【3月6日】米小売売上高プレビュー|市場予想−0.7%

2026年3月6日金曜日

アメリカ経済指標 ファンダメンタル分析 経済指標 小売売上高

t f B! P L
⏱ 30秒でわかるポイント
🛒 本日22:30発表|米1月小売売上高 プレビュー
  • 前回12月:0.0%(市場予想+0.4%を下回り横ばい着地)
  • 今回コンセンサス:−0.6〜−0.7%(大幅悪化予想)
  • 主な下押し材料:12月の駆け込み需要の反動・記録的寒波・LAの山火事
  • ぱぶちゃん予想:−0.5〜−0.8%(弱め見通し、ただし一時的ノイズ)

1月は寒波・山火事・自動車の反動減が重なり、大幅マイナスがほぼ確実な情勢

ただし「一時的ノイズ」か「消費減速トレンド」かが今後の最大焦点

NFPと同日発表。結果次第でゴールド・ドル双方に大きな影響も

本日2026年3月6日(金)22:30(日本時間)、NFP(米雇用統計)と同時発刻で米商務省が1月分の小売売上高を発表する。本来は「翌月第2週」発表のスケジュールだが、政府機関の資金繰り問題による一時閉鎖の影響でリリースが遅延。本日の同時発表となった異例の日程だ。

NFPが市場の主役ではあるが、米GDPの約70%を占める個人消費を直接示すこの指標は、FRBの利下げ判断にも直結する重要指標。同時発表という特殊な条件下で、結果が予想を大幅に上振れ・下振れした場合は、ゴールドにも二重のインパクトが走る可能性がある。

① 前回結果とコンセンサス予想
前回(12月)結果
0.0%
前月比・季節調整済
前回の市場予想
+0.4%
↓ 大幅に下振れ
今回コンセンサス
−0.7%
1月分・前月比
📋 今回発表の対象データ:2026年1月分(前月比)
コア(自動車除く)予想:−0.4% / コントロールグループ(GDP算出用)予想:−0.2%
※ Continuum Economics(2026年3月5日付)の予測値

前回12月の結果は「横ばい(0.0%)」。市場が期待した+0.4%に届かず、消費の失速感が漂い始めていた。年末商戦はこなしたものの、EV税控除廃止前の駆け込み需要という特殊要因が数字を押し上げていた側面もあり、1月はその反動が来ることは想定内だった。

▶ このセクションの結論:「前回の想定外の弱さに加え、今回は−0.7%という大幅マイナス予想。市場は既に弱い数字を織り込んでいる」
② 過去12ヶ月の小売売上高推移
発表月 対象月 結果(前月比) 市場予想 評価
2025年3月 2025年1月 −0.9% −0.2% 大幅下振れ(寒波・反動)
2025年4月 2025年2月 +0.2% +0.6% 下振れも回復基調
2025年5月 2025年3月 +1.4% +1.3% 関税前の駆け込み需要
2025年6月 2025年4月 −0.1% +0.2% 駆け込みの反動
2025年7月 2025年5月 +0.3% +0.2% 概ね予想通り
2025年8月 2025年6月 +0.4% +0.3% 小幅上振れ
2025年9月 2025年7月 +1.0% +0.4% 大幅上振れ
2025年10月 2025年8月 +0.6% +0.3% 上振れ
2025年11月 2025年9月 +0.2% +0.4% 下振れ
2025年12月 2025年10月 −0.1% +0.1% 下振れ(政府閉鎖影響)
2026年1月 2025年11月 +0.6% +0.4% 上振れ(年末商戦開始)
2026年2月 2025年12月 0.0% +0.4% 大幅下振れ・横ばい着地
2026年3月6日 2026年1月 予想:−0.7% −0.7% 本日22:30発表

過去12ヶ月を振り返ると、2025年3〜5月にかけてトランプ関税前の「駆け込み需要」が急増し、7〜8月にかけて回復。ただし秋口から政府閉鎖の影響が出始め、12月は横ばいに終わった。米国の消費は「強い時は強い」が特殊要因の振れ幅が大きく、素直にトレンドが読みにくい構造だ。

▶ このセクションの結論:「1月の大幅下落は、年末商戦→駆け込み消費の後の"2段階の反動"。トレンドの判断には2月データ(4月発表)が不可欠」
③ 前回発表後の関連経済指標まとめ

