【2026年8月18日】XAUUSDチャート分析——高値切り下げで揺れる構造、複数手法で導くエントリーゾーン
目次
① 前回分析(8/17)との差分サマリー
| 項目 | 8/17時点 | 8/18時点(現在) |
|---|---|---|
| 現在値 | 4,394〜4,395 | 4,389〜4,390 |
| 直近の値動き | 4,449.79から急落後、下落幅の50〜61.8%を戻す強い反発 | 反発は4,436.21で頭打ち(前回高値4,449.79は更新できず)、そこから急落。上ヒゲの長い反落足が形成 |
| 高値・安値 | 高値4,449.79/安値約4,323 | 高値4,436.21/安値約4,312 |
| 構造の見立て | 複数手法を横断検証、4,320〜4,340を本命ゾーンと評価 | 安値は切り上げ(4,229.66→4,312)も高値は切り下げ(4,449.79→4,436.21)という「ねじれ」が発生。方向感が固まるまでエリオット波動の言及は見送り、複数手法での検証を継続 |
直近の反発は前回高値4,449.79を更新できないまま4,436.21で頭打ちとなり、そこから急落しました。日足では高値をつけた後に大きく実体を削って引ける「上ヒゲの長い反落足」が形成されており、高値圏での売り圧力の強さがうかがえます。一方で直近安値は前回安値約4,323を下回っておらず、中期的な切り上げ構造自体はまだ維持されています。
📊 高値切り下げ・安値切り上げの「ねじれ」イメージ
② 環境認識(マルチタイム・トレンドライン・BB・MA・ダウ理論・一目均衡表・モメンタム・プライスアクション)
マルチタイム分析
| 時間足 | OHLC | 状況 |
|---|---|---|
| 月足 | O4,076.47 H4,449.79 L4,019.01 C4,390.01(進行中) | 高値圏でのもみ合い継続 |
| 週足 | O4,382.48 H4,436.21 L4,367.07 C4,390.71 | 上ヒゲを伴う小幅な陽線 |
| 日足 | O4,418.59 H4,436.21 L4,386.02 C4,389.35 | 上ヒゲの長い反落足 |
| H4 | O4,393.58 H4,396.06 L4,386.02 C4,389.05 | 高値圏でのもみ合い |
| H1 | O4,393.58 H4,396.06 L4,386.02 C4,389.06 | 反落からの小康状態 |
| M30 | O4,391.37 H4,391.59 L4,386.02 C4,390.10 | 狭いレンジ |
| M15 | O4,391.37 H4,391.59 L4,386.02 C4,389.99 | 同上 |
| M5 | O4,390.02 H4,390.82 L4,390.02 C4,390.79 | 方向感の乏しい小動き |
トレンドライン・チャネル分析
H4チャートでは、8/4安値を起点とする上昇トレンドラインに、8/17〜8/18の急落でかなり接近・タッチ気味の値動きとなりました。ヒゲでの一時的な下抜けはあっても、終値ベースで明確に下回らない限りはラインが有効と判断します。逆に終値ベースで割り込んだ場合は、トレンド構造の見直しが必要です。
移動平均線配列とグランビルの法則
短期のSMA5・SMA20・SMA40は、急落を受けて再びデッドクロス気味の配列に転じつつあります。日足のSMA100・SMA200は依然として現在値(4,389〜4,390)の上方に位置しており、上値抵抗として意識されやすい構図が継続しています。短期の勢いが弱含んでいる一方、上位足の重い移動平均線を明確に上抜けられていない点は、前回から変わっていません。
ボリンジャーバンド分析
4,436.21の高値圏でバンド上限に接近した後、急落でバンドが再び拡張しました。現在値はミッドバンド付近での攻防が続いており、バンド幅もやや収縮方向に転じつつあります。方向感が定まらない「溜め」の局面と解釈できます。
ダウ理論
安値は4,229.66→約4,312と切り上げを維持していますが、高値は4,449.79→4,436.21と切り下げが発生しました。高値・安値が逆方向のシグナルを出す「判断が割れる局面」であり、次のスイングの方向確定を待つのが妥当です。
一目均衡表(雲)的な視点
