【2026年3月16日】WTI-4.5%急落・VIX-13%低下 ベッセント発言で株反発、ゴールド5,000台は維持

2026年3月17日火曜日

金融市場振り返り

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【3/16 NYクローズ】原油-4.5%・VIX-13%低下 ベッセント"ホルムズ通過容認"発言を受け米株反発——ゴールド5,000台維持で週明け

2026年3月17日(火)掲載|対象期間:2026年3月16日(日本時間 7:00)〜 3月17日(6:00)サマータイムNYクローズ

📊 本稿は3/16 NYクローズ確定値(サマータイム・NY6時クローズ)を基に整理しています。

📉【原油-4.5%・VIX-13%低下】ベッセント"ホルムズ通過容認"発言を受け米株反発——ゴールド5,000台維持で週明け【3/16 NYクローズ】

グローバル金融市場 振り返りレポート

#ホルムズ部分緩和 #ベッセント発言 #WTI急落 #米株反発 #VIX低下 #ゴールド5000攻防 #FOMC本日開幕 #NvidiaGTC #XAUUSD

⚡ 今日のマーケット早わかり(30秒で読む)

ベッセント財務長官「一部タンカーのホルムズ通過を確認・容認」の発言が主因の一つとなり、WTIが約4.5%下落。エネルギーコスト上昇への警戒が和らいだことで株式市場は反発、VIXも低下した。ただし戦争は継続中であり、ホルムズの完全開通には至っていない。ゴールドは5,006で5,000台を維持したが、追い風環境でも下値4,970まで叩かれる場面があり、方向感は定まっていない。

🌏 株式: 日経-68pt(53,751)と出遅れ。ハンセン+1.45%・KOSPI+1.14%とアジアはまちまち。欧州・米国は全面反発。ダウ+387pt(+0.83%)・S&P500+1.01%(6,699)・NASDAQ100+1.13%(24,655)

🛢️ 原油・為替・金利: WTI94.22(-4.49)。ドル円159.07(-0.65)、DXY99.82(-0.54%)と100割れ。US10Y4.22%(-0.065pt)。VIX23.51(-13.5%)


① トランプ「7カ国に護衛艦艇派遣を要請」+ベッセント「一部タンカーのホルムズ通過を確認」——WTI -4.5%下落・米株反発の主因の一つに
② ゴールド安値4,970→終値5,006。5,000台は維持したが方向感は定まらず
③ 本日3/17よりFOMC開幕(〜18日)——ドット・プロットとパウエル記者会見が今週の焦点

📊 市場連鎖フロー(3/16)

🌅 週明け朝:ゴールド始値4,998——5,000ライン付近で開始

🗣️ 【トランプ大統領】「約7カ国に護衛艦艇の派遣を要請した」「訪中延期も示唆」

🗣️ 【ベッセント財務長官・CNBCインタビュー(パリから)】
 「イラン・インド・中国向けの一部タンカーがすでに通過しており確認している」
 「戦争終結後は原油価格が80ドルを大幅に下回るべき水準に戻ると見ている」

🛢️ WTI 94.22(-4.49 / 約-4.5%)——ホルムズ部分緩和の観測が原油下落の一因となり

📈 欧米株反発——エネルギーコスト上昇への警戒が和らいだことなどを背景に
 Nvidia GTC 2026開幕(〜19日)・NVDA +1.6%もプラス材料
 Nebius社がMetaと270億ドルのAI基盤契約締結——AIセクターが上昇に寄与

⚠️ 同日、ドバイ国際空港でイランのドローンが燃料タンクを直撃。戦争は継続中

💵 DXY 99.82(-0.54%)——100割れ。US10Y 4.22%(-0.065pt)も低下

📉 VIX 23.51(-13.5%)——警戒感がやや後退

🥇 ゴールド:高値5,037→安値4,970→終値5,006。5,000付近での推移が続く


📌 主要ニュース(3点ピックアップ)

① トランプ+ベッセント——ホルムズを巡る相次ぐ発言と市場への影響

トランプ大統領は「約7カ国に護衛艦艇の派遣を要請した」と述べ、訪中の延期も示唆した(ベッセント財務長官は「物流上の理由」と補足)。ベッセント長官はパリからCNBCに出演し「イランのタンカーはすでに通過しており、インド向け・中国向けの船舶も確認している。世界への供給のため容認している」と語った。また「戦争が終われば原油価格は80ドルを大幅に下回る水準に戻るべきだ」とも述べた。これらの発言がWTI下落・株式反発の主因の一つとなった。