前回(2026年2月10日)の12月分発表以降に出た、消費・雇用・信頼感に関わる主要データを整理する。

【労働市場】
指標 対象期間 結果 消費への示唆
ADP雇用統計(民間) 2月分 77,000人 弱い予想を大幅下回る
新規失業保険申請件数 直近週 242,000件 やや高め
平均時給(前年比) 前回NFP +4.1% 底堅い実質賃金は支え
【物価・購買力】
指標 対象期間 結果 消費への示唆
CPI(総合・前年比) 1月分 +3.0% 依然高め実質購買力を侵食
PPI(最終需要・前年比) 1月分 +3.5% コスト圧力企業が価格転嫁
ガソリン価格(全国平均) 1月平均 下落傾向 プラス材料ガソリンスタンド売上は圧迫
【消費者マインド】
指標 対象期間 結果 評価
コンファレンスボード消費者信頼感 1月分 104.1(前月109.5) 悪化4ヶ月ぶり低水準
ミシガン大消費者信頼感(確報) 2月分 低下傾向 悪化期待インフレ率も上昇
CNBC/NRF小売モニター 1月(民間速報) +0.2%(ex auto&gas) 弱い公式発表への参考値
【特殊イベント(1月の消費押し下げ要因)】
  • 🌨️ 記録的寒波:米国全土を覆い、実店舗への来客が激減
  • 🔥 ロサンゼルス山火事:被害エリアでの消費活動が大幅停滞
  • 🚗 自動車の反動減:12月にEV税控除廃止前の駆け込みがあり、1月は-2〜3%規模の反動が予想される
  • 📉 12月好調の揺り戻し:ホリデーシーズン後の消費自然減
▶ このセクションの結論:「雇用・消費マインドの両方から弱さが確認されており、−0.7%前後の弱い数字は妥当。ただし"寒波・山火事"という一時的要因が占める比率が焦点」
④ ぱぶちゃんの独自予想
🔮 ぱぶちゃん予想レンジ(総合・前月比)
−0.5% 〜 −0.8%

中心値:−0.7%(コンセンサス一致。理由は以下)

【弱め見通しの根拠】
  1. 自動車の反動安が最大のドライバー。12月のEV駆け込み需要(+0.9%程度)の逆流として、−2〜3%規模の自動車部門落ち込みが全体を大きく押し下げると予想
  2. 天候要因(寒波・LAの山火事)による実店舗の客足低下。特に衣料・スポーツ・家具などの裁量品目が広範囲でマイナスに
  3. 消費者マインドの悪化。コンファレンスボードの信頼感指数が4ヶ月ぶり低水準に落ち込み、大型消費への慎重姿勢が鮮明
  4. ホルムズ情勢によるガソリン価格上昇圧力で、実質購買力が一段と圧迫されている
【上振れリスク】
  • 実質賃金(+4.1%前後)は依然として底堅く、悪天候を除けば基礎消費力は維持
  • CNBC/NRF民間データが「ex auto&gas +0.2%」と、コアでは意外な底堅さを示していた
  • オンライン・EC部門は寒波の影響を受けず、非店舗小売が下支えの可能性
【市場へのインパクト想定】
シナリオ 内容 XAU/USD予想反応 USD予想反応
大幅下振れ −1.0%以下 ↑ 上昇圧力強まる ↓ ドル売り
概ね予想通り −0.5〜−0.9% → NFP結果次第で吸収 → 中立
上振れ 0.0%〜プラス ↓ 下落圧力 ↑ ドル買い

⚠️ 本日はNFPと同時22:30発表。小売売上高が単独なら大きく動く内容でも、NFPの数字に飲み込まれる可能性あり。逆に両方が同方向に動けば増幅効果が出る。複合的な読み方が必要。

▶ このセクションの結論:「予想−0.7%はほぼ確実。"一時的か・トレンドか"という解釈がゴールドの方向性を決める。NFPと合わせて総合判断を」

で、ゴールドどうなんだ。本日22:30の発表後、速報記事でお伝えします📊

📚 出典・引用
  • U.S. Census Bureau「Advance Monthly Sales for Retail and Food Services, December 2025」(2026年2月10日発表)
  • Continuum Economics「Preview: Due March 6 – U.S. January Retail Sales」(2026年3月5日)
  • TD Economics「U.S. Retail Sales (December 2025)」
  • ジェトロ ビジネス短信「1月の米小売売上高は前月比0.9%減と1年ぶりの落ち込み」(2025年2月)
  • The Conference Board 消費者信頼感指数(2026年1月)
  • みんかぶFX 経済指標カレンダー(2026年3月6日参照)
  • FinancialContent「The K-Shaped Consumer: January Retail Data Reveals a Fractured Path」(2026年3月5日)
  • Scotiabank Economics「Calendar of Economic Release Dates – March 2026」
🥇 執筆者:ぱぶちゃん
✍️ 執筆者 / 運営者 📈 投資歴6年 / 💹 XAUUSD(金/ドル) / 🌐 マクロ経済 / 📰 一次情報重視
世界の金融市場・経済指標を中心に、一次情報と複数の主要メディアを照合し、事実に基づき中立的な立場で整理・解説しています。投資歴6年、近年はXAUUSDを中心にFXで取引中。都合により証拠金・ポジションは公開できません。難しい専門用語より「で、ゴールドどうなんだ」という視点を大切にしてるぞ。

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