【2026年07月02日】本日の展望——米雇用統計を控えドル円162円台で神経質、日経平均は反落スタート、原油はドーハ協議にらみ

2026年7月2日木曜日

マーケット展望

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【2026年07月02日】本日の展望——米雇用統計を控えドル円162円台で神経質、日経平均は反落スタート、原油はドーハ協議にらみ

📅 対象:2026年7月2日(木)の株式・為替・貴金属・原油市場
📌 30秒で読む結論
①日経平均は435円安の7万0039円89銭で寄り付き反落スタート——前日夜の大阪取引所ナイトセッションは70,710円と底堅かったが、NY市場でAI・半導体株が軟化した流れを引き継ぎ利益確定売りが先行
②ドル円は162円50銭前後で神経質な値動き——本日夜21時30分(独立記念日の振替休日を控え異例の木曜発表)の米6月雇用統計が最大の焦点、強弱いずれの結果でも振れ幅は大きくなりやすい
③金は4,010〜4,023ドル近辺、原油は68〜69ドル近辺でともに方向感を欠く——ドーハでの米イラン協議の進捗と雇用統計の結果待ちで様子見ムードが強い

📈 日本株——日経平均

前日の振り返り:7/1の日経平均は3営業日続伸し、終値は前日比412円64銭(0.59%)高の7万0474円96銭だった。6月の日銀短観で大企業製造業の業況判断DIが市場予想を大幅に上回る+22(8年3カ月ぶりの高水準)となったことを好感し、朝方は一時1900円超上昇する場面もあったが、荒れた値動きの韓国株市場を横目に後場にかけて上げ幅を縮めた。

大阪取引所のナイトセッションは前日比70円高の7万0710円と底堅く推移し、高値は7万1090円まで上値を伸ばす場面もあった。もっとも本日7/2の東京株式市場で日経平均は435円07銭安の7万0039円89銭で寄り付き、反落スタートとなった。夜間のNY市場でAI・半導体関連株が大幅安となった流れが波及した格好で、メタ・プラットフォームズがAI向け計算資源の外部提供を検討していると伝わったことをきっかけに「AI投資が過剰ではないか」との思惑が広がり、マイクロン・テクノロジーやインテルなど主要半導体株に持ち高調整・利益確定の売りが出た。NYダウは前日比13ドル96セント安と3営業日ぶりに小幅反落、ナスダック総合も86ドル71セント安(0.33%)で終えている。

日銀短観の大幅改善という国内ファンダメンタルズの強さと、AI関連株を巡る過熱感への警戒という海外発の重荷がせめぎ合う展開だ。本日は米国が独立記念日(7/4)の振替休日を控え、6月の米雇用統計(NFP)が異例の木曜発表(21:30)となる。強い結果が出れば米長期金利の上昇・ドル高を通じて輸出関連株への追い風となる一方、AI・半導体株の調整が続けば指数の重荷となりやすい。前引け・後場にかけて、下げ幅を縮められるかが目先の焦点となる。

💱 為替——ドル円

前日の振り返り:7/1のドル円は東京時間に一時162円84銭まで上昇し、1986年12月以来約39年半ぶりの高値を更新した。もっともNY時間にウォーシュFRB議長が「この数週間でインフレリスクが低下した」と発言したことを受けて買いが一服し、NY終値は前日と同水準の162円55~65銭にとどまった。

本日7/2の東京早朝、ドル円は162円49銭前後まで小幅に値を下げる場面があったが、その後は162円50~60銭近辺で小動き。米10年債利回りは4.46%前後とほぼ横ばいで推移しており、方向感の乏しい展開が続いている。最大の注目材料は、日本時間21時30分に発表される米6月雇用統計(非農業部門雇用者数)だ。3日(金)が独立記念日の振替休日で米市場が休場となるため、例月より1日早い木曜発表となる。市場予想は非農業部門雇用者数が11.5万~11.8万人増、失業率は4.3%で横ばいが中心値。前月は市場予想の倍以上となる強い伸びだった経緯もあり、強弱いずれの結果が出ても値動きが増幅されやすい点には注意したい。

強い結果となれば、7月FOMCでの利上げ観測が一段と強まり、日米金利差の拡大を意識したドル高・円安が加速する可能性がある。その場合、心理的節目とされる163~165円が視野に入り、政府・日銀による為替介入への警戒感も高まりやすい。一方、CME建玉データでは投機筋の円ネットショートポジションが積み上がっているとの指摘もあり、弱い結果となればポジションの巻き戻しを伴うドル売り・円買いが一時的に強まるリスクもある。日米金利差自体は依然として大きく、基調的な円安圧力が完全に消えるわけではないが、指標発表直後は普段以上に荒い値動きを想定しておきたい。

🥇 貴金属——金・銀

前日の振り返り:NY金先物(8月限)は前日比43.9ドル(1.1%)高の1トロイオンス4082.4ドルで取引を終え、3営業日ぶりに反発した。米6月ADP雇用者数が市場予想を下回ったことに加え、ウォーシュFRB議長のインフレリスク低下発言を受けて利上げ観測がやや後退し、金利のつかない金の投資妙味が高まった。

本日7/2のアジア時間、金は1オンス4,010~4,023ドル近辺とほぼ横ばい圏で推移している。前日終値からはやや上値を切り下げる格好で、米10年債利回りの下げ渋りとドル円の下げ渋り(円安方向)が綱引きとなっている状況だ。プラチナは1,565.80ドルから1,595.20ドルへと1.88%反発しており、産業用需要への根強い期待から買い戻しが優勢となっている。

金相場にとっても本日夜の米雇用統計が最大の分岐点となる。労働市場の強さが確認されれば利上げ観測の再燃とドル高を通じて金には逆風となりやすく、逆に弱い結果であれば利下げ観測の巻き戻しから金が上振れしやすい構図だ。銀もドルや金利動向に連動しやすく、金とおおむね同じ方向感の値動きが見込まれる。ドーハでの米イラン協議の進展如何では地政学リスクプレミアムが意識される場面もあり得るため、指標発表前後は振れやすい一日になりそうだ。

🛢️ 原油——WTI

前日の振り返り:7/1のNY原油(WTI)は続落し、期近の8月物は前日比0.92ドル(1.3%)安の1バレル68.58ドルで取引を終えた。一時は68ドル台前半と期近物として2月下旬以来の安値を付けた。カタール・パキスタンの仲介による米国とイランの実務者協議が進展しているとの観測から、中東からの原油供給の回復を見込んだ売りが優勢となった。

本日7/2のアジア時間、WTIは68~69ドル近辺で方向感を欠く値動きが続いている。米国のクシュナー、ウィトコフ両氏がドーハで中東側と前向きな協議を行い、イランとの実務レベルの技術協議も進展したと伝わっているが、イラン側は在外資産の凍結解除やホルムズ海峡の通航管理を巡って強硬な姿勢を崩しておらず、協議の着地点は依然として見通しにくい。ホルムズ海峡を通過する船舶数は回復基調にあるとされるが、依然として軍事衝突前の水準を下回っているとの報道もあり、供給正常化のペースを巡る見方は強気・弱気に分かれている。

本日は米週間石油在庫統計などの主要指標発表はなく、材料はドーハ協議の進捗報道とドルの方向性に集約されそうだ。米雇用統計が強い結果となりドル高が進めば、ドル建て商品である原油には重しとなりやすい。一方、地政学リスクが再燃するような報道が出れば、下げ渋りから反発に転じる可能性もある。四半期ベースで大幅安となった後だけに、需給を巡る見方の相違から上下に振れやすい地合いが当面続くとみられる。

📚 主な出典
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
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