【2026年07月09日】米軍170カ所超を再空爆、イランは湾岸4基地に反撃——日経平均は4日ぶり反発924円高

2026年7月10日金曜日

マーケット振り返り

t f B! P L

【2026年07月09日】米軍170カ所超を再空爆、イランは湾岸4基地に反撃——日経平均は4日ぶり反発924円高

📅 対象時間帯:2026年7月9日(木)07:00 〜 7月10日(金)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
中東再エスカレーションと好決算が綱引きした一日。要点は以下の3つ。
①米中央軍は7〜8日実施の報復空爆(約90カ所)を9日昼ごろ完了と発表したが、8日夜に撃墜された米軍アパッチへの報復として、米東部時間9日17時(日本時間10日午前6時)ごろから新たに170カ所超(インフラ含む)への再空爆を開始。イラン革命防衛隊はクウェート・バーレーンの米軍基地4カ所に反撃し、さらなる報復拡大を警告した
②日経平均は前日の米半導体株高を引き継ぎ4日ぶり反発、924円80銭(1.38%)高の67,743円85銭。ただし国内長期金利は一時2.900%と1996年9月以来30年ぶりの高水準を更新し、上値は重かった
③引け後にファーストリテイリングとセブン&アイ・ホールディングスが揃って通期業績予想を上方修正。ローツェも1Q経常利益51%増と大幅サプライズ決算となった

📅 本日の主な予定(7月10日金曜日〜)

時刻(JST)イベント
08:50🇯🇵日本 国内企業物価指数 6月
15:00🇩🇪ドイツ 消費者物価指数(確報)6月
21:30🇨🇦カナダ 雇用統計 6月/住宅建設許可 5月
終日🇰🇷🇺🇸SKハイニックスのADRがナスダックに上場(発行前取引、コード:SKHYV)。外国企業として過去最大級のADR発行(約290億ドル)
引け後🇯🇵良品計画、安川電機、イオンなど77社が決算発表予定

※米中央軍による新たな対イラン空爆(170カ所超)は本稿執筆時点でなお進行中。イラン側の反撃規模や被害状況を含め、10日以降の続報で全体像が変わる可能性がある点にご留意されたい。

