【2026年06月30日】本日の展望——日経平均は続伸スタート、ドル円は162円目前、原油はホルムズ警戒で反発、金は3日ぶり反落

2026年6月30日火曜日

マーケット展望

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【2026年06月30日】本日の展望——日経平均は続伸スタート、ドル円は162円目前、原油はホルムズ警戒で反発、金は3日ぶり反落

📅 対象:2026年6月30日(火)の株式・為替・貴金属・原油市場
📌 30秒で読む結論
①日経平均は米株高を引き継ぎ続伸スタート、前場で一時1,000円超高——ただしAI・半導体株には戻り待ちの売りも
②ドル円は162円目前で神経戦——介入警戒とドル高基調の綱引きが続く
③原油はイラン側の「協議は未確定」発言で反発、金は3営業日ぶり反落——ホルムズ海峡の先行き不透明感が相場を左右

📈 日本株——日経平均

前日の振り返り:6/29の日経平均は反発し、終値は前週末比+107.23円の69,468.11円だった。朝方は前週末の米半導体株安(SOX指数▲5.3%)を受けて一時1,300円超下落する場面があったが、韓国総合指数(KOSPI)の下げ渋りや韓国政府の半導体投資計画発表を受けて切り返した。

本日6/30は続伸スタート。前場の取引開始直後から買いが先行し、前日比1,000円超高の場面もあった。前日のNYダウが終値で初めて52,000ドル台に乗せて最高値を更新し、ナスダックも6営業日ぶりに大幅反発したことを引き継ぎ、AI・半導体関連株を中心に買いが先行している。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は大阪取引所清算値比1,065円高の70,845円だった。

ただし、AI・半導体関連については戻り待ちの売り圧力が再び強まることも想定される。前週からの値動きの荒さを踏まえると、高値圏では利益確定売りが出やすい地合いが続く。本日は8:30に5月の完全失業率・有効求人倍率、8:50に5月鉱工業生産(速報値)が発表される。また22:00の米4月S&Pケースシラー住宅価格指数、23:00の米6月消費者信頼感指数・5月JOLTS求人件数も日本時間夜の米株動向を左右し、翌日の東京市場に影響を与える可能性がある。

💱 為替——ドル円

前日の振り返り:6/29のドル円は一時161円98銭まで上昇し、1986年12月以来およそ40年ぶりの高値水準を記録した。NY終値は161円94銭。

本日6/30の東京時間に入り、ドル円はさらに上値を伸ばし162円台前半まで到達し、前日に続き約40年ぶりの高値圏を更新している。162円台には大口のオプション絡みの売り注文や、本邦当局による為替介入への警戒感があり、節目を前にした神経質な展開が続く。一方で162円を突破するとストップロス注文を巻き込んだ一段の上昇となる可能性もあり、上下どちらに動いても値が飛びやすい状況だ。

背景にあるのは日米の金融政策スタンスの差だ。日本政府が7月に策定する「骨太方針」に日銀の追加利上げをけん制する文言を盛り込む方向との報道が伝わっており、日銀の早期追加利上げ観測を後退させ円売りを誘っている。一方、FRBは7月利上げ確率が29.9%とこの数日横ばいながら高止まりしており、日米の金利差縮小の気配は乏しい。今週は7月2日(木)の米雇用統計(NFP)が最大の注目点で、本日の米消費者信頼感指数・JOLTS求人件数、明日のADP雇用統計と、雇用関連指標が相次ぐ。強めの結果が続けば、ドル高・円安基調が一段と固まりやすい。

🥇 貴金属——金・銀

前日の振り返り:NY金先物(8月限)は前週末比57.4ドル(1.4%)安の1トロイオンス4,038.9ドルで取引を終え、3営業日ぶりに反落した。

金が反落した直接の理由は、同時間帯の原油上昇によるインフレ高止まり・米利上げ観測の高まりだ。地政学リスクが高まる局面で「有事の金買い」が入りにくくなっているのは、原油高に伴うドル高・米金利上昇が金利のつかない金の投資妙味を相対的に弱めているためで、ドル円が40年ぶり高値を更新する地合いとも整合的な動きと言える。本日の東京金先物(TOCOM)は前週末の堅調さを支えに底堅く推移しており、NY金先物の時間外は軟調と、内外で対照的な値動きとなっている。

銀もドルや金利動向に連動しやすく、基本的には金とおおむね同じ方向感の動きが見込まれる。本日もイラン側の「協議は未確定」とする発言を受けた地政学リスクの再燃と、米経済指標(消費者信頼感指数・JOLTS)の結果次第で、金・銀ともに振れやすい一日となりそうだ。

🛢️ 原油——WTI

前日の振り返り:6/29のNY原油(WTI)は反発した。トランプ大統領が「イランの要請で30日にドーハで協議」とSNSで発表した一方、イラン外務省のバガイ報道官が「今後数日間、いかなるレベルでも米国との交渉は予定されていない」との認識を示したことで、停戦合意の先行きに不透明感が強まったため。

本日6/30も国内商品先物市場で原油は反発して始まった。中心限月の11月物は前日の清算値に比べ380円高い1キロリットル70,340円で寄り付いている。米イラン協議の先行き不透明感を背景に、ホルムズ海峡を通じたエネルギー輸送の正常化観測が後退し、買いが優勢となっている構図だ。

需給面では綱引きが続いている。供給側では、ホルムズ海峡の通航量自体は前週末の攻撃応酬以降も物理的には維持されており、ペルシャ湾岸の産油国(UAE・クウェート・カタールなど)は増産に向けた動きを進めている。一方で世界の観測可能原油在庫は2月末の82億バレルから5月末には75億バレル(世界需要の70日分超)まで急速に減少しており、市場の緩衝材は薄れつつあるとの指摘もある。投資銀行各社の見通しも割れており、Citiは2026年Q4のブレント予想を70ドルとする弱気な見方を示す一方、JPMorganは在庫再構築の必要性から年末まで100ドル近辺にとどまるとの強気な見方を維持している。短期的にはイラン側の発言一つで上下に振れやすい状況が続くとみられ、30日のドーハ協議の実施有無とその結果が、当面の方向感を決める最大の材料となりそうだ。

📚 主な出典
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
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