📊 本稿は3/5 NYクローズ確定値を基に整理しています。
📉【KOSPI+9.63%史上最大反発・WTI80ドル突破】アジア逆転劇・米欧二番底、ゴールド5,081ドルと続落【3/5 NYクローズ】
グローバル金融市場 振り返りレポート
⚡ 【今日の結論:30秒で読む】
🌏 世界株:昨日と完全に「逆転」した一日。KOSPIが+9.63%(+490.36pt)と史上最大の1日上昇率を記録し、日経225+1.90%・ハンセン+0.28%・上海+0.64%とアジアが全面反発。しかし欧米はWTI原油の80ドル突破でインフレ再加速・景気悪化懸念が再燃し、NYダウ-1.61%・DAX-1.61%・CAC-1.49%と全面続落した。
💱 為替・金利:DXY+0.51%(99.32)とドル反発し再び99台へ。ドル円は157.54円(+0.47)。US10Yは4.139%(-0.009)と小幅反落も4.1%台高止まり継続。JGB10Yは2.153%(+0.039、+1.84%)と続伸。
🥇 ゴールド:始値5,165.26→高値5,195.41→安値5,051.14→終値5,081.11ドル(-1.17%/-60.20ドル)。前日の小反発分を全て吐き出す続落。WTI80ドル突破でも「有事の金」需要が出ず、DXY反発とUS10Y高止まりが重しに。安値5,051.14で5,050ドルのサポートを辛うじて維持した。VIXは+12.29%(23.75)と再上昇。
🚀 3行サマリー(忙しい人はここだけ)
- KOSPIが+9.63%(5,583.9)と昨日の-12.06%から劇的な大反発。サムスン電子+11.15%・SKハイニックス+10.95%が牽引し、今度は上昇方向でのサーキットブレーカーが発動する場面も。前日の史上最大崩落に続く史上最大反発という「ダブルレコード」の一週間となった
- 欧米はWTI原油が81.01ドル(+2.69%)と節目の80ドルを突破し二番底。イランのタンカーへのミサイル攻撃報道でペルシャ湾の緊張が再燃、NYダウは-784.67pt(-1.61%)と昨日3/4の反発分(+238pt)を大きく上回る下落幅。ボーイング・キャタピラーが売りを主導し、航空株も-5%超と続落した
- ゴールドは-1.17%(5,081.11ドル)と続落。高値5,195.41まであったが、DXY99.32というドル高・US10Y4.139%という金利高・ポジション手仕舞いという三重の逆風が地政学プレミアムを打ち消した。安値5,051.14で5,050ドルのサポートを辛うじて維持した
🥇 【XAUUSD視点】今日のゴールドを一言で
「WTI80ドル突破でも上がれなかった——三重の逆風が有事プレミアムを封じた一日」。始値5,165.26から高値5,195.41まであったが終値は5,081.11(-60.20 / -1.17%)と続落。安値5,051.14は前日記事で指摘した「5,100ドル実体割れ→5,000ドル再試験」の第一段階が現実となった形だ。通常、原油急騰は「インフレヘッジ=ゴールド買い」のはずだが、DXY反発(99.32)・US10Y4.1%台高止まり・ポジション圧縮の三役が揃って上値を封じた。「有事のゴールドが機能するのはドル安を伴う有事のみ」という教訓を改めて示した展開だった。
📝 前書き
3月5日(木)の市場を一言で表すなら「昨日と正反対——アジア大反発・欧米二番底、そしてゴールドはその両方に見放された日」だ。
KOSPIは前日-12.06%という史上最大崩落の翌日に+9.63%という史上最大の1日反発を演じ、「ダブルレコード」という異例の一週間の歴史を刻んだ。日経225も+1.90%と反発し、アジア市場全体が前日の恐怖から一転して買い戻し優勢となった。
しかし欧米では、イランのタンカーへのミサイル攻撃報道を受けてWTI原油が80ドルを突破。「原油80ドル超え=インフレ再加速・景気減速」という最悪シナリオへの警戒からNYダウは-784.67ptと再び大幅安となった。前日(3/4)の記事で「WTI80ドルを超えるような局面では東西分断が一気に解消されるリスクがある」と指摘したが、欧米側でその警告が現実となった。
ゴールドは-1.17%(5,081.11ドル)と続落した。「有事のゴールド」として買われるべき局面でも下落したという事実が重い。DXY99.32・US10Y4.139%・ポジション手仕舞いという三重の逆風が地政学プレミアムを完全に打ち消した一日だった。
