【2026年7月28日】NY続伸も半導体に激震——中国製DUV露光装置の報道でASML8%超安・エヌビディアも5%安、日経225先物は夜間で1.5〜1.9%安
📅 2026年7月28日(火)東京市場寄り付き前(08:24時点)
📌 本日のポイント
①7/27のNY市場はダウが262ドル高で3日続伸したものの、中国の政府系企業が国産DUV露光装置の製造を開始したとの報道でASML・アプライドマテリアルズ・ラムリサーチ・KLAなど半導体製造装置株が軒並み急落。加えてエヌビディアもOpenAIへの2500億ドル規模の資金保証報道を受け一時5%超下落し、ナスダック100は続落②この流れを引き継ぎ、日経225先物は夜間で前日終値比▲1.5〜1.9%まで下押し。月曜の320円高がほぼ帳消しになる水準まで戻しており、28日の東京市場は上値の重い展開が予想される
③為替は163円台後半で小動き、金は4,070〜4,080ドル圏で高止まり、原油は82ドル台で下げ止まりつつある。FOMC(7/28-29)・日銀会合(7/30-31)を控えた中銀ウイークで、様子見と半導体不安が交錯する神経質な相場が続きそうだ
1️⃣ 米国市場振り返り(7/27引け)
| 指標 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 52,210.08 | +262.83(+0.51%)3日続伸 |
| S&P500 | 7,413.18 | +1.20(+0.02%) |
| ナスダック100 | 28,039.21 | ▲89.13(▲0.32%)3日続落 |
| FANG+ | 16,908.91 | +84.42(+0.50%) |
| VIX恐怖指数 | 18.67 | +0.09(+0.48%) |
トランプ大統領によるイラン攻撃見送りを受けた原油急落(WTI▲7.5%)を好感し、NYダウは寄り付き直後に一時600ドル超上昇する場面もあった。しかし取引時間中に流れが一変。テクノロジーニュースサイト「ジ・インフォメーション」が、中国の政府系企業が液浸型DUV(深紫外線)露光装置の量産を開始したと報道した。この装置は長年ASMLが独占してきた分野で、年内に中芯国際集成電路製造(SMIC)・華虹半導体・CXMTなど中国大手半導体メーカーに納入される見通しという。この報道でASML株は8%超急落、米国のアプライドマテリアルズ(一時▲8%近く)、ラムリサーチ、KLA(一時▲7%超)など半導体製造装置株に売りが波及した。
さらに、ウォール・ストリート・ジャーナルが26日、エヌビディアがOpenAIに対し約2,500億ドル規模の資金保証(AIデータセンターのリース契約に伴う資金調達を支援する保証)を協議していると報道。資金調達を巡る「循環取引」への懸念からエヌビディア株は一時5%超下落(2月以来の大きな下落)し、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)価格も過去最大の上昇を記録した。この結果、ナスダック100は3日続落。NYダウは半導体装置株が構成銘柄でないため底堅さを維持したが、上値は抑えられた。
さらに、ウォール・ストリート・ジャーナルが26日、エヌビディアがOpenAIに対し約2,500億ドル規模の資金保証(AIデータセンターのリース契約に伴う資金調達を支援する保証)を協議していると報道。資金調達を巡る「循環取引」への懸念からエヌビディア株は一時5%超下落(2月以来の大きな下落)し、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)価格も過去最大の上昇を記録した。この結果、ナスダック100は3日続落。NYダウは半導体装置株が構成銘柄でないため底堅さを維持したが、上値は抑えられた。
2️⃣ 日経展望(本日7/28、08:24時点)
| 指数・先物 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 日経225(7/27終値) | 64,931.19 | +320.04(+0.50%) | 07/27 |
| CFD日経225 | 63,797.00 | ▲1,138.60(▲1.75%) | 08:24 |
| 225先物 大取mini | 63,900.00 | ▲1,255.00(▲1.93%) | 06:00 |
| 225先物 大取ラージ | 63,910.00 | ▲1,260.00(▲1.93%) | 06:00 |
| 225先物 SGX | 63,925.00 | ▲1,125.00(▲1.73%) | 05:57 |
| 225先物 CME円建て | 63,875.00 | ▲180.00(▲0.28%) | 08:12 |
| 225先物 CMEドル建て | 63,920.00 | ▲180.00(▲0.28%) | 08:08 |
※CME建ての前日比は直近の気配値との比較で、大証先物・SGXは前日大証終値との比較。基準が異なるため下落率の見た目に差が出る点に留意(大証終値基準は前日の取引最終値との比較、気配値基準はリアルタイムの直近提示値との比較であり、単純比較はできない)。
