【2026年8月12日】XAUUSDチャート分析——a-b-c調整のc波局面、SMC・複数手法で導くエントリーポイント
令和8年熊本地震により、多くの尊い命が失われましたことに深く哀悼の意を表します。また、被災された皆様、そしてご家族・ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早く皆様が平穏な日常を取り戻せますよう、被災地の復旧・復興を心からお祈りいたします。
目次
① 前回分析(8/11)との差分サマリー
| 項目 | 8/11時点 | 8/12時点(現在) |
|---|---|---|
| 現在値 | 4,379〜4,381 | 4,387〜4,388 |
| 直近の値動き | 延長高値4,435.09から急反落、a波進行中 | a波が4,362.52で終了、b波で4,415.91まで戻すも高値未更新、現在はc波の入り口 |
| 日足 | O4,391.33 H4,435.09 L4,367.40 C4,381.22 | O4,371.31 H4,415.91 L4,362.52 C4,387.75 |
| 波動の見立て | 推進波完了、a波(調整初動)が進行中 | a-b-c構造がほぼ確定。b波が高値未更新に終わったことで推進波完了説を補強。c波の目標ゾーンをSMCのディスカウントゾーンと重ねて検証 |
8/11記事で優先視した「a波進行中→38.2%押しを試す」という見立て通り、a波は4,362.52まで下落し、8/11に算出した38.2%押し目標(4,356.6)に近い水準で下げ止まりました。その後のb波は4,415.91までの戻しにとどまり、5波高値4,435.09を明確に超えられなかったことで、推進波完了・a-b-c調整という構造の信頼度がさらに高まっています。
📊 a波→b波→c波の推移イメージ
② 環境認識(マルチタイム・トレンドライン・BB・MA・ダウ理論・一目均衡表・モメンタム・プライスアクション)
マルチタイム分析
| 時間足 | OHLC | 状況 |
|---|---|---|
| 月足 | O4,076.47 H4,435.09 L4,019.01 C4,388.66(進行中) | 高値圏でのもみ合い |
| 週足 | O4,340.10 H4,435.09 L4,313.43 C4,387.79 | 上ヒゲを伴う陽線 |
| 日足 | O4,371.31 H4,415.91 L4,362.52 C4,387.75 | a波安値からの戻り、揉み合い |
| H4 | O4,400.98 H4,404.84 L4,383.97 C4,388.00 | 狭いレンジ |
| H1 | O4,391.11 H4,393.09 L4,387.61 C4,387.78 | 方向感の乏しい小動き |
| M30 | O4,391.11 H4,393.09 L4,387.51 C4,387.60 | 同様 |
| M15 | O4,391.11 H4,393.09 L4,387.51 C4,388.33 | 同上 |
| M5 | O4,391.11 H4,393.09 L4,387.51 C4,387.93 | 戻り高値からの反落継続 |
トレンドライン・チャネル分析
H1・H4では、8/4安値(4,019付近)を起点とする上昇トレンドラインが今も生きています。8/11高値4,435.09から8/12安値4,362.52への下落で一時的にこのラインを下抜けましたが、その後のb波での戻りでライン付近まで回復しており、明確な破壊とまでは言えない状態です。日足では、2月高値からの長期下降トレンドラインを7月末〜8月頭に上抜けており、上位足のトレンド転換シグナルは維持されています。
ボリンジャーバンド分析
日足・H4では8/9〜8/11の急騰でバンドが大きく拡張し、価格が上部バンドに接近・タッチしました。その後の反落でバンド幅は収縮方向に転じつつあり、ボラティリティの一服を示唆します。H1・M30では直近、バンドの収縮(スクイーズ)気味の値動きが見られ、次の方向感が出る前の「溜め」の局面である可能性があります。ミッドバンド付近は4,380〜4,390前後に位置し、現在値はほぼこのライン上でせめぎ合っています。
移動平均線配列とグランビルの法則
日足ではSMA100を明確に上抜けたまま推移しており、グランビル的には「上昇トレンド中の押し目」の位置づけが継続しています。H1・H4では、a波の急落時に短期SMAが中期線を割り込む場面がありましたが、b波の戻りで短期SMAが再び中期線の上に戻る動きも見られ、短期の強気配列は完全には崩れていません。
ダウ理論
日足の高値・安値切り上げは8/9→8/11まで継続しましたが、8/12の安値4,362.52は8/10安値4,313.43こそ上回るものの、8/11終値近辺からの明確な切り上げとは言い切れず、直近高値4,435.09も更新できないまま反落しています。上位足の切り上げ構造はまだ致命的には崩れていないものの、短期的には「高値切り下げ」の兆候が出始めています。
