【2026年07月08日】米中央軍がイラン船籍タンカーを再攻撃、米軍ヘリ撃墜も浮上——日経平均3日続落66,819円、長期金利は30年ぶり2.87%

2026年7月9日木曜日

金融市場振り返り

t f B! P L

【2026年07月08日】米中央軍がイラン船籍タンカーを再攻撃、米軍ヘリ撃墜も浮上——日経平均3日続落66,819円、長期金利は30年ぶり2.87%

📅 対象時間帯:2026年7月8日(水)07:00 〜 7月9日(木)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
地政学・金利・決算が同時に動いた一日。要点は以下の3つ。
①米中央軍が8日、封鎖突破を試みたイラン船籍の石油タンカー2隻を攻撃。イランは米側の説明を否定し「合意違反」と非難、トランプ大統領は「今夜もイランを攻撃するだろう」と発言し、9日未明には米軍ヘリがホルムズ海峡上空でイラン軍に撃墜されたとSNSで表明——応酬の連鎖が続く。WTI原油は7日終値70.44ドルから8日には一時74ドル台後半(+6%超)まで急伸し、日本時間夜には74.53ドル前後で推移
②日本の長期金利は一時2.87%まで上昇し1996年9月以来30年ぶりの高水準を更新、日経平均は3日続落・1437円安の66,819円と約1カ月ぶりの安値に沈んだ。独DAXも2.22%安と欧州株も総崩れ
③FOMC議事要旨(6月分)が公表され「ほぼ全ての参加者が何らかの追加引き締めが必要となる可能性」を示唆。米決算ではリーバイ・ストラウスが増収増益・通期上方修正も、時間外で株価は5%超下落

📅 本日の主な予定(7月9日木曜日〜)

時刻(JST)イベント
08:01🇬🇧英国 RICS住宅価格指数 6月
08:50🇯🇵日本 マネーストックM2 6月/対外・対内証券投資(6/27-7/3)
15:00🇩🇪ドイツ 貿易収支 5月
20:00🇿🇦南ア 製造業生産高 5月
21:30🇺🇸米国 新規失業保険申請件数(6/28-7/4)
23:00🇺🇸米国 中古住宅販売件数 6月
終日🔥 🌍NATO首脳会議は8日で閉幕。首脳宣言で2026年に700億ユーロ規模の対ウクライナ軍事支援を確認、2027年も同水準維持を確認

