【米CPI結果】コア+0.2%でインフレ鈍化 関税インフレまだ来ず

2026年3月11日水曜日

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【米CPI結果】2026年2月コア+0.2%でインフレ鈍化|関税転嫁まだ来ず・AI4社予想の勝者は?

2026年3月11日(速報版) | ぱぶちゃんの金・ゴールドFXマクロ
結論:コンセンサス通りの「想定内」着地。関税インフレはまだ消費者段階に来ていない。

3月11日(水)日本時間21:30、BLSが2026年2月分CPIを発表した。ヘッドラインMoM +0.3%、コアMoM +0.2%、総合YoY +2.4%、コアYoY +2.5%と、FactSet・Bloombergのコンセンサスにほぼ完全一致する内容だった。

最大のポイントは「関税転嫁の証拠がまだ見えない」こと。コアMoMは1月の+0.3%から+0.2%に減速し、家賃の前月比+0.1%は2021年1月以来の最低水準。ディスインフレトレンドは継続している。

発表前にAI4社の予想を比較した記事の答え合わせでは、総合MoMはClaudeのみが+0.3%で的中。コアMoMはChatGPTとGrokが+0.2%で的中した。

📌 この記事では2026年2月の米CPI結果を速報で解説し、主要内訳・AI予想との比較・ゴールド市場への影響を整理します。

📊 2月CPI 実績 vs 予想・前回比較

指標 市場コンセンサス 実績(2月分) 前回(1月分) 乖離
ヘッドライン MoM +0.3% +0.3% +0.2% ✅ 一致
ヘッドライン YoY +2.4% +2.4% +2.4% ✅ 一致
コア MoM +0.2% +0.2% +0.3% ✅ 一致
コア YoY +2.5% +2.5% +2.5% ✅ 一致
📌 総合MoMは前月+0.2%から+0.3%に加速したが、コアは+0.3%→+0.2%に減速。ヘッドラインの加速はエネルギー(+0.6%)と食料(+0.4%)によるもので、関税転嫁が読み込まれる「コア財」への転嫁はまだ限定的だ。

🔍 主要内訳の詳細分析(BLS公式データより)

🍞 食料(+0.4% MoM / +3.1% YoY)

内訳 2月 MoM 注目ポイント
食料全体 +0.4% 1月+0.2%から加速
食料品(家庭内) +0.4% 野菜+4.1%が主因(レタス+12.2%、トマト+6.4%)
外食 +0.3% ファストフード・レストランとも同水準
-3.8% 前年比では-42.1%と引き続き急落
コーヒー +1.8% 前年比+18.4%と高騰継続
菓子・チューインガム +3.7% 砂糖関連の上昇が継続

⛽ エネルギー(+0.6% MoM / +0.5% YoY)

内訳 2月 MoM 注目ポイント
エネルギー全体 +0.6% 1月-1.5%からの反動
ガソリン +0.8% 季節調整前+3.3%(Geminiが指摘した通りの反発)
天然ガス +3.1% 寒波の影響
電力 -0.7% 下落がエネルギー全体を抑制

🏠 コア(食料・エネルギー除く)(+0.2% MoM / +2.5% YoY)

内訳 2月 MoM 注目ポイント
シェルター(住居費) +0.2% 家賃+0.1%は2021年1月以来最低。鈍化加速
OER(帰属家賃) +0.2% シェルター鈍化の主因
医療サービス +0.6% 病院サービス+0.6%、医師+0.3%
アパレル +1.3% 女性服+2.1%が牽引。関税転嫁の初期兆候の可能性
航空運賃 +1.4% 需要旺盛で高止まり
中古車 -0.4% 下落継続。関税転嫁の証拠なし
新車 0.0% 横ばい。自動車関税転嫁はまだ来ていない
通信・スマートフォン -5.4% IT財全般のデフレが継続
自動車保険 -0.3% 高インフレの象徴だった項目がついに下落
📌 「で、ゴールドどうなんだ」という問いへの答え:
コアMoM +0.2%という着地は「インフレ再加速なし」のシグナル。FRBの利下げ観測が小幅に前進し、ゴールドには中立〜やや支援的な環境。ただし「大きなサプライズなし」のため初動の反応は限定的と見込まれる。関税転嫁が本格化する3月・4月データへの注目が次の焦点に移った。
▶ このセクションの結論:コアMoM減速の主因は家賃鈍化(+0.1%、4年ぶり低水準)。アパレル+1.3%に関税転嫁の初期兆候が見られる一方、自動車(新車・中古車ともに横ばい〜下落)・通信にはまだ転嫁の証拠がない。「2月に関税転嫁が来る」と読んだ強気予想は時期尚早だったと言える。

