【2026年09月07日・振り返り】日経平均5営業日ぶり大幅続伸で66,399円、半導体株集中買いで6万6000円台回復~イラン安保トップがホルムズ海峡への「制限区域」設定を表明、円は半年ぶり154円台に急伸~
📅 対象時間帯:2026年9月7日(月)07:00 〜 9月8日(火)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
イラン最高国家安全保障会議のレザイ事務局長が6日に表明したホルムズ海峡周辺への新たな「制限区域」設定が7日に伝わり、進入船舶への制裁警告とともに市場の警戒材料となった一方、オマーンとの新航路合意は最終段階にあることも明らかになった。国内では日経平均が前週末比1378円90銭高(+2.12%)の66,399円84銭と大幅続伸、6万6000円台を回復。米マイクロン社の増産検討報道を手がかりに半導体株へ買いが集中した。為替市場では日銀の早期利上げ観測とホルムズ海峡を巡る「有事のドル買い」後退が重なり、円が対ドルで一時154円台まで急伸、約半年ぶりの円高水準となった。
①イラン安保トップが「ホルムズ海峡周辺に制限区域」設定を予告、進入船舶に制裁を警告。一方でオマーンとの新航路合意は最終段階と表明
②日経平均は+1378円90銭(+2.12%)の66,399円84銭と大幅続伸、6万6000円台を回復。値がさ半導体4銘柄で上げ幅の約9割を占める偏った相場だった
③日銀の早期利上げ観測とドル買い一服が重なり、円が半年ぶりに一時154円台まで急伸。米国はレーバーデーで株式市場休場
📋 目次
📰 ニュース見出し時系列
※中東情勢は時刻の特定が難しいため、市場イベント(指標・決算・値動き)とは分けて後段の「🌍 中東情勢」でまとめています。
🌏 アジアセッション(07:00〜17:35 JST)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 07:15 | 🇺🇦🇺🇸 | 米ウィトコフ和平交渉担当特使とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏、6日にウクライナの首都キーウを初訪問しゼレンスキー大統領と会談、戦争終結案を提示。前日5日にはロシアのプーチン大統領とモスクワで会談済み。会談には英仏独の安全保障当局者も合流 |
| 09:00 | 🇯🇵 | 東京市場寄り付き。前週末の米半導体株高(SOX指数+3.38%)を受け、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアなど値がさハイテク株中心に買いが先行 |
| 09:16 | 🇯🇵 | 日経平均、寄り付き後に上げ幅を一時1165円超に拡大 |
| 09:37 | 🇯🇵 | 東京外国為替市場でドル円、朝方156円28銭まで上昇後、155円81銭まで下落 |
| 10:13 | 🇺🇸 | 米フロリダ州の空港でアマゾン運航の貨物機が滑走路をオーバーラン、5人死亡 |
| 11:31 | 🇯🇵 | 日経平均前場引け、前週末比1439円17銭高の66,460円11銭 |
| 12:29 | 🇩🇪 | ドイツ東部ザクセン・アンハルト州議選(6日投票)で極右政党AfDが得票率43.8%で圧勝、第一党に。メルツ首相率いるCDUは17.2%で惨敗(単独過半数には届かず) |
| 15:30 | 🇯🇵 | 🔥🔥🔥 東証大引け。日経平均は前週末比1378円90銭高(+2.12%)の66,399円84銭と5営業日ぶり大幅続伸、6万6000円台を回復(9月1日以来4営業日ぶり)。TOPIXは前週末比22.57pt高(+0.55%)の4,125.80とこちらも反発 |
| 15:38 | 🇯🇵 | 国内長期国債先物9月限、126円01銭で取引終了(寄付126円14銭、高値126円28銭、安値125円99銭)。新発10年債利回りは2.906%。2年債1.829%、5年債2.229%、20年債3.733% |
| 15:55 | 🇰🇵 | 北朝鮮、核弾頭搭載可能とされる新型駆逐艦の2隻目を就役 |
| 16:00頃 | 🇰🇷 | 韓国KOSPI200指数、前日比53.67pt高(+5.10%)の1,105.19ptと大幅高。半導体株の比重の高さが上昇率を押し上げた |
| 16:00頃 | 🇨🇳 | 中国本土連動のFTSE中国A50、前日比68.77pt高(+0.47%)の14,743.35pt |
| 17:00頃 | 🇭🇰 | 香港ハンセン指数、前日比237.75pt安(▲0.93%)の25,413.12ptと反落 |
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜翌01:00頃 JST)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 19:10 | 🇮🇩 | インドネシアで大規模な火山噴火が継続、国内7〜8カ所の空港が閉鎖 |
