FIFAワールドカップ2026 決勝——スペインが延長の末アルゼンチンを1-0で下し4大会ぶりのV奪回
①今大会は8試合で1失点のみ。W杯優勝チームの最少失点記録を更新
②ヤマル・クバルシが決勝出場最年少ティーンエイジャー、デ・ラ・フエンテ監督は最年長優勝監督、メッシは決勝最年長フィールドプレーヤー。記録づくしの一戦に
③得点王はエムバペの10得点で確定(メッシは決勝で無得点、最終8得点)
スペイン 1-0 アルゼンチン(延長)
📍 開催地:アメリカ/イーストラザフォード(ニュージャージー州)/ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム
📊 通算対戦成績:この試合を含めて通算15戦、スペイン7勝・アルゼンチン6敗・2分け。今大会前までは6勝6敗2分けと互角でした
👤 主審:スラヴコ・ヴィンチッチ(副審:トマジュ・クランチュニク、アンドラジュ・コヴァチッチ/第4審判:アダム・マハドメフ/VAR:バスティアン・ダンケルト)
試合の流れ
開始5分、ヤマルのシュートが早くもアルゼンチンゴールを脅かす。その後はスペインがボールを支配する展開に。前半終了間際にはオヤルサバル、ククレジャがシュートまで持ち込むが決まらず、アルゼンチンはシュートゼロのまま前半を終える。ハーフタイム直前にはリサンドロ・マルティネスが負傷交代し、オタメンディが緊急投入された。
後半もスペインの攻勢は続く。アルゼンチンはニコ・ゴンサレス→パレデス、58分にはモンティエル→モリーナと早めに選手を代えて流れを変えようとするが、状況は変わらない。スペインもオヤルサバル、ファビアン・ルイスに代えてペドリ、フェラン・トーレスを投入し、攻撃の手を緩めない。67分にはヤマルのクロスにトーレスが頭で合わせるが、GKエミリアーノ・マルティネスの正面でキャッチされる。
90分が終わった時点でシュート数は15-0。スペインが圧倒しながらも、スコアは動かないまま延長戦に突入する。さらに後半アディショナルタイムには、エンソ・フェルナンデスがクバルシへのファウルで2枚目のイエローカードを受けて退場。アルゼンチンは延長戦の30分間を10人で戦うことになった。
数的優位を得たスペインは、延長戦もそのまま攻勢を続ける。ニコ・ウィリアムズのゴールが一度はファウルの判定で取り消される場面もあったが、延長後半が始まって間もない106分、ついに均衡が破れる。右サイドからのペドロ・ポロのクロスを、ニコ・ウィリアムズが難しい体勢のままヘッドで折り返し、こぼれ球をフェラン・トーレスが豪快に蹴り込んだ。これが決勝点となり、スペインは今大会7度目のクリーンシートで試合を終える。1-0のまま逃げ切り、4大会ぶり2度目のワールドカップ制覇を成し遂げた。
スタメン(フォーメーション図)
水色丸=アルゼンチン(4-4-2)/紺丸=スペイン(4-1-2-3)。中央のハーフウェーラインを挟んで向き合う形で配置しています。
ベンチ・途中交代
| スペイン | アルゼンチン |
|---|---|
| 途中交代 後半17分:ファビアン・ルイス OUT→ペドリ IN/オヤルサバル OUT→フェラン・トーレス IN 後半30分:ダニ・オルモ OUT→ニコ・ウィリアムズ IN/バエナ OUT→メリノ IN 延長前半9分:ラポルテ OUT→エリック・ガルシア IN/ロドリ OUT→スビメンディ IN |
途中交代 前半44分:L.マルティネス OUT→オタメンディ IN 後半0分:ニコ・ゴンサレス OUT→パレデス IN 後半13分:モンティエル OUT→モリーナ IN 後半25分:ロメロ OUT→メディナ IN/デパウル OUT→G.シメオネ IN 延長前半12分:アルバレス OUT→セネシ IN |
| ベンチ(出場なし) ラヤ、ジョアン・ガルシア、プビル、グリマルド、ジョレンテ、ガビ、ピノ、ムニョス、B.イグレシアス |
ベンチ(出場なし) ムッソ、ルジ、バルコ、ロチェルソ、パラシオス、アルマダ、ニコ・パス、ロペス、L.マルティネス |
※準決勝で決勝点を挙げたラウタロ・マルティネスは、この試合ではベンチスタートのまま出番がありませんでした。
決勝点
延長後半が始まってすぐの106分。右サイドから途中出場のペドロ・ポロが大きくクロスを上げる。これを同じく途中出場のニコ・ウィリアムズが、難しい体勢のままヘッドで折り返す。エリア中央にこぼれたボールを、後半17分から入っていたフェラン・トーレスが豪快に蹴り込んだ。90分と延長前半を無得点で終えた末の、値千金の一撃だった。フェラン・トーレスは「ミケロブ ウルトラ ベストプレイヤー賞」(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選出されている。