🏆 AI4社CPI予想と実績の比較(ChatGPT・Claude・Gemini・Grok)

発表前に公開した【CPI直前】AI4社予想比較記事と実績を照合する。最大の論点だった「関税転嫁が2月に来るか」について、各AIがどう読んでいたかも合わせて検証する。

📋 予想 vs 実績 比較表

AI 総合MoM
実績 +0.3%
総合YoY
実績 +2.4%
コアMoM
実績 +0.2%
コアYoY
実績 +2.5%
総合評価
🤖 Claude +0.3% ✅ +2.5% △ +0.3% ❌ +2.6% △ 総合MoM的中
コアMoM外れ
💬 ChatGPT +0.2% ❌ +2.5% △ +0.2% ✅ +2.5% ✅ コアMoM・YoY的中
総合MoM外れ
✨ Gemini +0.4% ❌ +2.7〜2.8% ❌ +0.3% ❌ +2.5〜2.6% △ 全項目外れ
(タカ派すぎ)
🐦 Grok +0.2% ❌ +2.4% ✅ +0.2% ✅ +2.5% ✅ コア完全的中
総合MoM・YoY的中
✅ 実績 +0.3% +2.4% +0.2% +2.5% BLS発表値

📊 総合CPI MoM 予想 vs 実績

実績
+0.3% ✅
Claude
+0.3% ✅
ChatGPT
+0.2% ❌
Gemini
+0.4% ❌
Grok
+0.2% ❌

📊 コアCPI MoM 予想 vs 実績

実績
+0.2% ✅
Claude
+0.3% ❌
ChatGPT
+0.2% ✅
Gemini
+0.3% ❌
Grok
+0.2% ✅

🧠 各AIの予想精度と推論評価

🤖 Claude — 総合MoM的中・コアMoM外れ
総合MoM ✅ / コアMoM ❌
総合MoMは4社唯一の+0.3%的中。エネルギー反動と食料上昇の読みが正確だった。ただしコアMoMは+0.3%と予想し、実績+0.2%を外した。「1月PPI +0.5%が消費者段階に波及する」という関税転嫁シナリオを重視しすぎた結果、コアを0.1pt高く見積もった。推論の方向性は正しかったが、タイミングの見立てが早すぎた。
💬 ChatGPT — コアMoM・コアYoY完全的中
コアMoM ✅ / コアYoY ✅
「PPI波及は緩慢、関税転嫁は3月以降」というハト派読みが的中。コアMoM +0.2%・コアYoY +2.5%を完全に当てた。総合MoMは+0.2%予想で外れたが、これはガソリン反発を過小評価したことによるもの。コアの読みに関しては今回最も精度が高かったAIの一つ。
✨ Gemini — エネルギー方向は正しいが強気すぎ
全項目ミス タカ派すぎ ❌
総合MoM +0.4%という最強気予想は外れた(実績+0.3%)。エネルギー反発という方向性は正しかったが、ガソリンの実際の反発(+0.8%)は+0.4%を正当化するほど大きくなかった。コアMoM +0.3%も外れており、「エネルギーを強く見すぎる」という設計上の感応度の高さが今回は裏目に出た形。
🐦 Grok — コア3項目完全的中・今回の優勝
コアMoM ✅ / 総合YoY ✅ / コアYoY ✅
Cleveland Fed Nowcast(総合+0.25% / コア+0.21%)を信頼してコアMoM +0.2%を予想し的中。「PPIは気になるけど、消費者まで来てる証拠はまだ薄い」という慎重な読みが完全に正しかった。総合MoMのみ+0.2%予想で外れたが(実績+0.3%)、コア・YoYの精度は今回4社中最高。外部モデルを重視する設計が功を奏した。
🏆 総合評価:今回の優勝はGrok
コアMoM・総合YoY・コアYoYの3項目を的中。「関税転嫁は3月以降」というハト派シナリオを最も一貫して保持し、Cleveland Fed Nowcastを素直に採用した判断が正解だった。次点はChatGPT(コアMoM・コアYoY的中)。総合MoMはClaudeのみが的中した。

