📊 本稿は3/13 NYクローズ確定値(サマータイム・NY6時クローズ)を基に整理しています。
📉【DXY100超・週3連敗】GDP+0.7%スタグフレーション確認・トランプ「利下げ今すぐ」でFOMC前哨戦——ゴールド5,020ドル・5,000ライン接触寸前【3/13 NYクローズ】
グローバル金融市場 振り返りレポート
GDP +0.7%(予想1.4%の半分)+ コアPCE +3.1%——スタグフレーション数値で確認
DXY 100.5(+0.76%) 大台突破 / WTI 98.71(+3.11%)
ゴールド5,020ドル(安値5,009)、5,000ラインとの距離はわずか9ドル。S&P500週3連敗。FOMC来週3/18〜19へ
⚡ 今日のマーケット早わかり(30秒で読む)
🥇 金価格(ゴールド): 始値5,097.56→高値5,128.39→安値5,009.74→終値5,020.01ドル(-59.19 / -1.17%)。 DXY 100.5突破(2026年大台初超え)とGDP+0.7%スタグフレーション確認の二重ショックがゴールドを直撃。 安値5,009.74は5,000ラインまでわずか9.74ドルという際どい水準まで接近した。
🌏 株式: 日経-1.16%(53,819)・KOSPI-1.72%・ハンセン-0.98%とアジア全面安。 欧州もDAX-0.60%・CAC-0.91%。 米国はダウ-0.26%(46,558)・S&P500-0.60%(6,632)・NASDAQ100-0.62%(24,380)と3指数そろって下落、S&P500は3週連続の週間下落(週間-1.6%)を記録した。
🛢️ 原油・為替・金利: WTIは98.71(+3.11%)と100ドル大台に接近継続。Brent原油は103.14と100ドル超えが定着。 DXYは100.5(+0.76%)と2026年初の大台突破——ドル円は159.723と円安継続。 US10Y 4.279%で高止まり。VIX 27.19(-0.37%)と横ばい圏内。
① GDP+0.7%(予想1.4%の半分)+コアPCE+3.1%というスタグフレーション数値を確認——DXY 100.5大台突破でゴールド二重圧力
② ゴールド安値5,009.74——5,000ラインまで残り9.74ドルの攻防。4日連続下落で5,020終値
③ トランプ「利下げ今すぐ」vs Powell「独立性守る」の正面衝突、FOMC来週3/18〜19——欧州は仏伊がホルムズ通過交渉開始
📊 市場連鎖フロー(3/13)
🌅 NY朝:ゴールド5,128まで上昇・小康状態——原油も朝方は軟化
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📋 【GDP第2次推計】Q4 +0.7%(予想+1.4%——完全に下振れ)
同時発表:コアPCE +0.4%/+3.1%(インフレ粘着を改めて確認)
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📊 【ミシガン消費者信頼感 55.5】——年初来最低。イラン開戦後9日間で急悪化
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🌐 欧州:仏・伊がイランと自国タンカーの安全通行交渉開始(FT報道)
インド船籍タンカーのホルムズ通過が確認——WTI一時92ドル台まで急落
※ただし封鎖の根本解決にはほど遠く、供給逼迫の構造は変わらず。市場は「一時的な緩和」と判断し買い戻しへ
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💵 DXY 100.5突破——2026年で初の"100の大台"超え
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🗣️ トランプ「利下げ今すぐ(IMMEDIATELY)」——Powell「政治圧力に屈しない」と正面衝突
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🛢️ WTI 98.71(+3.11%)——封鎖継続・IEA備蓄放出限界論で買い戻し強まる。Brent 103ドル超えで定着
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📉 S&P500-0.60%・NASDAQ100-0.62%・ダウ-0.26%——週間3連敗確定(S&P500 週-1.6%)
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🥇 ゴールド安値5,009.74——5,000まで残り9.74ドル。終値5,020.01(-1.17%)
📌 主要ニュース(3点ピックアップ)
① DXY 100.5突破——2026年初の"100大台"超え
ドルインデックス(DXY)が100.5(+0.76%)と2026年に入って初めて100の大台を超えた。前日99.74からさらに上昇し、1月以降のドル高トレンドが一段と加速した。背景はGDP下振れとコアPCE高止まりが重なる「スタグフレーション型ドル高」だ。通常なら景気後退懸念がドル売りを招くが、今回はユーロ・円がさらに弱く、相対優位でドルが買われ続けている。ユーロドルは1.1417(-0.81%)と続落し、ドル円は160円の介入警戒ラインに接近した。
