【2026年5月27日】経済ニュース振り返り・経済指標・企業決算

2026年5月28日木曜日

金融市場振り返り

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【2026年05月27日】イラン停戦MOU「全くのでっちあげ」とホワイトハウス否定——トランプ「オマーンを爆破せざるを得ない」発言で波乱・RBNZ賛否3-3で据え置き・豪CPI前年比4.2%に鈍化・Dow最高値50,644・S&P500+0.02%・WTI▲5.6%・CRM/MRVL/SNOW/HPQ決算ラッシュ・大谷G3先発(ERA0.73)

📰 ニュース見出し時系列

🌏 アジアセッション(7:00〜16:00 JST)
時刻(JST)地域見出し媒体
07:00前後🇯🇵 日本日経225が65,350ポイント前後で上昇スタート——前日NY最高値更新を受けてリスクオン継続。半導体・テック株が主導し一時65,800台(前日比+1.3%)まで上昇。TOPIXも3,950(+0.3%)で最高値圏。TradingEconomics
10:30🇦🇺 豪州🔥 豪4月CPI前年比+4.2%(予想+4.4%)——3月+4.6%から鈍化。AUD買いが先行し対ドルで0.710台へ上昇。詳細は経済指標欄参照。ABS / Reuters
11:00🇳🇿 NZ🔥 RBNZ政策金利2.25%に据え置き——賛否3-3の拮抗をブレマン総裁の1票が決着。全委員が今年中の利上げ必要性で一致との声明でNZD急騰。詳細は経済指標欄参照。RBNZ声明
🌍 ロンドンセッション(16:00〜21:30 JST)
時刻(JST)地域見出し媒体
17:00前後🌍 欧州株FTSE100・DAX・CAC40ともに小幅高——アジア好調を引き継ぐも、イラン情勢への不透明感がやや上値を抑制。ユーロは1.16台後半で強含み継続。IC Markets
🇺🇸 NYセッション(21:30〜翌7:00 JST)
時刻(JST)地域見出し媒体
20:00前後🇮🇷 イラン🔥 イラン国営テレビがMOU草案を報道——「合意すれば1ヵ月以内にホルムズ海峡の商業交通を戦前水準に回復」「米軍はイラン周辺から撤退・海上封鎖を解除」「イランとオマーンが共同でホルムズを管理」という骨子の非公式MOU草案が入手されたと報道。ただし国営テレビ自身が「未確定・最終合意ではない」と留保。この報道でWTI原油が急落(▲5.6%・$88.68)。Reuters / Al Jazeera
NY引け🇺🇸 株式🔥 Dow最高値50,644(+0.36%)・S&P500+0.02%(7,520.36)・Nasdaq+0.07%(26,674.73)——WTI急落がエネルギーコスト低下期待としてDowを押し上げ。引け後に大型テック決算ラッシュ(CRM・MRVL・SNOW・HPQ)。米10年債利回り4.45%前後。CNBC / Yahoo Finance
23:50🇺🇸 政府🔥 米ホワイトハウス「イランが報じたMOUは全くのでっちあげ」——「FACTS MATTER」とXに投稿し、イラン国営テレビの報道内容を全面否定。詳細は要人発言欄参照。White House / CNN
28日01:08🇺🇸 トランプ🔥 トランプ大統領「オマーンは行儀よくしなければ爆破せざるを得ない」「誰もホルムズ海峡を支配することはできない、米国が監視する」「イランとの取引にまだ満足していない」——内閣会議でのイラン交渉発言。オマーン爆破発言で地政学リスクが一段と高まる。詳細は要人発言欄参照。TradersWebFX / Al Jazeera
NY引け後🇺🇸 決算CRM EPS$3.88(予想$3.12・+24%ビート)・MRVL売上$2.42B(+28%・過去最高)・Q2ガイダンス$2.7B・SNOW売上$1.39B(+33%・史上最強四半期)・HPQ EPS$0.86(予想$0.71・+21%ビート)。詳細は決算欄参照。各社SEC 8-K
翌朝🇯🇵 市場予告TradersWebFX「和平合意は不透明に。ドル円、戻り高値を更新」——ドル円159.52円スタート。SGX日経225先物65,035円。5/28 21:30に米PCE・GDP改定値・耐久財受注が集中発表。TradersWebFX

🎙️ 要人発言|5月27日(時間はJST)