⚠️ ただし戦争は継続中
同日、ドバイ国際空港でイランのドローンが燃料タンクを直撃し火災が発生した(当局は封じ込めを発表)。ホルムズを通過できたのは「イラン・インド・中国の一部タンカー」に限られており、完全開通とは異なる。戦況次第でWTIが再び100ドル台に戻るリスクは引き続き残っている。

② Nvidia GTC 2026開幕——テック株上昇に寄与

サンノゼで開催されるNvidia GTC 2026コンファレンスが3/16に開幕した(〜19日)。CEO Jensen Huangが次世代GPU・AI・ロボティクス戦略を発表することへの期待からNVDA株は+1.6%上昇。Morgan StanleyとBank of Americaがともに強気評価を再確認した。さらにNebius社がMetaと270億ドルのAI基盤契約を締結したとの報道もあり、AIセクターが週明けの上昇に寄与した。

③ FOMC本日3/17開幕——今週の焦点

本日3月17日よりFOMCが開幕し、3月18日(日本時間19日早朝)に政策決定と記者会見が行われる。市場は政策金利(現行3.50〜3.75%)の据え置きをほぼ織り込んでいる。注目点は年4回発表される「ドット・プロット(金利見通し)」と、パウエル議長がエネルギー高騰・スタグフレーションリスクをどう評価するかだ。なお5月にはKevin Warshが後任Fed議長就任を予定している。


📅 3/16に発表された主要経済指標

🇺🇸 米鉱工業生産(2月)
結果:+0.2%(前月比) 予想:+0.1% 前回(1月):+0.7%
📌 予想を0.1pt上回った。製造業+0.2%・鉱業+0.8%・ユーティリティ-0.6%。設備稼働率は76.3%で横ばい(長期平均を3.1pt下回る)。景気の底堅さは示しているが、FRBに利下げを急かす内容ではなく、FOMC据え置きを支持する数字と言える。
🇺🇸 NY連銀製造業景気指数(3月)
結果:-0.2 予想:+4.0 前回(2月):+7.1 予想比:-4.2pt
📌 予想+4.0に対して-0.2と、プラス圏からマイナス圏への転落。前回7.1からも大幅悪化で、ネガティブサプライズとなった。同日の鉱工業生産(+0.2%・上振れ)と並べると「生産は続けているが、製造業の景況感・先行きは急速に悪化している」という構図になる。スタグフレーション懸念の文脈と合致する可能性があるデータだ。

3/16はこの2本が主な指標。3/17〜18のFOMCが今週最大のイベントとなる。


📈 株式市場

※終値は3/16確定値(アジア株は現地終値)。騰落はすべて前日比。

① 日本・アジア株

指数終値前日比騰落率
日経22553,751.15-68.46-0.13%
TOPIX3,610.73-18.30-0.50%
ハンセン指数(香港)25,834.02+368.42+1.45%
上海総合指数4,084.79-10.66-0.26%
KOSPI(韓国)5,549.85+62.61+1.14%

アジアはまちまち。日本は小幅安(-68pt)で、輸入エネルギーコストへの警戒が引き続き重しとなっている。香港・韓国は反発、中国は小幅安。

② 欧州・米国株

指数終値前日比騰落率
FTSE 100(英国)10,317.69+56.54+0.55%
DAX 30(ドイツ)23,564.01+116.72+0.50%
CAC 40(フランス)7,935.97+24.44+0.31%
NYダウ46,946.41+387.94+0.83%
NASDAQ 10024,655.34+274.61+1.13%
S&P 5006,699.38+67.19+1.01%

欧州・米国ともに反発。S&P500は全11セクターがプラス圏で引け、情報技術(+1.6%)と一般消費財(+1.5%)が上昇をリードした。前週末まで3週連続の週間下落だったが、週明けは反発する形となった。注目銘柄ではMicron Technology +3.7%(翌週の決算と台湾工場買収が材料)、Meta +2.3%(人員削減報道)、NVDA +1.6%(GTC開幕)。


