほか、Salesforce(CRM)が長期売上見通しの上方修正と大型自社株買いを発表して上昇し、「AIはソフトウェア企業を壊滅させない」という安堵感が一部の買い戻しを促した。


💱 為替

通貨ペア終値前日比方向感
ドル円(USD/JPY) 156.14 −0.30 ↓ 小幅円高(リスクオフ・米金利低下)
ユーロドル(EUR/USD) 1.1797 −0.0014 ↓ ユーロ小幅安(前日急騰からの利食い)
ドルインデックス(DXY) 97.79 +0.09 → ほぼ横ばい(小幅ドル高)

ドル円は156.14円と前日比-0.30円の小幅円高。NYでの株安・リスクオフがある程度円買いを誘ったものの、日銀利上げ観測後退(高市・植田会談の余波)という円安バイアスが残存しており、156円台を大きく割り込む動きにはつながらなかった。ユーロドルは1.1797と前日比-0.0014の小幅安。前日のSOTU演説後の急騰からの利益確定売りが出た格好だ。

💡 為替の注目点:リスクオフ局面でありながらドル円が大きく円高に振れなかった事実は、円の「セーフヘイブン通貨」としての機能が日銀利上げ観測後退によって限定されていることを示唆する。植田総裁の次のメッセージまで、円の方向感は出にくい状況が続く可能性が高い。

📉 金利・債券

指標水準前日比方向感
JGB10Y(日本10年債) 2.158% +0.004% → 小幅上昇(ほぼ横ばい)
US10Y(米10年債) 4.017% −0.037% ↓ 大幅低下(株安・リスクオフで債券に資金流入)

US10Yの-0.037pt(-0.91%)という大幅低下は本日最大の注目ポイントの一つだ。NASDAQ急落により株式市場から逃げ出した資金の受け皿として米国債が買われた構図が明確に表れている。前日の4.054%から4.017%への低下で、「4%の節目」という心理的・技術的なサポートラインを試す位置まで利回りが沈んできた。

株安・債券高・ゴールド高という今日の3点セットは、教科書的なリスクオフの資金移動パターンと一致している。ただし4%前後での米10年利回りは、FRBの利下げ期待と関税インフレリスクのせめぎ合いを反映したものであり、「金利が下がったから早期利下げ」という単純な読み方は禁物だ。

JGB10Yは2.158%とほぼ横ばい。2.15%台での推移が続いており、3月の日銀会合に向けた市場の様子見を反映している。


🛢️ コモディティ

品目終値前日比騰落率
WTI原油先物 $65.44/バレル −$0.13 −0.20%
ゴールドスポット(XAU/USD) $5,185.29/oz +$20.33 +0.39%
シルバースポット(XAG/USD) $88.2985/oz −$0.898 −1.01%

🥇 ゴールド(XAU/USD)深掘り

水準(ドル)意味
5,2052/26高値
5,200心理的節目
5,1852/26終値
5,1302/26安値

本日のゴールドは5,185.29ドル(+0.39%)と反発した。日中レンジは始値5,163.2 / 安値5,130.98 / 高値5,205.43 / 終値5,185.29と74ドル超の大きな振れ幅となった。

【日中の動き】東京時間にNVIDIA好決算を受けて5,200台(高値5,205.43)まで上昇する局面があった。しかしNY時間でNVDA株が反落し始めると一時安値5,130.98ドルまで急落。前日の安値(5,144ドル)を割り込む水準まで押し込まれた。しかし5,130台では強い押し目買いが入り反発。終値は5,185.29ドルと安値から54ドル超の回復を見せた。

【なぜゴールドは反発したのか】NYでAI関連株から資金が逃げ出した受け皿として機能した。今日の相場では米10年債利回り低下・ドル円小幅円高・ゴールド上昇がすべて同時に起きており、リスクオフ時の典型的な資金移動が確認できる。株安・債券高・ゴールド高の3点セットが揃った一日だった。

