【2026年04月21日】経済ニュース振り返り
対象時間:日本時間 4月20日(月)7:00 ~ 4月21日(火)7:00(アジアオープン〜翌アジアオープン)
📰 ニュース見出し(時系列)
🌏 アジア時間 4/20(月)7:00〜16:00
| 朝 | 【ホルムズ通過ほぼ停止】4/20(月)のホルムズ通過船舶はわずか16隻——米海軍「封鎖開始以来27隻を引き返させた」。TOUSKAの次を警戒し商業船は自主待機 |
| 朝 | XAU/USD、前週末比▲2%下落し$4,800前後で推移——原油高→インフレ懸念→Fed利下げ後退→実質金利高止まりの抑制メカニズムが再稼動 |
| 朝 | WTI原油、週末の▲11.5%暴落から反転し+5%超で$88.8へ急反発——TOUSKA拿捕・再封鎖継続で地政学プレミアム再点火 |
| 朝 | イラン外相アラグチ、ロシア外相ラブロフと電話——「ホルムズの不安定は米・イスラエルの軍事侵略の結果。港湾封鎖は停戦違反であり戦争行為」 |
| 午前 | 南レバノンで仏UNIFIL兵士1名死亡・3名負傷——マクロン大統領がヒズボラを非難。ヒズボラは関与を否定 |
| 午前 | イスラエル軍、南レバノン内5〜10kmに「バッファーゾーン」展開ラインを公表——複数の村が占領下に |
| 午前 | ロシア国防省、ウクライナ東部ルハンスク州の完全掌握を主張 |
🌍 ロンドン時間 4/20(月)16:00〜21:30
| 夕方 | 【停戦期限カウントダウン】トランプ、John Fredericks Show——「イランは必ず交渉に戻る。核兵器は絶対に持たせない」「合意なければ爆撃再開。軍は準備万端だ」 |
| 夕方 | 革命防衛隊(IRGC)ナクディ准将——「勝利は我々のもの。米軍はすでに打つ手を尽くした」とホルムズ封鎖継続の姿勢を強調 |
| 夕方 | 国連安保理——イラン国連大使イラヴァニ、TOUSKA拿捕は「停戦の明白な重大違反かつ侵略行為」と書簡。グテーレス事務総長に介入を要請 |
| 夕方 | イスラマバード、第2回米イラン交渉に向けセレナホテル周辺の警備を増強——ただしイランの出席は未確認のまま |
| 夕方 | WTI原油、NYクローズ +6.14%の89ドル台(高値90.33ドル)、Brent +5.51%の95.36ドル。S&P500 ▲0.24%、NASDAQ ▲0.26%で13連騰に終止符 |
🗽 ニューヨーク時間 4/20(月)21:30〜4/21(火)7:00
| 深夜 | 【Warsh公聴会前夜】次期Fed議長指名のWarsh、上院銀行委員会4/21証言に向け準備書面を公開——「Fed独立性は守れ。大統領の意見表明は独立性侵害でない」。共和党Tillis上院議員(ノースカロライナ)はPowell捜査問題を理由に承認阻止を宣言継続 |
| 深夜 | Cleveland Fed・Hammack総裁(前日発言・事前報道)「しばらく政策金利をホールドし続けることが私のベースライン」——Fed当局者はFOMC直前ブラックアウト期間中 |
| 深夜 | 【停戦期限・交渉見通し急悪化】イラン、タスニム通信——「パキスタンへの代表団派遣は行わない」と通達。Vance副大統領のイスラマバード訪問は翌日に持ち越し・宙吊りに |
| 深夜 | トランプ(Truth Social)「パキスタンのSharif首相とMunir元帥の要請を受け、イランが統一提案をまとめるまで停戦を延長する。イラン政府は深刻な内部分裂状態にある」——延長期間の詳細は明かさず |
| 深夜 | Mohammadi(イラン議会議長顧問)、X投稿——「Trumpの停戦延長は無意味。敗者が条件を押しつけることはできない」 |
| 早朝 | パキスタン首相Sharif、X投稿——「Trumpの延長受け入れに感謝。パキスタンは永続的和平実現へ引き続き全力を尽くす」 |
🎙️ 要人発言
| 人物 | 要旨 |
|---|---|
| 📅 4月20日(月) | |
| トランプ大統領 John Fredericks Show |
「イランと素晴らしい合意に達すると思う。彼らには選択肢がない」「合意なければ爆撃再開の準備万端。軍はやる気満々だ(the military is raring to go)」 |
| アラグチ外相 イラン (ラブロフ電話) |
「ホルムズの不安定は米・イスラエルの軍事侵略の結果。港湾封鎖は停戦違反であり戦争行為だ。TOUSKAの乗員拘束はさらなる重大違反」 |
| ナクディ准将 IRGC(革命防衛隊) |
「勝利は我々のもの。米軍はすでに打つ手を尽くした」——封鎖継続・交渉不参加の姿勢を強調 |