💱 為替

  • ドル円(USD/JPY)
    終値:159.07前日比:-0.653(-0.41%)
    ドル安方向へ小幅修正。DXYの100割れに連動し159.07へ。ただし3/19日銀会合(据え置き見込み)まで円の反発余地も限られる可能性がある。
  • ユーロドル(EUR/USD)
    終値:1.1506前日比:+0.007(+0.61%)
    DXYの100割れと米長期金利低下を受けて反発。前週末1.1417から1.1506へ。
  • ドルインデックス(DXY)
    終値:99.82前日比:-0.54(-0.54%)
    前週末の100.5(2026年初の大台突破)から99.82へ反落。原油下落に伴うリスク警戒の後退とFOMC前の持ち高調整が主な要因と見られる。

📊 金利・債券

  • JGB10Y(日本10年債)
    水準:2.273%前日比:-0.001pt
    ほぼ横ばい。日銀3/19会合での据え置き見込みが大勢で、リーマン後の最高水準圏を維持。2.3%超えが次の注目水準。
  • US10Y(米10年債)
    水準:4.22%前日比:-0.065pt
    前週末4.279%から4.22%へ低下。原油下落→インフレ懸念の後退→債券買いという流れと見られる。ただし4.2%台はゴールドにとって引き続き重しとなる水準だ。FOMCドット・プロットが今後の方向感に影響する。

🪙 コモディティ(原油・金・銀)

品目終値前日比騰落率
WTI原油先物94.22-4.49-4.54%
ゴールド(XAU/USD)5,006.55-13.46-0.27%
シルバー(XAG/USD)80.748+0.142+0.18%

WTIは前週末98.71ドルから94.22ドルへ約4.5%下落した。ベッセント発言が主因の一つだが、ホルムズが完全に開通したわけではなく、同日ドバイ国際空港でのドローン攻撃事案も発生している。戦況が再び緊張する局面では100ドル台に戻るリスクが残っている点は留意が必要だ。ゴールドは-0.27%と小幅安、シルバーは+0.18%と小幅高で、この日は金銀が逆方向に動いた。ゴールドの詳細は次セクションで整理する。


🧠 市場心理・VIX

  • VIX(恐怖指数)
    水準:23.51前日比:-3.68(-13.5%)
    前週末27.19から23.51へと低下。警戒感はやや後退した。ただし20台前半は依然として「不安定な水準」であり、VIXが20を下回るまでは安定したリスクオン環境とは言いにくい。FOMC結果・地政学の動向次第で再び上昇する可能性がある。

🥇 ゴールド(XAU/USD)考察

今日の金相場を一言で

DXY 100割れ・US10Y低下というゴールドにとって有利な環境でも安値4,970まで下落する場面があり、終値5,006で引けた。終値はピボット(5,004.88)・半値(5,004.05)をわずかに上回っており、5,000前後での底固めの可能性を示唆する数字ではある。ただし方向感は定まっておらず、FOMCの結果次第でどちらにも動きうる状況だ。

水準(ドル)区分コメント
5,595.46ATH史上最高値(1/29高値)
5,238.64上値抵抗3/10高値——直近ピーク。ここからの調整が続いている
5,037.80上値抵抗本日高値——回復すれば次の壁
5,006.55📍 本日終値前日比 -13.46(-0.27%)
5,004.88ピボット(高値+安値+終値)÷3。終値がピボットをわずかに上回って引けた
5,004.05本日半値(高値+安値)÷2。終値・ピボットともに半値を上回っている
5,000.00⚠️ 重要サポート心理的節目。週単位で維持できるかが焦点
4,997.66本日始値5,000ライン直上でのスタート
4,970.30本日安値本日の下限。再度割り込む場合は次のサポートを確認したい

本日は5,000直上の4,997.66でスタートし、高値5,037まで上昇した後に4,970.30まで下落する場面があった。終値5,006.55はピボット5,004.88・半値5,004.05をともに上回って引けており、1日の値動きとしては「下値を試した後に中心より上で戻した」形になっている。3/10高値5,238.64からの調整幅は合計268ドル(約5.1%)だ。

ただしDXY低下・US10Y低下という追い風があっても小幅安で終わった点は弱さを示している。「上がれない環境ではない」にもかかわらず下値を試したことは素直に評価しておきたい。

■ ブル派の根拠

  • 終値がピボット・半値をともに上回って引けた——底固めの可能性を示す数字ではある
  • DXY 100割れ・US10Y低下というゴールドにとってプラスの環境が継続する可能性がある
  • FOMCで「利下げ見通しを維持」した場合、ドル安期待が再燃しゴールドの支援材料になりうる
  • 中央銀行の金購入とETF残高増加という構造的な材料に変化はない

