【2026年09月23日・振り返り】米長期金利07年来の高水準、株反落 習主席訪米で米中休戦を1月10日まで延長

2026年9月24日木曜日

マーケット振り返り

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2026年9月23日振り返り

【2026年09月23日・振り返り】米長期金利07年来の高水準、株反落 習主席訪米で米中休戦を1月10日まで延長

📅 対象時間帯:2026年9月23日(水・秋分の日)07:00 〜 9月24日(木)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
23日も東京市場は秋分の日で休場。米国では原油高と予想を大きく上回るPMIを受けて長期金利が2007年以来の水準まで急伸し、ダウ・S&P500・ナスダックがそろって反落した。一方、習近平国家主席がワシントンに到着し、ベッセント財務長官は米中貿易休戦を来年1月10日まで延長すると発表。24日の米中首脳会談を控え、地政学と金融政策の綱引きが続いた一日だった。
①米10年債利回りが5.11%超まで上昇し2007年以来の高水準に。原油高と予想を大きく上回る米PMIが背景
②原油が6日ぶりに反発。ペゼシュキアン大統領が国連演説でホルムズ海峡の航行制限継続を示唆
③習国家主席が訪米、ベッセント財務長官が米中貿易休戦を来年1月10日まで延長すると発表

📈 市況一覧(9/23終値ベース)

※先物・CFD・DEX銘柄は除き、現物・スポットの終値のみ掲載しています。日経平均・TOPIXは休場のため前営業日(9/18)終値のままです。

指標終値前日比
日経平均65,018.95円(休場)―
TOPIX4,091.14(休場)―
香港ハンセン指数24,834.12-253.63(-1.01%)
上海総合指数3,936.52-15.32(-0.39%)
韓国KOSPI7,080.92+63.13(+0.90%)
英FTSE10010,705.26-3.07(-0.03%)
独DAX25,410.63-168.22(-0.66%)
ユーロSTOXX506,300.85-23.87(-0.38%)
NYダウ51,511.59ドル-352.10ドル(-0.68%)
S&P5007,706.03-58.61(-0.75%)
NASDAQ総合26,936.04-308.24(-1.13%)
NASDAQ10030,470.29-262.11(-0.85%)
ドル円158円35銭前後―
XAUUSD4,286ドル前後-0.09%
WTI原油92.15ドル+1.63ドル(+1.80%)
米10年債利回り5.11%前後前日比約+14bp

※ドル円・XAUUSD・WTI原油・米10年債利回りは為替・商品・債券市場が通常通り取引されているため実勢値として記載。XAUUSDはCFD(サンデー)銘柄を参考値として掲載

📰 ニュース見出し時系列

🌏 アジアセッション(9/23 07:00〜16:00 JST)
時刻地域見出し
09:00🇯🇵東京市場は秋分の日で休場(前営業日9/18の日経平均は65,018.95円で3日続伸)
08時台🇯🇵高市首相が国連総会で就任後初の一般討論演説。国際秩序の揺らぎや法の支配への挑戦に言及し、国連改革に日本が責任を果たす決意を表明
15時前後🇮🇷イラン石油次官、サウスパルス・ガス田の損傷設備は22日時点で約5割が復旧したと説明
15時過ぎ🇮🇷テヘランの外交筋、ペゼシュキアン大統領とトランプ大統領の国連での会談は予定にないと説明
🌍 ロンドン/欧州セッション(9/23 16:00〜22:00 JST)
時刻地域見出し
16時台🇬🇧ディアジオ、WPP出身のウィルソン氏を次期CFOに起用すると発表
16時台🇬🇧グレンコア、リサイクル電池由来のリチウム等の供給で北米企業と10億ドル規模のオフテイク契約に署名
22時頃🇪🇺欧州株は反落して引ける。域内国債利回りの上昇が重荷となり、ユーロSTOXX50は0.38%安、独DAXは0.66%安
🇺🇸 NYセッション(9/23 22:00〜翌07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
22時台🇺🇸寄り付きから利回り上昇とAIによる事業代替懸念が重荷となり、金融・旅行・保険株が売られる。背景にメタのAIエージェントアプリ「Muse」がApp Store首位に浮上したことも
0時台🌍国際金融協会(IIF)、2026年上半期の世界債務残高が過去最高の365兆ドルに達したと報告
1時台🇺🇸米10年債利回りが一時5.11%台まで上昇し、2007年以来の高水準に。30年債も一時5.40%台まで上昇
1時台🇺🇸30年固定住宅ローン金利が9bp上昇し7.26%と約2年ぶり高水準に(Mortgage News Daily調べ)
2時台🇮🇷ペゼシュキアン大統領が国連総会で演説。「われわれはテロの犠牲者だ」とトランプ氏を名指しで批判し、対話には応じるが力による交渉は受け入れないと表明
4時前後🇺🇸ライト米エネルギー長官、ディーゼル輸出禁止は「鈍い道具で機能しない」と発言。精製業界と自主的な供給拡大を協議中とコメント
5時頃🇺🇸NY引け。ダウは352ドル10セント(-0.68%)安の51,511.59ドル、S&P500は0.75%安、ナスダック総合は1.13%安とそろって反落
7時前🇨🇳🇺🇸習近平国家主席がワシントン近郊のアンドルーズ統合基地に到着。米国への公式訪問は11年ぶり。中国側は前回より小規模な経済界代表団を伴っての訪米に
7時過ぎ🇺🇸🇨🇳ベッセント米財務長官、習主席の到着直後に「釜山合意」(米中貿易休戦)を来年1月10日まで延長すると表明。中国の何立峰副首相と急きょ会談した後の発表
9時過ぎ🇨🇳習近平国家主席、「中国と米国の平和共存の歴史的論理は変わっていない」「戦略的安定を巡る建設的な中米関係の強化に期待」とコメント