【チャートの読み方:5,130台で底固め、5,200が再び上値抵抗に】注目すべきは安値の位置だ。前日の急落安値(5,144ドル)をわずかに下抜けた5,130.98ドルで切り返したことは下値の深さを確認した動きとも取れる。一方、高値5,205.43ドルで上値が抑えられたことは、5,200ドルが依然として強い抵抗帯であることを再確認している。この水準を終値で上抜けて定着できるかどうかが、次のトレンド展開の鍵だ。

構造的な背景:SOTU演説以降の「関税恒久化によるインフレ持続」「ドル長期的信認リスク」という2つのテーマは短期的に消えるものではない。NVIDIA決算後もAI懐疑論が続く間は、リスクオフの受け皿としてゴールドへの資金流入が継続しやすい環境だ。ゴールドマン・サックスの年末目標5,400ドル・Bank of Americaの6,000ドルというコンセンサスに変化はない。

注意点:米・イラン核交渉の進展が地政学プレミアムを剥落させるシナリオ、翌日のPPIがインフレ鎮静化を示すシナリオは下押し圧力になりうる。また5,200ドル越えに再び失敗すれば、上値の重さが一段と意識されるリスクもある。

🥇 XAUUSDまとめ:始値5,163.2 / 安値5,130.98 / 高値5,205.43 / 終値5,185.29(+0.39%)。
安値5,130台で底固めを確認後、5,200台まで反発。終値は5,185と中間で引けた。5,200の壁は依然として上値抵抗として機能している。

当面の注目水準:5,130(2/26安値)/5,200(心理的節目)/5,205(2/26高値)

で、ゴールドどうなんだ?——5,130で底固めし5,200を繰り返し試す流れは続いている。5,200を終値ベースで明確に超えるまでは、上値では利確売りが繰り返されるパターンを念頭に置いておきたい。

🥈 シルバー(XAG/USD:$88.2985 / −1.01%)

シルバーは-1.01%(-$0.898)と反落。前日の+2.32%の大幅高から一転した動きは、AI関連・半導体株急落による「産業用需要への懸念」が直撃したためと解釈できる。シルバーの価格はゴールドに比べて産業需要(太陽光・半導体・電気部品)への感応度が高く、AI投資サイクルへの懐疑論が拡大した今日は相対的に売られやすかった。ゴールドが+0.39%で反発する中、シルバーが-1.01%と逆行した点は「純粋なリスクオフ買い」と「産業需要懸念」の分岐を示している。

WTI原油(−0.20% / $65.44)

小幅続落。米・イラン核交渉がジュネーブで再開し「制裁緩和→供給増」シナリオへの期待から売りが先行した。ただし交渉の実質的な進展は限定的であり、$65台での推移が続いている。下方圧力は関税による世界経済減速懸念(需要減)、上方圧力はイラン・OPEC+の供給不確実性という綱引きが続く。


🧠 市場心理・VIX

指標水準前日比解釈
VIX(恐怖指数) 18.63 +0.70(+3.90%) ↑ 再上昇。「安心」から「注意」水準に逆戻り

VIXは18.63と前日比+3.90%に上昇。前日に「2週間ぶりの低水準」(17.93)まで低下していたが、NVIDIA株のセルザニュースとNASDAQ急落を受けて再び18台後半に切り上げた。SOTU演説の安堵感でVIXが急低下した翌日にNVIDIA材料でVIXが反発するというスピードの速さは、現在の市場が安定した方向感を持てていないことの表れだ。

  • リスクオン材料:NVIDIA決算は売上・EPS・ガイダンス全て大幅超過確認/欧州3指数続伸/KOSPI+3.67%/US10Y低下で実質金利低下方向
  • ⚠️ 残存するリスク:NVDA株-5.5%(AIバブル懸念再燃)/NASDAQ100-1.16%と半導体株全面安/米・イランの核交渉依然難航/翌日PPI発表(インフレリスク)/VIX再上昇