H1チャートでは、急落中に価格が雲の上限付近まで接近する場面が見られました。雲そのものはまだ厚みを保っており、下値を支える形になっています。雲を明確に割り込むようであれば、短期的な弱気転換のシグナルとして注視が必要です。現時点では雲の上での攻防が続いています。
モメンタム・プライスアクション
日足の反落足は、高値をつけた後に大きく実体を削って安値圏で引けており、上ヒゲの長い反落足(シューティングスター状)です。M5〜M15チャートでも、高値からの下落は前半が急角度、その後は上ヒゲを伴う反落からの戻り売り圧力が強い展開に移行しており、短期的な売り優勢の地合いを示しています。
レジスタンス・サポート
| 水準 | 価格 | 性格 |
|---|---|---|
| レジスタンス①(最重要) | 4,449.79 | 直近の最高値 |
| レジスタンス② | 4,436.21 | 切り下げ高値 |
| サポート① | 4,359〜4,374 | 直近上昇の50〜61.8%押しゾーン |
| サポート②(本命) | 4,320〜4,340 | 複数手法が重なる継続注目ゾーン |
| サポート③(重要防衛ライン) | 約4,312 | 直近安値。割れるとねじれ構造が弱気側に傾く |
| サポート④ | 4,229.66 | 中期上昇構造の生命線 |
③ SMC(スマートマネーコンセプト)分析
流動性(Liquidity)とBOS/CHoCH
4,436.21は、旧高値4,449.79周辺に積み上がったBuy-side Liquidityを刈り取るには至らず、未回収の売り建て玉が残存した状態での反落となりました。直近安値約4,312を明確に下抜けなければBullish BOS(構造ブレイク)は維持されますが、下抜けた場合はBearish CHoCH(性格転換)が成立し、中期の弱気転換シグナルとなります。
プレミアム/ディスカウントゾーン
直近レンジ(4,229.66〜4,449.79、値幅220.13)の50%ラインは約4,339.7です。現在値4,389〜4,390はまだプレミアムゾーン(割高側)に位置しており、ディスカウントゾーンへの回帰を待つ考え方がSMC的には自然です。
オーダーブロック(Order Block)
8/6〜8/9の急騰起点付近(4,300〜4,340ゾーン)は、強気オーダーブロックの候補として引き続き有効です。前回の急落安値約4,323もこのゾーン内で反発しており、機能が確認されています。BOSが維持される限り、このゾーンは押し目買いの本命候補であり続けます。
④ フィボナッチ水準(複数パターン)
① 直近の上昇(8/13〜8/14安値約4,312→8/18高値4,436.21、値幅124.21)の押し目安
| 水準 | 価格 |
|---|---|
| 23.6% | 4,406.9 |
| 38.2% | 4,388.7(現在値とほぼ一致) |
| 50.0% | 4,374.1 |
| 61.8% | 4,359.4 |
現在値4,389〜4,390は38.2%押しにほぼピタリと一致しており、直近上昇に対する標準的な押し目の範囲に収まっています。
② 8/11〜8/14の下落(4,449.79→約4,312、値幅137.79)に対する戻り達成度
直近の反発高値4,436.21は、この下落の約90%(78.6%〜100%の間)に相当する戻りで、高値圏をほぼ完全に回復した後の反落という位置づけです。
③ 大型推進波全体(3,960.13〈7月安値起点の上昇波〉→4,449.79、値幅489.66)の押し目安
| 水準 | 価格 |
|---|---|
| 23.6% | 4,334.2 |
| 38.2% | 4,262.7 |
| 50.0% | 4,205.0 |
この23.6%押し(4,334.2)は、SMCのディスカウントゾーン境界(約4,340)やオーダーブロック(4,300〜4,340)とも重なり、引き続き最も根拠が集まる押し目買いゾーンです。
⑤ チャートパターン分析
大局(月足・週足)
月足は高値圏でのもみ合いが続き、週足は上ヒゲを伴う小幅な陽線にとどまっています。2026年1月高値(5,616付近)からの大型調整の範囲内という大局認識に変わりはなく、直近の戻りはこの大型調整の中盤〜後半にあたる位置づけと考えられます。