| Mohammadi イラン議会議長顧問 |
「Trumpの停戦延長は無意味。敗者が条件を押しつけることはできない」 |
| イラヴァニ大使 イラン・国連 |
TOUSKA拿捕は「停戦の明白な重大違反かつ侵略行為で、国際の平和・安全に対する深刻な脅威」——国連安保理に介入を要請 |
| マクロン大統領 フランス |
仏UNIFIL兵士1名死亡・3名負傷を受けヒズボラを非難。UNIFIL要員の安全確保と停戦合意の維持を訴え |
| 片山財務相 (11:04 JST) |
「金融市場のボラティリティが高く、高い緊張感を持って注視」「必要に応じて断固たる措置を講じる」 |
| ウィリスNZ財務相 (11:30 JST) |
「極端なシナリオではインフレ率が7%に到達する」「現在の2倍の原油価格を想定したシナリオ」——ホルムズ長期封鎖が物価に与える影響を警告 |
| デギンドス副総裁 ECB(16:59 JST) |
「中東情勢の状況を注視」「ECBは危機による最初の衝撃を防ぐことはできない」「金融政策によって二次的波及効果を防ぐことは可能」 |
| Hammack総裁 Cleveland Fed (直近発言) |
「しばらく政策金利をホールドし続けることが私のベースライン(remain on hold for a good while)」 ※ Fed当局者はFOMC直前ブラックアウト期間中 |
| 📅 4月21日(火)— NYセッション・深夜 | |
| トランプ大統領 Truth Social (21:48 JST) WhiteHouse公式X |
「米軍はイランに向かう準備はできている。イランを爆撃する構えだ」「合意に至る時間はあまり残されていない」「停戦を延長したくない」「封鎖は成功した」「ダウ平均株価は5万ドルになるだろう」「UAEとの通貨スワップを検討中。UAEが最も大きな打撃を受けた」「欧州はエネルギーと移民問題で自らを正す必要がある」 ——その後、パキスタンMunir元帥・Sharif首相の要請を受けてTruth Socialで停戦延長を発表: 「イラン政府は深刻な内部分裂状態にある。軍には封鎖継続と即応態勢維持を指示しつつ、イランが統一提案を提出し協議が一つの結論に達するまで停戦を延長する」(WhiteHouse公式X・106万表示) |
| Warsh 次期Fed議長候補 上院銀行委公聴会 (23:40 JST〜) |
「FRBは新たなインフレの枠組みを必要としている」「2021〜2022年の政策の誤りの遺産に対処し続けている」「FRBは予測を必要以上に長く保持している」「倫理問題はFRBの信頼性の根幹を揺るがした」「FRBは権限外の行動を取るつもりはない」「大統領たちは通常、金利引き下げを支持する傾向がある」「FRBの独立性はFRB次第である」「トランプ大統領から独立した立場を維持する」「大統領の操り人形には決してならない」「いかなる金利決定も大統領から約束を求められていない」「私は金利決定について一切の約束をするつもりはない」「バランスシートは漸次的かつ慎重に縮小する必要がある」「FRBのバランスシートを縮小すれば、金利は低くなり得る」「経済の供給サイドが劇的に変化している」 |
| Sharif首相 パキスタン(X投稿) |
「Trump延長受け入れに感謝。パキスタンは永続的な和平実現へ引き続き全力を尽くす(earnest efforts for negotiated settlement)」 |
| 📅 4月22日(水)未明(NYセッション内) | |
| IDF イスラエル国防軍 (01:39 JST) |
「ヒズボラがレバノン南部で兵士に向けて複数のロケット弾を発射した」「ヒズボラの攻撃は停戦協定の明白な違反」——イスラエル・レバノン停戦が早くも揺らぐ |
| アラグチ外相 イラン(03:24 JST) |
「イランの港湾を封鎖するのは戦争行為に該当」「商業船舶への攻撃は重大な停戦違反」——前日の発言をさらに強化する形で再表明 |
📊 経済指標
▍4月21日(火)発表分
| 発表時刻・国 | 指標 | 結果 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|
| 07:45(NZ) | NZ CPI 1Q 前期比 | +0.9% | +0.8% | +0.6% |
| 07:45(NZ) | NZ CPI 1Q 前年比 | +3.1% | +2.9% | +3.1% |
| 15:00(英) | 英 ILO失業率(2月) | 4.9% | 5.2% | 5.2% |
| 15:00(英) | 英 失業保険申請件数(3月) | 2.68万件 | — | 2.47万件 |