📰 ニュース見出し時系列

📅 2026年7月9日(木)
🌏 アジアセッション(07:00〜16:00 JST)
時刻地域見出し媒体
午前🇺🇸🇮🇷米中央軍、7〜8日に実施したイラン沿岸防空システム・監視施設など約90カ所への報復空爆について、9日昼ごろ「攻撃完了」を発表Yahoo!ニュース(AP)
午前🇯🇵ドル円は162円36銭〜162円60銭で下げ渋り。前日海外市場のドル買いが一服し、イランが再交渉を望んでいるとの報道でドル売り先行も不透明感は残る株探ニュース
大引け(15:00)🇯🇵🔥🔥🔥 日経平均は4日ぶり反発、924円80銭(1.38%)高の67,743円85銭——前日の米半導体株高を引き継ぎAI・半導体関連に買い戻し日本経済新聞
午後🇯🇵🔥🔥 国内長期金利が一時2.900%まで上昇、1996年9月以来30年ぶりの高水準を更新——原油高によるインフレ懸念で債券売り継続日本経済新聞
午後🇮🇷🇰🇼🇧🇭🔥🔥🔥 イラン革命防衛隊、クウェート(アリフジャン・アリアルサレム基地)とバーレーン(ジュフェア・シェイクイサ基地)の米軍施設をミサイル・無人機で報復攻撃——さらなる攻撃が続けば対象地域を拡大すると警告AFPBB News
🌍 ロンドンセッション(16:00〜21:30 JST)
時刻地域見出し媒体
欧州引け🇩🇪🇬🇧🇫🇷欧州株はまちまち。独DAXは220.82高(+0.89%)の25,118.27、仏CAC40は73.96高(+0.90%)の8,326.62と反発した一方、英FT100は16.59安(-0.16%)の10,472.45と小幅続落。中東情勢の不透明感と原油高が重荷となる一方、好決算銘柄への物色が下支えしたみんかぶ(FX/為替)
🇺🇸 NYセッション(21:30〜翌07:00 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し媒体
NY市場寄り付き前🇺🇸ペプシコが2Q決算を発表。売上高は市場予想を上回るも、通期コスト見通しへの警戒感から株価は軟調(詳細は決算欄)Yahoo!ファイナンス(ロイター)
NY時間中🇺🇸🔥🔥 NYダウは139.02ドル高(+0.26%)の52,487.41ドル、ナスダック総合は336.24ポイント高(+1.30%)の26,206.89——対イラン和平協議再開への期待と原油安を好感株探ニュース
NY時間中🇰🇷SKハイニックスのADR発行価格が1株25万5,500ウォン(約166ドル)に設定と伝わり、韓国本国株は時間外取引で5.5%急伸(詳細は決算欄)BigGoファイナンス
日本時間10日06時ごろ🇺🇸🇮🇷🔥🔥🔥 米中央軍、8日夜に撃墜された米軍アパッチへの報復として新たな空爆を開始。ホルムズ海峡周辺の防空システム・地上管制局・監視レーダーに加え、鉄道橋や港湾・空港施設などインフラも標的に含め170カ所超を攻撃——4月の停戦合意以降、インフラが標的となるのは初めてYahoo!ニュース(読売新聞)
同時刻帯🇺🇸トランプ大統領「(イランは)交渉に時間をかけ過ぎた。代償を払う必要がある」と表明。FOXニュースの取材には発電所や橋への攻撃が近いと警告Yahoo!ニュース(読売新聞)

※新たな対イラン空爆は本稿執筆時点でなお進行中であり、被害状況や今後の応酬の規模は続報で変わる可能性がある点にご留意されたい。

🎙️ 要人発言|7月9日〜10日(時間はJST)

🇳🇿 ブレマンNZ準備銀行(RBNZ)総裁(7/9 06:18)

日時 / 発言者発言内容
7/9 06:18
ブレマンRBNZ総裁
「中立的な政策金利の想定レンジは3%を中心とする見方を改めて示す」「中立金利が具体的にどの水準にあるかを見極めるため、経済状況を慎重に読み解く必要」「燃料価格の高騰に直面しているものの、国内経済は底堅さを維持」「経済の回復が中銀予想よりも力強い兆候が見られる」

🇮🇷 イラン外務省(7/9 17:16)

日時 / 発言者発言内容
7/9 17:16
イラン外務省
米国によるイラン南部沿岸諸州および東部の橋2カ所への空爆を非難。米国の「合意違反、威嚇、および卑劣な行為」がイランの国家利益に影響を与えることをテヘランは容認しないと表明

🇪🇺 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨・6月10-11日分(7/9 20:35)

日時 / 発言者発言内容
7/9 20:35
ECB議事要旨
「見通しには約3回分の25bp利上げが織り込まれているにもかかわらず、総合インフレ率は夏にかけて一段と上昇し2027年上半期まで目標を大きく上回る見込み」「すべてのメンバーが、インフレ見通しに上振れリスクがあると判断」「コミュニケーションは中立を維持すべき」

🇺🇸 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁(7/9 22:22)

日時 / 発言者発言内容
7/9 22:22
ウィリアムズNY連銀総裁
「インフレは依然として高すぎる」「AIへの投資がインフレを押し上げる要因になっている」「FRB、インフレに関するシナリオについて積極的に議論中」「AIの影響が持続すれば、政策は対応せざるを得ないかもしれない」

🇲🇽 メキシコ中銀金融政策決定会合議事要旨(7/10 00:15)

日時 / 発言者発言内容
7/10 00:15
メキシコ中銀議事要旨
「メンバーの過半数、イランの戦争は依然として物価の主な変動要因」「メンバーの過半数、メキシコ経済は第2四半期に拡大する見通し」「メンバーの過半数、民間消費は依然として低迷している」