一目均衡表(雲)的な視点
H1・日足チャートの雲(薄い帯状ゾーン)に対し、現在値はその上辺〜内部付近で推移しています。雲の上に位置している間は上昇トレンド継続と解釈できますが、雲の中に沈み込む動きが強まるとトレンドの勢いが弱まっているサインです。現状は「雲の上限を試している」段階です。
モメンタム・プライスアクション
H1の補助インジケーターは、8/11高値圏で価格の高値更新に対してやや鈍い動きを見せ、弱いダイバージェンス(価格は高値更新、勢いは伸び悩み)の兆候がありました。日足の8/11足は高値をつけた後に実体を削る形で終わっており、高値圏での売り圧力の強さを示唆します。8/12足はその安値を試した後に反発しており、短期的な買い支えの存在も確認できます。
レジスタンス・サポート
| 水準 | 価格 | 性格 |
|---|---|---|
| レジスタンス①(最重要) | 4,435.09 | 推進波高値 |
| レジスタンス② | 4,415.91 | b波天井、直近戻り高値 |
| サポート① | 4,362〜4,371 | a波安値ゾーン |
| サポート② | 4,332〜4,343 | c波の主要目標ゾーン(複数手法が重なる帯) |
| サポート③ | 4,298前後 | c波延長時の目標 |
| サポート④(最重要) | 4,229.66 | 4波安値。推進波失敗の確認ライン |
③ エリオット波動 ── a-b-c調整、c波の目標値
📍 現在地:4,435.09で完了した推進波に対し、a波(→4,362.52)・b波(→4,415.91)が形成されました。b波が5波高値を更新できなかったことは推進波完了説を補強する材料であり、現在はc波の入り口にあると評価します。
| 波動 | 値幅 | 状態 |
|---|---|---|
| a波 | 4,435.09 → 4,362.52(値幅72.57) | 完成(8/11記事の38.2%押し目標4,356.6に近い水準で下げ止まり) |
| b波 | 4,362.52 → 4,415.91(a波の約73.6%戻し) | 完成(5波高値は更新できず) |
| c波 | 4,415.91 → 進行中(現在4,387〜4,388) | 進行中 |
c波の目標値
| 前提 | 計算 | 目標値 |
|---|---|---|
| c波=a波と等値 | 4,415.91-72.57 | 約4,343 |
| c波=a波の161.8%(延長) | 4,415.91-117.4 | 約4,298 |
いずれも、サポート②(4,332前後=50%押し)〜サポート③(4,298〜4,320)のゾーンと重なり、既存の想定レンジ内での着地となる可能性が高い状況です。
④ SMC(スマートマネーコンセプト)分析
マーケット構造(BOS / CHoCH)
8/4安値(4,019付近)から8/11高値4,435.09まで、押し安値を切り上げながら高値を更新する一貫したBullish BOS(強気の構造ブレイク)が継続していました。8/11高値後、直近の押し安値(8/12安値4,362.52)を明確に下抜けたことで、短期足(H1/M30)ではBearish CHoCH(性格転換)が成立したとみなせます。一方、日足レベルでは8/12安値がまだ8/10安値4,313.43を上回っており、上位足の強気構造はCHoChに至っていません。「上位足=強気継続、下位足=調整開始」というねじれ状態です。
流動性(Liquidity)
4,435.09の高値は、8/9〜8/10高値付近に積み上がったBuy-side Liquidity(買い方の逆指値・利確売り)を吸い上げた後の高値と解釈でき、典型的なLiquidity Sweepの形状です。b波高値4,415.91も4,435.09を明確に超えられず止まっており、上値側の流動性はまだ未回収のまま残っています。ここが次の上値トライで刈り取られるかが焦点です。
オーダーブロック(Order Block)
より直近のオーダーブロックとしては、b波の起点となった陽線ゾーン(4,362〜4,375付近)が短期の攻防ラインになります。ここを明確に下抜けると、直近の強気オーダーブロックは機能不全と判断されます。より大きな強気オーダーブロックは、H4チャートで8/4〜8/5の急騰直前の陰線ゾーン(4,046〜4,095付近)に確認できますが、現在値からはかなり距離があります。
プレミアム/ディスカウントゾーン
直近の主要レンジ(4波安値4,229.66〜5波高値4,435.09、値幅205.43)で50%ラインを引くと4,332付近になります。現在値4,387〜4,388は、このレンジのプレミアムゾーン(50%より上=割高側)に位置しています。SMC的にはプレミアムゾーンでの新規買いは推奨されにくく、ディスカウントゾーン(4,332より下)への回帰を待って買いを検討するのが定石的な考え方です。
