【2026年7月15日】XAUUSDチャート分析——CPI下振れ・トランプ発言撤回で4,103まで急反発、現在4,030で調整
目次
- 前回分析(7/14)との差分サマリー
- マルチタイム分析
- フィボナッチ水準の現在地
- エリオット波動カウント
- 本日のSELL ZONE
- 本日のBUY ZONE
- シナリオ分岐
① 前回分析(7/14)との差分サマリー
| 項目 | 7/14時点 | 7/15時点(現在) |
|---|---|---|
| 現在値 | 4,016〜4,017 | 4,029〜4,030(13:28時点、変動あり) |
| 直近の値動き | 3,960.13から急反発、4,016台まで回復 | 4,091を明確に上抜け週間高値4,103.58まで急伸後、反落し4,030圏で調整 |
| 4,091(38.2%) | レジスタンスとして機能継続 | 一時明確に上抜けたが、その後再び下回る(ダマシの可能性) |
| ファンダ材料 | トランプ氏「ホルムズ海峡封鎖・20%課税」表明 | トランプ氏が20%課税案を撤回、米6月CPIが市場予想を大幅に下振れ |
前回7/14の記事では「3,960.13から急反発、4,091を上抜けられるかが焦点」とお伝えしましたが、7/14中にトランプ大統領が20%課税案を撤回し湾岸諸国との貿易・投資協定に方針転換したこと、さらに米6月CPIが前年比+3.5%(予想+3.8%)と大幅に下振れたことを受けて金は急伸し、週間高値4,103.58まで上昇しました。前回記事のSELLゾーンのうち、4,057〜4,075の第1ゾーンはSL(4,092超え)に抵触した可能性が高い一方、4,091〜4,100の第2ゾーンは高値圏で約定し、その後の反落で含み益となっている計算です。現在は4,029〜4,030まで反落し、調整局面に入っています。
📊 7/14→7/15の値動き
② マルチタイム分析
月足
7月はO=4,011.40 H=4,203.00 L=3,960.13 C=4,030.58で進行中。月間安値3,960.13から現在までに約70ドル戻していますが、月足レベルではまだ下値模索の範囲内です。
週足
週足はH=4,103.58 L=3,983.09 C=4,030.51。高値4,103.58は内部フィボ38.2%(4,091)を上抜けた水準で、下降トレンドの中では大きめの戻りとなりました。
日足・H4
本日の日足はO=4,052.36 H=4,062.19 L=4,027.72 C=4,030.02と、比較的狭いレンジで推移。H4足では7/14に大陽線で4,150圏近くまで急伸した後、上値を切り下げながら現在の水準まで反落する形が確認できます。
H1・M30・M15・M5
H1・M30では、CPI発表後の7/14午後(日本時間)に4,020圏から一気に4,123圏近辺まで急騰する大陽線が確認できます。その後は上値を切り下げる形で反落し、M15・M5では4,030圏でのもみ合いが続いています。短期的には急伸後の調整局面にあり、方向感を探る展開です。
📊 7/3高値からの実際の値動き
📌 ファンダメンタル要因
- 7/14:トランプ大統領がホルムズ海峡通過貨物への20%課税案を撤回し、代わりに中東湾岸諸国との貿易・投資協定を結ぶ方針に転換。原油の上昇圧力が和らぐとの見方から原油先物が下落し、NY金先物(8月物)は前日比64.0ドル(1.6%)高の4,069.7ドルで反発(3営業日ぶり)
- 7/14:ロイター通信が、ホルムズ海峡でUAE(アラブ首長国連邦)の石油タンカー2隻がイランの攻撃を受けたと報道。米中央軍は13日まで3日連続でイランを攻撃しており、軍事的な緊張は継続
- 7/14 21:30(日本時間):米6月CPIが発表され、前月比▲0.4%(予想▲0.1%)、前年比+3.5%(予想+3.8%、前回+4.2%)と市場予想を大きく下回る結果に。ガソリン価格の下落が主因で、コアCPIも前年比+2.6%(予想+2.8%)と鈍化。米10年債利回りは4.52%まで低下、ドルは全面安となった
- ウォーシュFRB議長は事前提出した証言原稿で「高止まりするインフレを容認しない」との認識を示したものの、具体的な金利見通しには言及せず。本日7/15には議会での対面証言(本証言)が予定されており、追加の相場材料として警戒されている
- 市場は現在、7/28-29のFOMCでの利上げ確率を約43%と織り込んでいる(CPI発表前のANZ試算)。CPI下振れを受けて今後この確率が低下するかが焦点
- 海外メディア(FXLeaders)は、日足RSIに強気ダイバージェンスが出現し、MACDもプラス転換しつつあると指摘。心理的節目の4,000ドル近辺で下値の抵抗力が強まっている可能性を示唆している
③ フィボナッチ水準の現在地
大局フィボ(2018年安値1,178→2025年高値5,622、幅4,444ドル)
| 水準 | 価格 | 備考 |
|---|---|---|
| 23.6% | 4,574 | すでに下抜け済み |
| 38.2% | 3,924 | 7/13に3,960.13まで接近、未到達のまま反発 |
| 50.0% | 3,400 | ベアシナリオ中期ターゲット |
| 61.8% | 2,876 | 深押しシナリオの遠方ターゲット |
下降第1波の内部フィボ(4,333→3,941、幅391ドル)
| 水準 | 価格 | 現状 |
|---|---|---|
| 0%(起点) | 3,941.88 | 7/13安値3,960.13で接近・反発 |
| 38.2% | 4,091 | 7/14に一時明確に上抜け(4,103.58)も、現在は再び下回る |