📌 主要ニュース(3点ピックアップ)
① WTI原油80ドル突破——イランのタンカーミサイル攻撃で「エネルギー封鎖」懸念が再燃
WTI原油先物は81.01ドル(+2.69%)と節目の80ドルを突破し、2024年7月以来の最高値を記録した。国際指標のブレント原油も85.41ドル(+4.9%)と急騰。直接的な引き金はイランが石油タンカーにミサイルを命中させたとの報道で、ペルシャ湾では依然として数百隻の船舶が立ち往生している状況だ。ベッセント財務長官が示唆した輸送支援(軍事護衛)では原油の急騰を抑えきれなかった形となった。中東紛争勃発(2/28)から1週間でWTI原油は約14%上昇したことになる。
WTI80ドル超えが意味するのは「インフレ第二波」だ。前日に確認されたISMサービス価格指数63.0%に加え、エネルギーコストの上昇が消費者物価を押し上げれば、FRBは「インフレ退治」と「景気支援」の板挟みという難題に直面する。この構図はゴールドにとって「中長期の買い材料(インフレヘッジ)」だが、短期ではドル高を通じた逆風として作用した。
② KOSPI+9.63%・史上最大の1日上昇——「ダブルレコード」の一週間
前日の史上最大急落(-12.06%)の翌日に史上最大の1日上昇(+9.63%)を記録するという異例の「ダブルレコード」となった。サムスン電子が+11.15%、SKハイニックスが+10.95%と半導体大手が牽引。ハンミ半導体は+20.85%、現代自動車は+9.18%と急騰し、今度は上昇方向のサーキットブレーカーが発動する場面もあった。
反発の背景は3点だ。①前日の-12%急落による売られ過ぎからの自律反発。②米国3/4市場の反発(ADP・ISM好調)を受けた「米経済は底堅い」という安心感の波及。③「AIサプライチェーン危機」というナラティブへの懐疑——半導体需要は中東リスクとは本質的に別問題という買い戻し判断だ。ただし3日間(3/3〜3/5)のKOSPI累計変動率は-7.24%→-12.06%→+9.63%という壮絶な乱高下で、正常な市場機能とは言い難い状況が続いている。
③ 中国・全人代で2026年GDP目標「4.5〜5%」——過去最低水準の目標設定
全国人民代表大会(全人代)で2026年のGDP成長率目標が「4.5〜5%」に設定された。2020年のパンデミック期を除けば過去最低水準の目標であり、中国経済がデフレ圧力・米国との貿易摩擦という構造的な逆風に直面していることを政府が公式に認めた形だ。財政赤字目標は「GDP比4%程度」と前年踏襲となり、積極財政による景気下支えの姿勢は維持された。上海総合指数は+0.64%と小幅高で反応し、「目標引き下げによる達成確実性の向上」を市場は好感した。
📅 3/5(日本時間)に発表された主要経済指標
| 発表日時(日本時間) | 国・指標名 | 前回 | 予想 | 結果 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3/5 22:30 | 🇺🇸 週次新規失業保険申請件数 | — | 225,000人 | 213,000人 | 📈 予想を大幅下回り(良好)。雇用市場の底堅さを再確認 |
| 3/5 22:30 | 🇺🇸 Challenger雇用削減報告(2月) | 108,000人(1月) | — | 48,300人 | 📈 大幅減少。人員削減ペース鈍化で雇用安定を示唆 |
週次新規失業保険申請213,000人は予想225,000人を大きく下回り、雇用市場の底堅さを示した。前日のADP+63,000人・ISMサービス56.1%に続いて「米経済は中東リスク下でも強い」というメッセージが続いている。Challenger雇用削減48,300人も1月の108,000人から大幅減少しており、米労働市場は引き続き安定した状態にある。ただしこれらの強い雇用指標は「FRBの利下げ観測後退→ドル高継続」という構図を強化し、ゴールドへの逆風材料として作用した。
📈 株式市場
※終値は3/5 NYクローズ確定値(日本・アジア株は3/5現地終値)。騰落はすべて前日比。
① 日本・アジア株
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経225 | 55,278.06 | +1,032.52 | +1.90% |
