【2026年09月11日・振り返り】日経平均、一時2,000円超安から反発〜米CPIは想定内も中東情勢が週末急展開、原油は乱高下〜

2026年9月13日日曜日

マーケット振り返り

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2026年9月11日〜13日振り返り

【2026年09月11日・振り返り】日経平均、一時2,000円超安から反発〜米CPIは想定内も中東情勢が週末急展開、原油乱高下〜

📅 対象時間帯:2026年9月11日(金)07:00 〜 9月13日(日)05:00 JST(週末の中東情勢・原油動向を含む)
📌 30秒で読む結論
米8月CPIは前年比+3.4%で市場予想通りだったが、コアCPI前月比は+0.3%と予想を上振れ、ミシガン大学消費者信頼感速報値は47.8と予想外に50を割り込んだ。一方、中東情勢は週末にかけて急速に悪化。フーシ派が紅海要衝モカに続きバベルマンデブ海峡の要衝ペリム島を制圧し、サウジアラビアはドローン攻撃を受け東西パイプラインを停止。WTI原油は11日の取引時間中に一時104ドル台(高値104.46ドル)まで急伸したが、NY引けはおおむね100ドル近辺の99.99ドル(▲2.49、▲2.43%、決済値ベースでは100.05ドル前後とする媒体もある)で着地。週末はさらに湾岸・イラン間の外交接触報道などから95ドル台後半まで反落する乱高下となった。日経平均は11日、朝方一時2,000円超安の63,208円まで売られたが、9月限SQ値(63,039円台)を上回って64,011円で終えた。
①日経平均は前日比1,259円61銭安(▲1.93%)の64,011円34銭。朝方は一時63,208円まで急落も、9月限メジャーSQ値63,039円台は上回って着地
②米8月CPIは総合+3.4%で予想通り、コア前月比+0.3%は予想(+0.2%)を上振れ。ミシガン大学消費者信頼感速報値は47.8(予想51.0)に急低下。NYダウは+509.19ドル(+0.98%)の52,573.29ドルで週を終える
③中東情勢が週末に急展開:フーシ派が紅海要衝モカ・ペリム島を制圧、サウジは東西パイプラインをドローン攻撃後に停止。WTIは11日の取引時間中に一時104ドル台(高値104.46ドル)まで急伸も引けは99.99ドル前後に落ち着き、週末にかけては95ドル台後半までさらに反落

📰 ニュース見出し時系列

🌏 アジアセッション(9/11 07:00〜17:35 JST)
時刻地域見出し
09:00頃🇯🇵東京株式市場寄り付き。前日の米国株安・原油高を受け売り先行、始値64,276円82銭(前日終値65,270円95銭比▲994円13銭)でスタート
前場中盤🇯🇵下げ幅が一時2,000円超に拡大し、安値63,208円63銭を付ける
午後🇯🇵半導体・AI関連(キオクシア、ソフトバンクグループ、イビデン等)中心に売りが継続。一方、三井住友FGやみずほFGなど銀行株は堅調
15:30🇯🇵🔥🔥 東証大引け。日経平均は前日比1,259円61銭安(▲1.93%)の64,011円34銭。売買高23億7,251万株、売買代金8兆7,129億円(東証プライム概算)
15:30頃🇯🇵同日は株価指数先物・オプション9月限のメジャーSQ算出日。SQ値は63,039.46〜63,039.49円(情報源により若干の差異)と算出され、終値(64,011.34円)はこれを上回って着地
🌍 ロンドン/欧州セッション(9/11 16:00〜翌01:00頃 JST)
時刻地域見出し
終日🇬🇧🇩🇪欧州株式市場は中東情勢の緊迫化を意識しつつも底堅く推移。独DAXは25,568.56(+207.41、+0.82%)、英FTSE100は10,650.44(+41.52、+0.39%)で終える
15:39🇩🇪ナーゲル独連銀総裁(ECB政策理事会メンバー)「今後のECBの動きは、エネルギー価格の推移次第」「(現在の金利水準は)中立ゾーンの最上部に位置している」「多少景気抑制的な方向へ進む必要があるかもしれない」
🇺🇸 NYセッション(9/11 22:30〜翌07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
21:30🇺🇸🔥 米8月CPI発表。総合は前年比+3.4%で市場予想通り(7月と同水準)。コアCPI前月比は+0.3%と予想(+0.2%)を上振れ。ガソリン価格上昇(前月比+3.9%)が総合CPI押し上げ分の3分の1超を占める
発表直後🇺🇸🇯🇵ドル円はCPI発表を受け154円台半ばへ急伸
23:00🇺🇸米9月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値:47.8(予想51.0、8月51.7)。予想外に50を割り込み、5月来の低水準。1年期待インフレ率速報値は4.6%(予想4.2%、8月4.0%)に急上昇
23時台🇺🇸🇯🇵ミシガン統計の下振れを受けドル円は153円24銭まで反落後、153円61銭まで戻す乱高下。信頼感の悪化と期待インフレの上昇が交錯しドルは方向感を欠く展開に
翌05:00頃🇺🇸NY引け。ダウ工業株30種平均は前日比509ドル19セント高(+0.98%)の52,573.29ドルと5営業日ぶりに反発。ナスダック総合は251.32pt高の26,333.04、S&P500は65.28pt高の7,656.98。VIX指数は15.84(▲2.00、▲11.21%)に急低下
🇮🇷🇾🇪 中東情勢(9/10〜13)