| 18:00(独) | 独 ZEW景況感(4月) | ▲17.2 | ▲7.0 | ▲0.5 |
| 18:00(EU) | ユーロ圏 ZEW景況感(4月) | ▲20.4 | — | ▲8.5 |
| 21:30(米) ★最注目 |
米 小売売上高(3月)前月比 | +1.7% | +1.4% | +0.6% →+0.7%改定 |
| 21:30(米) | 米 小売売上高 コア(自動車除く)前月比 | +1.5% | 0.0% | +1.8% |
今日の最大注目指標は米3月小売売上高。前月比+1.7%は予想+1.4%を大幅に上回り、2023年1月以来約3年ぶり最大の伸びを記録した。主犯はガソリンスタンドで売上が前月比+15.5%——イラン戦争によるホルムズ封鎖がガソリン価格を3月に+24.1%押し上げた影響がそのまま名目値に出た。ガソリンを除いたベースでも+0.6%と堅調で、GDP直結のコントロールグループは+0.7%と予想(+0.2%)の3.5倍。ただし実質ではインフレ(3月CPI+0.9%)調整後の実購買力は増えていない。一言で言えば「消費者は高いガソリンを買わざるを得ず、名目売上が膨れたが実力ではない」。FedにとってはHold継続を追認する内容で、利下げを後押しするものではない。欧州ZEW景況感のダブル大幅悪化(独▲17.2、EU▲20.4)も、ホルムズ危機が欧州企業センチメントに直撃していることを示す。
🎯 CME FedWatch(4月21日 07:50 CT時点)
次回FOMC:2026年4月29日
現行政策金利:3.50〜3.75%(350〜375bps)
| 目標レンジ(bps) | 現在 4/21 |
1日前 4/20 |
1週前 4/14 |
1ヶ月前 3/20 |
|---|---|---|---|---|
| 350〜375(据え置き)★現行 | 99.5% | 100.0% | 99.0% | 87.6% |
| 375〜400(+25bp 利上げ) | 0.5% | 0.0% | 1.0% | 12.4% |
データ出所:CME FedWatchツール(添付スクリーンショットより、2026年4月21日 07:50 CT)
▶ 読み解き:4月29日FOMCの据え置き確率は99.5%と引き続きほぼ確実。利上げ確率は1ヶ月前の12.4%から0.5%へ消滅に近づき、利下げも0.0%——「上にも下にも動けない手詰まり」が継続。米小売売上高の上振れはFed Holdをさらに固める材料となった。次の焦点は4/21Warsh公聴会の発言と停戦延長後の交渉行方。
🏦 企業決算(1Q2026)
United Airlines(UAL) 1Q2026決算 ※寄り前発表
| 項目 | 結果 | 予想 | 前年同期比 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | $14.6B | $14.38B | +10.6% | ▲ Beat |
| 調整後EPS | $1.19 | $1.09 | +31% | ▲ Beat |
| GAAP EPS(純利益ベース) | $2.14 | — | +85% | ▲ 大幅増 |
| 税前利益率(調整後) | 3.4% | — | +0.4pt | ▲ 改善 |
ハイライト・ガイダンス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CEO(Scott Kirby)コメント | 「燃料費急騰という逆風の中でも長期戦略の強靭性を証明した。不確実な時代こそ機会になる」 |
| 燃料費 | Q1平均ガロン単価$3.51(2/28戦争開始前の$2.39から急騰)。高値は4/2の$4.78 |
| 座席供給ガイダンス | Q3〜Q4の供給を前計画比▲5%縮小——燃料費高止まりに対応した機動的な調整 |
| 流動性 | 期末流動性$17.2B、ネットレバレッジ2.0倍 |
GE Aerospace(GE)/ RTX(旧レイセオン)/ Northrop Grumman(NOC) 1Q2026決算 ※寄り前発表
| 銘柄 | EPS 結果 / 予想 | 売上 | 株価反応 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| GE Aerospace(GE) | $1.86 / $1.60 ✅ | 予想超え | ↑ | 航空エンジン需要・防衛受注が牽引。大幅Beat |
| RTX(旧レイセオン) | 予想超え ✅ | 予想超え | ↑ | 中東緊張下で防衛需要が直接的追い風。ミサイル・防空システム好調 |