| TOPIX | 3,702.67 | +69.00 | +1.90% |
| ハンセン指数(香港) | 25,321.34 | +71.86 | +0.28% |
| 上海総合指数 | 4,108.57 | +26.09 | +0.64% |
| KOSPI(韓国)※ドル建て | 5,583.9 | +490.36 | +9.63% |
アジア市場は前日の壊滅的な下落から一転、全面反発となった。日経225は+1,032.52円(+1.90%)と大幅反発。TOPIXも同率の+1.90%で内需・金融株を含む幅広いセクターに買いが戻った。ただし3/2〜3/4の3日間で4,611円超の下落があったことを踏まえれば、3日間の下落幅の約22%の回復にとどまっており、道はまだ遠い。上海総合指数は+0.64%と続伸。全人代でのGDP目標「4.5〜5%」設定について市場は「達成確実性の向上」と好感した。
KOSPIの+9.63%(+490.36pt)は史上最大の1日上昇率を記録した。前日(-12.06%)に続いて「史上最悪」→「史上最大反発」という異例の2日間となった。サムスン電子+11.15%・SKハイニックス+10.95%の半導体大手が指数を牽引し、上昇方向のサーキットブレーカーが発動する場面もあった。前日に約8億ドルを売り越した外国人が部分的に買い戻したと見られるが、3日間(3/3〜3/5)の累計でKOSPIはまだ約-9%の下落が残っている。
② 欧州・米国株
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| FTSE 100(英国) | 10,413.94 | -153.71 | -1.45% |
| DAX 30(ドイツ) | 23,815.75 | -389.61 | -1.61% |
| CAC 40(フランス) | 8,045.80 | -121.93 | -1.49% |
| NYダウ | 47,954.74 | -784.67 | -1.61% |
| NASDAQ 100 | 25,020.41 | -73.27 | -0.29% |
| S&P 500 | 6,830.71 | -38.79 | -0.57% |
欧米株は前日(3/4)の反発が完全に反転する「二番底」となった。NYダウは-784.67pt(-1.61%)と前日の反発分(+238pt)をはるかに超える下落幅で続落し、セッション中は-1,100ptを超える場面もあった。欧州も同様でDAX-1.61%・CAC-1.49%・FTSE-1.45%と主要指数が全面安となった。
売りの中心は「原油・インフレ直撃セクター」だ。ボーイング・キャタピラーといった産業財株が指数の下落を主導し、航空株(ユナイテッド航空・デルタ航空各-5%超)も原油コスト上昇を嫌気して急落した。一方NASDAQ100が-0.29%と相対的に底堅かったのは、半導体・大型テック株が「エネルギーコスト上昇の直撃を受けにくい」という選好からだ。欧州ではスペインが米国の対イラン軍事作戦に自国基地の使用を拒否したとしてトランプ大統領が「スペインとの貿易を全て遮断する」と警告する場面もあり、NATO内亀裂が新たな不安材料として浮上した。
💱 為替
| 通貨ペア | 終値 | 前日比 | 方向感 |
|---|---|---|---|
| ドル円(USD/JPY) | 157.54 | +0.47 | ↑ ドル反発(+0.30%) |
| ユーロドル(EUR/USD) | 1.1608 | -0.0025 | ↓ ユーロ小反落(-0.22%) |
| ドルインデックス(DXY) | 99.32 | +0.50 | ↑ ドル反発(+0.51%)。再び99台へ |
DXY(ドルインデックス)は99.32と前日98.82から+0.51%の反発。前日に一時崩れた「ドル一強」が復活し、98台から再び99台に乗せた。WTI80ドル突破によるリスクオフがドル買い需要を高め、週次失業保険申請213,000人という良好な雇用指標がドル買いをさらに促した。DXY99.32という水準はゴールドにとっての直接的な下落圧力だ。
ドル円は157.54円(+0.47)と小幅円安。KOSPIが大反発してアジアのリスクオフが和らいだことで「安全資産としての円」の需要が後退した形だ。ユーロは1.1608(-0.0025)と小幅反落。スペインへのトランプ発言がユーロ圏の地政学リスクとして意識された可能性もある。