※ホルムズ海峡ではイランへの報復攻撃と応酬が続いており、続報に要警戒。米軍ヘリ撃墜報道の詳細(被害・死傷者の有無)は未確定情報が多く、続報を待つ必要がある。

📰 ニュース見出し時系列

📅 2026年7月8日(水)
🌏 アジアセッション(07:00〜16:00 JST)
時刻地域見出し媒体
08:30🇯🇵円相場が下落、8時30分時点で1ドル=162円28〜29銭。ホルムズ海峡での商船攻撃を受け米中央軍が報復攻撃を開始したとの発表で円売り・ドル買い日本経済新聞
前引け🇯🇵日経平均は続落して前引け、498円安の67,758円。前日の米ハイテク株安・AI半導体安の流れを引き継ぎ売り先行日本経済新聞
日中🇯🇵🔥🔥🔥 日本の長期金利が一時2.87%に上昇、1996年9月以来約30年ぶりの高水準——原油高によるインフレ懸念で債券売り圧力日本経済新聞
大引け(15:00)🇯🇵🔥🔥🔥 日経平均は3日続落、終値は1437円(2.1%)安の66,819円と約1カ月ぶりの安値——長期金利上昇と中東情勢の再緊迫が重荷日本経済新聞
🌍 ロンドンセッション(16:00〜21:30 JST)
時刻地域見出し媒体
午後🇹🇷🌍🔥🔥 NATO首脳会議がアンカラで閉幕。トランプ大統領は「素晴らしい結束があった」と成果を強調、加盟国の防衛費5%目標への前進を評価France24
14:30(現地)🇺🇸🇺🇦🔥🔥 トランプ大統領とゼレンスキー大統領が会談。米国はウクライナへパトリオット製造ライセンスを供与する方針を表明ABC News
会期中🌍🇺🇦NATO加盟国が首脳宣言を採択、2026年に700億ユーロ(約800億ドル)規模の対ウクライナ軍事支援を約束し2027年も「少なくとも同水準」の継続を確認。チェコは不参加を表明France24
会期中🇹🇷🇺🇸トランプ大統領、S400購入問題を巡る対トルコ制裁の解除方針を表明。F35のトルコ売却については「まだ決めていない」と留保France24
欧州引け🇩🇪🔥🔥 独DAXは続落、終値567.80ポイント(2.22%)安の24,897.45——トランプ氏の「イランとの停戦は終わり」発言や原油高が重荷日本経済新聞
🇺🇸 NYセッション(21:30〜翌07:00 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し媒体
NY時間中🇺🇸NYダウは一時582ドル安まで下落。取引終了にかけては前日比約577ドル安(-1.08%)の52,348ドル前後で推移し、半導体株が軟調日本経済新聞
NY時間中🛢️WTI原油先物は前日終値70.44ドルから一時74ドル台後半まで急伸(+6%超)。トランプ氏の「停戦は終わり」発言と米中央軍の追加攻撃を受け供給リスクプレミアムが再拡大日本経済新聞
NY時間中🇺🇸🇮🇷🔥🔥🔥 米中央軍、米国の封鎖を突破しイラン港湾へ入ろうとしたイラン船籍の石油タンカー2隻を攻撃したとX投稿Al Jazeera
NY時間中🇮🇷イラン側は8日のホルムズ海峡での攻撃について米国側の説明を否定し、米国が停戦合意に違反したと非難日本経済新聞
22:00頃🇺🇸トランプ大統領「今夜もイランを攻撃するだろう」と発言TradersWeb
NY市場引け後🇺🇸リーバイ・ストラウスが2Q決算を発表。増収増益・通期ガイダンス上方修正にもかかわらず時間外で株価は5%超下落(詳細は決算欄)CNBC
9日 03:04🇺🇸🔥🔥 米FOMC議事要旨(6月16-17日分)を公表——ウォーシュ議長就任後初のFOMCでの議論内容が明らかに(詳細は要人発言欄、解説記事はリンク先へ)TradersWeb
9日未明🇺🇸🇮🇷🔥🔥🔥 トランプ大統領、米軍ヘリコプター1機が8日夜にホルムズ海峡でイラン軍に撃墜されたとSNSで表明。対抗措置を示唆日本経済新聞

※米軍ヘリ撃墜報道は発表直後の一次情報であり、被害状況や事実関係の確定には至っていない。イラン関連の一連の動きは今後の続報で変わる可能性がある点にご留意されたい。

🎙️ 要人発言|7月8日〜9日(時間はJST)

🇮🇷 イラン外務省報道官(7/8 06:32)

日時 / 発言者発言内容
7/8 06:32
イラン外務省報道官
「我々は国家の利益と安全保障を守るために必要と判断するあらゆる措置を取る」「米国は停戦合意文書の条項を繰り返し違反した」「米国がイラン産石油に対する制裁の暫定停止を解除したことを強く非難」

🇦🇺 ハンター豪準備銀行(RBA)総裁補佐(7/8 10:55)

日時 / 発言者発言内容
7/8 10:55
ハンター豪RBA総裁補佐
「インフレ率を目標値に戻すために必要に応じて理事会が行動する」

🇳🇿 ブレマンNZ準備銀行(RBNZ)総裁(7/8 12:12)

日時 / 発言者発言内容
7/8 12:12
ブレマンRBNZ総裁
「インフレは既にピークに達した可能性がある」「原油価格の下落を受け、景気は足元で持ち直しつつあるとみている」「中立金利のレンジは不確実だが、2.5〜3.5%とみている」

🇮🇷 イラン外務省(7/8 15:57)

日時 / 発言者発言内容
7/8 15:57
イラン外務省
「米国による停戦合意文書への『明白な違反』を非難」「ホルムズ海峡における取り決めへの違反や周辺国への継続的な攻撃により、合意は実効性を失いつつある」「米国によるイラン攻撃のために自国の領土を提供しないよう、周辺国に対する警告を改めて表明」

🇺🇸 トランプ大統領(7/8 22:00・22:14)

日時 / 発言者発言内容
7/8 22:00
トランプ米大統領
「今夜もイランを攻撃するだろう」
7/8 22:14
トランプ米大統領
「プーチン露大統領には圧力をかけている。8日に同大統領と話す予定」「ウクライナに対し、パトリオットを製造するためのライセンスを供与するつもり」「イランは毎日、合意に違反している」「イランとの合意を最終的に結べるかどうかは分からない」

🇺🇸 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨・6月16-17日分(9/03:04)FRB公式原文