② 欧州:仏・伊がホルムズ通過交渉開始——インド船籍タンカーも通過確認
FTはフランスとイタリアを含む複数の欧州諸国がイランとの間でホルムズ海峡での自国船舶の安全通行について交渉を開始したと報じた。またインド船籍タンカーがホルムズを通過できたとの情報も入り、この報道でWTIは一時92ドル台まで急落し欧州株も朝方の下落から一時反転した。しかし最終的にWTIは98.71で引け、株式市場も大幅上昇にはつながらなかった。ヘゲス国防長官は「ホルムズ封鎖は長期的問題にならない」と述べたが市場の反応は限定的だった。
③ トランプ「利下げ今すぐ(IMMEDIATELY)」——Powell「政治圧力に屈しない」正面衝突
トランプ大統領はTruth Socialに「Jerome "Too Late" Powellはどこにいる?今すぐ利下げすべきだ(IMMEDIATELY)」と投稿し、FRBへの圧力を再燃させた。FOMC来週3/18〜19の開催直前というタイミングだ。Powellはビデオ声明で「金融政策決定は経済データに基づいて行う——これは中央銀行の独立性の問題だ」と反論した。市場はFOMC据え置きをほぼ確実視しており、CME FedWatchの据え置き確率は99%超。EY-Parthenonは「2026年の利下げは12月に1回のみ、ゼロも十分あり得る」と予測した。なお5月にはKevin Warshが新Fed議長に就任予定だ。
📅 3/13(日本時間)に発表された主要経済指標
スタグフレーションを数値で確認する内容で、来週FOMCの判断に直結する。詳細な分析は専用記事をご参照ください。
【スタグフレーション確定】GDP+0.7%×コアPCE+3.1%——ゴールドへの構造的インパクトを読み解く【3/13 経済指標詳細分析】
📈 株式市場
※終値は3/13 NYクローズ確定値(アジア・欧州株は3/13現地終値)。騰落はすべて前日比。
前日記事(3/12振り返り)はこちらをご覧ください。
① 日本・アジア株
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| 日経225 | 53,819.61 | -633.35 | -1.16% |
| TOPIX | 3,629.03 | -20.82 | -0.57% |
| ハンセン指数(香港) | 25,465.6 | -251.16 | -0.98% |
| 上海総合指数 | 4,095.45 | -33.65 | -0.82% |
| KOSPI(韓国) | 5,487.24 | -96.01 | -1.72% |
アジア全面安。KOSPIが-1.72%とアジア最大の下落率。エネルギー輸入依存度の高い韓国は原油高の直撃を受けやすい。日経225は-633.35pt(-1.16%)と54,000を割り込み53,000台後半へ押し下げられた。
② 欧州・米国株
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| FTSE 100(英国) | 10,261.15 | -44 | -0.43% |
| DAX 30(ドイツ) | 23,447.29 | -142.36 | -0.60% |
| CAC 40(フランス) | 7,911.53 | -72.91 | -0.91% |
| NYダウ | 46,558.47 | -119.38 | -0.26% |
| NASDAQ 100 | 24,380.73 | -152.85 | -0.62% |
| S&P 500 | 6,632.19 | -40.43 | -0.60% |
欧州3市場そろって下落。英国1月GDPが前月比0%と横ばいで欧州経済の停滞も重荷となった。ホルムズ交渉報道で朝方の下落幅は縮小した。米国は前日の年初来安値更新ほどの急落ではなかったが3指数そろって下落。注目銘柄ではMicron +5.08%・Ollie's Bargain Outlet +4.14%が上昇した一方、Adobe -7.58%(CEO退任発表)・Ulta Beauty -7.4%(決算EPS小幅ミス)が重荷となった。S&P500は週間-1.6%で3週連続の週間下落が確定した。
💱 為替
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ドル円(USD/JPY)終値:159.723前日比:+0.385(+0.24%)↑ 円安4日続落。DXY 100突破と並走するかたちで160円の介入警戒ラインに接近。日銀3/19会合での現状維持見通しも円の重し。
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ユーロドル(EUR/USD)終値:1.1417前日比:-0.0093(-0.81%)↓ ユーロ4日続落・大幅安。英GDP横ばい・欧州エネルギーコスト高・景気後退懸念が重なった。1.14割れが次の節目。
