【2026年07月01日】ドル円162円84銭、39年半ぶり高値更新も伸び悩み——日銀短観8年3カ月ぶり高水準、米ADP・ISMは市場予想下回る

2026年7月2日木曜日

金融市場振り返り

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【2026年07月01日】ドル円162円84銭、39年半ぶり高値更新も伸び悩み——日銀短観8年3カ月ぶり高水準、米ADP・ISMは市場予想下回る

📅 対象時間帯:2026年7月1日(水)07:00 〜 7月2日(木)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
本日最大の材料はドル円と日銀短観。東京時間に一時162円84銭まで上昇し1986年12月以来およそ39年半ぶりの高値を更新したが、NY市場ではウォーシュFRB議長がインフレリスクの低下に言及したことを受けて買いが一服し、前日と同水準の162円55~65銭で取引を終えた。日銀短観(6月調査)では大企業製造業の業況判断DIが市場予想を大幅に上回り8年3カ月ぶりの高水準となる一方、米国では6月ADP雇用統計とISM製造業景気指数がそろって市場予想を下回り、NYダウは3営業日ぶりに小幅反落した。
①ドル円が東京時間に一時162円84銭まで上昇し1986年12月以来約39年半ぶりの高値を更新——ウォーシュFRB議長が「この数週間でインフレリスクが低下した」と述べたことを受けNY市場では買いが一服し、前日と同水準の162円55~65銭で取引を終える
②日銀短観(6月調査)で大企業製造業の業況判断DIが+22、市場予想(+16)を大幅に上回り2018年3月以来8年3カ月ぶりの高水準——AI需要拡大を映し設備投資計画も上振れ
③米6月ADP雇用者数は+9.8万人(予想+12万人)、ISM製造業景気指数は53.3(予想53.9)とそろって市場予想を下回り、NYダウは3営業日ぶりに13ドル安・小幅反落——ソフトバンクグループはOpenAIへの追加出資「セカンドトランシェ」100億ドルの払い込みを実行

📅 本日の主な予定(7月2日木曜日〜)

時刻(JST)イベント
08:50🇯🇵日本 マネタリーベース 6月/対外・対内証券投資(週次)
10:30🇦🇺豪州 貿易収支 5月
18:00🇪🇺ユーロ圏 雇用統計(失業率)5月
21:30🔥🔥🔥米国 雇用統計 6月——非農業部門雇用者数・失業率・平均時給(3日金曜が独立記念日の振替休日のため木曜発表)
21:30🇺🇸米国 新規失業保険申請件数
23:00🇺🇸米国 製造業新規受注/耐久財受注(確報値)5月
終日🇺🇸米国債券市場は短縮取引(3日の独立記念日振替休日を控え)