📊 金利・債券
| 指標 | 水準 | 前日比 | 方向感 |
|---|---|---|---|
| JGB10Y(日本10年債) | 2.153% | +0.039%(+1.84%) | ↑ 続伸。3月18〜19日日銀会合への利上げ観測が根強い |
| US10Y(米10年債) | 4.139% | -0.009%(-0.22%) | ↓ 小幅反落も4.1%台高止まり継続 |
US10Yは4.139%(-0.009%)と小幅反落したが4.1%台の高止まりが継続。欧米株下落に伴う安全資産需要(債券買い→利回り低下)が働いたが低下幅は限定的で、「高インフレ下でのFRB利下げ後退」という構造的な上昇圧力が続いている。US10Y4.1%台はゴールドにとっての中期的な逆風構造であり、この水準が維持される限り大きな上値追いは難しい環境だ。
JGB10Yは2.153%(+0.039%)と続伸。3月18〜19日の日銀金融政策決定会合に向けた追加利上げ観測が根強く、2009年以来の水準まで上昇してきた。日本国債利回りの上昇は「円キャリートレードの解消圧力」につながる構造であり、引き続き注視が必要だ。
🪙 コモディティ
| 品目 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | $81.01/バレル | +$2.12 | +2.69% |
| ゴールドスポット(XAU/USD) | $5,081.11/oz | -$60.20 | -1.17% |
| シルバースポット(XAG/USD) | $82.262/oz | -$1.276 | -1.53% |
🔥 WTI原油(+2.69% / $81.01)——節目80ドル突破、2024年7月来の最高値
WTI原油は81.01ドル(+2.69%)と節目の80ドルを突破し2024年7月以来の最高値を記録した。イランが石油タンカーにミサイルを命中させたとの報道が直接的な買いを誘い、ペルシャ湾では依然として数百隻の船舶が立ち往生している。米軍の輸送護衛支援示唆にも関わらず、「ホルムズ封鎖リスク」への警戒が続いている状況だ。中東紛争勃発(2/28)から約1週間でWTIは約14%上昇した。
🥇 ゴールド(XAU/USD)深掘り
| 水準(ドル) | 意味 |
|---|---|
| 5,595.46 | ATH(史上最高値):1/29高値 |
| 5,419.32 | 3/2高値(直近最高値) |
| 5,205.91 | 3/4高値(戻り売りゾーン確認済み) |
| 5,195.41 | 3/5高値(上値の重さ再確認) |
| 5,141.31 | 3/4終値(前日終値) |
| 5,081.11 | 3/5終値(-60.20 / -1.17%) |
| 5,051.14 | 3/5安値(5,050ドルを辛うじて死守) |
| 5,000.00 | 大台・心理的サポート(最重要防衛ライン) |
| 4,996.15 | 3/3安値(週間最重要サポートライン) |
本日のゴールドは5,165.26ドルで開始し高値5,195.41ドルまで上昇した後は一方的に売られ、安値5,051.14ドルまで下落してから5,081.11ドル(-60.20 / -1.17%)で引けた。始値から安値までの下落幅は約114ドルに達し、「じり安からの辛うじて下げ止まり」という印象の足型だ。前日(3/4)も高値5,205.91で売られ、本日も高値5,195.41で売られた——2日連続で「5,200ドル台は戻り売りゾーン」という事実が確認された。
■ 上値:5,100(直近レジスタンス)→5,141(3/4終値・戻り確認ライン)→5,200(2日連続で売られた戻り売りゾーン)
■ 下値:5,050(本日安値・サポートライン)→5,000(大台心理サポート)→4,996(3/3安値・最重要)→4,881(テクニカルサポート候補)
3/2〜3/5の4日間を整理すると「5,419→4,996→5,141→5,081」という急騰→崩落→小反発→再下落のシーケンスだ。ATH(5,595.46ドル)から514ドル下の現水準は「上昇トレンドの終わり」ではなく「一次調整継続」と読める。5,050ドルのサポートを守れるかどうかが当面の焦点だ。
