【2026年09月10日・振り返り】日経平均65,270円、ECBは2.50%へ利上げ~原油は一時100ドル台~

2026年9月11日金曜日

マーケット振り返り

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2026年9月10日振り返り

【2026年09月10日・振り返り】日経平均65,270円、ECBは2.50%へ利上げ~原油は一時100ドル台~

📅 対象時間帯:2026年9月10日(木)07:00 〜 9月11日(金)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
ECBは10日の理事会で政策金利を0.25%引き上げ、中銀預金金利を2.50%とした。中東ではイランの親イラン武装組織フーシ派が紅海の要衝モカを制圧したと伝わり、原油WTIは一時1バレル=100ドル台まで急伸。日経平均は寄り付きから950円超下げる場面もあったが、切り返して65,270円で引けた。NYダウは米PPI加速と原油高を受けた金利上昇を嫌気し反落。ドル円は東京時間に一時153円台前半まで円高が進んだ後、NY時間には原油高・米金利上昇を背景としたドル買いが優勢となり、154円台まで上昇する場面もあった。
①日経平均は前日比128円17銭高(+0.20%)の65,270円95銭。TOPIXは7.94pt高の4,054.58
②ECBが中銀預金金利を2.50%に0.25%引き上げ。フーシ派がイエメンの港湾都市モカを制圧、原油WTIは前日終値96.05ドルから一時100ドル台まで急伸
③NYダウは316ドル56セント安(-0.60%)の52,064.10ドル。米8月PPIは前年比+5.4%と予想を上回り加速、長期金利は一時4.95%まで上昇

📰 ニュース見出し時系列

🌏 アジアセッション(07:00〜17:35 JST)
時刻地域見出し
09:00頃🇯🇵東京株式市場寄り付き。前日の米国株安を受け売り先行、日経平均は前日比374円25銭安の64,768円53銭でスタート
前場中盤🇯🇵下げ幅が一時950円超に拡大し、安値64,186円68銭を付ける
午後🇯🇵半導体・AI関連株への買いに加え、先物買い戻しも支えに下げ渋り、大引けにかけて高値引けとなる
15:30🇯🇵🔥🔥 東証大引け。日経平均は前日比128円17銭高(+0.20%)の65,270円95銭。TOPIXも7.94pt高(+0.20%)の4,054.58。プライム市場の値上がりは723銘柄、値下がりは783銘柄、変わらず48銘柄(東証・日経QUICK調べ)。売買代金は8兆3,803億円(前日の9兆2,303億円から減少)
15:38頃🇯🇵国内長期国債先物9月限、126円29銭で取引終了(寄付126円16銭、高値126円34銭、安値126円04銭)。新発10年債利回りは2.894%近辺、前日比0.020%上昇
終値後🇯🇵東京証券取引所発表(前週4日時点):裁定取引に伴う現物株買い残高が2兆202億円まで減少、2025年11月以来10カ月ぶりの低水準
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜翌01:00頃 JST)
時刻地域見出し
21:15🇪🇺🔥 ECB理事会、政策金利を0.25%引き上げ決定。中銀預金金利2.50%、主要リファイナンス金利2.65%、限界貸出金利2.90%(16日から適用)。声明で「中東での紛争がインフレ圧力をかけ続けており、インフレ率は長期間にわたり目標を大きく上回る見込み」と表明
21:00台〜🇬🇧🇩🇪欧州株式市場、中東情勢の緊迫化を受け売りが優勢。英FTSE100、独DAXともに軟調に推移
🇮🇷🇾🇪 中東情勢

