【2026年7月15日】マーケット展望——日経平均は一時1000円超高、CPI下振れで米利上げ観測後退が追い風
📅 2026年7月15日(水)前場終盤(11:14時点)/東京市場
📎 前日の振り返りはこちら→「米6月CPIが予想大幅下振れでインフレ鈍化鮮明、JPモルガン・ゴールドマンは軒並み最高益——一方でIBMは60年ぶり級の急落、日経平均は500円高で切り返す」
📎 前日の振り返りはこちら→「米6月CPIが予想大幅下振れでインフレ鈍化鮮明、JPモルガン・ゴールドマンは軒並み最高益——一方でIBMは60年ぶり級の急落、日経平均は500円高で切り返す」
📌 30秒で読む結論
米6月CPIの大幅下振れを受けたFRB早期利上げ観測の後退が追い風となり、日経平均は続伸。半導体関連株主導で上げ幅は一時1000円を超えたが、その後は買い一巡でやや伸び悩んでいる。為替はドルがやや軟化、金は4000ドル台前半で伸び悩み、原油はホルムズ海峡の緊張継続で80ドル前後の高値圏を維持している。VIX恐怖指数も16.50まで低下し、市場心理は改善傾向にある。
①日本株:日経平均は68,326.53円(+583.03円、+0.86%)——寄り付き246円高から一時上昇幅1000円超・6万8765円まで急伸したが、買い一巡後はやや上値が重く上げ幅を縮めている(11:14時点)
②為替:ドル円は162.11円前後——CPI下振れを受けたドル売りがやや残るも下値は限定的(11:14時点)
③金:NY金先物は4,043.20ドル——CPI発表後にいったん4,000ドル台を回復したが、株高・リスクオン基調のなかで上値は重い(11:14時点)
④原油:WTIは80.05ドル——イラン沿岸封鎖の継続で80ドル台の高値圏を維持(11:14時点)
1️⃣ 日本株
| 銘柄・指数 | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| 日経225(現物) | 68,326.53 | +583.03(+0.86%) | 11:14 |
| 225先物 大取ラージ(日中) | 68,440.00 | +640.00(+0.94%) | 11:14 |
| 225先物 SGX(夜間) | 68,410.00 | +555.00 | 11:14 |
| 225先物 CME円建て | 68,480.00 | +115.00(対大取終値比) | 11:14 |
| 日本225レバレッジ(1570) | 75,100.00 | 続伸 | 11:14 |
| 日本ダブルインバース(1357) | 2,666.00 | 続落 | 11:14 |
日経平均は前日の終値(6万7743円50銭)から246円24銭高の6万7989円74銭で寄り付いた後、上げ幅を急速に拡大し、10時台には上昇幅が1000円を超え6万8765円73銭まで買われる場面があった。前日14日の米国市場でダウ・ナスダック主要3指数が反発し、なかでもゴールドマン・サックス(決算好感で+9%超)やJPモルガンなど好決算銘柄と半導体関連が主導する形でハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも人工知能(AI)・半導体関連株に買いが先行した。ただし買いが一巡すると戻り待ちの売りに上値を抑えられ、11:14時点では6万8326円53銭(前日比+583円03銭、+0.86%)まで上げ幅を縮めている。ゴールドマンは好決算発表後に100億ドル規模の社債を起債し、約3倍の応募超過となったと伝わっており、投資家のリスク選好の強さがうかがえる。VIX恐怖指数は16.50まで低下し、前日までの警戒モードから落ち着きを取り戻しつつある。日本時間15日午後に発表されるオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの四半期決算が、AI関連セクター全体の次の手掛かり材料として注目される。なお11:00には中国の4-6月期GDPおよび6月の小売売上高・鉱工業生産が発表予定で、アジア株全体のセンチメントを左右する可能性がある。
2️⃣ 為替(ドル円)
| 通貨ペア | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 162.11 | 小幅安 | 11:14 |
| ユーロドル | 1.1436 | 小幅高 | 11:14 |
| 米10年債利回り | 4.587% | 前日比低下 | 11:14 |
| VIX恐怖指数 | 16.50 | 低下(心理改善) | 11:14 |