出典:TradersWeb「9日の主な要人発言(時間は日本時間)」(2026年7月10日05:20)

📊 経済指標|7月9日(木)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
10:30🇨🇳中国 生産者物価指数(PPI)6月・前年比+4.1%+4.1%+3.9%
10:30🇨🇳中国 消費者物価指数(CPI)6月・前年比+1.0%+1.1%+1.2%
15:00🇩🇪ドイツ 貿易収支 5月191億ユーロ148億ユーロ145億ユーロ
20:00🇿🇦南ア 製造業生産高 5月・前月比+1.1%-3.0%-2.7%
21:30🇺🇸米国 新規失業保険申請件数(6/28-7/4)21.5万件21.8万件21.5万件
21:30🇺🇸米国 失業保険継続受給者数181.4万件181.6万件181.4万件
23:00🇺🇸米国 中古住宅販売件数 6月409万件420万件417万件
指標読み解き:中国のCPIは前年比+1.0%と予想・前回をともに下回り伸びが鈍化した一方、PPIは+4.1%と前回から加速し、デフレ圧力の根強さと内需の弱さが併存する内容だった。ドイツ貿易収支・南ア製造業生産高はともに予想を大幅に上回り、欧州・アフリカ経済の底堅さを示した。米国では新規失業保険申請件数が予想をわずかに下回り労働市場の底堅さを示した一方、中古住宅販売件数は予想(420万件)を下回り409万件にとどまり、住宅市場の減速感が意識された。もっとも、この日の相場を最終的に動かしたのは指標よりもホルムズ海峡を巡る米イランの攻撃応酬だった。

🎯 FedWatch(7月29日FOMC向け)

ターゲットレンジ確率(Now)1日前(7/8)1週間前(7/2)1ヶ月前(6/9)
325-350bp0.0%0.0%0.0%0.7%
350-375bp(現状維持)74.9%69.0%81.8%86.6%
375-400bp(利上げ)25.1%31.0%18.2%12.7%

Data as of 9 Jul 2026 05:59:29 CT / CME FedWatchツール / 対象:7月29日(水)FOMC

FedWatch読み解き:現状維持(利上げ見送り)の織り込み確率は74.9%と、前日の69.0%から上昇し、利上げ確率は25.1%へ低下した。前日にかけて上昇していたタカ派織り込みが9日は一服した形で、9日未明公表のFOMC議事要旨よりも中東情勢の急展開そのものが相場材料として優先された一日だったことがうかがえる。もっとも1週間前(81.8%)・1ヶ月前(86.6%)の水準と比べれば依然として利上げ観測は高止まりしており、地政学リスクの展開次第で今後も振れ幅の大きい状況が続きそうだ。

💼 企業決算|米国・海外主要企業

ペプシコ(PEP) 米国・飲料/食品大手|2026年度2Q(4-6月期)|7/9寄り付き前発表 増収も北米食品部門は苦戦、株価は軟調
売上高
241.8億ドル
前年比+6.4%、予想239.5億ドルを上回る
コアEPS
2.20ドル
前年同期2.12ドルから増加
通期ガイダンス
維持
既存事業売上2-4%増、コアEPS4-6%増

プレバイオティクス炭酸飲料やゼロシュガー飲料、プロテインスナック需要が、家計圧迫で低調な北米食品部門(正味価格低下により売上高2%減)を補った。CFOは中東紛争の影響で下半期の包装・物流コストインフレ加速を警告する一方、関税還付や生産性向上での相殺に言及。売上高は市場予想を上回ったものの、コスト警戒感から株価は軟調に推移した。

