【2026年07月09日】本日の展望——日経平均は反発し一時1300円超高、原油74ドル台で高止まり、金は4000ドル台前半で伸び悩み

2026年7月9日木曜日

マーケット展望

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【2026年07月09日】本日の展望——日経平均は反発し一時1300円超高、原油74ドル台で高止まり、金は4000ドル台前半で伸び悩み

📌 本日のポイント
①日経平均は3営業日続落からの反発。米ハイテク株・半導体株高を受けて寄り付きから買いが先行し、10時台には上げ幅が一時1500円近くまで拡大する場面も——ただし前日にトランプ大統領が「停戦は終わった」と発言し夜間にはNYダウが一時800ドル超急落する場面もあった地政学リスクは何一つ解消していない点に注意
②WTI原油は7日終値70.44ドル→8日終値73.52ドル(+4.4%、一時76.08ドルまで上昇)と4営業日続伸で高止まり。金は8日終値4082.4ドル(-1.8%)と続落し、原油高・金利上昇の綱引きで上値が抑えられる展開が継続
③ドル円は8日NY市場で162円60〜70銭へ4日続落(円安)で引けたのち、9日朝は162円40銭前後でやや伸び悩み。9日にはイラン・故ハメネイ師の国葬がマシュハドで終了予定、トランプ氏は「(イランとの交渉は)時間の無駄」と発言しつつも葬儀後の交渉再開に含みを残しており、続報に最大限の注意が必要
📊 主要指標(9日10時台・日本時間時点)
指標現値前日比時刻(JST)
日経平均68,295.14円+1,476.09円(+2.21%)10:09
ドル円162.46円-0.19円(-0.12%)10:09
XAUUSD(NY金)4,077.65ドル-4.75ドル(-0.12%)10:08
WTI原油74.12ドル+0.60ドル(+0.82%)10:07

※先物・CFD値を含む速報値。時々刻々変動するため、実際の売買にあたっては最新の気配値をご確認いただきたい。

🇯🇵 日本株

前日の振り返り

8日の日経平均は3営業日続落し、前日比1437円安の6万6819円05銭で引けた。日本の長期金利が一時2.87%まで上昇し1996年9月以来約30年ぶりの高水準を更新したことに加え、米中央軍が封鎖突破を試みたイラン船籍タンカーを攻撃し、トランプ大統領が「(イランとの)停戦は終わったと思う」と発言したことで地政学リスクが一段と強まった。NY市場でもダウ平均が一時800ドル超急落する場面があり、東京市場もその流れを引き継いで軟調な展開となった。詳細は前日の振り返り記事をご参照いただきたい。

本日の注目ポイント

9日10時09分時点で日経平均は6万8295円14銭、前日比1476円09銭高(+2.21%)とさらに上げ幅を拡大している。寄り付きは227円32銭高の6万7046円37銭とやや控えめなスタートだったが、その後は米ハイテク株・半導体株高(ナスダック総合・SOX指数の上昇)を好感した買いが強まり、取引時間中の高値6万8313円74銭を付ける場面もあった。225先物(大取ラージ)も前日比1590円高の6万8400円まで買われている。もっとも前日のNY市場では夜間に800ドル超の急落局面もあっただけに、地政学リスクが完全に払拭されたわけではなく、イラン情勢の続報次第では上げ幅を縮小する可能性もある点には留意したい。

注目イベント・指標

本日は15時頃にファーストリテイリングの決算発表が予定されるほか、13時に6月都心オフィス空室率、15時に6月工作機械受注が発表される。海外では10時30分に中国の6月CPI・PPI、23時に米5月中古住宅販売件数が予定される。何よりもイラン・故ハメネイ師の国葬がマシュハドで終了する見通しであり、その後の米イラン交渉再開の有無が本日以降の相場の最大の焦点になりそうだ。

💴 為替(ドル円中心)