🇮🇷🇺🇸 米・イラン情勢

前日夜にトランプ大統領が国連演説で突きつけた「合意か壊滅か」の二択に対し、23日はイラン側が国連の舞台でリターンを打ち返す番だった。ペゼシュキアン大統領は演説でトランプ氏を名指しし「われわれはテロの犠牲者だ」と述べたうえで、殺害された子どもたちの写真を掲げるという異例の演出で会場に訴えた。核兵器の保有は否定しつつ民生用核開発の制限は拒否し、対話には前向きな姿勢も示している。一方でホルムズ海峡については、海峡が攻撃や封鎖の道具として使われる一方で相手側だけが自由に航行するような状況は認めない、との趣旨を示し、航行制限を続ける姿勢をにじませた。

テニスの構図で言えば、サーブ権はなお米国側にある。イランの発言は「封鎖が解けなければ譲らない」という条件付きのリターンにとどまり、自らサーブ(先制行動)を打つ気配は見られない。この日、原油は6日ぶりに反発したが、これはホルムズ開放への具体的な道筋が見えないことへの警戒感が、米中首脳会談への期待や外交進展報道を上回った結果と読める。

🎙️ 要人発言|9月23日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容
22:21
南アフリカ準備銀行(SARB)
「金利設定において慎重かつ段階的なアプローチをとっている」「利上げ決定は全会一致」「原油価格を背景に短期インフレ見通しを引き上げ」「2026年GDP成長率予想を1.4%から1.2%に引き下げ」
2時台
バー米FRB理事(シカゴでの講演原稿)
「インフレ目標達成へのリスクは高まり、労働市場のリスクは後退した」「基本シナリオでは、インフレを適時に目標へ戻すため追加の政策調整が必要になる可能性が高い」「先週の利上げは、これまでの一連のショックを踏まえてFRBが後手に回っていたために必要だった」
4時前後
ライト米エネルギー長官(NY)
「ディーゼル輸出禁止という鈍い道具は機能しない」「輸出できなければ貯蔵先がなくなり、国内の精製を減らさざるを得ず、ガソリンやジェット燃料の価格に上振れ圧力がかかる」「精製業界とより簡素で自主的・協調的な形での供給拡大を協議している」
2時台
ペゼシュキアン・イラン大統領(国連総会)
「昨日、米国大統領はわれわれをテロリストと呼んだ。われわれこそテロの犠牲者だ」「われわれは独立して生きることだけを望んでいる」「自国を守るために誰の許可も必要としない」ホルムズ海峡について、封鎖や攻撃の道具として使われながら相手側だけが自由に航行するような状況は認められない、との趣旨を表明
7時過ぎ
ベッセント米財務長官(FOXニュース)
「11月10日に期限を迎える予定だった『釜山合意』(米中の経済的緊張緩和)を来年1月10日まで延長する」「1月までにより大きな経済パッケージがまとまる可能性もあれば、現行の合意を単純に延長する可能性もある」「中国側にはまだ十分に実行されていない項目もあり、今後数カ月でより誠実な履行が見られるか注視したい」
9時過ぎ
習近平・中国国家主席
「中国と米国の平和共存の歴史的論理は変わっていない」「戦略的安定を巡る建設的な中米関係の強化に期待」「新時代において良好な関係を築く正しい道を見つけられると確信」