📰 ニュース見出し時系列

🌏 アジアセッション(07:00〜16:00 JST)
時刻地域見出し媒体
早朝🇺🇸🇮🇷🇶🇦米国とイランがカタール・ドーハで停戦合意文書に基づく間接協議を継続——イラン在外資産の凍結解除やホルムズ海峡の扱いを集中協議、カタール・パキスタンが仲介時事通信(Yahoo!ニュース)
04:39🇺🇸🔥🔥 米連邦最高裁、トランプ大統領の「出生地主義」見直し大統領令を認めないとの判断——不法滞在・一時滞在の親から米国内で生まれた子への市民権付与を制限する大統領令が違憲とされるNHKニュース
終日🇨🇳中国で「民族団結進歩促進法」が施行——国外の組織・個人にも法的責任を追及しうる域外適用条項を含み、日本を含む国際社会から懸念の声朝日新聞(Yahoo!ニュース)
11:58🇯🇵🔥🔥 ドル円が東京午前に162円77銭付近まで強含み、1986年12月以来約39年半ぶりの高値を更新——年内の米利上げ観測と日銀の追加利上げ見送り観測が円売り・ドル買いを後押しみんかぶFX
大引け🇯🇵🔥🔥 日経平均は3営業日続伸、終値7万0474円96銭(前日比+412円64銭・+0.59%)——前日の米半導体株高を追い風に朝方は一時1900円超上昇する場面もあったが、荒れた値動きの韓国株市場を横目に伸び悩む株探ニュース(Yahoo!ファイナンス)
午後🇰🇷韓国総合株価指数が反落、終値8303.41(前日比-173.07・-2.04%)——半導体メモリー株を中心に利益確定売りが優勢Investing.com
16:00🇯🇵🔥🔥 ソフトバンクグループ、米オープンAIへの追加出資「セカンドトランシェ」100億ドル(約1兆6273億円)の払い込みを実行——3回に分けた計300億ドルの追加出資のうち2回目、残る100億ドルは10月1日に予定日本経済新聞
🌍 ロンドンセッション(16:00〜21:30 JST)
時刻地域見出し媒体
17:30🇯🇵外為17時、円相場は3日続落し162円台後半——日米金利差の拡大を意識した円売りが継続日本経済新聞
引け🇬🇧🇩🇪🇫🇷欧州株式1日終値:英FT100 10478.34(-18.78・-0.18%)/独DAX 25040.28(+44.47・+0.18%)/仏CAC40 8337.29(-66.70・-0.79%)——ウォーシュFRB議長の発言待ちで強弱まちまちみんかぶFX
🇺🇸 NYセッション(21:30〜翌07:00 JST)
時刻地域見出し媒体
22:14🇺🇸🔥🔥🔥 ウォーシュFRB議長、ポルトガル・シントラの「ECBフォーラム」で「この数週間でインフレ期待・インフレリスクが低下した」と発言——利上げ観測がやや後退しドル売りが優勢に、ドル円は一時162円30銭まで下落みんかぶFX
引け🇺🇸🔥🔥🔥 NYダウは3営業日ぶりに小幅反落、終値5万2305ドル24セント(前日比-13ドル96セント・-0.03%)——AI・半導体関連株が大幅安となる一方、FRBの早期利上げ観測後退が下支え。ナスダック総合も反落し終値2万6127.00(-86.71・-0.33%)日本経済新聞
引け後🇺🇸ファクトセット(FDS)が2026年5月期第3四半期決算を発表、AI需要を追い風にASV(年間契約金額)が7.1%増と加速、市場予想を上回る(詳細は決算セクション参照)Investing.com
引け後🇺🇸ゼネラル・ミルズ(GIS)が2026年5月期第4四半期・通期決算を発表、調整後EPSが市場予想を大幅超過。2030年度までに30億ドルのコスト削減目標を発表(詳細は決算セクション参照)Yahoo Finance
NY時間🇺🇸NY原油は続落し1バレル68ドル58セント(-0.92・-1.3%)と2月下旬以来の安値——ドーハでの米イラン実務者協議進展の観測やホルムズ海峡通航正常化への期待が売り材料に。NY金は3営業日ぶりに反発し1トロイオンス4082.4ドル(+43.9・+1.1%)日本経済新聞
引け🇯🇵🇺🇸NY円相場は横ばい、前日と同水準の162円55~65銭で取引を終える——東京市場で一時162円84銭と39年半ぶり高値を更新したが、ウォーシュ議長発言を受けた円買いが上値を抑える日本経済新聞

🎙️ 要人発言|7月1日〜7月2日(時間はJST)

🇩🇪 ナーゲル独連銀総裁(7/1 17:10)

日時 / 発言者発言内容
7/1 17:10
ナーゲル独連銀総裁
「7月と9月の決定については選択肢を残しておくつもりだ」「2027年もインフレ率は目標値を上回ったままとなる」「今年はインフレ率が高水準で推移する」「6月の利上げは決して保険的な利上げではなかった」

🇧🇪 ウンシュ・ベルギー中銀総裁(7/1 19:01)

日時 / 発言者発言内容
7/1 19:01
ウンシュ・ベルギー中銀総裁
「追加利上げを正当化するには、より強い二次波及効果が必要」「7月会合までのインフレサプライズは下振れ方向となる公算が大きい」「原油価格は紛争前の水準を下回る可能性がある」

🇺🇸 ウォーシュFRB議長(7/1 22:14、ECBフォーラム)

日時 / 発言者発言内容
7/1 22:14
ウォーシュFRB議長
「AIブームは米国で最も顕著に表れている」「我々はこの変革のまだ初期段階にいる」「雇用は拡大し繁栄はより強固なものになる」「インフレ期待は低下し、インフレのリスクも和らいでいる」「我々は2%の目標に向け物価の安定を実現していく」「我々ができる最も重要なことは政策金利を適切な水準にすること」「我々は独立した中央銀行であり続ける」(利上げの可能性については明言を避けた)

