【2026年08月12日・振り返り】日経平均553円高・TOPIXが史上最高値/米CPIは予想通り、利上げ観測は40%台へ後退

2026年8月13日木曜日

マーケット振り返り

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【2026年08月12日・振り返り】日経平均553円高・TOPIXが史上最高値/米CPIは予想通り、利上げ観測は40%台へ後退

📅 対象時間帯:2026年8月12日(水)07:00 〜 8月13日(木)07:00 JST
2026年熊本地震(令和8年熊本地震)により、多くの尊い命が失われましたことに深く哀悼の意を表します。また、被災された皆様、そしてご家族・ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く皆様が平穏な日常を取り戻せますよう、被災地の復旧・復興を心からお祈りいたします。
📌 30秒で読む結論
山の日明けの12日、東京市場は6日続伸。日経平均は前日比553円84銭高(+0.83%)の67,524円06銭、TOPIXは38.39pt高(+0.94%)の4,139.00で取引を終え、7月6日につけた既往最高値を約1カ月ぶりに更新した。半導体・AI関連株に加え、円安進行を受けた日銀利上げ観測の高まりで銀行株にも買いが入った。夜のNY市場では最大の注目材料だった7月米CPIが発表され、総合+3.4%・コア+2.5%といずれも市場予想と完全一致。インフレ鈍化基調が確認されたことで9月FOMCでの利上げ確率は40%台へ後退した。ダウ・S&P500・NASDAQ100は方向感に乏しくまちまちの動きで終えている。

📰 ニュース見出し時系列

🌏 アジアセッション(07:00〜16:00 JST)
時刻地域見出し
09:00〜🇯🇵🔥🔥 東京市場は6日続伸でスタート。前営業日(10日)の米国株でAI・半導体関連株が買われた流れを引き継ぎ、東京市場でも関連銘柄への買いが先行
午前🇯🇵アドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアなど値がさ半導体株が指数を牽引
11:00🇯🇵前引けは前営業日比69円96銭高の67,040円18銭と続伸
午後🇯🇵円安進行を受けて日銀の早期利上げ観測が強まり、銀行株に買いが波及。後場にかけてAI・半導体株への買いもさらに強まった
午後🇯🇵横浜ゴムが、10日の業績予想上方修正を手掛かりに上場来高値を更新。物語コーポレーションも27年6月期の増配発表を材料に上場来高値を更新
15:30🇯🇵🔥🔥🔥 東証大引け。日経平均は前日比553円84銭高(+0.83%)の67,524円06銭と6日続伸、67,000円台を回復。TOPIXは38.39pt高(+0.94%)の4,139.00となり、7月6日の既往最高値を約1カ月ぶりに更新し史上最高値を記録。プライム市場の6割超の銘柄が値上がりする全面高商状(売買代金9兆4,421億円、出来高25億2,278万株)
15:30〜🇯🇵🔥🔥決算ラッシュ(203社超が発表)。東京海上ホールディングス、クレディセゾン、TOPPANホールディングス、日本マイクロニクス、リゾートトラストなど多数が発表(詳細は企業決算セクション参照)
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜21:30 JST)
時刻地域見出し
欧州時間🇬🇧ロンドン株式市場はまちまち。中東情勢の警戒感からFTSE100種は3日続落する一方、中型株のFTSE250種は続伸
欧州時間🇮🇷🇴🇲米イラン間の停戦協議が停滞する中、中東での船舶攻撃継続と世界石油需要見通しの下方修正が伝わり、原油価格は不安定な値動き
欧州時間🇬🇧🔥建設のバルフォア・ベイティが通期営業利益見通しの引き上げを発表し7.0%高。金価格上昇を受け金鉱株のエンデバー・マイニングが2.5%高、フレスニヨが2.3%高
欧州引け🇩🇪独DAXはインフィニオンなどハイテク株中心に底堅く推移
🇺🇸 NYセッション(21:30〜翌07:00 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
21:30🇺🇸🔥🔥🔥 7月米消費者物価指数(CPI)が発表。総合・コアとも市場予想に完全一致(詳細は経済指標セクション参照)
NY寄り付き🇺🇸ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発してスタート。CPIのインフレ鈍化を好感した買いが先行
NY市場中🇺🇸もっとも結果が「想定内」にとどまったため上値を追う動きは続かず、ダウ・S&P500・NASDAQ100とも方向感に乏しい展開に
NY市場中🇺🇸米10年債利回りは4.688%前後で推移。VIX指数は14.55(前日比▲4.78%)に低下し、リスク回避姿勢はやや後退
NY引け🇺🇸🔥🔥🔥 主要指数はまちまち。ダウ工業株30種平均は53,770.27ドル(前日比▲21.58、▲0.04%)、S&P500は7,748.50(+20.30、+0.26%)、NASDAQ100は29,742.60(+217.12、+0.73%)で取引を終了
NY引け🇺🇸金先物は4,458.09ドル(▲11.11、▲0.25%)、WTI原油は82.69ドル(+0.08、+0.10%)とほぼ横ばい。ビットコインは1,010万7,395円(▲3万6,817円、▲0.36%)と軟調
NY引け🇺🇸ドル円は159.41円近辺で底堅く推移。CPI発表直後の乱高下から一夜明けて値を戻した形

