FIFAワールドカップ2026 3位決定戦——イングランド6-4フランス、10ゴールの乱打戦を制したのは
①ブカヨ・サカがハットトリック(うちPK1つ)でイングランドの勝利を演出、②先発のエムバペも2得点を記録し得点王争いに動きあり(詳細は後述)、③ベリンガムの終了間際ゴールもイングランドの記録更新に貢献
イングランド 6-4 フランス
📍 開催地:アメリカ/マイアミガーデンズ(フロリダ州)/マイアミ・スタジアム(ハードロック・スタジアム)
📊 通算対戦成績:この結果でイングランドがW杯通算成績を3勝1敗とした(過去3度対戦は2勝1敗、直近は2022年カタール大会準々決勝でフランスが2-1勝利)
試合経過
両チームともタイトルを争う準決勝の疲れもあってか、先発を入れ替えて臨んだ。イングランドはケイン・ベリンガムをベンチスタート、フランスもバルコラ・デンベレを外すメンバーで臨んだが、「消化試合」らしさとは無縁の壮絶な打ち合いとなった。
アーセナルMFデクラン・ライスが前半3分で先制すると、18分にエズリ・コンサのヘッドで2-0。37分にブカヨ・サカが追加点を挙げ、前半アディショナルタイムの46分にもサカが2点目を決めて前半だけで4-0とイングランドが圧倒した。デシャン監督はハーフタイムに「悲惨な出来」と選手たちを叱咤し、後半開始からコナテ、T.エルナンデス、シェルキ、ドゥエを下げてディーニュ、ウパメカノ、デンベレ、バルコラの4枚替えを敢行。この采配が的中し、後半3分に先発出場していたエムバペが今大会9点目となるゴールで反撃の狼煙を上げる。9分にはバルコラも1点を返して4-2とし、21分にはエムバペが2点目(今大会10点目)を決めて4-3まで詰め寄った。
流れが完全にフランスに傾いたかに見えたが、42分にスペンスへのファウルで得たPKをサカが冷静に沈めてハットトリックを達成し5-3。46分にはギュストに代えてクンデが投入され、51分になおも食い下がるフランスはデンベレが4点目を決めて5-4まで肉薄した。しかし最後は53分、34分から途中出場していたベリンガムが個人技からこの試合両チーム合わせての10点目・イングランドにとっての6点目を突き刺し、6-4でイングランドが逃げ切った。
スタメン(フォーメーション図)
白丸=イングランド(4-1-4-1)/紺丸=フランス(4-2-3-1)。中央のハーフウェーラインを挟んで向き合う形で配置しています。
ベンチ・途中交代
| イングランド | フランス |
|---|---|
| ベンチ ピックフォード、トラフォード、オライリー、ストーンズ、チャロバー、バーン、リース・ジェームズ、アンダーソン、ベリンガム、J.ヘンダーソン、ケイン、ゴードン、ワトキンス、マドゥエケ |
ベンチ サンバ、リセール、ディーニュ、ウパメカノ、クンデ、サリバ、L.エルナンデス、コネ、チュアメニ、カンテ、アクリウシュ、デンベレ、テュラム、バルコラ、マテタ |
| 途中交代 後半0分:ラッシュフォード OUT→ワトキンス IN 後半34分:エゼ、トニー OUT→アンダーソン、ベリンガム IN 後半38分:クワンサ OUT→リース・ジェームズ IN 後半47分:ゲイ OUT→チャロバー IN |
途中交代 後半0分:コナテ、T.エルナンデス、シェルキ、ドゥエ OUT→ディーニュ、ウパメカノ、デンベレ、バルコラ IN(4枚替え) 後半46分:ギュスト OUT→クンデ IN |
※主審:ヘスス・バレンズエラ、副審:ホルヘ・ウレゴ/トゥーリオ・モレノ、第4審判:ジャラル・ジェイド、VAR:レオダン・ゴンザレス
得点経過
| イングランド 6-4 フランス (前半4-0/後半2-4) | |
|---|---|
| イングランドの得点 前3′ デクラン・ライス(1-0) 前18′ エズリ・コンサ(2-0) 前37′ ブカヨ・サカ(3-0) 前46′ ブカヨ・サカ(4-0) 後42′ ブカヨ・サカ PK(5-3) 後53′ ジュード・ベリンガム(6-4) |