🥈 シルバー(XAG/USD:$82.262 / -1.53%)
シルバーは82.262ドル(-1.53%)とゴールドを上回る下落率。3/3の-8.17%急落→3/4の+1.80%小反発→3/5の-1.53%と「弱い回復・素早い再下落」のパターンが続いている。ゴールド/シルバー比率(GSR)は61.8倍前後と「ゴールド優位」の状態が続いており、リスクオフ局面でシルバーが相対的に弱いという典型的な値動きだ。
🧠 市場心理・VIX
| 指標 | 水準 | 前日比 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| VIX(恐怖指数) | 23.75 | +2.60(+12.29%) | ↑↑ 再上昇。欧米株の二番底が恐怖心理を再燃させた |
VIXは23.75と前日(21.15)から+2.60(+12.29%)の急上昇。前日にいったん21台まで低下した恐怖指数が23台に戻り、「WTI80ドル突破→インフレ再加速→景気悪化」という最悪シナリオへの警戒が米国投資家に広がった形だ。前日3/4のVIX低下は「アジアの崩壊を米国は自分事として受け取っていない」というデカップリング心理を示していたが、本日はそのデカップリングが崩れた格好だ。VIX23台という水準は平常時(13〜18程度)ではなく、市場の高い不確実性が継続していることを示している。
🎯 今日の戦略メモ
※本セクションは市場参加者の視点を中立的に整理するものです。特定の投資行動を推奨するものではありません。
■ ブル派の根拠(ゴールド・ロング継続派)
- 安値5,051.14で5,050ドルのサポートが機能。「5,000ドル台のサポートは依然として有効」という判断のもと、押し目買いの需要は存在する
- WTI81ドルというインフレ圧力継続は中長期ではゴールドの買い材料。「原油高→インフレ→実質金利低下→ゴールド上昇」のシナリオは中期的に生きている
- ATH(1/29:5,595.46ドル)まで514ドルの余地。上昇トレンドの長期構造は崩れていない
- 中東情勢がさらにエスカレートすれば、「有事のゴールド」が本格的に機能するシナリオもあり得る
■ ベア派の根拠(ショート・様子見派)
- 4日間(3/2〜3/5)で5,419→5,081と338ドル(-6.2%)の下落。短期トレンドは明確に下向き
- 「5,200ドルが戻り売りゾーン」という事実が2日連続(3/4高値5,205・3/5高値5,195)で確認された
- DXY99.32(ドル強)・US10Y4.139%(金利高)という構造的逆風が継続。両方が同時に改善しない限りゴールドの大幅反発は難しい
- 週次失業保険申請・Challenger・ADPと雇用指標が揃って強く、FRBの利下げ観測が遠のいている
■ 注目トリガー(価格水準)
- 📈 上抜けシグナル:5,100ドル奪回→5,141(3/4終値)→5,200ドル維持で強気再加速
- 📉 下抜けシグナル:5,050ドル実体割れ→5,000ドル大台試験→4,996(3/3安値)割れで4,881エリアへ
- 🌐 地政学トリガー:ホルムズ海峡での追加事案・原油さらなる上昇→ゴールド急反発。停戦交渉報道→5,000ドル割れリスク
⚠️ 本セクションの内容は市場参加者のシナリオ整理を目的としたものであり、投資助言ではありません。実際の投資判断はご自身の責任でお願いします。
🚀 全体まとめ
3月5日(木)は「完全な逆転劇——アジアが史上最大の反発、欧米が二番底、そしてゴールドはその両方に見放された日」と総括できる。KOSPIが前日-12.06%という史上最大崩落から+9.63%という史上最大反発へとV字を描き、日経225も+1.90%とアジア全面高となった一方、欧米ではWTI原油が80ドルを突破(81.01ドル)したことでインフレ再加速・景気悪化懸念が再燃しNYダウ-1.61%・DAX-1.61%と全面続落した。
ゴールドは-1.17%(5,081.11ドル)と続落した。「WTI80ドル突破という有事の材料」でも上昇できなかった事実が重い。DXY99.32というドル強、US10Y4.139%という金利高、そして需給面のポジション整理という三重の逆風が地政学プレミアムを完全に打ち消した。安値5,051.14は「5,050ドルのサポート」を辛うじて守ったが、2日連続で5,200ドルで売られた事実も重なり、「5,050〜5,200ドルのレンジ内」での方向感を探る展開に移行した形だ。