🎙️ 要人発言|8月12日〜13日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容
8/12 23:35
トランプ米大統領
「米国はホルムズ海峡を完全に掌握している」「我々は今後もその支配を維持するつもりだ」「イラン革命防衛隊(IRGC)は壊滅状態で逃亡しており、指導部も極めて不安定な状況にある」
8/13 05:13
トランプ米大統領
「レビット米ホワイトハウス報道官は今月末で退任する」
要人発言の読み解き:トランプ大統領は12日深夜、ホルムズ海峡について「完全に掌握している」「今後も維持する」と改めて強気の姿勢を強調した。もっとも、この「掌握済み」という説明と、イラン側が繰り返し主張する「封鎖解除・制裁解除・戦争被害への補償なしには全面再開しない」という実務条件との間には依然として大きな温度差があり、両者の言い分が噛み合わないまま平行線をたどっている。市場が原油価格の下値を「地政学リスク・プレミアム」で支え続けているのは、まさにこの供給正常化の確実性の乏しさゆえであり、トランプ発言だけを根拠に楽観視するのは早計だろう。金融政策面では、ウォーシュFRB議長がインフレ指標次第で9月の判断を下す姿勢を崩しておらず、今回のCPI結果が「想定内」にとどまったことで、据え置き派・利上げ派双方に決定打を与えない結果となった。

📊 経済指標|8月12日(水)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
08:50🇯🇵マネーストックM2(7月・前年比)+2.2%+2.2%
21:30🇺🇸消費者物価指数(CPI・7月・前年比)+3.4%+3.4%+3.5%
21:30🇺🇸CPI(前月比)+0.1%+0.1%▲0.4%
21:30🇺🇸コアCPI(前年比)+2.5%+2.5%+2.6%
21:30🇺🇸コアCPI(前月比)+0.2%+0.2%±0.0%
指標読み解き:日本のマネーストックM2は前年比+2.2%と前回から横ばいで、相場への影響は限定的だった。日本の経済指標は米国と異なり相場を大きく動かしにくい構造にあり、この日も材料視は限定的だった。一方、米CPIは総合・コアとも前月比・前年比の4項目すべてが市場予想と完全に一致。7月の弱い雇用統計に続き、インフレ面でも上振れがなかったことで、FRBが早期利上げに動く根拠はさらに乏しくなった格好だが、+3.4%の水準自体はなお2%目標を大きく上回っており、年内の利上げ観測が完全に消えたわけではない。

🎯 FedWatch(次回9月16日FOMC向け)

ターゲットレンジ確率(CPI発表前)1日前1週間前1ヶ月前
350-375bp
(現状維持)
59.9%51.6%45.6%30.4%
375-400bp
(利上げ)
40.1%48.4%54.4%51.2%
400-425bp0.0%0.0%0.0%18.4%

Data as of 2026年8月12日05:57:45 CT(米CPI発表前)/CME FedWatchツール / 対象:9月16日FOMC

FedWatch読み解き:CPI発表前の時点で、現状維持確率は1日前の51.6%から59.9%へ、逆に利上げ確率は48.4%から40.1%へと、既にハト派方向への振れが強まった状態でCPIを迎えていた。CPIが総合・コアとも予想通りだったことを受け、発表後はさらに9月の利上げ確率が40%台へ低下したとの報道も見られる。1ヶ月前(7/10時点)との比較では、利上げ確率は51.2%から大きく低下しており、直近1カ月でハト派方向への振れが継続している格好だ。

💼 企業決算|8月12日発表分

🇯🇵 国内企業(203社超発表、主要銘柄)

東京海上ホールディングス(8766) 東証プライム・保険|1Q|8/12発表 ★注目決算・大幅超過
税引前四半期利益(IFRS)
3,781.67億円
前年同期比+11.5%
コンセンサス比
3,000億円を大幅超過
大幅超過
通期進捗率(最終利益ベース)
31.8%
前年同期48.2%は下回る

27年3月期からIFRS(国際会計基準)に移行しており、上表は税引前四半期利益ベース。親会社帰属四半期利益(最終利益)は2,643億円(前年同期比+3.3%)で増収増益を確保し、市場予想を大きく上回る着地となった。

クレディセゾン(8253) 東証プライム・クレジット|1Q|8/12発表 ★注目決算・大幅増益
経常利益
313.42億円
前年同期比+37.07%
コンセンサス比
255.00億円を大幅超過
大幅超過
通期進捗率
非開示
通期予想非公表

