日経平均、一時2,000円超安の63,200円台に急落~米長期金利上昇・原油高・韓国株安が重荷~
①日経平均は前日終値65,270.95円から994円安の64,276円82銭でスタート後、一時2,000円超安の63,200円台まで下落
②前日のNYダウは316ドル56セント安、ナスダック総合も続落。米長期金利は2023年10月以来の高水準となる4.95%台に上昇
③原油WTIは8営業日続伸で前日終値102.48ドルと約4カ月ぶり高値。ドル円は154円台前半でもみ合い、今晩の米CPI待ちの様相
📊 主要指標一覧(本稿執筆時点)
| 指標 | 値 | 前日比 | 時刻/備考 |
|---|---|---|---|
| 日経225 | 63,500.45 | -1,770.50(-2.71%) | 10:28(前日終値65,270.95) |
| ドル円 | 154.317 | -0.087(-0.06%) | 10:27 |
| ユーロドル | 1.1616 | +0.0006(+0.05%) | 10:27 |
| NYダウ | 52,064.10 | -316.56(-0.60%) | 09/10終値 |
| NASDAQ100 | 29,103.51 | -318.04(-1.08%) | 09/10終値 |
| S&P500 | 7,591.70 | -44.66(-0.58%) | 09/10終値 |
| 米国FANG+ | 18,442.55 | -146.21(-0.79%) | 09/10終値 |
| WTI原油先物 | 102.55 | +0.07(+0.07%) | 10:26(前日終値102.48) |
| NY金先物 | 4,367.42 | -39.88(-0.90%) | 10:26 |
| 韓国KOSPI200 | 1,079.08 | -33.05(-2.97%) | 10:27 |
| 香港ハンセン | 24,718.15 | -236.32(-0.95%) | 10:27 |
| 米10年債利回り | 4.9660% | +0.0220 | 10:26 |
| VIX恐怖指数 | 17.84 | +1.38(+8.38%) | 09/10終値 |
※日経225・ドル円・韓国KOSPI200・香港ハンセン・NY金・WTIはリアルタイム値、NYダウ以下の米指数・VIXは前日終値。データはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」の集計数値を利用
1|NY振り返り(前日10日)
10日のNYダウ工業株30種平均は前日比316ドル56セント安(-0.60%)の52,064.10ドルと4営業日続落。ナスダック総合指数も171.61pt安の26,081.73で終えた。米8月PPIが前年比+5.4%と市場予想(+5.3%)を上回って加速し、インフレの根強さが意識される中、原油急伸を背景に長期金利が2023年10月以来となる4.95%台まで上昇したことが株式相場の重荷となった。米財務省の長期国債買戻し拡大オペレーションが最終規模51.9億ドルと市場想定の60億ドルに届かず、失望感から国債相場が続落したことも金利上昇に拍車をかけた。個別ではIBM・アムジェン・ナイキ・エヌビディアなどが下落。一方、この日発表されたOracleは決算を好感して時間外で急伸、AdobeやRHも通期ガイダンス引き上げなどが材料視された(詳細は9/10振り返り記事を参照)。
2|日経のレビュー(本日11日前場)
11日の東京株式市場で日経平均株価は前日終値65,270.95円に対し994円13銭安の64,276円82銭で寄り付いた。前日のNY市場の続落(PPI加速・原油高・金利上昇)を受けて売りが先行する展開。前場に入ってからも下げ止まらず、韓国KOSPI200が本稿執筆時点で前日比2.97%安と大きく崩れたことが波及し、値がさの半導体・AI関連株を中心に売りが加速。下げ幅は一時2,000円を超え、安値63,208円63銭を付けた。本稿執筆の10:28時点では63,500円45銭(-1,770円50銭)で推移している。TOPIXも同時間帯で3,977.66(-76.92pt)まで下げている。為替市場では154円台前半で方向感に乏しく、円安基調は輸出関連株の支えになっていない点からも、原油高・米金利高に由来するグローバルなリスク回避が主因とみられる。