SKハイニックス(韓国・ADR上場準備) 7/10ナスダック上場予定 発行価格決定、時間外で5.5%急伸

ADR発行価格を1株25万5,500ウォン(約166ドル)に設定と伝わり、韓国本国株は9日の時間外取引で5.5%急伸。調達額は最大290億ドル規模となり、外国企業による米国上場としては過去最大級の見通し。半導体・メモリー株全般の地合い改善にも寄与した。

上記以外、日米以外の主要企業では本レポート対象時間帯における新規の大型決算発表は確認されなかった。

💼 企業決算|日本株 7月9日(木)引け後発表分

ファーストリテイリング(9983) 東証プライム・日経225採用|アパレル|2026年8月期3Q累計|7/9引け後 通期最終益予想を上方修正、6期連続最高益へ
3Q累計最終利益
4,260億円
前年同期比+25.6%
通期最終益予想(上方修正後)
5,000億円
従来4,800億円から+4.2%上方修正
通期増益率
+15.5%見通し
従来+10.9%から拡大

海外ユニクロ事業が牽引し、6期連続の過去最高益更新を見込む。

セブン&アイ・ホールディングス(3382) 東証プライム・日経225採用|小売|2027年2月期通期予想|7/9引け後 一転増益に上方修正
通期経常利益予想
3,900億円
従来3,670億円から+6.3%上方修正
通期純利益予想
2,780億円
前期比5%減(従来8%減から上方修正)
通期営業収益予想
10兆4,300億円
従来9兆4,480億円から上振れ

北米コンビニのガソリン部門収益が原油高で計画を上回り、想定為替レートも1ドル150円から157円に円安方向へ見直した。発行済株式の10.92%にあたる自己株式消却も発表している。

ローツェ(6323) 東証プライム・半導体製造装置|27年2月期1Q(3-5月)|7/9引け後 51%増益の大幅サプライズ
1Q経常利益
109億円
前年同期比+51.1%

生成AI普及を背景とした半導体設備投資の増加を受け、半導体関連装置の売上高が四半期として過去最高を記録。円安による為替差損益の改善も利益を押し上げた。

ミスターマックスホールディングス(8203) 東証プライム・ディスカウントストア|27年2月期1Q|7/9引け後 増益・株価急伸
1Q経常利益
15.67億円
前年同期比+21.85%

決算発表を受け株価は一時57円高の799円まで急伸し、+7%台の上昇となった。

このほか、キユーピー(2809)は2Q経常利益215.18億円(前年同期比+23.33%)、トレジャー・ファクトリー(3093)は1Q経常利益18.55億円(+20.9%、通期予想を5.4%上方修正し上期配当を2円増額)、大阪有機化学工業(4187)は2Q経常利益45.97億円(+51.22%、コンセンサス45.5億円を上回る)、クリーク・アンド・リバー社(4763)は1Q経常利益21.92億円(+55.90%、コンセンサス14.5億円を大幅に上回る)、ウェザーニューズ(4825)は本決算経常利益54.56億円(+22.11%)、イオンフィナンシャルサービス(8570)は1Q経常利益175.45億円(+26.65%)、オンワードホールディングス(8016)は1Q経常利益56.21億円(+7.74%)、スギホールディングス(7649)は1Q経常利益115.88億円(+1.90%)とそれぞれ発表した。

このほかドーン、サンケイ化学、フジ、アルバイトタイムス、キャンドゥ、ワッツ、大黒天物産、メディアファイブ、トーセ、三協立山、ランド、日本BS放送、プログリット、乃村工藝社、カンセキ、スリーエフ、ワキタ、オオバの計18社が決算を発表した。個別の詳細な内容は各社の決算短信でご確認いただきたい。

📚 主な出典
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
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【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。本記事に含まれる情報は執筆時点のものであり、その正確性・完全性を保証するものではありません。また、本記事は特定の立場や見解を代表するものではなく、事実と考察・リスクは本文中のタグで明示しています。なお、本稿締切時点でなお進行中の対イラン空爆(170カ所超)について、被害状況や応酬の全体像は今後の記事で続報する予定です。
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