【2026年07月09日】欧州・米国時間の展望——NYダウ・NASDAQ先物は底堅い気配、原油は73ドル台へ反落・金は4100ドル台に切り返す
📎 本日朝の展望はこちら:【2026年07月09日】本日の展望——日経平均は反発し一時1300円超高、原油74ドル台で高止まり、金は4000ドル台前半で伸び悩み
②WTI原油は73ドル台前半へ小反落。前日8日に72ドル台後半まで急伸した反動から、CENTCOMのイラン攻撃という材料はある程度織り込まれた格好。一方で金は4100ドル台へ切り返し、プラチナ・パラジウム・銀など貴金属全般に買いが波及している
③ドル円は162円30銭前後で小幅安。故ハメネイ師の国葬は本日9日、北東部マシュハドでの埋葬をもって一連の行事が終了する見通しで、イラン側は米国との交渉を「行事終了後に再開する」との見方が伝えられている——軍事的な緊張と外交ルートの並走という不安定な構図が続いており、欧州・米国時間にかけても神経質な値動きが予想される
| 指標 | 現値 | 前日比 | 時刻(JST) |
|---|---|---|---|
| CFD NYダウ | 52,411.20 | +62.81(+0.12%) | 15:39 |
| CFD NAS100 | 29,409.70 | +157.14(+0.54%) | 15:39 |
| CFD S&P500 | 7,503.68 | +20.97(+0.28%) | 15:39 |
| ドル円 | 162.32円 | -0.27円(-0.17%) | 15:39 |
| NY金先物 | 4,111.15ドル | +28.75ドル(+0.70%) | 15:38 |
| WTI原油先物 | 73.24ドル | -0.28ドル(-0.38%) | 15:38 |
※先物・CFD値を含む速報値。時々刻々変動するため、実際の売買にあたっては最新の気配値をご確認いただきたい。
| 指標 | 朝10:09 | 現在15:38〜40 | 日中の変化 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 68,295.14円(+2.21%) | 67,743.85円(+1.38%) | 長期金利上昇で上げ幅を縮小 |
| ドル円 | 162.46円 | 162.32円 | 小幅に円高方向へ |
| NY金 | 4,077.65ドル(-0.12%) | 4,111.15ドル(+0.70%) | マイナス圏からプラス圏へ切り返し |
| WTI原油 | 74.12ドル(+0.82%) | 73.24ドル(-0.38%) | プラス圏からマイナス圏へ反落 |
※朝の数値は本日朝の展望記事時点(10:09JST)のもの。日中にかけて日経平均・原油は上げ幅を縮小する一方、金は逆に切り返しており、地政学リスクの織り込み方に変化がうかがえる。
🇺🇸 NYSE・NASDAQ
前日の振り返り
8日のNY株式市場はまちまちの展開だった。ダウ平均はイラン情勢の再緊迫(CENTCOMによるイラン国内80カ所超への攻撃)を受けて576ドル76セント安の5万2348ドル39セントと反落した一方、ナスダック総合・SOX指数はAI・半導体関連への買いに支えられ底堅く推移し、対イラン戦争再開への警戒とハイテク株の底堅さが綱引きする「高安まちまち」の相場となった。9日午前3時にはFOMC議事要旨(6月分)が公表され、インフレへの高い懸念や複数の政策シナリオが議論されたことが明らかになった。
本日の注目ポイント
9日15時39分時点でCFDダウは5万2411.20(前日比+62.81、+0.12%)、CME先物ダウは5万2704.00で推移しており、前日終値をやや上回る水準を維持している。CFD NAS100は2万9409.70(+157.14、+0.54%)、CFD S&P500は7503.68(+20.97、+0.28%)といずれもプラス圏で、東京市場での半導体・AI関連株への見直し買い(日経平均は4営業日ぶりに924円80銭高の6万7743円85銭で反発〔大引け15:30〕、前引けには一時1600円超高の場面もあった)を引き継いだ格好だ。米10年債利回りは4.562%、VIXは16.90で推移しており、前日終値から大きな変化はない。もっとも前日のダウ下落が示すように、CENTCOMによるイラン攻撃という地政学リスクへの警戒は根強く残っており、NY時間入り後に改めて売りが強まる展開も否定できない。
注目イベント・指標