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ドルインデックス(DXY)終値:100.5前日比:+0.76(+0.76%)↑ 2026年初の「100大台」突破。前日99.74から100.5へ。スタグフレーション型ドル高が継続中。
📊 金利・債券
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JGB10Y(日本10年債)水準:2.246%前日比:+0.065pt(+2.98%)↑ 大幅上昇。前日2.188%から2.246%へ。リーマンショック後最高水準圏。日本のインフレ継続(輸入物価上昇)と財政リスクへの警戒が債券売りを引き起こしている。2.3%超えが次の注目水準。
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US10Y(米10年債)水準:4.279%前日比:+0.005pt(+0.12%)↑ 高止まり継続。前日4.274%から4.279%へ。GDP下振れにもかかわらず利回りが低下しないのはスタグフレーション局面での「全資産売り」パターンの反映。来週FOMCのドット・プロット更新が方向を決める。
🪙 コモディティ(原油・シルバー)
| 品目 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 98.71 | +2.98 | +3.11% |
| Brent原油先物 | 103.14 | +2.68 | +2.67% |
| シルバースポット(XAG/USD) | 80.606 | -3.238 | -3.86% |
WTIは98.71(+3.11%)と続伸し100ドルの大台が再び射程圏に入った。ホルムズ交渉報道で一時92ドル台まで急落する場面もあったが買い戻された。ライスタッド・エナジーは封鎖開始から10日余りで日量1,200万バレル超が市場から消えていると試算している。Brentは103.14と100ドル超えが定着した。シルバーは-3.86%と本日全資産の中で最大の下落率を記録し、GSR(ゴールド/シルバー比率)は62倍台に急上昇した。
🧠 市場心理・VIX
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VIX(恐怖指数)水準:27.19前日比:-0.1(-0.37%)→ 前日27.29からほぼ横ばい。GDP下振れ・DXY100突破という悪材料を消化しつつも新たな恐怖急騰には至らず、来週FOMCへの「見極めモード」に移行しつつある。ただしCNNのFear & Greed Indexは「Extreme Fear」圏内のままで、VIX 30台突入が来週のリスクシナリオ。
🥇 ゴールド(XAU/USD)詳細分析
今日の金相場を一言で
「DXY 100大台突破+スタグフレーション数値確認——5,000ラインまで残り9.74ドルの崖っぷち」。4日連続下落、3/10高値5,238.64からの調整幅は218.63ドル(約4.2%)に達した。
| 水準(ドル) | 意味・コメント |
|---|---|
| 5,595.46 | ATH(史上最高値):1/29高値 |
| 5,419.32 | 3/2高値(直近危機ピーク) |
| 5,238.64 | 3/10高値(今週天井) |
| 5,128.39 | 本日高値(上値が3日連続で切り下がり) |
| 5,100 | 前日まで機能していたサポート(3/12に割れ) |
| 5,097.56 | 本日始値 |
| 5,079.2 | 3/12終値(前日終値) |
| 5,020.01 | 本日終値(-59.19 / -1.17%) |
| 5,015.23 | 3/9安値(前回の5,000ライン防衛試験) |
| 5,009.74 | 本日安値——5,000まで残り9.74ドル |
| 5,000.00 | 最重要心理的防衛ライン——今週末最大の焦点 |
| 4,996.26 | 次の主要サポート水準 |
本日の安値5,009.74は3/9安値5,015.23を下回る新安値となり、「下値の切り下がり」が継続している。高値も5,238(3/10)→5,191(3/12)→5,128(3/13)と3日連続で切り下がっており、短期テクニカルでは弱気シグナルが点灯している。ただし5,000という心理的大台は3/9でも5,015で止まった実績がある強固なサポートだ。
今回の4日間で-218.63ドル(約4.2%)という調整の主因は3つ——「地政学リスクへの反応疲れ」「DXY 100突破」「スタグフレーション数値確認」が重なったことにある。地政学ブル材料(ホルムズ封鎖継続)があってもドル高・金利高が勝ち続けている構造だ。
■ 上値:5,050(まず回復すべき水準)→5,079(3/12終値・短期抵抗)→5,100(主要抵抗帯)→5,150→5,193〜5,200(厚い壁)
■ 下値:5,009.74(本日安値・再割れで崩壊シグナル)→5,000.00(絶対防衛ライン)→4,996→4,821(来週ベアシナリオ目標)
「5,000割れ」が起きない限り中長期の上昇トレンドは損なわれていない。来週3/18〜19のFOMCでドット・プロットが「利下げ見通し維持」を確認すれば反発の起点となりうる。逆に「利下げゼロ」シナリオへのシフトが示されれば5,000割れリスクが一気に高まる。