| Northrop Grumman(NOC) | 予想超え ✅ | — | ↑ | 防衛大手として好決算継続 |
Intuitive Surgical(ISRG) 1Q2026決算 ※引け後発表
| 項目 | 結果 | 予想 | 前年同期比 | 判定 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | $2.77B | $2.62B | +23% | ▲ +5.8%Beat |
| 調整後EPS | $2.50 | $2.11 | +38%(vs $1.81) | ▲ +18.7%Beat |
| 調整後EBITDA | $1.07B | $1.06B | — | ▲ Beat |
| 営業利益率 | 30.9% | — | 前年25.7%から+5.2pt | ▲ 大幅改善 |
オペレーション指標
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 手術件数(da Vinci + Ion) | 前年比+17%。da Vinci単独+16%、Ion(内視鏡)+39% |
| da Vinci 5 設置台数 | 232台(前年1Q 147台、前Qから着実に増加) |
| da Vinci システム設置合計 | 431台(前年367台) |
| 海外手術比率 | 38%(10年前は25%——国際展開が着実に進展) |
Capital One Financial(COF) 1Q2026決算 ※引け後発表
| 項目 | 結果 | 予想 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 調整後EPS | $4.42 | $4.60 | ▼ ▲$0.18ミス |
| 調整後売上高 | $15.23B | $15.37B | ▼ ミス |
| 純利益(GAAP) | $2.2B($3.34/株) | — | — |
| CET1比率 | 14.4% | — | ▲ 堅固 |
ハイライト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Discover統合 | 統合関連費用が引き続き利益を圧迫。adjusted EPSとGAAP EPSの乖離の主因 |
| CEO Fairbankコメント | 「Q1は堅実なトップライン成長と強固な信用実績を反映している」 |
| 金利感応度 | 預金金利支払い低下(▲16bps→3.00%)はプラス材料も、売上全体をカバーできず |
3M(MMM)/ Halliburton(HAL)/ Danaher(DHR) 1Q2026決算 ※寄り前発表
| 銘柄 | EPS 結果 / 予想 | 売上 | 株価反応 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 3M(MMM) | GAAP $1.23 (前年比▲40%) |
$6.0B 有機+1.2% |
— | 特殊要因で利益が大きく減少も、調整後EPS見通し$8.50〜8.70で全年ガイダンス据え置き。事業改革は着実に進捗 |
| Halliburton(HAL) | 予想超え ✅ | 予想超え | ↑ | ホルムズ封鎖による原油高がエネルギーサービス需要を押し上げ。中東・北米の掘削活動が活発化 |
| Danaher(DHR) | 予想超え ✅ | — | ↑ | ライフサイエンス・医療機器・診断。地政学リスクとは別軸の内需型グロース。ポジティブサプライズ |
📎 出典・引用
Reuters / Bloomberg / AP / CNBC / NBC News / ABC News / NPR / PBS News / Al Jazeera / CNN / TIME / Wall Street Journal / Axios / Democracy Now! / 朝日新聞 / IRNA(イラン国営)/ タスニム通信 / TASS / U.S. Census Bureau / Benzinga / TipRanks / CME FedWatchツール / みんかぶFX 経済指標カレンダー
✍️ 執筆者
ぱぶちゃん|投資歴6年
ゴールド・マクロ・FXを事実ベースで解説するブログを運営中。
相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。ナンピンは得意です。
X(旧Twitter):@pablo29god
⚠️ 免責事項
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