クレジット事業の伸びを背景に大幅な増益となり、コンセンサスを大きく上回った。

TOPPANホールディングス(7911) 東証プライム・印刷|1Q|8/12発表 ★注目決算・大幅超過
経常利益
229.63億円
前年同期比+53.07%
コンセンサス比
171.00億円を大幅超過
大幅超過
通期進捗率
27.50%
通期予想835.00億円

主力の印刷・情報コミュニケーション事業が堅調で、前年同期比+53%の増益とコンセンサスを大幅に超過した。

日本マイクロニクス(6871) 東証プライム・電子部品|2Q|8/12発表 ★注目決算・大幅増益
経常利益
162.60億円
前年同期比+119.91%
コンセンサス比
130.51億円を超過
超過
通期進捗率
50.81%
通期予想320.00億円

2Q経常利益は前年同期比+120%と大幅増益。株探報道によれば、非開示だった通期経常見通しも大幅増額修正、配当も増額修正されたもよう。

リゾートトラスト(4681) 東証プライム・レジャー施設|1Q|8/12発表 ★注目決算・大幅超過
経常利益
80.34億円
前年同期比+78.37%
コンセンサス比
49.00億円を大幅超過
大幅超過
通期進捗率
26.34%
通期予想305.00億円

会員制リゾート事業の稼働が好調で、コンセンサスを大幅に上回る増益となった。

カバー(5253) 東証グロース・エンタメ|1Q|8/12発表 減益・コンセンサス未達
経常利益
5.98億円
前年同期比▲35.84%
コンセンサス比
6.91億円に届かず
未達
通期進捗率
8.54%
通期予想70.00億円

前年同期比で減益となり、コンセンサスにも届かず。通期予想に対する進捗率も1割弱にとどまっている。

木曽路(8160) 東証プライム・外食|1Q|8/12発表 赤字幅拡大
経常利益
▲2.22億円
赤字
コンセンサス比
▲0.80億円予想から悪化
未達
通期進捗率
▲6.83%
通期予想32.50億円

1Qは赤字幅が市場予想を上回って拡大。外食セクターの中でも弱めの着地となった。

銘柄経常利益(前期比)備考
伯東(7433)22.95億円(+219.19%)大幅増益
センコーグループホールディングス(9069)102.39億円(+18.27%)コンセンサス86.68億円を超過
弁護士ドットコム(6027)6.97億円(+35.87%)コンセンサス6.02億円を超過
アカツキ(3932)6.52億円コンセンサス2.40億円を大幅超過
穴吹興産(8928)76.89億円(+36.86%)通期予想66.00億円に対し既に超過
ペプチドリーム(4587)▲26.59億円赤字継続
他196社超片倉工業、ブロードリーフ、鴻池運輸、コロワイド、サガミホールディングス、アジアパイルホールディングス、長野計器、日本システムバンクほか

※コンセンサス数値は株式会社アイフィスジャパン提供データに基づく

🇺🇸 米国企業

シスコシステムズ(CSCO) 2026年7月期・通期/4Q|8/12引け後発表 増収増益・15期連続増配
通期売上高
633億ドル
前期比+11.8%
通期営業利益
153億ドル
前期比+30.7%、利益率24.3%
EPS(希薄化後)
3.33ドル
前期2.55ドル
年間配当
1.66ドル
+2.5%、15期連続増配

2026年7月期は通期・第4四半期(4月26日〜7月25日)とも増収増益で着地し、営業利益率も前期の20.8%から24.3%へ改善。四半期配当は0.42ドルで据え置きつつ、年間ベースでは15期連続の増配を達成した。米国市場の通常取引終了後の発表だったため、株価への反応は13日の取引で確認する形となる。

🌍 日米以外の主要企業

ロンドン市場では欧州決算シーズンが終盤に差し掛かる中、建設のバルフォア・ベイティが通期業績見通しを上方修正し株価は7.0%上昇。金鉱株のエンデバー・マイニングとフレスニヨも金価格上昇を追い風に買われた。個別の大型決算材料は限られ、この日は中東情勢と原油価格の動向がセクター全体の値動きを左右する一日だった。

📅 8月13日木曜日の主な予定

時刻(JST)イベント
08:01🇬🇧RICS住宅価格指数(7月)
08:50🇯🇵国内企業物価指数(7月)
12:00🇳🇿2年インフレ予想(第3四半期)
15:00🇬🇧実質GDP速報値・月次GDP・鉱工業生産・製造業生産高・貿易収支(6月/第2四半期)
18:00🇪🇺鉱工業生産指数(6月)
21:30🇺🇸★注目:新規失業保険申請件数、生産者物価指数(PPI・7月)
翌13日は英国の経済指標が目白押しとなるほか、市場の関心は米CPIから米PPI(生産者物価指数)へとシフトする。CPIが予想通りだった以上、PPIも同様に落ち着いた内容となるかが、9月FOMCを巡る据え置き・利上げ観測のさらなる手掛かりとなりそうだ。中東情勢も、トランプ大統領の「完全掌握」発言とイラン側の実務協議継続との温度差が解消されるかが引き続き焦点となる。

📚 主な出典

✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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