■ ベア派の根拠

  • ドル安・金利低下の環境でも小幅安——追い風を活かせていない弱さが続いている
  • 3/10高値5,238から5日間で-268ドル(約5.1%)。高値の切り下がりが継続中
  • FOMCで「スタグフレーション下では利下げ困難」というトーンが強まった場合、5,000割れのリスクが高まる
  • ホルムズ問題が再燃し原油が100ドル台に戻った場合、インフレ懸念→金利高止まり→ゴールド上値圧迫という経路が再び働く可能性がある

■ 注目トリガー

  • 📅 3/17〜18 FOMC:ドット・プロット更新・パウエル記者会見——今週の最大の焦点
  • 📅 3/19 日銀金融政策決定会合:据え置き見込み。ドル円160円付近での動向に注意
  • 🌐 地政学:ホルムズの通過状況が継続するか、戦況が再び緊張するか——原油次第でゴールドも影響を受ける
  • 📊 3/18 米PPI(2月):インフレ動向の確認材料
💡 で、ゴールドどうなんだ?
上値:5,037(本日高値)→ 5,100(心理的節目)→ 5,150〜5,200(厚い壁)
下値:5,000(重要サポート)→ 4,970(本日安値)→ 4,996(次の主要サポート)

FOMCが「利下げ見通しを維持」すれば5,100方向への反発シナリオ、「利下げゼロへのシフト」を示せば5,000割れのリスクが高まる。5,000を維持している間は中長期のトレンドの条件は保たれているが、それが「安全」を意味するわけではない。今週はFOMCの内容を確認してから方向を判断したい局面だ。

🚀 全体まとめ

3月16日(月)はホルムズを巡る米政権からの相次ぐ発言などを背景に原油が約4.5%下落し、株式市場が反発した。DXYは100を割り込み、US10Yも低下、VIXも前週末から13.5%低下した。ただしホルムズの完全開通には至っておらず、同日のドバイ国際空港ドローン攻撃が示すように戦争は継続中だ。原油が再び上昇する局面では今日の反発が一時的なものにとどまる可能性もある。

ゴールドは5,006で5,000台を維持したが、追い風の中で下値4,970を試す場面もあり方向感は定まっていない。今週はFOMC(3/17〜18)のドット・プロットとパウエル記者会見の内容を確認することが先決だ。

📌 今日のマーケット一言

「原油が下がって株が上がった。ただし戦争は終わっていない」

ホルムズの一部通過確認でWTI -4.5%・VIX -13.5%。ゴールドは5,000台を維持した。
今週はFOMCの内容を確認してから判断したい。

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📰 情報ソース

  • 市場ニュース:CNBC / Bloomberg / The Street / Trading Economics / 24/7 Wall St.
  • 経済指標:米連邦準備制度(FRB G.17・鉱工業生産)/ CME FedWatch
  • 終値データ:3/16 NYクローズ確定値 / スプレッドシート実測値(XAU/USDスポット価格基準・サマータイム対応)

🥇 執筆者:ぱぶちゃん

📈 投資歴6年 / 💹 XAUUSD(金/ドル) / 🌐 マクロ経済 / 📰 一次情報重視
🐦 X(旧Twitter): @pablo29god

世界の金融市場・経済指標を中心に、一次情報と複数の主要メディアを照合し、事実に基づき中立的な立場で整理・解説しています。投資歴6年、元海貨業者。近年はXAUUSDを中心にFXで取引中。難しい専門用語より「で、ゴールドどうなんだ」という視点を大切にしてるぞ。

⚠️ 免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。掲載データは各種メディア・公的機関の発表をもとに筆者が整理したものですが、内容は予告なく変更される場合があります。最新情報は各機関の公式発表でご確認ください。

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当ブログ「ぱぶちゃんのファンダメンタルlab」では、
世界の株式・為替・商品・金利市場の振り返りや、
マクロ経済の動向や重要経済指標を中立・事実ベースで徹底解析しています。
投資判断を目的としたものではなく、
情報整理と理解を目的とした内容を提供しています。

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当ブログでは日々のマーケット情報を整理し、 冷静に読み解くことを目的としています。

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ゴールド・マクロ・FXを事実ベースで解説するブログを運営中。
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