※軍事作戦の発表時刻は当局側が明確にしないケースが多く、判明している範囲の時間帯(現地時間/日本時間)で記載しています。

時刻地域見出し
(10日)🇾🇪イエメンの親イラン武装組織フーシ派(アンサルーラ)が紅海に面する港湾都市・南西部モカを制圧したと中東メディア、ロイター通信が報道。当初はイエメン暫定政権関係者の話としての報道で、フーシ側による即時の公式確認はなかった。モカはホルムズ海峡に代わる原油輸送路であるバベルマンデブ海峡に近く、エネルギー輸送への影響拡大が懸念される。フーシ派報道官はその後、紅海・バベルマンデブ海峡での航行の自由と国際貿易の安全は維持されているとする一方、対立するサウジアラビアの船舶を念頭に作戦継続を警告した
(10日)🇺🇸🇮🇷トランプ米大統領、対イラン軍事作戦の終結時期について「11月の中間選挙直後になる」との見通しを表明
(10日、報道)🇮🇷イランが地下施設で弾道ミサイルの生産を再開したと米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版が報道
終日🛢️上記の中東情勢の緊迫化に加え、サウジアラビアの8月原油生産が1990年来の低水準に急減したとの報道も重なり、WTI原油先物は一時1バレル=100ドル台まで急伸
🇺🇸 NYセッション(22:30〜翌07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
22:22頃🇺🇸🇯🇵NY円相場、前日比94銭円安ドル高の154円42〜52銭。原油急騰による米インフレ懸念と米長期金利上昇を背景に円売りドル買いが先行
23時台🇺🇸米財務省の長期国債買戻し拡大オペレーション、最終規模51.9億ドルと市場想定の60億ドルに届かず失望感から米国債相場が続落、長期金利は一時4.95%まで上昇(2023年10月以来の高水準)
終日🇺🇸Adobe・Oracle・RH・Copart・Macy'sなど主要企業が決算発表(詳細は企業決算セクション参照)
翌04:30頃🇺🇸🇯🇵NY為替、ドル円は一時154円67銭まで上昇後、153円85銭まで反落して引け。ユーロドルはECBの利上げを受けユーロ買いが優勢となり1.1609ドルで引け
翌05:00🇺🇸NY引け。ダウ工業株30種平均は前日比316ドル56セント安(-0.60%)の52,064.10ドル。ナスダック総合指数も171.61pt安の26,081.73。IBM、アムジェン、ナイキ、エヌビディアなどが下落
翌06:43🇺🇸ベッセント米財務長官「我々の債券市場は世界で最も好調」「米国債市場は極めて良好な状態にある」と発言

🎙️ 要人発言|9月10日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容
9/10 10:33
増一行日銀審議委員
「基調的な物価上昇率はかなり2%に近づいている」「円安が物価に与える影響は従来に増して大きくなっており、十分な留意が必要」「現在の金融環境は緩和的、引き続き政策金利を引き上げ緩和度合いを調整していくことになる」「仮にインフレが加速した場合、急速な利上げを迫られるリスクがある」
9/10 11:17
トランプ米大統領
「共和党が下院と上院で勝利すれば、米国の成人全員に5000ドルの配当金を支給」
9/10 14:52
増一行日銀審議委員(午後会見)
「政策金利が1.25%になっても緩和的かは、見てみないと分からない」「(利上げペースについて)1回ずつきっちり議論して検討」
9/10 20:09
トルコ中銀声明
「地政学的展開の中で高止まりするエネルギー価格は、インフレ見通しに対する上方リスクとなっている」
9/10 21:19
欧州中央銀行(ECB)声明
「向こう2年間のインフレ見通しを引き上げ、2028年は2.1%」「インフレ率は長期にわたり2%を上回る見通し」
9/10 21:56
ラガルドECB総裁
「4-6月期に経済は底堅さを示し、7-9月期も継続する見通し」「短期的なインフレ期待は依然として高水準」「今回の会合では将来の道筋について議論しなかった」
翌9/11 06:43
ベッセント米財務長官
「我々の債券市場は世界で最も好調」「米国債市場は極めて良好な状態にある」

📊 経済指標|9月10日(木)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
08:01🇬🇧RICS住宅価格指数(8月)-28.0%-30.0%-30.0%(改定-29.0%)
08:50🇯🇵対外・対内証券投資(8/29-9/4)対内株式+6,900億円---対内株式+358億円(改定359億円)
15:00🇩🇪消費者物価指数・確報(8月・前年比)2.9%2.9%2.9%
18:00🇿🇦経常収支(2Q)-2,055億ランド-1,000億ランド+1,910億ランド(改定+1,816億ランド)
20:00🇿🇦製造業生産高(7月・前年比)2.2%---0.9%(改定0.8%)
21:15🇪🇺ECB政策金利預金2.50%/MRO2.65%/限界貸出2.90%予想通り2.25%/2.40%/2.65%
21:30🇺🇸新規失業保険申請件数(8/30-9/5)20.6万件20.3万件20.6万件(改定20.7万件)
21:30🇺🇸生産者物価指数(PPI、8月)前月比+0.4%/前年比+5.4%+0.4%/+5.3%前月比+0.1%(改定)/前年比+4.8%
23:00🇺🇸中古住宅販売件数(8月)398万戸400万戸406万戸
23:00🇺🇸卸売在庫・確報値(7月・前月比)+1.3%+1.3%+1.3%(速報値)

※予想・前回値はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」に準拠

指標読み解き:米PPIは前年比+5.4%と予想の+5.3%を上回って加速し、原油高を起点としたインフレ圧力の根強さが改めて意識された。ECBは市場予想通り政策金利を引き上げ、中東発のエネルギー高がユーロ圏にも波及していることを裏付けた。国内では日銀の審議委員が利上げに前向きな発言を連発し、円買いを誘う場面があった。