🎯 今日の戦略メモ
※本セクションは市場参加者の視点を中立的に整理するものです。特定の投資行動を推奨するものではありません。
■ ブル派の根拠(ゴールド・ロング継続派)
- 安値5,009.74は5,000を割り込まなかった。3/9も5,015で踏みとどまっており「5,000〜5,015ゾーンには強大な買い壁がある」という実績が今回も機能する可能性がある
- GDP+0.7%という景気鈍化はFRBへの「利下げ圧力」を中長期的に高める材料。5月就任予定のKevin Warshへの交代を見越して「利下げ加速期待→ドル安→ゴールド上昇」という2Q以降のシナリオが強化される
- 欧州のホルムズ通過交渉開始とインドタンカー通過は「封鎖の段階的緩和」への第一歩。中期的には「原油下落→インフレ後退→FRB利下げ余地拡大→ゴールドブル」という仕込みどころとも読める
- 中央銀行の金購入(チリ中銀の新規大量購入が確認)とETF残高は2026年を通じて増加傾向にあり、構造的ブル材料に変化はない
■ ベア派の根拠(ショート・様子見派)
- DXY 100.5突破・定着は中長期のドル強気トレンド確立を示す。100超えが続けばゴールドの上値は構造的に重くなる
- 高値の切り下がりが3日連続。テクニカル悪化を覆す材料がFOMC前に出てくる可能性は低い
- 3/9安値5,015を本日5,009が下回り新安値を記録。「下値の切り下がり」として読めば次のターゲットは4,996→4,821
- FOMCでパウエル議長が「スタグフレーション環境下で利下げは困難」という厳しいトーンを示した場合、5,000割れからの連鎖的な損切りリスクがある
■ 注目トリガー
- 📅 3/18〜19 FOMC:ドット・プロット更新と記者会見——今後最大の分岐点
- 📅 3/19 日銀金融政策決定会合:利上げ見送りが大勢見通し。ドル円160円の介入トリガー近接
- 🌐 地政学:ホルムズ欧州交渉の進展(WTI急落)or 拡大(WTI120ドル超え→パニック第2波)
- 💵 DXY監視:101以上への上昇か、100割れへの反落か
- 📊 来週の主要指標:3/18 PPI(2月)・3/19 新規失業保険申請件数
⚠️ 本セクションの内容は市場参加者のシナリオ整理を目的としたものであり、投資助言ではありません。実際の投資判断はご自身の責任でお願いします。
🚀 全体まとめ
3月13日(金)は「スタグフレーションが数字で確定し、ゴールドが5,000ラインを試した日」として記憶される。Q4 GDP+0.7%(予想+1.4%の半分)とコアPCE+3.1%が同日に発表され、DXYは100.5と2026年初の大台突破を果たした。ゴールドの安値5,009.74は5,000ラインまでわずか9.74ドルという際どい水準まで接近し、3/10高値5,238.64からの4日間の累計下落幅は218.63ドル(約4.2%)に達した。
S&P500は週間-1.6%と3週連続の週間下落を記録。VIXは27台で高止まりし市場の恐怖は「Extreme Fear」圏を維持している。欧州のホルムズ通過交渉開始というポジティブな動きも出たが、封鎖の根本解決には至らず原油は再び98ドル台まで買い戻された。
🥇 【最終判断:「ゴールド5,020——5,000ラインとの距離20ドル。週明けFOMCが相場の審判を下す」】
「5,000割れ」という事象が起きない限り、2026年の上昇トレンドそのものは破綻していない。来週最大の焦点は3/18〜19のFOMCだ。ドット・プロット(利下げ見通し)とパウエル議長の「スタグフレーション」への言及——これら二つが揃って来週以降の方向が決まる。ゴールドにとって「5,000を守り抜く週末」と「FOMCで反発の起点をつかむ来週」が今後の最重要局面だ。
📌 今日のマーケット一言
「GDP+0.7%——その数字が、5,000への扉を開けた」
スタグフレーション確認、DXY大台突破、ゴールド安値5,009.74。
5,000ラインまで残り9.74ドル——週末の2日間が分岐点となる。
来週FOMCがゴールド「復活か崩落か」の審判を下す。
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📰 情報ソース
- 市場ニュース:CNBC / Bloomberg / CNN Business / Fortune / The Motley Fool / BNN Bloomberg / InvestingLive
- 経済指標:米商務省BEA(GDP・PCE)/ ミシガン大学(消費者信頼感)/ CME FedWatch / Reuters
- 終値データ:3/13 NYクローズ確定値 / スプレッドシート実測値(XAU/USDスポット価格基準・サマータイム対応)
⚠️ 免責事項
投資は、投資家自身の判断と責任で行うべきものであり、当ブログは投資判断に関する一切の責任を負いません。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。掲載している経済指標・イベント情報は、各種メディア・公的機関の発表をもとに筆者が整理したものですが、発表日時・内容は予告なく変更される場合があります。最新情報は各機関の公式発表でご確認ください。