🇯🇵 植田日銀総裁(09:10)——BOJ-IMES国際コンファレンス開会挨拶

日時(JST)発言内容
5/27 09:10「中央銀行は原油価格を単独でみるべきではない」「一時的な物価上昇と持続的なそれとの境界は、機械的に区切ることはできない」「原油価格ショックはただのショックではないことを示唆」「同じ原油価格上昇でも、賃金・期待・需要や為替レートに依存して非常に異なる影響をもたらし得る」「日本の経験は、原油価格ショックが単なる原油価格ショックではないことを示している——それは物価上昇体制全体の試練である」「我々は今まさに5度目の石油価格ショックに直面している」

🇯🇵 奥野日銀企画局長(11:13)

日時(JST)発言内容
5/27 11:13「短中期金利は実質ベースでマイナス、金融機関の貸出は積極的で緩和的な金融環境は維持されている」「雇用・所得環境、緩やかに改善」

🇳🇿 ブレマンRBNZ総裁(12:11)

日時(JST)発言内容
5/27 12:11「全員が利上げに同意、違いはタイミングだけ」「長期的なインフレ期待は、依然として目標付近にしっかりと固定されている」「インフレ見通しは不確実であり、ここからの金利には多くの想定経路があり得る」「今後の会合での利上げは想定されているが、最終決定はデータに依存する」

🇬🇷 ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁(14:54)

日時(JST)発言内容
5/27 14:54「6月の利上げはほぼ確実」

🇮🇪 マクルーフ・アイルランド中銀総裁(21:08)

日時(JST)発言内容
5/27 21:08「インフレに関して二次的な影響は現れていない」「中東の和平合意は金利決定に影響を与える要因となる」「6月には新たなシナリオが提示されると予想」

🇺🇸 米ホワイトハウス(23:50)

日時(JST)発言内容
5/27 23:50「イランが報じた覚書(MOU)は全くのでっちあげ」「イランの国営メディアが発表したものは誰も信じるべきではない。FACTS MATTER(事実が重要だ)」「トランプ大統領は米国民にとって良い取引のみを行う——イランは核兵器を持てないことが条件」

🇺🇸 トランプ米大統領(28日01:08)——内閣会議

日時(JST)発言内容
5/28 01:08「イランとの取引にまだ満足していない」「他国から多大な支持を得た」「イランの核兵器保有は許されない」「誰もホルムズ海峡を支配することはできない。米国が監視する」「ホルムズ海峡は誰にでも開放される」「それは交渉の一部だ」「オマーンは行儀よくしなければ爆破せざるを得ない」「ガソリン価格は以前のように下がる」「交渉は前進している——良い取引か、さもなくば取引なし」
📌 要人発言読み解き
事実 5/27の最大の転換点はイラン国営テレビのMOU草案報道とホワイトハウスの即時全面否定。「ホルムズを1ヵ月以内に戦前水準に戻す」という報道がWTIを▲5.6%押し下げ株式市場をリフトしたが、ホワイトハウスが「でっちあげ」と否定、トランプ大統領は「オマーン爆破」発言で外交リスクをさらに高めた。植田日銀総裁はBOJ-IMESで歴史的な石油ショック5回を比較分析し「一時的と持続的の区別は機械的にできない」と発言——6月利上げへの直接示唆はないが警戒感を維持した姿勢は明確。RBNZの3-3拮抗据え置きを受け、ブレマン総裁の「全員が利上げに同意」発言でNZDが急騰。ECBはストゥルナラス・マクルーフの2役員が6月利上げをほぼ既定路線として確認した。

考察 MOU否定後もWTIが戻らなかったのは、イラン側報道の内容が実際の交渉の方向性と大きくかけ離れていないという市場の判断が残っているためとみられる。ただしトランプ発言の「良い取引か取引なし」は交渉長期化リスクを示唆しており、シナリオB(油価高止まり→インフレ→Fed据え置き長期化→金上値重い)への移行リスクを完全に消せない状況が続く。ECB・RBNZ・BOJの三中銀が揃ってタカ派または警戒姿勢を維持したことで、Fed単独の据え置き長期化が相対的にドル安圧力となる構図が強まっている。

リスク 最大のリスクは5/28 21:30の米PCE(4月)。コアPCE前年比が予想+3.3%(前回+3.2%)を大幅に上振れすればシナリオBへの回帰が加速する。トランプ発言の「オマーン爆破」は中東の新たな不安定要因であり、GCC諸国との関係悪化が交渉全体を複雑化させるリスクがある。5/29(金)は東京CPI・雇用統計・鉱工業生産と日本側重量級指標も集中し、BOJの6月利上げ判断の分水嶺となる。

📊 経済指標|5月27日(水)