ドル円は162円台前半でのもみ合い。前日のCPI下振れを受けてFRBの早期利上げ観測が後退し、ドルは主要通貨に対して下落(ドル指数は0.35%安の100.91)した流れを引き継いでいる。もっとも、NY原油(WTI)が約1カ月ぶりに80ドル台に乗せるなかで「インフレは再び加速しうる」との見方も根強く、また前日のウォーシュFRB議長の議会証言がタカ派的なトーンだったこともドルの下支えとなっており、下値は限定的。外為どっとコムの予想レンジは161.600〜163.000円で、方向性としては「じりじりとした円安基調」が続くとの見方が優勢だ。VIX恐怖指数は16.50まで低下し、前日までの警戒モードが和らいでいることも株高・ドル底堅さの背景にある。本日はNY時間に米6月生産者物価指数(PPI)の発表が控えており、CPIに続きインフレ鈍化を裏付ける内容となるかが次の焦点となる。
3️⃣ 貴金属(金/XAUUSD・CFD)
| 銘柄 | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| NY金先物 | 4,043.20 | 伸び悩み(早朝の4,055〜4,060ドル台から反落) | 11:14 |
※銀(シルバー)の現在値データは今回の取得範囲に含まれていないため、金中心の記述としています。
金は前日一時4,000ドルを割り込む場面もあったが、CPI発表とウォーシュ議長の議会証言を通過し、早朝には4,000ドル大台を回復して4,055〜4,060ドル台まで反発した。もっとも東京時間に入ると株式市場の明確なリスクオン基調(日経平均続伸、VIX低下)を受けて上値が重くなり、11:14時点では4,043.20ドルまで伸び悩んでいる。CPI下振れを受けた米長期金利の低下(実質金利の低下)が反発の主因である一方、「金は安全資産ではなく実質金利で動く」という当ブログのフレームワーク通り、株高が優勢な局面では上値が抑えられやすい構図が改めて確認された形だ。実質金利の低下自体は下支え材料であるため、当面は4,000〜4,060ドル辺りのレンジ推移を想定しつつ、PPI発表後の金利の反応を見極めたい。
4️⃣ 原油(WTI先物)
| 銘柄 | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 80.05 | 高値圏を維持(2営業日続伸) | 11:14 |
WTIは2営業日続伸し、約1カ月ぶりに80ドル台に乗せた水準を維持している。米中央軍は対イラン海上封鎖の再開を改めて発表しており、攻撃の応酬は4日連続に及んでいる模様。トランプ大統領が前日表明した「ホルムズ海峡通航料20%」構想こそ撤回し湾岸諸国との協定で代替する方針を示したものの、イラン発着船舶への海上封鎖自体は日本時間15日午前5時に発効済みで、供給懸念は根強く残る。ホルムズ海峡の正常化には時間を要するとの見方が原油の下値を支えている。
🎯 本日の焦点
- ①11:00の中国4-6月期GDP・6月小売売上高/鉱工業生産——米中対立長期化下での成長鈍化度合いを占う、アジア株全体のセンチメントを左右
- ②日本時間15日午後発表のASMLホールディングス決算——半導体製造装置の受注動向次第でAI関連セクター全体のセンチメントが左右される
- ③21:30の米6月PPI——CPIに続きインフレ鈍化が裏付けられるかが焦点。ウォーシュFRB議長は上院銀行委員会で2日目の議会証言に臨む
- ④ホルムズ海峡情勢——米・イランの攻撃応酬とUAE船籍タンカー攻撃の続報、原油需給への影響を引き続き注視
📚 主な出典
- 日本経済新聞「日経平均株価続伸、一時1000円超上昇 米ハイテク株高で」(2026年7月15日)
- 日本経済新聞「日経平均、米半導体株高が追い風 ASML決算に注目(先読み株式相場)」(2026年7月15日)
- 株探ニュース「シカゴ日経平均先物 大取終値比385円高」(2026年7月15日)
- ロイター「NY市場サマリー(14日)ドル下落、株反発 利回り低下」(2026年7月15日)
- 外為どっとコム マネ育チャンネル「ドル円午前の為替予想」(2026年7月15日)
- リファスタ「7/15(水)金反発・CPI下振れ」(2026年7月15日)
- OANDAラボ「WTI原油見通し:原油価格は2営業日続伸」(2026年7月15日)
- 世界の株価リアルタイムチャート「225先物 CME SGX 大取 夜間 リアルタイム チャート」(nikkei225jp.com、2026年7月15日11:14時点)
- 世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com、2026年7月15日各時点)
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。本記事に含まれる情報は執筆時点(2026年7月15日11:14頃)のものであり、その後の値動きにより内容が変化する可能性があります。また、本記事は特定の立場や見解を代表するものではなく、事実と考察は本文中で区別しています。
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