📌 全体まとめ

2月26日(木)は「ここまで数字を出して売られるのか」という率直な感想が出てくる一日だった。NVIDIAは売上・利益・ガイダンスのすべてで市場予想を大幅に上回った。それが株価-5.5%という結果に終わった事実が、現在の市場の本質を物語っている——投資家は「AIは実需に基づいているか、それともバブルか」という問いに対し、どれだけ良い数字が出ても完全には安心できない状態にある。

日本・韓国市場は東京時間の「NVIDIA感動」をそのまま受け取り、日経平均が59,000円を突破する場面を作り、KOSPIが+3.67%と急騰した。しかし米国の「セルザニュース」というフィルターを通過すると、日経の上昇は+170円まで圧縮された。東西で異なるスコアが出た「24時間マーケット」の特性が如実に表れた一日だ。

ゴールドは5,185ドルへ反発し、US10Yは4.017%へと大幅低下した。株安・債券高・ゴールド高の3点セットは市場のリスクオフを示す教科書的な構造だ。5,200ドルの壁への再挑戦まで、ゴールドは5,130台での底固めを確認しながら水準を切り上げている。

今後の注目点は3つ。2/27発表のPPI(生産者物価)——インフレ動向の次のデータポイントとして、FRBの政策見通しと金利・ゴールドの方向を左右する。②AIバブル懸念がどこで落ち着くか——過去のNVIDIA決算パターン通りであれば1〜2週間の調整後に反発が来る可能性がある。その水準がAIサイクルの真の強さを測る。③米・イラン核交渉の行方——合意に近づくほど原油と地政学プレミアムに影響し、ゴールドの上値余地にも関わってくる。


📊 マーケットデータ一覧(2/26 NYクローズ確定値)

資産終値前日比(値)前日比(率)
日経22558,753.39+170.27+0.29%
TOPIX3,880.34+37.18+0.97%
ハンセン指数26,381.02−384.70−1.44%
上海総合指数4,146.63−0.60−0.01%
KOSPI6,307.27+223.41+3.67%
FTSE 10010,816.70+40.29+0.37%
DAX 3025,289.02+113.08+0.45%
CAC 408,620.93+61.86+0.72%
NYダウ49,499.20+17.05+0.03%
NASDAQ 10025,034.37−294.67−1.16%
S&P 5006,908.86−37.27−0.54%
ドル円(USD/JPY)156.14−0.30−0.19%
ユーロドル(EUR/USD)1.1797−0.0014−0.10%
DXY(ドルインデックス)97.79+0.09+0.09%
JGB10Y2.158%+0.004+0.19%
US10Y4.017%−0.037−0.91%
WTI原油$65.44−0.13−0.20%
ゴールド(始値5163.2 / 安値5130.98 / 高値5205.43)$5,185.29+20.33+0.39%
シルバー$88.2985−0.898−1.01%
VIX18.63+0.70+3.90%

📂 情報ソース
・経済指標・金利:Investing.com / みんかぶFX / CME FedWatch Tool
・市場ニュース・中銀動向:ロイター / ブルームバーグ / 日本経済新聞 / CNBC / 各国中央銀行公式サイト
・実勢価格:主要取引所データ(CME, ICE, JPX等)
・終値データ:2/26 NYクローズ確定値
🥇 執筆者:ぱぶちゃん
📈 投資歴6年 / 💹 XAUUSD(金/ドル) / 🌐 マクロ経済 / 📰 一次情報重視
世界の金融市場・経済指標を中心に、一次情報と複数の主要メディアを照合し、事実に基づき中立的な立場で整理・解説しています。投資歴6年、近年はXAUUSDを中心にFXで取引中。都合により証拠金・ポジションは公開できません。難しい専門用語より「で、ゴールドどうなんだ」という視点を大切にしてるぞ。
⚠️ 免責事項:投資は、投資家自身の判断と責任で行うべきものであり、当ブログは投資判断に関する一切の責任を負いません。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。掲載している経済指標・イベント情報は、各種メディア・公的機関の発表をもとに筆者が整理したものですが、発表日時・内容は予告なく変更される場合があります。最新情報は各機関の公式発表でご確認ください。
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