5/27は豪CPI・RBNZ政策金利・MBA住宅ローン申請・リッチモンド連銀製造業指数が発表。

発表(JST)指標結果予想前回
5/27 08:50🇯🇵企業向けサービス価格指数 4月 前年比3.0%3.1%
5/27 10:30🇦🇺🔥 消費者物価指数(CPI)4月 前年比4.2%4.4%4.6%
5/27 10:30🇦🇺消費者物価指数(CPI)4月 前月比+0.4%+0.6%+1.1%
5/27 10:30🇦🇺CPI トリム平均(前年比)3.4%3.4%3.3%
5/27 11:00🇳🇿🔥 NZ中銀(RBNZ)政策金利 5月2.25%(据え置き)2.25%2.25%
5/27 20:00🇺🇸MBA住宅ローン申請指数 前週比(5/16-22)▲8.5%▲2.3%
5/27 23:00🇺🇸リッチモンド連銀製造業指数 5月+13+4+3
📌 指標読み解き
事実 豪4月CPI前年比+4.2%は予想+4.4%・前回+4.6%をともに下回り鈍化。ただしトリム平均は+3.4%と前月+3.3%からわずかに上昇し、コアインフレの粘着性は続いている。住宅(+6.3%)・輸送(+6.6%)が主要ドライバー。RBNZ政策金利は「賛否3-3」という極めてまれな拮抗状態で据え置き決定。ブレマン総裁の1票が決定票となったが、全委員が今年中の利上げ必要性で一致しており、据え置きは「時期調整」であって「利上げ停止」ではない。リッチモンド連銀製造業指数は5月+13と予想+4を大幅に上回り、米製造業の意外な底堅さを示した。

考察 豪CPIの鈍化は一定のポジティブサプライズだが、トリム平均の上昇は「ヘッドライン鈍化の裏にコアのしつこさ」が残ることを示している。RBNZの3-3拮抗はインフレと成長の綱引きの難しさを如実に映した。MBA住宅ローン申請▲8.5%(前週▲2.3%から急悪化)は高金利の住宅市場への圧迫を示す。今週最大の注目指標は5/28 21:30の米PCE(4月)。コアPCE前年比が前回+3.2%から予想+3.3%に上振れするか否かが6月FOMCの文脈に大きく影響する。

リスク 5/28(木)21:30に米PCE・GDP改定値・耐久財受注・新規失業保険申請件数が一斉発表される超重量級指標デー。PCEコアが大幅上振れすれば、Fed利上げ観測が台頭しシナリオBへの移行リスクが高まる。5/29(金)は東京CPI・雇用統計・鉱工業生産とBOJ判断の重要データが集中する。

🏦 FedWatch(フェドウォッチ)|次回6月17日会合の市場織り込み

データ基準:2026年5月27日 06:40:04 CT(CME FedWatchツール) 現行FF金利レンジ:350〜375bp(3.50〜3.75%)

政策金利レンジ現在確率(5/27)1日前(5/26)1週間前(5/20)1ヶ月前(4/27)
325〜350bp(▲25bp 利下げ)0.1%0.0%2.7%5.6%
350〜375bp(現状維持)★現行レンジ99.9%99.2%97.3%94.4%
375〜400bp(+25bp 利上げ)0.0%0.8%0.0%0.0%
📌 FedWatch読み解き
事実 5/27早朝(CME現地時間6:40)で「現状維持」99.9%。前日の99.2%からさらに上昇し、利上げ確率は0.8%→0.0%に消滅。WTI急落がインフレ圧力後退と解釈された格好。

考察 6月17日FOMCでの据え置きはほぼ確定。ウォーシュ議長の初FOMC(6/16〜17)の最大の注目点は①声明文から「緩和バイアス」が消えるか②ドットチャートが年内利上げを示唆するかの2点。ECBが6月に利上げを断行すれば、Fed据え置きとの政策乖離がドル安・ユーロ高を生み、実質金利低下→金上昇のシナリオAへの移行が速まりうる。

リスク イラン戦争に伴うホルムズ海峡封鎖の長期化シナリオが再浮上している。PCEが上振れした場合、現時点で0.0%の利上げ確率が急変動するリスクがある。

💼 企業決算|5月27日(水)

5/27(水)米国決算——AI需要の一斉「成績表」。CRM・MRVL・SNOW・HPQ引け後に集中発表。

☁️ Salesforce(CRM)Q1 FY2027(4月期)——引け後発表

項目実績予想評価
EPS(Non-GAAP)$3.88$3.12+24.4% 大幅ビート
売上高$11.13B$11.06B+0.6% ビート
前年比売上成長+13% YoY(Informatica寄与$444M含む)
Non-GAAPオペレーティングマージン34.8%
cRPO$33.6B(+14% YoY)——先行指標として好調
通期ガイダンス(売上)$45.8B〜$46.2B——やや慎重との受け止め
株価反応時間外+0.42%——大幅EPSビートも通期ガイダンス慎重で上値限定