チームスタッツ比較(フルタイム確定値)
※オフサイドはスペイン4・アルゼンチン1。警告・退場はスペイン0(イエロー0・レッド0)、アルゼンチン7(イエロー7・レッド1=エンソ・フェルナンデスの2枚目イエロー)。出典:スポーツナビ。
シュート20-3、枠内シュート11-0。この数字だけでも、スペインが終始圧倒していたことが分かります。一方でアルゼンチンのファウル数(FK25)とカード数(イエロー7・レッド1)は、劣勢の中でも体を張り続けた跡と言えるでしょう。なお、アルゼンチンの3本のシュートはすべて延長戦に入ってから記録したもの。Optaによれば、90分間シュート0本というのはW杯決勝史上初の記録だそうです。
この結果、得点王が確定
| 順位 | 選手 | 国 | ゴール(アシスト) |
|---|---|---|---|
| 1 | キリアン・エムバペ | フランス | 10(3) |
| 2 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | 8(4) |
| 3 | アーリング・ハーランド | ノルウェー | 7 |
| 3 | ジュード・ベリンガム | イングランド | 7 |
メッシは決勝で無得点に終わり、3位決定戦を経て先に大会を終えていたエムバペが10得点で得点王を確定させました。エムバペにとっては2022年大会に続く2大会連続の得点王です。
スペインとアルゼンチン、それぞれの結末
スペインは2010年大会以来、4大会ぶり2度目のワールドカップ制覇。今大会は8試合でわずか1失点という守備を披露し、W杯優勝チームの最少失点記録を更新しました(クリーンシートは7試合)。決勝のメンバーも見どころの一つで、スペインは準決勝と同じスタメンを継続起用。対するアルゼンチンは3人を入れ替えました(デパウルが先発復帰、ニコ・ゴンサレスが今大会初先発、モンティエルも開幕戦以来のスタメン)。
一方のアルゼンチンは、前回大会王者としての連覇を逃しました。勝てば史上初となる「オールウィン(全勝)優勝」の偉業も、あと一歩届きませんでした。メッシにとっては悲願の連覇はならなかったものの、決勝進出という結果を残しての大会終了となりました。
この決勝で生まれた記録
・19歳のラミン・ヤマルとパウ・クバルシは、W杯決勝出場のティーンエイジャーとして4人目・5人目に。過去3人はペレ(1958年・17歳)、ジュゼッペ・ベルゴミ(1982年・18歳)、キリアン・エムバペ(2018年・19歳)で、全員が優勝を経験しています。2人もその例に続きました。
・65歳28日のルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、W杯優勝監督として史上最年長に。これまでの記録はビセンテ・デル・ボスケ(2010年優勝時59歳220日)でした。
・39歳25日のメッシは、W杯決勝出場のフィールドプレーヤーとして史上最年長に。これまでの記録は1958年決勝を戦ったスウェーデンのグンナー・グレン(37歳241日)でした。
・メッシは2014・2022・2026年と3度のW杯決勝に出場。ブラジルのカフー(1994・1998・2002年)に続き、史上2人目の「決勝3大会出場」選手となりました。
- スポーツナビ「W杯 決勝 スペイン vs. アルゼンチン」試合経過
- スポーツナビ「W杯 決勝 スペイン vs. アルゼンチン」テキスト速報
- スポーツナビ「W杯 決勝 スペイン vs. アルゼンチン」対戦データ
- FIFA公式「【マッチレポート】スペインが二度目のW杯優勝!延長戦の末にフェラン・トーレス弾でアルゼンチンを撃破」
- Bleacher Report「Yamal, Spain, Beat Messi, Argentina, Top Match Stats & Highlights from World Cup 2026 Final Win」
- ESPN「Spain 1-0 Argentina (Jul 19, 2026) Final Score」
- NBC Sports「Spain 1-0 Argentina live updates: Torres goal in extra time wins 2026 World Cup for Spain」
- Opta Analyst「Spain vs Argentina Stats: 2026 World Cup Final」
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