🥇 【最終判断:「5,050ドルの瀬戸際——有事の金が機能するための条件を整理する】
4日間(3/2〜3/5)を俯瞰すると「5,419→4,996→5,141→5,081」という急騰→崩落→小反発→再下落のシーケンスだ。5,000ドルの大台サポートとの距離は81ドル(1.6%)まで縮まった。ゴールドが「有事のゴールド」として再び機能するためには、①ドル安(DXY反落)または②金利低下(US10Y4%割れ)のどちらかが必要だ。現状は中東リスクがエスカレートしながらも「ドル高・金利高」が続くという、ゴールドにとって最もやっかいな環境が続いている。5,050ドルを守れるかどうかが当面の焦点となる。
📊 マーケットデータ一覧(3/5 NYクローズ確定値)
| 資産 | 終値 | 前日比(値) | 前日比(率) |
|---|---|---|---|
| 日経225 | 55,278.06 | +1,032.52 | +1.90% |
| TOPIX | 3,702.67 | +69.00 | +1.90% |
| ハンセン指数 | 25,321.34 | +71.86 | +0.28% |
| 上海総合指数 | 4,108.57 | +26.09 | +0.64% |
| KOSPI(韓国)※ドル建て | 5,583.9 | +490.36 | +9.63% |
| FTSE 100 | 10,413.94 | -153.71 | -1.45% |
| DAX 30 | 23,815.75 | -389.61 | -1.61% |
| CAC 40 | 8,045.80 | -121.93 | -1.49% |
| NYダウ | 47,954.74 | -784.67 | -1.61% |
| NASDAQ 100 | 25,020.41 | -73.27 | -0.29% |
| S&P 500 | 6,830.71 | -38.79 | -0.57% |
| ドル円(USD/JPY) | 157.54 | +0.47 | +0.30% |
| ユーロドル(EUR/USD) | 1.1608 | -0.0025 | -0.22% |
| DXY(ドルインデックス) | 99.32 | +0.50 | +0.51% |
| JGB10Y | 2.153% | +0.039 | +1.84% |
| US10Y | 4.139% | -0.009 | -0.22% |
| WTI原油 | $81.01 | +2.12 | +2.69% |
| ゴールド(始値5,165.26 / 高値5,195.41 / 安値5,051.14) | $5,081.11 | -60.20 | -1.17% |
| シルバー | $82.262 | -1.276 | -1.53% |
| VIX | 23.75 | +2.60 | +12.29% |
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📰 情報ソース
- 経済指標:米労働省(週次新規失業保険申請件数)/ Challenger, Gray & Christmas(雇用削減報告)/ CME FedWatch Tool
- 市場ニュース:ロイター / ブルームバーグ / CNBC / Charles Schwab / Korea Exchange(KRX)/ Yonhap / 新華社
- 実勢価格:Yahoo Finance / Investing.com / Trading Economics / 主要取引所データ(CME, ICE, JPX, KRX等)
- 終値データ:3/5 NYクローズ確定値 / スプレッドシート実測値(XAU/USDスポット価格基準)
⚠️ 免責事項
投資は、投資家自身の判断と責任で行うべきものであり、当ブログは投資判断に関する一切の責任を負いません。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。掲載している経済指標・イベント情報は、各種メディア・公的機関の発表をもとに筆者が整理したものですが、発表日時・内容は予告なく変更される場合があります。最新情報は各機関の公式発表でご確認ください。