本日は米5月中古住宅販売件数(23:00)が予定される。故ハメネイ師の国葬は本日、北東部マシュハドでの埋葬をもって一連の行事が終了する見通しで、その後の米イラン交渉再開の有無が最大の焦点。イラン軍が警告する「壊滅的な報復」が実際にエスカレートするかどうかも、NY時間の値動きを大きく左右しそうだ。
💴 為替(ドル円中心)
前日の振り返り
8日のドル円は円が4日続落し、前日比55銭円安・ドル高の162円60〜70銭で取引を終えた。原油先物相場の上昇を背景に円売りが優勢となったほか、米財務省がイラン産原油に対する制裁緩和措置を撤回したことも材料視された。もっとも政府・日銀による円買い介入への警戒感もあって、下げ渋る場面もあった。
本日の注目ポイント
9日15時39分時点でドル円は162円32銭(前日比-27銭、-0.17%)と、前日NY市場終値からやや円高方向に戻しつつも、依然として162円台の高水準を維持している。東京市場では日経平均の反発を眺めながらも方向感に乏しい値動きが続いた。163.00円に観測されるオプション期日到来が上値の心理的節目として意識されやすく、この水準に接近するほど為替介入への警戒感が強まりやすい点には引き続き注意したい。
注目イベント・指標
欧州市場は16時に取引開始を迎える。米5月中古住宅販売件数(23:00)に加え、故ハメネイ師の国葬終了後の米イラン交渉再開の有無、およびイラン側の軍事的対応が、欧州・米国時間のドル円の最大の材料になりそうだ。次回FOMCは7月29日、日銀会合は7月31日。
🥇 貴金属(金・銀)
前日の振り返り
NY金は8日、前日比75.0ドル安(-1.8%)の4082.4ドルで続落した。原油高を受けてインフレ懸念や米金利の先高観が改めて意識されたことが重荷となり、地政学リスクが高まる局面であったにもかかわらず実質金利上昇・ドル高が上値を抑える構図が続いた。
本日の注目ポイント
9日15時38分時点でNY金先物は4111.15ドル(前日比+28.75、+0.70%)と切り返しており、前日までの下げをほぼ埋め戻す動きとなっている。銀・プラチナ・パラジウムなど貴金属全般にも買いが波及しており、この時間帯の値上がり指数上位にはNY銀先物(+1.40%)、プラチナ先物(+1.68%)、パラジウム先物(+1.37%)が名を連ねている。WTI原油がやや伸び悩むなかで金が反発している点からは、前日まで支配的だった「実質金利・ドル優位」の地合いに変化の兆しがある可能性もあり、今後の値動きを注視したい。
注目イベント・指標
故ハメネイ師の国葬終了後のイラン側の対応、米10年債利回りの動向に加え、欧州市場の取引開始(16:00)以降の資金フローの変化にも注目したい。
🛢️ 原油(WTI中心)
前日の振り返り
WTI原油は8日、前日比3.08ドル高(+4.4%)の73.52ドルで4営業日続伸した。CENTCOMがイラン国内80カ所超を攻撃したと発表し、イラン軍が「壊滅的な報復」を警告したことでホルムズ海峡を巡る供給懸念が高まり、一時76.08ドルまで買われる場面もあった。
本日の注目ポイント
9日15時38分時点でWTIは73.24ドル(前日比-0.28ドル、-0.38%)と、前日の急伸から小幅に反落している。CENTCOMのイラン攻撃という材料はある程度織り込まれた形で、中東ではタンカーの往来が回復基調にあるとの指摘やOPECプラスの8月増産合意という需給緩和要因も引き続き相場の重荷となっている可能性がある。もっとも下げ幅は限定的で、73ドル台前半という水準そのものは前週から見ればなお高止まりしている。故ハメネイ師の国葬終了後にイラン側の軍事的対応がエスカレートするようであれば、供給懸念が再燃し上昇に転じる可能性も残る。
注目イベント・指標
イランの「壊滅的な報復」の具体的な中身、ホルムズ海峡の航行データ(通過隻数)に加え、故ハメネイ師の国葬終了後の米イラン交渉再開の有無が、今後の原油需給見通しを左右する材料になりそうだ。
- 毎日新聞(Yahoo!ニュース経由)「ハメネイ師の国葬、4日からテヘランで」(2026年7月2日)
- CNN.co.jp「イラン、協議を一時停止 ハメネイ師の葬儀控え」
- 日本経済新聞「東証前引け 日経平均は反発 一時1600円高、AI半導体関連に買い」(2026年7月9日)
- 日本経済新聞「東証14時 日経平均は上げ縮小 長期金利上昇が重荷」(2026年7月9日)
- nikkei225jp.com「リアルタイム225先物」(2026年7月9日15:40JST現在)
- 当ブログ「【2026年07月09日】本日の展望」(2026年7月9日)
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