日時 / 発言者発言内容
9/03:04
FOMC議事要旨
「数人のメンバーは6月会合での利上げの正当性・根拠について主張」「6月の会合では全ての参加者が政策金利の据え置きを支持」「ほとんどのメンバーがインフレが引き続き高水準にとどまるシナリオを指摘」「ほぼ全ての参加者が、何らかの政策引き締めが必要となる可能性が高いと示唆」

出典:TradersWeb「8日の主な要人発言(時間は日本時間)」(2026年7月9日05:20)

📊 経済指標|7月8日(水)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
08:50🇯🇵日本 国際収支 5月・経常収支39,683億円41,550億円39,078億円
08:50🇯🇵日本 国際収支 5月・貿易収支30,645億円32,000億円42,111億円
11:00🇳🇿NZ NZ中銀政策金利 7月2.50%2.50%2.25%
14:00🇯🇵日本 景気ウォッチャー調査 6月・現状判断44.044.643.6
14:00🇯🇵日本 景気ウォッチャー調査 6月・先行き判断45.741.340.7
20:00🇺🇸米国 MBA住宅ローン申請指数(6/27-7/3)-2.2%0.0%
23:00🇺🇸米国 卸売在庫(確報値)5月0.1%0.3%0.3%
23:30🇺🇸米国 週間石油在庫統計(6/27-7/3)・原油在庫+299.8万バレル-377.5万バレル
指標読み解き:日本の経常収支・貿易収支はともに予想をやや下回ったが、景気ウォッチャー調査の先行き判断は45.7と予想(41.3)を大きく上回り、中東情勢への警戒があるなかでも先行き心理の底堅さがうかがえた。NZ中銀は市場予想通り2.50%へ利上げ。米国では週間石油在庫が予想に反して積み増しとなったものの、この日の相場を最終的に動かしたのは指標よりもホルムズ海峡での攻撃応酬とそれに伴う原油価格の上昇だった。

🎯 FedWatch(7月29日FOMC向け)

ターゲットレンジ確率(Now)1日前(7/7)1週間前(7/1)1ヶ月前(6/8)
350-375bp(現状維持)69.5%73.3%71.1%83.0%
375-400bp(利上げ)30.5%26.7%28.9%14.5%

Data as of 8 Jul 2026 04:28:03 CT / CME FedWatchツール / 対象:7月29日(水)FOMC

FedWatch読み解き:7月利上げ確率は30.5%と、前日の26.7%からさらに上昇した。1週間前(7/1)の28.9%からもやや上昇し、1ヶ月前(6/8)の14.5%と比べれば2倍超の水準にある。9日未明に公表されたFOMC議事要旨(6月分)では「ほぼ全ての参加者が何らかの政策引き締めが必要となる可能性が高い」と示唆されており、タカ派的なトーンが改めて意識された形だ。もっとも、この日も相場変動の主因はホルムズ海峡を巡る攻撃の応酬と原油価格の動向であり、利上げ織り込みは地政学情勢の展開次第で今後も大きく揺れ動く可能性がある。

💼 企業決算|米国・海外主要企業

リーバイ・ストラウス(LEVI) 米国・アパレル大手|2026年度2Q(3-5月期)|7/8発表 増収増益・通期予想を上方修正
売上高
15.6億ドル
予想15.2億ドルを上回る
EPS
0.28ドル
予想0.24ドルを上回る
通期EPS予想(上方修正後)
1.46〜1.52ドル
従来1.42〜1.48ドルから引き上げ

純利益は8730万ドル(前年同期6700万ドル)と増益。通期の売上高成長率見通しも5.5〜6.5%から7〜7.5%へ上方修正し、増配も発表した。CEOは値上げと数量増がほぼ半々で成長に寄与していると説明し、ガソリン高が続くなかでも中核顧客層の底堅さを強調した。もっとも好決算にもかかわらず、時間外取引では株価が5%超下落した。

日米以外の主要企業では、本レポート対象時間帯における新規の大型決算発表は確認されなかった。前日発表分のアジア半導体決算(サムスン電子・SKハイニックス)の余波が8日も市場心理の重荷として残った。

💼 企業決算|日本株 7月8日(水)発表分

アサヒグループホールディングス(2502) 東証プライム・飲料大手|25年12月期 本決算(延期開示)|7/8 11:30 25年12月期は減益・コンセンサス下回る、26年12月期はV字回復見通し
25年12月期 税引前損益
1,792.81億円
前期比-32.9%、コンセンサス2,072.33億円を下回る
26年12月期 税引前予想
2,740億円
前期比+52.8%、コンセンサスを+5.2%上回る
中間配当予想
26円
前年同期と同額で据え置き