| 00:38頃 | 🇬🇧🇩🇪 | 欧州株式市場大引け。英FTSE100は前日比8.96pt安(▲0.08%)の10,822.13pt、独DAXは同39.87pt安(▲0.15%)の26,006.53ptとまちまち |
🇺🇸 NYセッション(22:30〜翌07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
| 時刻 | 地域 | 見出し |
|---|---|---|
| 終日 | 🇺🇸 | レイバー・デーの祝日により全米株式市場が休場。NYの為替・国債市場は取引されたが総じて薄商いだった |
| 夕刻〜夜 | 🇯🇵🇺🇸 | 外国為替市場で円が対ドルで急伸、一時1ドル=154円06銭まで上昇。2月下旬以来約半年ぶりの円高水準。155円台は4月末〜5月、7月末の2度の円買い介入も跳ね返せなかった「壁」であり、これを突破した |
| 翌06:06 | 🇺🇸 | NY引け。ドル円は3日続落、終値154円36銭(前営業日比1円90銭安)。値幅は154円06銭〜156円28銭。ユーロドルは小幅続伸、終値1.1623ドル(同0.0009ドル高)。ユーロ円は3日続落、終値179円40銭(同2円06銭安) |
🌍 中東情勢
※軍事作戦や声明の発表は当局側が時刻を明確にしないケースが多く、ここでは判明している範囲の時間帯(現地時間/日本時間)で記載しています。
イスラエルのネタニヤフ首相は7日、ヨルダン川西岸の無許可入植拠点の撤去を指示した。背景には米国からの圧力があるとみられる。
イラン最高国家安全保障会議(SNSC)のモフセン・レザイ事務局長は6日、国営IRIB放送のインタビューで、ホルムズ海峡の外側に新たな「制限区域(restricted zone)」を数日以内に正式発表すると表明した。この区域は米海軍が設定した封鎖線からペルシャ湾一帯の海域までつながるとし、新区域に進入する船舶はすべてイランの制裁リストに載ると警告した。またホルムズ海峡が開かれているとするトランプ大統領の主張を「真っ赤な嘘」と否定し、現在は1日7〜8隻程度しか通航していないと主張。48時間前には米軍艦上空に向けてイラン製対艦ミサイルを試験発射したとも明らかにした。
一方で同事務局長は、ホルムズ海峡の暫定的な新航路についてオマーンとの間で合意しており、近く署名される見通しであることも明らかにした。この新航路の海峡出入りについては「イランが担当する」と強調している。イラン外務省のバガイ報道官も7日、オマーンとの協議は最終段階にあり数日内の合意が見込まれると発言した。
イラン最高国家安全保障会議(SNSC)のモフセン・レザイ事務局長は6日、国営IRIB放送のインタビューで、ホルムズ海峡の外側に新たな「制限区域(restricted zone)」を数日以内に正式発表すると表明した。この区域は米海軍が設定した封鎖線からペルシャ湾一帯の海域までつながるとし、新区域に進入する船舶はすべてイランの制裁リストに載ると警告した。またホルムズ海峡が開かれているとするトランプ大統領の主張を「真っ赤な嘘」と否定し、現在は1日7〜8隻程度しか通航していないと主張。48時間前には米軍艦上空に向けてイラン製対艦ミサイルを試験発射したとも明らかにした。
一方で同事務局長は、ホルムズ海峡の暫定的な新航路についてオマーンとの間で合意しており、近く署名される見通しであることも明らかにした。この新航路の海峡出入りについては「イランが担当する」と強調している。イラン外務省のバガイ報道官も7日、オマーンとの協議は最終段階にあり数日内の合意が見込まれると発言した。
読み解き:軍事的な威嚇(制限区域の設定予告、対艦ミサイル試射の誇示)と、外交面での前進(オマーンとの新航路合意が最終段階)が同じ日に並行して伝えられた形だ。これまでの「米がサーブを握り、イランはレシーブに徹する」という構図に対し、今回はイラン側が自ら制限区域という新たな既成事実を作りにいく動きを見せており、単純な受け身では説明しきれない側面も出てきている。イスラエルの西岸入植拠点撤去の動きも合わせ、中東各方面で米国の圧力が働いている点は共通している。バガイ報道官の「合意最終段階」発言は「有事のドル買い」を後退させ、この日の円急伸(154円台)の一因になったとみられる。オマーンとの合意内容と、レザイ氏の強硬な発言との整合性がどう取れるのか、今後の航行再開の実態を注視したい。
🎙️ 要人発言|9月7日(時間はJST)
| 日時 / 発言者 | 発言内容 |
|---|---|
| 9/7 18:11 ヒーリー英財務相 | 「政府歳出の管理を徹底する必要がある」「経済に広がるコスト増加に歯止めをかけたい」 |
要人発言の読み解き:この日は米国がレーバーデー休場のため、FRB高官や米財務長官らからの発言は確認されず、要人発言そのものが限定的な一日だった。
📊 経済指標|9月7日(月)発表分
| 時刻(JST) | 国 | 指標 | 結果 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 14:00 | 🇯🇵 | 景気動向指数(速報値・7月)先行指数 | 117.9 | 117.9 | 116.5(改定116.2) |