中期(日足・H4)
日足は上ヒゲの長い反落足が目立ち、高値圏での売り圧力を示しています。H4でも高値圏でのもみ合いに移行しており、中期トレンドの方向感がやや不透明になっています。
短期(H1以下)
H1〜M5では方向感の乏しい狭いレンジでの小動きが続いており、次の方向感が出る前の「溜め」の局面と考えられます。
⑥ 複数手法によるエントリー・利確・損切り比較
| 手法 | エントリー目安 | 利確目安 | 損切り目安 |
|---|---|---|---|
| フィボナッチ①(直近上昇の押し目) | 既に38.2%(4,388.7)付近に滞在中、50%(4,374)までの押しも想定 | 4,436.21 | 4,359割れ |
| トレンドライン | 現在値〜4,370付近 | 4,436.21〜4,449.79 | 終値ベースでのライン明確割れ |
| 移動平均線(押し目) | 4,370〜4,390 | 4,420〜4,436 | SMA40割れ=4,350 |
| ボリンジャーバンド | ミッドバンド付近4,380〜4,400 | 上限再接近=4,430〜4,440 | 下限明確割れ=4,340 |
| ダウ理論(押し安値死守) | 4,312以上での反発確認後 | 高値更新=4,449.79超 | 4,312明確割れ |
| SMC(BOS維持を前提) | 4,320〜4,340(本命) | 4,436〜4,449 | 4,312/4,300割れ |
| 警戒シナリオ(CHoCH成立時) | ショート方向、4,312割れ確認後 | 4,229.66 | 4,340〜4,350の戻り高値超え |
合流ゾーンの整理:
- 4,388〜4,390(現在値近辺):直近上昇の38.2%押しに一致、短期的な最初の攻防ライン
- 4,359〜4,374:直近上昇の50〜61.8%押し、次の押し目候補
- 4,320〜4,340(本命):大型波動23.6%押し/SMCディスカウント/オーダーブロックが重なる、最も根拠の多い押し目買いゾーン
- 約4,312(重要防衛ライン):割れるとCHoCH成立、シナリオ転換
見方の優先順位としては、まず38.2%(現在値近辺)での反応を確認し、そこが崩れれば50〜61.8%、さらに崩れれば本命ゾーン(4,320〜4,340)へと段階的に切り下げて見ていくのが実践的です。
⑦ 時間軸別トレード戦略
| 時間軸 | エントリー(押し目買い) | 利確 | 損切り |
|---|---|---|---|
| スキャル(M5/M15) | 現在値〜4,374(38.2〜50%押し) | 4,410 | 4,359割れ |
| デイ(H1/H4) | 4,340〜4,374 | 4,420〜4,436 | 4,320割れ |
| スイング(日足・週足) | 4,320〜4,340(本命ゾーン) | 4,436〜4,449.79 | 4,229.66割れ |
⑧ シナリオ分岐
| シナリオ | 条件 | 想定展開 |
|---|---|---|
| 優先:押し目形成 | 4,359〜4,390で反発 | 4,436.21再トライ、そこを超えれば4,449.79も視野 |
| 次点:本命ゾーンまで深押し | 4,359〜4,374を下抜け | 4,320〜4,340(本命)まで押し、反発確認後の押し目買い |
| 警戒:CHoCH成立 | 約4,312を明確に下抜け | 中期の弱気転換シグナル、4,229.66までの調整を警戒 |
| 強気継続:高値更新 | 4,449.79を明確に上抜け&定着 | 上昇再開、4,562前後を視野 |
当面の最重要ウォッチポイントは、①安値の切り上げ(約4,312死守)と高値の切り下げ(4,436.21未達)のどちらが優勢になるか、②本命ゾーン(4,320〜4,340)まで届いた場合に明確な反発が確認できるか、の2点です。波動構造が明確にカウントできる状態に戻り次第、エリオット波動の分析も再開します。
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年
ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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