CEO Marc Benioffコメント:「Agentforceは新時代のCRMプラットフォーム。H2の収益再加速に自信がある」

🔬 Marvell Technology(MRVL)Q1 FY2027(4月期)——引け後発表

項目実績予想評価
EPS(Non-GAAP)$0.80$0.80インライン
売上高(過去最高)$2.418B$2.40B+0.8% ビート・過去最高
前年比売上成長+28% YoY——データセンター向けAIシリコン需要が主導
Q2 FY27 売上ガイダンス$2.7B(+35% YoY)——大幅上振れの強気ガイダンス
株価反応時間外+3%前後

CEO Matt Murphyコメント:「FY2027全四半期を通じて成長が加速する見通し」

❄️ Snowflake(SNOW)Q1 FY2027(4月期)——引け後発表

項目実績予想評価
売上高$1.39B$1.32B+5.3% 大幅ビート
プロダクト収益$1.33B(+34% YoY)過去最強の四半期増収額
NRR126%(前年125%から改善)
株価反応時間外で大幅上昇

🖥️ HP Inc.(HPQ)Q2 FY2026(4月期)——引け後発表

項目実績予想評価
EPS(Non-GAAP)$0.86$0.71+21.1% 大幅ビート
売上高$14.4B$14.0B+2.9% ビート
パーソナルシステム売上前年比+13%——AI PC・法人・コンシューマーともに二桁成長
通期FY26 EPS ガイダンス$2.90〜$3.10(コンセンサス$2.89をほぼカバー)
株価反応時間外+4.34%

※その他5/27決算:Capri Holdings(CPRI)・Abercrombie & Fitch(ANF)・Agilent(A)・nCino(NCNO)・Nutanix(NTNX)・Synopsys(SNPS)

5/27(水)日本株決算

発表時刻銘柄内容
15:40(実績)プラネット(2391)決算発表。市場への影響は限定的。

※マネックス証券 国内株式決算カレンダーより。5/27は主要銘柄の決算発表なし。

5/27(水)その他地域主要決算

銘柄市場概要
Bank of Nova Scotia(BNS)🇨🇦 TSX / NYSEカナダ大手銀行Q2決算。市場影響は限定的。

⚾ 大谷翔平(おおたにしょうへい)|対ロッキーズG3 先発登板予告

⚠️ G3(現地5/27 19:10 PDT・JST 5/28 11:10開始)は本記事の対象時間帯外のため試合前情報のみ掲載。結果は次回記事にて。
項目内容
ドジャース先発大谷翔平(4勝2敗・ERA 0.73・54K/49.2回)
ロッキーズ先発菅野智之(Tomoyuki Sugano・4勝3敗・ERA 3.86)——日本人投手対決
シーズン打者成績打率.272・8本塁打・30打点・OPS〜.885(G2終了後時点)
チーム成績ドジャース35勝20敗(NL西部首位)

出典:ESPN / MLB.com(2026年5月27日)

📚 主な出典
  • TradersWebFX「27日の主な要人発言(時間は日本時間)」(2026年5月28日 05:10)
  • CME FedWatchツール(2026年5月27日 06:40:04 CT)
  • みんかぶFX 経済指標カレンダー(2026年5月27〜6月2日)
  • マネックス証券 国内株式・米国株式決算カレンダー(2026年5月27日)
  • Reuters / Bloomberg / Japan Times「BOJ Ueda oil shock speech」(2026年5月27日)
  • Australian Bureau of Statistics「Consumer Price Index, Australia, April 2026」(2026年5月27日)
  • RBNZ「Monetary Policy Statement May 2026」(2026年5月27日)
  • Reuters「Iran state TV says draft deal with US would reopen Hormuz shipping」(2026年5月27日)
  • CNBC「Oil prices fall more than 5%; Dow hits record」(2026年5月27日)
  • Al Jazeera「Trump appears to threaten Oman over Strait of Hormuz impasse」(2026年5月27日)
  • Salesforce / Marvell / Snowflake / HP Inc. 各社SEC 8-K(2026年5月27日)
  • ESPN「Rockies vs. Dodgers Game Preview May 27, 2026」
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年/ぱぶちゃんのファンダメンタルlabを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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情報整理と理解を目的とした内容を提供しています。

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当ブログでは日々のマーケット情報を整理し、 冷静に読み解くことを目的としています。

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