※軍事作戦や攻撃の発生時刻は当局側が明確にしないケースが多く、判明している範囲の日付・時間帯で記載しています。また、WTI原油の価格・騰落率は参照する速報媒体や限月(期近物・当限など)により若干の差異が生じる場合があります。

日付地域見出し
9/10🇾🇪イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海に面する港湾都市・南西部モカを制圧したと中東メディア、ロイター通信が報道
9/10朝
(発表は11日)
🇸🇦サウジアラビアの「東西パイプライン」がイラクから飛来した複数のドローン攻撃を受け損傷、負傷者も発生。同パイプラインはホルムズ海峡が事実上封鎖されて以降の代替輸送路で、日量400万〜500万バレル(世界供給の4〜5%)を輸送。サウジ政府は11日、予防措置として稼働停止を発表
9/11🇾🇪AFP通信・時事通信、フーシ派が海上輸送の要衝バベルマンデブ海峡のペリム島を掌握したと報道。同海峡の通行船舶数は10日時点で1桁まで激減(開戦前は1日約125隻が通過)
9/11🛢️国際エネルギー機関(IEA)発表:フーシ派によるエネルギー施設攻撃を背景に、サウジアラビアの8月の原油生産量は前月比230万バレル減の日量600万バレルとなり、30年以上ぶりの低水準を記録
9/11🇰🇷🇮🇷韓国外務省、趙顕外相とイランのアラグチ外相が電話会談したと発表。イラン側の要請とされ、ホルムズ海峡への艦艇派遣を検討する韓国をけん制する狙いとの見方
9/11🛢️一連の中東情勢の緊迫化を受け、WTI原油先物は取引時間中に一時1バレル=104ドル台(高値104.46ドル)まで急伸。その後は利益確定売りで98ドル台(安値98.53ドル)まで押し戻され、NY引けは99.99ドル(前日比▲2.49、▲2.43%。決済値ベースでは100.05ドル前後とする媒体もある)とおおむね100ドル近辺で着地
9/12🇮🇶🇸🇦イラク・サウジ両政府とも、パイプラインへのドローン攻撃はイラク国内のイラン系民兵組織によるものと指摘。バグダッド政府は責任を問い軍司令官を解任
9/12〜13🇴🇲🇮🇷英FTが、湾岸諸国外相とイランのアラグチ外相がオマーン・サラーラで会談し、ホルムズ海峡を通過する暫定的な海上輸送の枠組みについて協議する意向と報道。これを受けWTIはさらに下押しされ、95ドル台後半まで反落

🎙️ 要人発言|9月11日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容
9/11 06:41
ベッセント米財務長官
「我々の債券市場は世界で最も好調」「米国債市場は極めて良好な状態にある」
9/11 11:11
片山財務相
「秩序ある為替市場の維持に努める」「日米協調介入後の対応方針、一切変わっていない」「為替市場の動向について具体的な言及を控える」「米財務省とは緊密にコミュニケーションを維持」
9/11 15:39
ナーゲル独連銀総裁
「今後のECBの動きは、エネルギー価格の推移次第」「中立ゾーンの最上部に位置している」「多少景気抑制的な方向へ進む必要があるかもしれない」

📊 経済指標|9月11日(金)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
21:30🇺🇸消費者物価指数(CPI、8月・前年比)+3.4%+3.4%+3.4%
21:30🇺🇸コアCPI(8月・前月比)+0.3%+0.2%+0.2%
23:00🇺🇸ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(9月)47.851.051.7
23:00🇺🇸同・1年期待インフレ率速報値4.6%4.2%4.0%

