- 前回12月:0.0%(市場予想+0.4%を下回り横ばい着地)
- 今回コンセンサス:−0.6〜−0.7%(大幅悪化予想)
- 主な下押し材料:12月の駆け込み需要の反動・記録的寒波・LAの山火事
- ぱぶちゃん予想:−0.5〜−0.8%(弱め見通し、ただし一時的ノイズ)
1月は寒波・山火事・自動車の反動減が重なり、大幅マイナスがほぼ確実な情勢
ただし「一時的ノイズ」か「消費減速トレンド」かが今後の最大焦点
NFPと同日発表。結果次第でゴールド・ドル双方に大きな影響も
本日2026年3月6日(金)22:30(日本時間)、NFP(米雇用統計)と同時発刻で米商務省が1月分の小売売上高を発表する。本来は「翌月第2週」発表のスケジュールだが、政府機関の資金繰り問題による一時閉鎖の影響でリリースが遅延。本日の同時発表となった異例の日程だ。
NFPが市場の主役ではあるが、米GDPの約70%を占める個人消費を直接示すこの指標は、FRBの利下げ判断にも直結する重要指標。同時発表という特殊な条件下で、結果が予想を大幅に上振れ・下振れした場合は、ゴールドにも二重のインパクトが走る可能性がある。
コア(自動車除く)予想:−0.4% / コントロールグループ(GDP算出用)予想:−0.2%
※ Continuum Economics(2026年3月5日付)の予測値
前回12月の結果は「横ばい(0.0%)」。市場が期待した+0.4%に届かず、消費の失速感が漂い始めていた。年末商戦はこなしたものの、EV税控除廃止前の駆け込み需要という特殊要因が数字を押し上げていた側面もあり、1月はその反動が来ることは想定内だった。
| 発表月 | 対象月 | 結果(前月比) | 市場予想 | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 2025年1月 | −0.9% | −0.2% | 大幅下振れ(寒波・反動) |
| 2025年4月 | 2025年2月 | +0.2% | +0.6% | 下振れも回復基調 |
| 2025年5月 | 2025年3月 | +1.4% | +1.3% | 関税前の駆け込み需要 |
| 2025年6月 | 2025年4月 | −0.1% | +0.2% | 駆け込みの反動 |
| 2025年7月 | 2025年5月 | +0.3% | +0.2% | 概ね予想通り |
| 2025年8月 | 2025年6月 | +0.4% | +0.3% | 小幅上振れ |
| 2025年9月 | 2025年7月 | +1.0% | +0.4% | 大幅上振れ |
| 2025年10月 | 2025年8月 | +0.6% | +0.3% | 上振れ |
| 2025年11月 | 2025年9月 | +0.2% | +0.4% | 下振れ |
| 2025年12月 | 2025年10月 | −0.1% | +0.1% | 下振れ(政府閉鎖影響) |
| 2026年1月 | 2025年11月 | +0.6% | +0.4% | 上振れ(年末商戦開始) |
| 2026年2月 | 2025年12月 | 0.0% | +0.4% | 大幅下振れ・横ばい着地 |
| 2026年3月6日 | 2026年1月 | 予想:−0.7% | −0.7% | 本日22:30発表 |
過去12ヶ月を振り返ると、2025年3〜5月にかけてトランプ関税前の「駆け込み需要」が急増し、7〜8月にかけて回復。ただし秋口から政府閉鎖の影響が出始め、12月は横ばいに終わった。米国の消費は「強い時は強い」が特殊要因の振れ幅が大きく、素直にトレンドが読みにくい構造だ。
前回(2026年2月10日)の12月分発表以降に出た、消費・雇用・信頼感に関わる主要データを整理する。
| 指標 | 対象期間 | 結果 | 消費への示唆 |
|---|---|---|---|
| ADP雇用統計(民間) | 2月分 | 77,000人 | 弱い予想を大幅下回る |
| 新規失業保険申請件数 | 直近週 | 242,000件 | やや高め |
| 平均時給(前年比) | 前回NFP | +4.1% | 底堅い実質賃金は支え |
| 指標 | 対象期間 | 結果 | 消費への示唆 |
|---|---|---|---|
| CPI(総合・前年比) | 1月分 | +3.0% | 依然高め実質購買力を侵食 |
| PPI(最終需要・前年比) | 1月分 | +3.5% | コスト圧力企業が価格転嫁 |
| ガソリン価格(全国平均) | 1月平均 | 下落傾向 | プラス材料ガソリンスタンド売上は圧迫 |
| 指標 | 対象期間 | 結果 | 評価 |
|---|---|---|---|
| コンファレンスボード消費者信頼感 | 1月分 | 104.1(前月109.5) | 悪化4ヶ月ぶり低水準 |
| ミシガン大消費者信頼感(確報) | 2月分 | 低下傾向 | 悪化期待インフレ率も上昇 |
| CNBC/NRF小売モニター | 1月(民間速報) | +0.2%(ex auto&gas) | 弱い公式発表への参考値 |
- 🌨️ 記録的寒波:米国全土を覆い、実店舗への来客が激減
- 🔥 ロサンゼルス山火事:被害エリアでの消費活動が大幅停滞
- 🚗 自動車の反動減:12月にEV税控除廃止前の駆け込みがあり、1月は-2〜3%規模の反動が予想される
- 📉 12月好調の揺り戻し:ホリデーシーズン後の消費自然減
中心値:−0.7%(コンセンサス一致。理由は以下)
- 自動車の反動安が最大のドライバー。12月のEV駆け込み需要(+0.9%程度)の逆流として、−2〜3%規模の自動車部門落ち込みが全体を大きく押し下げると予想
- 天候要因(寒波・LAの山火事)による実店舗の客足低下。特に衣料・スポーツ・家具などの裁量品目が広範囲でマイナスに
- 消費者マインドの悪化。コンファレンスボードの信頼感指数が4ヶ月ぶり低水準に落ち込み、大型消費への慎重姿勢が鮮明
- ホルムズ情勢によるガソリン価格上昇圧力で、実質購買力が一段と圧迫されている
- 実質賃金(+4.1%前後)は依然として底堅く、悪天候を除けば基礎消費力は維持
- CNBC/NRF民間データが「ex auto&gas +0.2%」と、コアでは意外な底堅さを示していた
- オンライン・EC部門は寒波の影響を受けず、非店舗小売が下支えの可能性
| シナリオ | 内容 | XAU/USD予想反応 | USD予想反応 |
|---|---|---|---|
| 大幅下振れ | −1.0%以下 | ↑ 上昇圧力強まる | ↓ ドル売り |
| 概ね予想通り | −0.5〜−0.9% | → NFP結果次第で吸収 | → 中立 |
| 上振れ | 0.0%〜プラス | ↓ 下落圧力 | ↑ ドル買い |
⚠️ 本日はNFPと同時22:30発表。小売売上高が単独なら大きく動く内容でも、NFPの数字に飲み込まれる可能性あり。逆に両方が同方向に動けば増幅効果が出る。複合的な読み方が必要。
で、ゴールドどうなんだ。本日22:30の発表後、速報記事でお伝えします📊