| 50.0% | 4,137 | 未到達、依然として重要な上値抵抗 |
| 61.8% | 4,183 | 未到達 |
| 78.6% | 4,249 | 未到達 |
| 100% | 4,333 | 未到達(完全戻し水準) |
7/14に4,091を一時明確に上抜け、週間高値4,103.58まで到達したことは、下降トレンドの中では意味のある戻りでした。ただし現在は4,091を再び下回っており、この上抜けが「ダマシ」だった可能性も残ります。ここから4,091を再度明確に上抜けられるか、それとも上値を切り下げて3,941.88方向を再度試すかが、次の焦点です。
📊 実際の値動きとフィボナッチ水準(7/13安値〜現在)
フィボナッチ・チャネル
チャネル上限(戻り売り):4,200〜4,270/チャネル中央(現在地付近):4,050〜4,200/チャネル下限(大局ターゲット):3,500〜3,620。現在値4,029〜4,030はチャネル中央の下限付近に位置しています。
④ エリオット波動カウント
📍 現在地:大局は下降第5波の内部。(ⅲ)波が3,960.13で終了し、(ⅳ)波の戻りが4,091を一時上抜け4,103.58まで進行。現在はその戻りから反落し4,029〜4,030で調整中。
大局:A-B-C波動による修正が進行中で、現在はC波(下降波動)の内部にある。
大局の波動カウント(第1〜5波)
| 波動 | 値幅 | 状態 |
|---|---|---|
| 下降第1波 | 4,984 → 約4,390 | 完成 |
| 修正波(第2波) | 約4,390 → 約4,546 | 完成 |
| 下降第3波 | 4,333 → 3,941.88 | 完成 |
| 修正波(第4波) | 3,941.88 → 4,202.96 | 完成 |
| 下降第5波 | 4,202.96 → 進行中 | 進行中(今ここ)↓詳細は下表 |
下降第5波の内部構成(今どこにいるか)
| 内部波動 | 値幅 | 状態 |
|---|---|---|
| (ⅰ)下落 | 4,202.96 → 4,021.99 | 完成 |
| (ⅱ)戻り | 4,021.99 → 4,137〜4,138 | 完成(頭打ち確認) |
| (ⅲ)下落 | 4,137〜4,138 → 3,960.13 | 完成 |
| (ⅳ)戻り | 3,960.13 → 4,103.58 | ほぼ完成・反落中 ★今ここ |
📊 波動イメージ図(模式図・価格スケールは簡略化)
下降第5波は、(ⅲ)波が3,960.13で終了したあと、(ⅳ)波の戻りが4,091を一時明確に上抜け、週間高値4,103.58まで進行しました。CPI下振れとトランプ発言撤回という2つの好材料が重なったことで、(ⅳ)波としてはやや強めの戻りとなっています。現在はそこから反落し4,029〜4,030で調整中です。本日のウォーシュ議長の議会証言(生証言)を経て、(ⅳ)波がここで終了し(ⅴ)波の下落(3,941.88・3,924方向)が始まるのか、それとも4,091を再度上抜けてさらなる戻りを試すのか、大きな分岐点を迎えています。
⑤ 本日のSELL ZONE
エントリー(第1):4,075〜4,091(38.2%再テスト水準) 利確:4,000 SL:4,105超え
エントリー(第2):4,091〜4,103(週間高値圏への再接近時) 利確:3,983 SL:4,138超え
根拠:4,091は昨日一時上抜けられたものの、その後失速して再び下回った水準。ここが本当にレジスタンスとして機能し続けるかを見極めながらのエントリーを推奨。ウォーシュ証言(本日)を跨ぐ場合はポジションサイズに注意。
📊 SELLゾーンと現在地
⑥ 本日のBUY ZONE
エントリー(第1):3,995〜4,010(直近の押し目・短期支持帯) 利確:4,091 SL:3,960割れ
エントリー(第2):3,942〜3,960(下降第3波安値・大局38.2%手前) 利確:4,091 SL:3,900割れ
根拠:CPI下振れ・トランプ発言撤回という好材料が出ても3,960.13が明確に割れていないことは、下値の堅さを示す一つの材料。RSIの強気ダイバージェンスも下値限定のシグナルとして参考に。
📊 BUYゾーンと現在地
⑦ シナリオ分岐
🎯 優先シナリオ
4,091を一時上抜けたものの再び下回ったことで、下降第5波(ⅳ)波の戻りが終わりつつある可能性を優先視する。ただしCPI下振れ・トランプ発言撤回という好材料も出ており、一方的な下落再開とは言い切れない。本日のウォーシュ議長の議会証言が次のトリガーとなりやすく、ボラティリティの急拡大に注意。
| シナリオ | 条件 | 想定展開 |
|---|---|---|
| 下落再開(優先) | 4,091を上抜けられず頭打ち | (ⅴ)波の下落開始、3,941.88・3,924を再テスト |
| 戻り継続・底打ち | 日足終値で4,103.58、さらに4,137を明確に上抜け | 下降第5波の完成・トレンド転換の可能性を検討 |
📊 シナリオ分岐イメージ
当面のウォッチポイントは、①4,091を再度明確に上抜けられるか(戻り継続の確認)、②3,960.13・3,941.88を下抜けるか(下落再開の確認)、③本日のウォーシュFRB議長の議会証言、④ホルムズ海峡でのタンカー攻撃・軍事的応酬の推移です。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘や特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。
© ぱぶちゃんのファンダメンタルlab