3|為替(ドル円)
ドル円は10日のNY市場で一時154円67銭まで上昇後、153円85銭まで反落し、再び154円43銭へ戻して引けた。11日の東京市場では方向感に乏しい展開が続いている。朝方は買いが先行し一時154円62銭まで上昇したが、前日高値の154円67銭には届かず失速。国内長期金利が大きく上昇して始まったことを嫌気し154円32銭まで売られる場面もあったが、米10年債利回りが4.97%手前まで上昇していることを支えに154円60銭付近まで再び持ち直すなど、方向感の乏しい値動きとなっている。今晩発表の米8月CPIが最大の焦点で、結果次第では振れ幅の大きい値動きが予想される。前日のECB利上げ決定や、片山財務相のGPIF関連発言を受けた円の先高観測もくすぶっており、153円台〜154円台のレンジ相場からの抜け出しが試されるかが注目される。
4|貴金属(ゴールド/XAUUSD)
金相場は米長期金利の上昇とドル底堅さを受けて上値の重い展開が続いている。本稿執筆時点でNY金先物は前日比39.88ドル安(-0.90%)の4,367.42ドル。今週(9月7日週)は4,400ドルを挟んだ狭いレンジでの推移が続いていたが、原油高を起点とした金利上昇観測の強まりを受け、週末にかけて上値を切り下げる形となっている。市場では今晩発表の米8月CPIが焦点で、CME FedWatchでは9月FOMCでの利上げ確率が6割前後まで織り込まれている。CPIが予想を下回れば利上げ観測の後退から金の支えとなる一方、上振れすればFOMCを前に金利上昇圧力が強まり、金にはさらなる下押し材料となる可能性がある。中東情勢の緊迫は原油高を通じてインフレ・金利上昇要因として金の重荷となっている面が強く、逃避需要としての金買いにはつながりにくい地合いが続いている。
5|原油(WTI)
WTI原油先物は10日、8営業日続伸となる前日比6.43ドル高の1バレル=102.48ドルで取引を終えた。終値としては5月中旬以来、約4カ月ぶりの高値。米国とイランの戦闘激化によるタンカー攻撃の増加で供給混乱への懸念が強まったほか、フーシ派によるイエメン紅海沿岸モカの制圧がバベルマンデブ海峡への影響を連想させたことも相場を押し上げた。一時1バレル=104ドル台まで上昇する場面もあった。本稿執筆時点では102.55ドル前後と前日終値からほぼ横ばいで、直近の急伸一服からもみ合う展開。サウジアラビアの8月原油生産が1990年来の低水準に急減したとの報道も相場の下支え要因となっており、中東情勢の一段の悪化があれば再び上値を試す可能性がある一方、行き過ぎた供給懸念の修正で伸び悩む場面も想定される。
📅 本日の注目イベント・指標
| 時刻(JST) | 国 | 予定 |
|---|---|---|
| 15:00 | 🇬🇧 | 月次GDP、鉱工業生産指数、製造業生産高、貿易収支(7月) |
| 21:30 | 🇺🇸 | 消費者物価指数(CPI、8月)※最重要 |
| 23:00 | 🇺🇸 | ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(9月) |
📚 主な出典
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab「【2026年09月10日・振り返り】日経平均65,270円、ECBは2.50%へ利上げ」(2026年9月10日)
- 財経新聞「日経平均は994円安でスタート、太陽誘電やソフトバンクGなどが下落」(2026年9月11日)
- 共同通信「東京株式 11日09時15分」(2026年9月11日)
- 共同通信「NY原油、終値102ドル台 8日続伸、4カ月ぶり高値」(2026年9月11日)
- 日本経済新聞「NYダウ、続落し316ドル安 中東緊迫による原油高が重荷」(2026年9月11日)
- Myforex「東京外国為替市場概況・10時 ドル円、方向感ない」(2026年9月11日)
- 財経新聞「今日の為替市場ポイント:153円台から154円台を挟んだレンジ相場からの抜け出しが試される」(2026年9月11日)
- マネックス証券マネクリ「金(ゴールド)は米利上げ観測の交錯で小幅安、9月11日発表の米CPIが9月利上げと相場の方向感を決めるか」(2026年9月)