💼 企業決算|9月10日発表分

🇯🇵 国内

※中小型株については個別の詳細解説は割愛し、経常利益ベースで一覧化しています。

積水ハウス〈1928〉|2027年1月期第2四半期(累計)
連結経常利益1,690億円(前年同期比+23.8%、コンセンサス1,555億円)、通期進捗率53.5%。通期経常利益予想を3,140億円→3,160億円へ上方修正(前期比-3.6%に減益幅縮小)。直近3カ月(5-7月期)の経常利益は前年同期比+7.6%の965億円で、売上高経常利益率も9.9%へ改善した。
ビジョナル〈4194〉|本決算
連結経常利益267億円(前年同期比+17.5%、コンセンサス251.6億円)、通期進捗率113.5%と会社計画を超過達成。
タイミー〈215A〉|2027年10月期第1四半期
連結経常利益18.9億円(前年同期比-9.3%、コンセンサス21.6億円)とコンセンサスに届かず。

このほか、アルトナー・神島化学工業・鎌倉新書・デジタルグリッド・Macbee Planetなど計30社超が決算を発表している。

🇺🇸 米国
Adobe(ADBE)|2026年度第3四半期
売上高67.6億ドル(前年同期比+13%)、non-GAAP EPS6.13ドル(GAAP EPSは4.62ドル)と予想を上回り、通期ガイダンスを上方修正。もっとも、フリーミアムモデルの収益化ペースへの懸念から株価は時間外を含めて下落した。あわせて、シャンタヌ・ナラヤン会長兼CEOが、12月1日付でアニル・チャクラヴァルシー氏(現CXOプレジデント)が次期社長兼CEOに就任する人事を発表した。
Oracle(ORCL)|2027会計年度第1四半期
売上高193億ドル(前年同期比+30%)、クラウド売上高(IaaS+SaaS)116億ドル(+62%)、うちクラウドインフラ(IaaS)は+121%の74億ドル。RPO(残存履行義務)は664億ドル増の6,640億ドルに拡大。通常取引は5.4%安となったが、決算発表後の時間外取引では株価が4.3%超反発した。
RH(RH)|2026年度第2四半期
売上高9.222億ドル(コンセンサス9.156億ドルを上回る)、調整後EPS2.70ドル(コンセンサス0.42〜0.46ドルを大幅に上回る)。関税還付5,510万ドルの寄与もあり大幅増益、株価は上昇した。
Copart(CPRT)|2026会計年度第4四半期
売上高11.5億ドルとコンセンサス(11.4億ドル)を上回ったが、純利益は前年同期比-17.4%の3.274億ドルと減益。同日、車両オークションのACV Auctionsを買収すると発表した。
Macy's(M)|2026年度第2四半期
既存店売上高+2.7%(5四半期連続の増収)、調整後EPS0.40ドル(コンセンサス0.37ドルを上回る)。通期ガイダンスを2会合連続で引き上げたが、来期(Q3)ガイダンスの弱さが嫌気され株価は下落した。

なお、CBAKエナジー・テクノロジー、カンディ・テクノロジーズ・グループも決算を発表しているが、小型株のため個別の詳細解説は割愛する。

🌍 ほか(日米以外)

9月10日は日米以外の主要企業による大型決算発表は確認されなかった。

📅 9月11日金曜日の主な予定

時刻(JST)予定
08:50🇯🇵景況判断BSI(第3四半期)、国内企業物価(8月)
15:00🇬🇧月次GDP、鉱工業生産指数、製造業生産高、貿易収支(7月)
21:30🇺🇸消費者物価指数(CPI、8月)
23:00🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(9月)
23:59🇩🇪経常収支(7月)
本日の主なイベント:米8月CPIが発表され、前日のPPI加速を受けてインフレ再燃の有無が改めて焦点となる。中東情勢はイランとフーシ派・サウジ・米国との応酬が複数の火種として並行しており、原油・為替市場への波及を引き続き注視したい。

📚 主な出典

みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」、トレーダーズ・ウェブ「10日の主な要人発言」、マネックス証券国内・米国株式決算カレンダー、各社決算短信(TDNET)、株探ニュース「本日のサプライズ決算速報」
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。市場価格は常に変動しており、本記事の情報の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。執筆者は金融商品取引業者ではなく、投資助言業の登録も受けていません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。FX・先物・CFD取引はレバレッジにより元本を超える損失が生じる可能性があります。本記事に含まれる情報は執筆時点のものです。
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