🇬🇧 ベイリー英中銀(BOE)総裁(7/1 22:15)

日時 / 発言者発言内容
7/1 22:15
ベイリー英中銀総裁
「エネルギー価格は低下、英国の反応は遅れて現れる」「利上げを行わなくても政策を引き締めたと言える」「経済活動・労働市場は軟化、需給ギャップが拡大中」「英国経済は軟化している」

🇪🇺 ラガルドECB総裁(7/1 22:19)

日時 / 発言者発言内容
7/1 22:19
ラガルドECB総裁
「利上げに向けた金融政策の見通しは万全だった」「インフレ見通しについてはリスクも考慮に入れていた」

🇨🇦 マックレム・カナダ銀行総裁(7/1 22:20)

日時 / 発言者発言内容
7/1 22:20
マックレム・カナダ銀行総裁
「カナダの経済は軟調」「インフレ率は明らかに目標を上回っている」「中立レンジの下限に位置しており、インフレを抑制し続けるのにほぼ適切な水準」「不確実性の中にあって我々は謙虚でなければならない」

🇮🇷 ガリババディ・イラン外務次官(7/2 02:10)

日時 / 発言者発言内容
7/2 02:10
ガリババディ・イラン外務次官
「イラン・米国間の停戦合意文書の違反を報告・協議するための連絡ルートが構築される予定」「カタールとの会談において、凍結された60億ドルの資金の一部をイランのニーズに基づいた物品の購入に使用することが決定」

🇬🇷 ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁(7/2 02:39)

日時 / 発言者発言内容
7/2 02:39
ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁
「7月に何らかの動きがあるとは考えていない」「当面は現状を維持するのが良いだろう」「追加利上げの可能性は低いと見ている」

🇯🇵 三村財務官(7/1)

日時 / 発言者発言内容
7/1
三村財務官
「介入効果はあった、米国からむしろ支持的なコメントの方が多かった」「4月末以降に実施した為替介入後、米側からの異論はただの一度も出ていない」「為替対応を巡る日米関係はこれ以上深まりようがないくらい深まっている」

出典:みんかぶFX・TradersWeb「1日の主な要人発言(時間は日本時間)」(2026年7月2日 05:10)ほか

📊 経済指標|7月1日(水)発表分

🇯🇵 日本
時刻(JST)指標結果予想前回
08:50🔥🔥🔥 日銀短観(6月調査)大企業製造業・業況判断+22+16+17
08:50同・先行き+17+13+14
08:50大企業非製造業・業況判断+37+36+36
08:50同・先行き+28+30+29
08:50大企業全産業・設備投資計画+11.5%+10.5%+3.3%
🇦🇺 豪州/🇨🇳 中国
10:30豪州 住宅建設許可 5月 前月比-1.1%-3.4%(改定-0.2%)
10:45🔥🔥 中国 RatingDog製造業PMI 6月50.350.250.0
14:00日本 消費者態度指数 6月33.834.033.6
🇬🇧 英国/🇩🇪🇪🇺 ドイツ・ユーロ圏
15:00英国 ネーションワイド住宅価格指数 6月 前月比/前年比0.0% / 2.2%-0.6% / 1.7%
16:55ドイツ 製造業PMI(確報値)6月50.350.050.0
17:00ユーロ圏 製造業PMI(確報値)6月51.451.351.3
17:30英国 製造業PMI(確報値)6月52.553.153.1
18:00🔥🔥 ユーロ圏 HICP(速報値)6月 前月比/前年比/コア前年比-0.1% / 2.8% / 2.4%0.1% / 3.0% / 2.5%0.1% / 3.2% / 2.6%
🇺🇸 アメリカ
18:30チャレンジャー人員削減数 6月 前年比-4.5%+3.4%
20:00MBA住宅ローン申請指数 前週比0.0%+1.0%
21:15🔥🔥🔥 ADP雇用者数 6月+9.8万人+12.0万人+12.2万人
22:45PMI製造業(確報値)6月53.955.755.7
23:00🔥🔥 ISM製造業景気指数 6月53.353.954.0
23:00建設支出 5月 前月比+0.1%+0.1%+0.4%(改定+0.3%)
23:30週間石油在庫統計(原油/ガソリン/留出油)-377.5万バレル/-233.3万バレル/+248.3万バレル-608.8/+206.4/+306.4万バレル
指標読み解き:本日は日米で明暗が分かれた。日銀短観の大企業製造業業況判断DIは+22と市場予想を6ポイントも上回り2018年3月以来8年3カ月ぶりの高水準、設備投資計画も上方修正されるなどAI需要の広がりを裏付ける内容だった。一方、米国では6月ADP雇用者数が9.8万人増と予想(12万人)を下回り、ISM製造業景気指数も53.3と6カ月連続で50超えを維持したものの前月から0.7ポイント低下し予想(53.9)に届かなかった。新規受注の伸び鈍化に加え、価格指数が9.1ポイントの大幅低下となるなど、関税・鉄鋼高で押し上げられてきた仕入れコスト圧力にも一服感がみられた。ユーロ圏HICP速報値は前年比+2.8%と予想・前回を下回り、ECBの利下げ観測がくすぶる内容。明日は3日の独立記念日振替休日を控えた木曜発表の米6月雇用統計(NFP)が最大の焦点となる。