前日の振り返り

8日のドル円は円が4日続落し、前日比55銭円安・ドル高の162円60〜70銭で取引を終えた。原油先物相場の上昇を背景に円売りが優勢となったほか、米財務省がイラン産原油に対する制裁緩和措置を撤回したことも材料視された。もっとも午後に入ってからは、政府・日銀による円買い介入への警戒感もあって下げ渋る場面もあった。午後に公表されたFOMC議事要旨(6月分)では「インフレ率を2%に戻すためになんらかの金融引き締めが必要になる可能性が高い」との見解が示されたが、早期利上げ観測を一段と高める内容とは受け止められず、相場への影響は限定的だった。

本日の注目ポイント

9日10時09分時点でドル円は162円46銭、前日比-19銭(-0.12%)とわずかに伸び悩んでいる。前日NY市場終値の162円60〜70銭からはやや円高方向に戻しているものの、依然として162円台の高水準を維持しており、方向感に乏しい神経質な値動きが続く。9日には163.00円に17.1億ドル規模のオプション期日到来が観測されており、この水準に接近するほど為替介入への警戒感が強まりやすい点には注意したい。

注目イベント・指標

中国6月CPI・PPI(10:30)、米5月中古住宅販売件数(23:00)が予定されるほか、TSMCの月次売上高が10日に発表を控える。イラン・故ハメネイ師の国葬終了後の米イラン交渉再開の有無、および163円接近時の介入警戒感が、本日のドル円を左右する最大の材料になりそうだ。

🥇 貴金属(金・銀)

前日の振り返り

NY金は8日、前日比75.0ドル安(-1.8%)の4082.4ドルで続落した。原油高を受けてインフレ懸念や米金利の先高観が改めてやや浮上したことが金先物相場の重荷となった。地政学リスクが一段と高まる局面であったにもかかわらず、実質金利上昇・ドル高が上値を抑える構図が続いている。

本日の注目ポイント

9日10時08分時点でNY金は4077.65ドルと、前日終値からわずかに反落し-0.12%程度で推移している。米10年債利回りは4.580%と高水準で推移しており、金利・ドルの重荷が続くなかでは戻りも限定的になりやすい地合いだ。イラン情勢の続報次第で安全資産需要が急速に強まる可能性はあるが、現時点では「地政学リスク上昇=金高」という単純な構図が崩れたままの状態が続いている。

注目イベント・指標

故ハメネイ師の国葬終了後のイラン側の対応、米10年債利回りの動向、そして中国CPI・PPI(10:30)を通じた世界的なインフレ観測の変化に注目したい。

🛢️ 原油(WTI中心)

前日の振り返り

WTI原油は8日、前日比3.08ドル高(+4.4%)の73.52ドルで4営業日続伸した。中東情勢の悪化でエネルギー輸送への影響が改めて警戒され、一時は76.08ドルと期近物として6月下旬以来およそ2週間ぶりの高値を付ける場面もあった。トランプ大統領が「(イランとの)停戦は終わったと思う」と発言し、米中央軍によるイラン攻撃も伝わるなかで供給懸念が再燃した。米週間石油在庫統計は市場予想に反して増加したが、中東情勢への関心が強く相場への影響は限定的だった。

本日の注目ポイント

9日10時07分時点でWTIは74.12ドルと、前日終値からさらに+0.82%上昇し高止まりが続いている。トランプ大統領は8日「おそらく今夜もイランを激しく攻撃するだろう」とも発言しており、これを受けてNY時間には一時75ドル台まで買われる場面もあった。一方でイラン側は故ハメネイ師の国葬終了後に交渉再開の可能性も残しており、事態が沈静化に向かえば供給懸念は後退し伸び悩む公算もある。ホルムズ海峡の航行データ・タンカー往来の推移が、今後の値動きの方向性を占う重要な手がかりになりそうだ。

注目イベント・指標

故ハメネイ師の国葬終了後のイラン側の対応、米中央軍の追加攻撃の有無、OPECプラスの増産方針との綱引きに注目したい。10日にはTSMC月次売上高の発表も控えており、半導体需要の強さが景気敏感セクター全般のセンチメントに波及するかもポイントになる。

✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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