25年9月のサイバー攻撃によるシステム障害の影響で決算発表が延期されていた案件。25年12月期は日本・東アジアがシステム障害の影響で減益となり、コンセンサスを下回る着地となった。一方、26年12月期は前期比59.6%増の最終利益1,940億円を見込み、2期ぶりの過去最高益更新となる見通し。期末配当は連結業績確定後に改めて公表するとしている。

ツルハホールディングス(3391) 東証プライム・ドラッグストア|27年2月期 1Q|7/8 15:30 大幅増益・コンセンサス上振れ
1Q経常利益
243.90億円
前年同期比+86.8%
IFISコンセンサス比
208.00億円を上回る
通期経常計画比 進捗率
24.9%

25年12月のウエルシアホールディングス・イオンとの経営統合後、初の四半期決算。花粉症関連が好調だったほか、統合シナジーの早期実現に向けた仕入れ・棚割りの統一が進捗している模様。

エービーシー・マート(2670) 東証プライム・靴小売|26年2月期 1Q|7/8 15:30 増収増益
1Q経常利益
210.30億円
前年同期比+10.3%
IFISコンセンサス比
204.00億円を上回る
通期経常計画比 進捗率
31.2%

地方ショッピングセンターへの出店拡大とインバウンド消費の増加が寄与し、国内既存店・海外事業ともに堅調だった模様。

吉野家ホールディングス(9861) 東証プライム・外食|27年2月期 1Q|7/8 16:00 全セグメント好調・コンセンサスを大幅超過
1Q経常利益
27.93億円
前年同期比+125.1%
IFISコンセンサス比
11.20億円を大幅に上回る
通期経常計画比 進捗率
31.7%

牛丼など主力商品の値上げにもかかわらず既存店が伸長、ラーメン事業の拡大も寄与し2桁増収・倍増以上の増益となった。牛丼チェーン3社の中でも際立って強い決算内容だった。

ミニストップ(9946) 東証プライム・コンビニエンスストア|27年2月期 1Q|7/8発表 営業赤字転落
1Q経常損益
18.98億円の損失
前年同期は1.16億円の利益
営業総収入
249.13億円
前年同期比+5.0%
通期計画比 進捗率
大幅未達ペース

国内既存店日販が5.0%減、客数が6.0%減と苦戦。店内加工ファストフード部門はおにぎり販売の減少やホットスナックの品ぞろえ拡充の遅れで既存店日販が20.1%減と大きく落ち込んだ。広告宣伝費・人件費の増加も重なり営業赤字に転落した。

このほか、ライフコーポレーション(1Q経常74.84億円、前年同期比-6.1%)、TAKARA&COMPANY(本決算、経常4.58億円、同+8.1%)、ベルシステム24ホールディングス(1Q経常30.90億円、同+10.9%、コンセンサス29.00億円をやや上回る)、タカキュー(1Q経常0.74億円、同-59.3%)、天満屋ストア(1Q経常5.69億円、同-7.3%)、アズ企画設計(1Q経常4.14億円、同+273.0%)が決算を発表した。個別の詳細な内容は各社の決算短信でご確認いただきたい。

📚 主な出典
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。本記事に含まれる情報は執筆時点のものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。また、本記事は特定の立場や見解を代表するものではなく、事実と考察・リスクは本文中のタグで明示しています。
ぱぶちゃんのファンダメンタルlab|director-pablo.blogspot.com

ほうもんしゃ

Translate

PVアクセスランキング にほんブログ村
このブログについて
当ブログ「ぱぶちゃんのファンダメンタルlab」では、
世界の株式・為替・商品・金利市場の振り返りや、
マクロ経済の動向や重要経済指標を中立・事実ベースで徹底解析しています。
投資判断を目的としたものではなく、
情報整理と理解を目的とした内容を提供しています。

ニュースや経済指標は数が多く分かりづらいため、
当ブログでは日々のマーケット情報を整理し、 冷静に読み解くことを目的としています。

このブログを検索

人気の投稿

ブログ アーカイブ

カテゴリー

自己紹介

自分の写真
ぱぶちゃん|投資歴6年
ゴールド・マクロ・FXを事実ベースで解説するブログを運営中。
相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。
ナンピンは得意です。
X @pablo29god

QooQ