🎯 FedWatch(7月29日FOMC向け)

ターゲットレンジ確率(Now)1日前(6/30)1週間前(6/24)1ヶ月前(6/1)
350-375bp(現状維持)71.7%66.9%65.8%93.2%
375-400bp(利上げ)28.3%33.1%34.2%6.4%

Data as of 1 Jul 2026 07:08 CT / CME FedWatchツール / 対象:7月29日(水)FOMC

FedWatch読み解き:7月利上げ確率は28.3%と、前日(6/30時点)の33.1%から約5ポイント低下した。ウォーシュFRB議長が「この数週間でインフレリスクが低下した」と発言したことに加え、ADP雇用者数・ISM製造業景気指数がそろって市場予想を下回ったことが利上げ観測の後退につながった格好だ。1ヶ月前(6/1)の6.4%からは依然として20ポイント超積み上がっており、市場は7月2日(木・振替休日を控えた発表日)の米6月雇用統計を次の最重要分岐点として注視している。

💼 企業決算|米国・海外主要企業(7月1日)

ファクトセット・リサーチ・システムズ(FDS) NYSE・NASDAQ・金融データ/AIソリューション|FY26 3Q|7/1 寄り付き前 予想超過
3Q売上高
6.229億ドル
予想6.173億ドル・前年比+6.4%
3Q調整後EPS
4.53ドル
予想4.45ドル
オーガニックASV成長率
+7.1%
2,485.6百万ドルへ加速

AI活用の広がりがASV(年間契約金額)加速の主因。地域別ASVはアジア太平洋が+10%と最も高い伸び。株価は決算後に5.69%上昇し243.18ドルまで買われた。通期ガイダンスのレンジ上限到達に自信を示している。

ゼネラル・ミルズ(GIS) NYSE・食品|FY26 4Q・通期(本決算)|7/1 寄り付き前 予想超過
4Q売上高
46.1億ドル
予想45.8億ドル
4Q調整後EPS
0.95ドル
予想0.81ドル
通期純損益
▲20.1億ドル
のれん・ブランド無形資産減損等の影響

のれん・ブランド無形資産の非現金減損18億ドルとブラジル事業売却関連の評価損10億ドルが通期損益を圧迫し純損失計上となったが、調整後ベースでは大幅increaseの増益。2030年度までに累計30億ドルのコスト削減目標を新たに発表し、株価は時間外で急伸した。

💼 企業決算|日本株 7月1日(水)発表分

ケイティケイ(3035) 3Q(累計)|7/1
3Q累計経常
488百万円
前期比+25.13%
通期会社予想
600百万円
進捗率81.33%
日本フイルコン(5942) 2Q(累計)|7/1
2Q累計経常
1,002百万円
前期比+189.60%
通期会社予想
1,600百万円
進捗率62.63%

出典:マネックス証券 国内株式・米国株式決算カレンダー(2026年7月1日)

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