月曜の日経平均は米国のイラン攻撃見送りを好感し320円高で反発したが、夜間の225先物は軒並み前日終値比1.5〜1.9%安まで下押ししており、月曜の上げ幅をほぼ消し込む水準で推移している。背景は前述の半導体装置株急落とエヌビディアの資金調達懸念で、日本市場でも指数寄与度の大きいアドバンテスト・東京エレクトロン・ディスコ・スクリーンHDなど半導体製造装置関連への売りが再燃する可能性が高い。また、DUV露光装置の主要供給元にはキヤノン・ニコンも含まれるため、対中輸出規制の実効性を巡る思惑から両社の値動きにも注目したい。
今週はFOMC(7/28-29)・日銀会合(7/30-31)を控える「中銀ウイーク」であり、方向感を欠きやすい地合いの中で半導体不安が重なる展開。前日終値からの下落率だけを見ると悪材料が強く出ているが、CME先物(円建て・ドル建てとも▲0.28%)は大証先物ほど下げ幅が大きくないため、東京の寄り付きにかけて先物間の値がさ修正が入るかも見どころとなる。
今週はFOMC(7/28-29)・日銀会合(7/30-31)を控える「中銀ウイーク」であり、方向感を欠きやすい地合いの中で半導体不安が重なる展開。前日終値からの下落率だけを見ると悪材料が強く出ているが、CME先物(円建て・ドル建てとも▲0.28%)は大証先物ほど下げ幅が大きくないため、東京の寄り付きにかけて先物間の値がさ修正が入るかも見どころとなる。
3️⃣ 為替(ドル円)
| 通貨ペア | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 163.736 | +0.010(+0.01%) | 08:24 |
| ユーロドル | 1.1370 | +0.0004(+0.03%) | 08:24 |
| 米10年債利回り | 4.6410% | +0.0040 | 08:22 |
ドル円は163円70銭台で小動きが続いており、月曜終盤の163円50〜80銭圏からほぼ変わらず。半導体株急落を受けた株式市場のリスクオフにもかかわらず、為替は明確な方向感を欠いている。米10年債利回りは4.64%台まで小幅に切り返しており、政府・日銀による円買い介入への警戒感は根強く、164円接近が引き続き上値の抑制材料となっている。
4️⃣ 貴金属(ゴールド)
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| NY金先物 | 4,074.45 | ▲2.55(▲0.06%) | 08:21 |
| CFD金 | 4,073.20 | ▲4.70(▲0.12%) | 08:23 |
金は月曜に付けた4,082ドル近辺からほぼ横ばいで推移し、4,070〜4,080ドル圏を維持している。半導体株の急落という株式市場内の局所的な波乱に対し、金がほとんど反応していない点は示唆的だ。今回の動きが「質への逃避(フライト・トゥ・クオリティ)」を伴う広範なリスクオフではなく、AI関連セクター固有の思惑によるものであることを裏付けている。米長期金利が小幅ながら切り返している点も、金の上値を抑える一因となっていそうだ。
5️⃣ 原油(WTI)
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 82.05 | ▲0.56(▲0.68%) | 08:21 |
| CFD原油 | 81.44 | +0.28(+0.34%) | 08:23 |
月曜に前週末比7.5%の急落を演じたWTIは、82ドル前後で下げ止まりつつある。トランプ大統領のイラン攻撃見送り・イラン側の報復停止表明を受けた戦争プレミアムの巻き戻しが一巡し、値幅は縮小傾向。ただしフーシ派によるサウジアラムコ施設への攻撃など火種は残っており、方向感を決めつけるのは時期尚早。中東情勢のヘッドライン次第では急な巻き返しにも引き続き警戒したい。
📚 主な出典
- 世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com、2026年7月28日08:24時点の市況数値を参照)
- 日本経済新聞「NYダウは続伸し262ドル高、イラン情勢の懸念後退 半導体関連は下落」(2026年7月28日)
- TBS CROSS DIG with Bloomberg「ASMLなど半導体装置株が急落、中国が液浸DUV露光機製造との報道」(2026年7月27日)
- ロイター「中国が国産DUV露光装置の製造開始と報道、ASML株急落」(2026年7月27日)
- Investing.com「ASMLと米半導体株、中国のDUV技術突破報道で急落」(2026年7月27日)
- TradingKey「エヌビディア株価予測:5,000億ドルのSKグループとの取引による5%急落後、株価は上昇するか?」(2026年7月27日)
- nikkei225jp.com(リアルタイム225先物・世界の株価チャート、2026年7月28日08:24時点)
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。本記事に含まれる情報は執筆時点(2026年7月28日08:24頃)のものであり、その後の値動きにより内容が変化する可能性があります。また、本記事は特定の立場や見解を代表するものではなく、事実と考察は本文中で区別しています。東京市場はまだ寄り付き前であり、実際の値動きは今後の続報でお伝えします。
ぱぶちゃんのファンダメンタルlab|director-pablo.blogspot.com