| 14:00 | 🇯🇵 | 景気動向指数(速報値・7月)一致指数 | 120.6 | 120.1 | 118.5(改定118.9) |
| 15:00 | 🇩🇪 | 鉱工業生産指数(前月比/前年比・7月) | ▲1.1%/▲1.6% | +0.1%/±0.0% | +0.2%(改定0.0%)/▲0.1%(改定▲0.5%) |
| 18:00 | 🇪🇺 | 実質GDP確報値(前期比/前年比・第2四半期) | +0.6%/+1.2% | +0.4%/+1.0% | +0.4%/+1.0% |
※予想・前回値はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」に準拠
指標読み解き:ドイツの鉱工業生産は前月比▲1.1%と市場予想(+0.1%程度)に反して予想外の減少となり、欧州最大の経済大国の製造業不振を改めて印象付けた。一方でユーロ圏の実質GDP確報値は改定で上方修正され、前期比+0.6%と予想を上回った。国・指標によってまちまちの内容だった。
💼 企業決算|9月7日発表分
🇯🇵 国内
※いずれも中小型株のため個別の詳細解説は割愛し、経常利益ベースで一覧化しています。
| 銘柄 | 種別 | 経常利益(前期比) | 通期予想比進捗率 |
|---|---|---|---|
| 萩原工業<7856> | 3Q | 21.57億円(+45.0%) | 98.0% |
| アイル<3854> | 本決算 | 56.07億円(+17.6%) | 101.2% |
両社とも増収増益。萩原工業は原材料価格転嫁の浸透や中東情勢を受けた追加需要で増収、アイルは主力製品の機能強化と新規顧客獲得が寄与し、通期予想に対する進捗率もそれぞれ順調な水準だった。
🇺🇸 米国
この日は米国市場がレーバーデーで休場のため、決算発表は確認されなかった。
🌍 ほか(日米以外)
9月7日は日米以外の主要企業による大型決算発表は確認されなかった。
📅 9月8日火曜日の主な予定
| 時刻(JST) | 国 | 予定 |
|---|---|---|
| 08:30 | 🇯🇵 | 毎月勤労統計-現金給与総額(7月) |
| 08:50 | 🇯🇵 | 実質GDP2次速報値(第2四半期)/国際収支(7月) |
| 13:00 | 🇨🇳 | 貿易収支(8月) |
| 14:00 | 🇯🇵 | 景気ウォッチャー調査(8月) |
| 15:00 | 🇩🇪 | 貿易収支(7月) |
| 18:00 | 🇿🇦 | 実質GDP(第2四半期) |
今後の主なイベント:来週11日には米消費者物価指数(CPI)の発表を控える。日銀の次回金融政策決定会合は9月17〜18日で、円が半年ぶりの154円台まで急伸したことを受け、利上げ観測の織り込みがどこまで進むかが焦点となりそうだ。ホルムズ海峡を巡っては、イランの「制限区域」設定予告とオマーンとの合意進展という相反する動きが並行しており、原油・為替市場への波及を引き続き注視したい。
📚 主な出典
- 日本経済新聞「キオクシア株が9%高 米メモリー株高で買い安心感(7日の株式市場)」(2026年9月7日)
- 世界一やさしい投資の学校「日経1378円高でも値下がり優勢、上げの88%は半導体4銘柄|日経平均の概況【9月7日】」
- 日本経済新聞「円154円台に上昇 市場『円買い勢い想定以上』『年内149円も』」(2026年9月7日)
- 日本経済新聞「円半年ぶりに154円台に上昇 円安抑止へ思惑、『有事のドル買い』後退」(2026年9月7日)
- 中央日報日本語版「イラン安保トップ『ホルムズ海峡周辺に統制区域を宣言…進入すれば制裁』」(2026年9月7日)
- 時事通信「ホルムズ付近に『制限区域』近く発表とイラン」(2026年9月7日)
- 日本経済新聞「米特使、ゼレンスキー氏に『戦争終結案』提示 3カ国協議の再開模索」(2026年9月7日)
- AFPBB News「極右AfDが独東部州議選で圧勝、単独過半数には届かない情勢」(2026年9月7日)
- 財経新聞「9月7日日本国債市場:債券先物は126円01銭で取引終了」(2026年9月7日)
- Myforex(DZHフィナンシャルリサーチ)「ニューヨーク外国為替市場概況・7日 ドル円、3日続落」(2026年9月8日)
- Myforex(DZHフィナンシャルリサーチ)「【指標】7月独鉱工業生産(前月比)▲1.1%、予想+0.2%ほか」(2026年9月7日)
みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」、マネックス証券国内株式決算カレンダー、nikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」(数値参照のみ)
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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