📊 経済指標|9月23日(水)発表分

時刻(JST)国指標結果予想前回
16:30🇩🇪製造業PMI速報値(9月)53.8―54.3
16:30🇩🇪非製造業PMI速報値(9月)52.9―49.7
17:00🇿🇦消費者物価指数・前年比(8月)4.4%4.6%4.3%
17:00🇪🇺製造業PMI速報値(9月)52.752.452.7
17:00🇪🇺サービス業PMI速報値(9月)53.051.151.6
17:30🇬🇧製造業PMI速報値(9月)52.0―51.7
17:30🇬🇧サービス業PMI速報値(9月)51.7―52.5
20:00🇺🇸MBA住宅ローン申請指数・前週比-1.5%―-4.1%
22:06🇿🇦中銀政策金利(9月)7.25%7.25%7.00%
22:45🇺🇸製造業PMI速報値(9月)57.053.753.9
22:45🇺🇸サービス業PMI速報値(9月)58.756.056.5
22:45🇺🇸コンポジットPMI速報値(9月)58.4―56.0
23:30🇺🇸週間石油在庫統計・原油(前週比)+296.9万バレル-64.1万バレル-64.0万バレル
指標読み解き:この日の主役は米PMI速報値だった。製造業・サービス業ともに予想を3ポイント前後上回り、コンポジットPMIも58.4と好調さを示した。ユーロ圏でもPMI調査はエネルギー高が販売価格に転嫁されつつあることを確認しており、「景気は強く、コストは価格に乗っている」という組み合わせが大西洋の両側で同時に出たことが、長期金利上昇の一因になったとみられる。米原油在庫は市場予想の64.1万バレル減に反して296.9万バレルの積み増しとなり、需給面では原油の重荷になる内容だったが、この日はイラン情勢の不透明感が上回った。

📑 企業決算|9月23日発表分

🇯🇵 国内

秋分の日で東証休場のため、目立った決算発表はなし。

🇺🇸 米国
ゼネラル・ミルズ(GIS)|食品|2027年度第1四半期(6〜8月期)
🟢 予想上回る(通期見通しは据え置き)
売上高
43.9億ドル(予想43.5億ドル)
調整後EPS
0.75ドル(予想0.72ドル)
オーガニック売上高
前年比横ばい
通期EPSガイダンス
3.00〜3.20ドルを据え置き
株価反応
小幅安

米ヨーグルト事業売却の影響で売上高は前年比3%減だが予想は上回った。値上げと内食需要の底堅さが投入コスト高を一部相殺した一方、調整後粗利益率は90bp低下して33.3%となり、プレマーケットの上昇は続かなかった。

シンタス(CTAS)|業務用サービス|2027年度第1四半期(6〜8月期)
🟡 好決算も株価は下落
売上高
30.14億ドル(予想29.84億ドル)
調整後EPS
1.39ドル(予想1.35ドル)
通期EPSガイダンス
5.45〜5.54ドルへ上方修正
株価反応
-0.68%

四半期売上高が初めて30億ドルを超え、増配(+15.6%)も発表。ただし新ガイダンスの中央値はアナリスト予想5.50ドルをわずかに下回り、株価は小幅安で終えた。

ペイチェックス(PAYX)|給与計算・HR|2027年度第1四半期(6〜8月期)
🟡 利益は予想超えも主力部門が失望
売上高
16.3億ドル(予想並み)
調整後EPS
1.34ドル(予想1.32ドル)
PEO&保険部門見通し
7〜8%成長へ上方修正
株価反応
-6.84%

利益は予想を上回ったが、主力のManagement Solutions部門の伸びが力強さを欠くとの受け止めから株価は急落。AI投資は前年の5倍のペースで進めているとしている。

🌍 ほか(日米以外)
JDスポーツ・ファッション(JD・英)|スポーツ用品小売|2026/27年度上期
🔴 減益(通期見通しは据え置き)
売上高
58.99億ポンド(-0.7%)
調整後税引前利益
2.82億ポンド(-19.7%)
既存店売上高
-2.8%
株価反応
+約2.2%

8月の下方修正時に示唆されていた不振(北米既存店-6.8%)を確認する内容だったが、通期見通し(税引前利益7.0〜8.0億ポンド)を据え置いたことが好感され、株価は上昇して寄り付いた。

📅 翌営業日にかけての主な予定

東京市場は24日(木)に3営業日ぶりに取引を再開する。24日は豪雇用統計、独Ifo景況感指数、米新規失業保険申請件数・7-9月期経常収支・新築住宅販売件数・住宅建築許可件数(確報値)、カナダ小売売上高が予定されている。最大の焦点はワシントンで開催される米中首脳会談で、トランプ大統領と習近平国家主席は今年4回目の会談に臨む見通し。夜にはホワイトハウスでの晩餐会も予定され、クック(アップル)、マスク(テスラ)、フアン(エヌビディア)、アルトマン(OpenAI)ら米テック各社首脳の出席が見込まれている。決算はコスコ・ホールセール、ブラックベリーが発表予定。

📚 主な出典

✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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