※予想・前回値はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」に準拠

指標読み解き:総合CPIは市場予想通りだったものの、コアCPIの前月比上振れは外食・宿泊・医療などサービス価格の粘着性を映す内容で、FRBが警戒する「最後の砦」がなお加速していることを示した。CME FedWatchでは、CPI発表後に9月FOMCでの利上げ確率が87%まで上昇(3日前48%→2日前59%→前日72%→当日87%)。一方、ミシガン大学の消費者信頼感急低下と期待インフレ率の急上昇は、スタグフレーション的な組み合わせとして市場に警戒感を残した。

💼 企業決算|9月11日発表分

🇯🇵 国内

※中小型株については個別の詳細解説は割愛し、経常利益ベースで一覧化しています。

神戸物産〈3038〉|2026年10月期第3四半期(累計)
連結経常利益345.67億円(前年同期比▲9.63%)、通期進捗率79.10%。主力の「業務スーパー」は堅調に推移するも、為替変動や仕入れコスト増が利益を圧迫した。
くら寿司〈2695〉|2026年10月期第3四半期(累計)
連結経常利益34.69億円(前年同期比▲37.73%)と大幅減益。直近3カ月(5-7月期)の経常利益は前年同期比▲79%と一段と落ち込んだ。
日本駐車場開発〈2353〉|本決算
連結経常利益89.06億円(前年同期比+13.71%、コンセンサス86.6億円)と上振れ、通期進捗率104.78%。今期経常は12%増で6期連続最高益を予想、1円増配へ。
エイチ・アイ・エス〈9603〉|2026年10月期第3四半期(累計)
売上高2,793億円(前年同期比+4.9%)と増収も、経常利益は46.05億円(同▲23.8%)と減益。円安の常態化と燃油サーチャージ高騰に加え、中東情勢の影響で第3四半期単体の中東向け送客数は前年同期比47%、欧州向けは89.7%まで減少し、キャンセル取扱高への影響額は約90億円に上った。一方、ホテル事業は増収増益を維持。

このほか、東建コーポレーション・アストロスケールホールディングス・GENDA・丹青社・トーホー・HEROZ・ネオジャパン・はてな・ファーマフーズ・ケア21など計74社が決算を発表している。

🇺🇸 米国
クローガー(KR)|2026年度第2四半期
売上高346億ドル(前年同期比+2%、予想並み)、調整後EPS1.09ドル(コンセンサス1.06ドルを上回る)、GAAP EPSは1.05ドル。燃料除く既存店売上高は+0.2%にとどまり、通期の同既存店売上見通しを従来の1〜2%から0.2〜0.8%に下方修正。処方薬価格を引き下げるインフレ抑制法(IRA)の影響で薬局売上に約140bpの逆風がかかったことが背景。通期調整後EPS見通しは5.10〜5.30ドルで据え置き。株価は決算後に下落した。
🌍 ほか(日米以外)

9月11日〜13日は日米以外の主要企業による大型決算発表は確認されなかった。

🧭 週末マーケットクローズ後の市況(9月13日05:00頃)

銘柄・指標前日比
▶ 9/11 本場引け
NYダウ52,573.29ドル+509.19(+0.98%)
NASDAQ10029,368.44+264.93(+0.91%)
S&P5007,656.98+65.28(+0.86%)
日経225(現物終値)64,011.34円▲1,259.61(▲1.93%)
VIX指数15.84▲2.00(▲11.21%)
▶ 9/13 05:00頃・時間外参考値
日経225先物(時間外)64,901円+889(+1.39%)
WTI原油95.97ドル▲4.02%
NY金4,352.50ドル▲0.85%
ドル円153.48円▲0.07%
米10年債利回り4.972%+0.028

※NYダウ・NASDAQ100・S&P500・日経225(現物終値)・VIX指数は9/11の本場引け時点、日経225先物とWTI原油・NY金・ドル円・米10年債利回りは9/13 05:00頃の週末・時間外参考値です。週明け寄り付きの水準を保証するものではありません。

📅 来週の主な予定

日程予定
9/15(火)〜17(木)未明🇺🇸FOMC(米連邦公開市場委員会)。CPI通過後、利上げ確率は87%まで上昇(9/11時点のCME FedWatch)
9/17(木)〜18(金)🇯🇵日銀金融政策決定会合。政策金利を現行の1.0%から1.25%(1995年以来31年ぶり水準)へ引き上げる方針と報じられている(9/8〜11時点の報道ベース、最終判断は会合当日)
来週の注目点:日米の中央銀行会合が重なる大型イベント週となる。中東情勢はフーシ派の紅海支配拡大とサウジの東西パイプライン停止という新たな火種を抱えたまま、原油・為替市場への波及を引き続き注視したい。

📚 主な出典

みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」、CME FedWatchツール、マネックス証券国内・米国株式決算カレンダー、各社決算短信(TDNET)、株探ニュース「本日のサプライズ決算速報」
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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