フランスの得点 後3′ キリアン・エムバペ(4-1) 後9′ ブラッドリー・バルコラ(4-2) 後21′ キリアン・エムバペ(4-3) 後51′ ウスマン・デンベレ(5-4) |
※マン・オブ・ザ・マッチ:ブカヨ・サカ(3得点0アシスト)
前半4-0だったスコアは、後半だけで見ると2-4とフランスが上回っています。前半の劣勢をほぼ帳消しにする勢いだったことが、この内訳からも読み取れます。
チームスタッツ比較
※中央の線を軸に、左=イングランド、右=フランス。バーの長さはその項目内での比率(両チームのうち大きい方を基準に換算)です。オフサイドは両チームとも3、警告・退場は両チームとも0(イエロー・レッドともになし)。
この試合で生まれた記録
ブカヨ・サカ(FW/アーセナル)——2得点とPKでハットトリックを達成し、勝利の立役者に。大会全体ではメッシ(vsアルジェリア)、ジョナサン・デイビッド(カナダ vsカタール)、デンベレ(フランス vsノルウェー)に次ぐ4人目・グループステージ以外では初のハットトリックで、サカ自身にとってはW杯の舞台では初(キャリア通算では2023年6月のイングランド代表戦に次ぐ2度目)。
ジュード・ベリンガム(MF/レアル・マドリード)——途中出場からこの試合両チーム合わせての10点目・イングランドの6点目を記録し、自国選手史上最多となる単一大会7得点に到達。
キリアン・エムバペ(FW/レアル・マドリード)——この試合で2得点を挙げ、W杯通算得点でも歴代最多となる22得点に到達した(大会得点王争いの状況は後述)。
得点王争いへの影響
| 順位 | 選手 | 国 | ゴール(アシスト) |
|---|---|---|---|
| 1 | キリアン・エムバペ | フランス(大会終了) | 10(3) |
| 2 | リオネル・メッシ | アルゼンチン(決勝進出) | 8(4) |
| 3 | アーリング・ハーランド | ノルウェー(敗退) | 7 |
| 3 | ジュード・ベリンガム | イングランド(大会終了) | 7 |
| 5 | ハリー・ケイン | イングランド(大会終了) | 6 |
※タイブレークはFIFA公式ルールで①ゴール数→②アシスト数→③出場時間の少なさの順。ベリンガムはこの試合の得点でハーランドと並ぶ7得点に到達しました。
この試合の2得点でエムバペは今大会10得点とし、8得点のメッシに2点差をつけました。ただしエムバペはこれで大会を終えており、メッシには翌日の決勝(スペイン戦)で逆転するチャンスが残っています。メッシが得点王を奪うには、決勝で3得点以上を挙げて単独で上回るか、2得点でエムバペに並んだ場合はアシスト数(メッシ4、エムバペ3)で上回るため、逆転で得点王となる計算です。決勝の結果次第でひっくり返る可能性が十分にあり、最後まで目が離せない争いとなっています。
- beIN SPORTS「England beat France 6-4 in World Cup third-place goal fest」
- Al Jazeera「World Cup: Why is there a third-place playoff between France and England?」
- FOX Sports「Star-Studded Bronze Match: Mbappé, Bellingham Lead France-England Third-Place Game」
- スポーツナビ「W杯 3位決定戦 フランス vs. イングランド」試合経過・スタッツ
- ESPN「Which players have scored a hat trick in the World Cup?」
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