興味深いのは、SMCのディスカウントゾーン境界(4,332付近)と、波動分析側のc波目標(約4,343)・50%フィボナッチ押し(4,332)がほぼ同じ水準に収束している点です。異なる分析手法が同じ価格帯を支持しており、4,330〜4,345のゾーンは複数の根拠が重なる注目ポイントです。
⑤ チャートパターン分析
大局(月足・週足)
週足は上ヒゲを伴う陽線で、高値圏でのもみ合いが続いています。2026年1月高値(5,616付近)からの大型調整の範囲内である点は変わらず、長期的な戻りとしては引き続き途上にあります。
中期(日足・H4)
日足はa波安値4,362.52からの戻りでレンジ相場に入っています。SMA100を上回った位置での揉み合いは、中期トレンドの強さを保ったままの過熱解消局面と解釈できます。
短期(H1以下)
H1〜M5では4,415.91の戻り高値から再び下押す動きが見られ、c波的な性質を持つ値動きが継続しています。現在は4,387〜4,388付近での小康状態です。
⑥ フィボナッチ水準
推進波全体(4波安値4,229.66→5波高値4,435.09、値幅205.43)の押し目安を確認します。
| 水準 | 価格 | 現状 |
|---|---|---|
| 23.6% | 4,386.6 | 現在値はほぼこの水準で推移 |
| 38.2% | 4,356.6 | a波安値がほぼこの水準に到達済み |
| 50.0% | 4,332.4 | c波の主要目標、SMCディスカウントゾーン境界と一致 |
⑦ 複数手法によるエントリーポイント比較
ここまで検証したエリオット波動・フィボナッチ・SMC・トレンドライン・ボリンジャーバンドの各手法から、それぞれのエントリー目安を横断的に比較します。
| 手法 | 根拠 | エントリー目安 |
|---|---|---|
| エリオット波動(c波) | c=a等値/161.8% | 4,332〜4,343 |
| フィボナッチ | 50%押し | 4,332 |
| SMC(ディスカウントゾーン) | レンジ50%以下 | 4,332以下 |
| SMC(直近オーダーブロック) | b波起点の陽線ゾーン | 4,362〜4,375 |
| トレンドライン | 8/4安値起点の上昇線 | 4,350〜4,370(時間経過で切り上がる) |
| ボリンジャーバンド | ミッドバンド近辺での押し目 | 4,370〜4,390(現状) |
| 一目均衡表 | 雲上限での支持 | 現在値近辺(割れれば雲の中へ) |
結論:複数の手法を横断すると、4,330〜4,345が最も根拠が重なる「本命ゾーン」、4,362〜4,375が「c波が浅く終わった場合の副次ゾーン」という2段構えで捉えるのが妥当です。単一の手法だけに頼らず、これらのゾーンでの反発の質(下ヒゲの形成、出来高の変化など)を確認してからのエントリーが望ましいと考えます。
⑧ 時間軸別トレード戦略
| 時間軸 | エントリー(押し目買い) | 利確 | 損切り |
|---|---|---|---|
| スキャル(M5/M15) | 4,362〜4,375(副次ゾーン) | 4,400 | 4,350割れ |
| デイ(H1/H4) | 4,343〜4,362 | 4,400〜4,415 | 4,320割れ |
| スイング(日足・週足) | 4,298〜4,332(本命ゾーン) | 4,400〜4,435前後 上抜け定着時は4,500前後を視野 | 4,229.66割れ |
⑨ シナリオ分岐
| シナリオ | 条件 | 想定展開 |
|---|---|---|
| 優先:c波継続 | 4,362.52を下抜け | 4,343前後、深押しなら4,298前後まで(本命ゾーンでの反発待ち) |
| 次点:b波継続(下げ渋り) | 4,362.52を守って再上昇 | 4,415.91再トライ、そこを超えれば高値更新も視野 |
| 警戒:推進波失敗 | 4,229.66を明確に下抜け | より深い調整、無効化ラインの3,960.13にも注意 |
| 低確率:新高値更新 | 4,435.09を明確に上抜け&定着 | 調整が浅く終わり上昇再開、ただし現状は確率低め |
当面の最重要ウォッチポイントは、①c波が本命ゾーン(4,330〜4,345)まで届くか、②届いた場合にそこで明確な反発(下ヒゲ・出来高増)が確認できるか、の2点です。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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