📌 今回のCPIが語るもの:「関税転嫁はどこに来たか」

✅ 転嫁が来なかった項目(まだ先)
新車(0.0%)・中古車(-0.4%):自動車関税の転嫁なし。需要弱含みが価格を抑制。
通信・スマートフォン(-5.4%):IT財のデフレが継続。電子機器関税の影響はまだ見えない。
家賃(+0.1%):4年ぶり最低水準まで鈍化。住居費の下押しがコア全体を抑えた最大要因。
⚠️ 転嫁の初期兆候が見られた項目
アパレル(+1.3%):女性服+2.1%など衣料品が上昇。中国・ベトナム関税の影響が出始めた可能性。
菓子・コーヒー(+3.7% / +1.8%):農産物コストと輸入物価の上昇が食料品に波及。
医療サービス(+0.6%):賃金上昇の転嫁が継続。
📌 次の焦点は3月・4月CPI:今回は「関税転嫁なし」で通過したが、2月に発動された追加関税(中国25%等)の影響は3〜4月データに反映されてくる。アパレル・家電・自動車部品が次の転嫁ウォッチポイント。次回3月CPIは4月10日(金)発表予定。

💰 で、ゴールドどうなんだ — 市場への影響

🥇 金(XAU/USD):中立〜やや強気
コアMoM +0.2%は「インフレ再加速なし」のシグナルで、FRBの利下げ観測を小幅に支持。現在値$5,217前後からの急落リスクは後退した。ただし「サプライズなし」のため初動は限定的な反応が予想される。地政学リスクとの綱引きが継続するなか、$5,150〜$5,280のレンジ内での推移が当面のメインシナリオ。
📈 米株(S&P500・ナスダック):小幅高〜中立
「インフレ抑制継続」の確認として株式市場には中立〜やや好意的。コアMoMの減速(+0.3%→+0.2%)は金利上昇懸念を後退させ、グロース株に支援的。ただしFOMCの見通し変化は限定的で、大きな上昇にはつながりにくい。
💱 為替(ドル円):ドル小幅軟化の可能性
コア減速を受けて利下げ観測が若干前進。ドルに軽い売り圧力がかかる可能性。現在158.29円水準から157.5〜158円方向への小幅な円高が想定シナリオ。ただし「想定通り」のため大きなドル安にはなりにくい。
▶ 市場インプリケーションのまとめ:「想定内」着地はリスクオフ解消要因。ゴールドの下落リスクは後退し、レンジ維持が続く見込み。次の大きな動きは3〜4月のCPI(関税転嫁本格化の有無)と3月19日のFOMC(パウエル議長の発言)が決める。

📚 引用・出典

  • BLS「Consumer Price Index – February 2026」USDL-26-0437(2026年3月11日発表) bls.gov
  • BLS Table 1 / Table 6(1ヶ月分析テーブル)/ Table 7(12ヶ月分析テーブル)
  • FactSet「February 2026 CPI Forecast」(2026年3月10日)
  • Cleveland Fed「CPI Nowcast」2026年3月10日更新 clevelandfed.org
  • Bloomberg 経済予想コンセンサス(2026年3月上旬時点)
  • ぱぶちゃんの金・ゴールドFXマクロ「【CPI直前】AI4社予想比較記事」(2026年3月11日)
🥇 執筆者:ぱぶちゃん
📈 投資歴6年  /  💹 XAUUSD(金/ドル) /  🌐 マクロ経済  /  📰 一次情報重視
世界の金融市場・経済指標を中心に、一次情報と複数の主要メディアを照合し、事実に基づき中立的な立場で整理・解説しています。投資歴6年、近年はXAUUSDを中心にFXで取引中。都合により証拠金・ポジションは公開できません。難しい専門用語より「で、ゴールドどうなんだ」という視点を大切にしてるぞ。
⚠️ 免責事項:投資は、投資家自身の判断と責任で行うべきものであり、当ブログは投資判断に関する一切の責任を負いません。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。本記事に掲載のAI評価は編集部の分析によるものであり、投資推奨ではありません。最新情報は各機関の公式発表でご確認ください。

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