【2026年09月02日・振り返り】日経平均1889円安の64,325円、長期金利は一時3.01%で30年ぶり高水準~イラン、中東4カ国の米軍関連施設に報復、NY株は金利上昇一服で4日ぶり反発~

2026年9月3日木曜日

マーケット振り返り

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2026年9月2日振り返り

【2026年09月02日・振り返り】日経平均1889円安の64,325円、長期金利は一時3.01%で30年ぶり高水準~イラン、中東4カ国の米軍関連施設に報復、NY株は金利上昇一服で4日ぶり反発~

📅 対象時間帯:2026年9月2日(水)07:00 〜 9月3日(木)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
2日、米軍による8月30日以降のイラン攻撃に対し、イラン革命防衛隊がヨルダン・バーレーン・クウェート・イラク(クルド人自治区)の米軍関連施設へ報復攻撃を実施。原油はWTIが90ドル台半ばまで上昇した。国内では新発10年国債利回りが一時3.010%と1996年9月以来約30年ぶりの水準を更新し、日経平均は前日比1889円70銭安(▲2.85%)の64,325円64銭と3日続落、TOPIXも10営業日ぶりに反落した。原油はNY時間に入っても90ドル台前半〜半ばで高止まりが続いたが、ADP雇用統計の下振れとウィリアムズNY連銀総裁のハト派寄りの受け止めを受けて長期金利上昇が一服し、ダウ平均は295ドル高と4営業日ぶりに反発。決算ではブロードコム、HPE、スノーフレイクが軒並み市場予想を上回った。
①イラン革命防衛隊がヨルダン・バーレーン・クウェート・イラクの米軍関連施設に報復攻撃、トランプ氏は「さらに強力な攻撃の準備はできている」と警告
②長期金利が一時3.010%と30年ぶり高水準、日経平均は1889円安の64,325円と3日続落も、NY株は雇用指標軟化・金利低下を受け295ドル高で反発
③ブロードコムがAI半導体売上+221%の決算も4Q見通しを嫌気し株価は乱高下、HPEとスノーフレイクは大幅増額決算で急伸

📰 ニュース見出し時系列

※米・イラン戦況は時刻の特定が難しいため、市場イベント(指標・決算・値動き)とは分けて後段の「🇮🇷🇺🇸 米・イラン情勢」でまとめています。

🌏 アジアセッション(07:00〜17:35 JST)
時刻地域見出し
09:00🇯🇵東京市場寄り付き。前日の米国株安・中東情勢緊迫を受け、日経平均は大幅安スタート
正午前後🇯🇵🔥🔥🔥 国内債券市場で新発10年物国債利回りが一時3.010%まで上昇。1996年9月以来、約30年ぶりの高水準を更新
13:13🇯🇵日経平均、安値64,215円47銭(前日比▲1999円87銭)まで下落
15:30🇯🇵🔥🔥🔥 東証大引け。日経平均は前日比1889円70銭安(▲2.85%)の64,325円64銭と3日続落。TOPIXも100.26pt安(▲2.40%)の4,081.60ptと、8月18日から続いた9営業日連続高が途切れ10営業日ぶりに反落。東証33業種すべてが下落し、日経平均採用銘柄では値上がりはわずか14銘柄、値下がりは210銘柄、変わらず1銘柄
15:30🇯🇵内田洋行が2026年7月期本決算を発表(詳細は企業決算欄)
17時頃🇭🇰🇨🇳香港・上海市場大引け。ハンセン指数は18.52pt安(▲0.07%)の25,311.21ptと小幅3日続落、上海総合指数も0.97%安の3,941.39ptと続落
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜翌01:00頃 JST)
時刻地域見出し
夕刻原油相場は90ドル台前半〜半ばの高値圏で高止まり。WTI原油先物は前日比+0.45%の90.63ドルと1ヶ月ぶり高値圏で推移
00:30頃🇩🇪🇬🇧欧州株式市場が取引終了。独DAXは130.78pt安(▲0.50%)の25,839.33pt、英FTSE100は32.83pt安(▲0.30%)の10,756.45ptと反落。英10年債利回りは5.230%、独10年債利回りは3.376%とそれぞれ上昇
🇺🇸 NYセッション(22:30〜翌07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
22:30🇺🇸NY株式市場が寄り付き。雇用関連指標の軟調さを受け、まちまちのスタート
23時頃🇺🇸ウィリアムズNY連銀総裁がインタビューで「インフレは緩やかな低下傾向」と発言する一方、追加対応の要否については明言を避けた(詳細は要人発言欄)。ハト派寄りの受け止めから長期金利が低下しドル売りが優勢に
深夜〜未明経済指標発表を受けて相場は終日堅調に推移し、ハイテク株が相場をけん引
05:00🇺🇸🔥🔥🔥 NY引け。ダウ工業株30種平均は前日比295ドル07セント高(+0.56%)の53,061ドル95セントと4営業日ぶりに反発。S&P500は+0.46%の7,666.60、ナスダック総合は+118.06pt高の26,217.83。ドル円は159円72銭から158円22銭まで下落
05:00過ぎ🇺🇸NY引け後、ブロードコム、HPE、スノーフレイク、ネットアップが決算発表(詳細は企業決算欄)

🇮🇷🇺🇸 米・イラン情勢

※軍事作戦に関する発表は当局側が時刻を明確にしないケースが多く、ここでは判明している範囲の時間帯(現地時間/日本時間)で記載しています。

2日(現地時間):イラン革命防衛隊が、米軍のイラン攻撃への報復としてヨルダン・バーレーン・イラク(クルド人自治区)・クウェートの米軍関連施設を攻撃したとタスニム通信を通じて発表。イラクではミサイル・無人機で整備拠点・倉庫・装備品を破壊、ヨルダンの米軍基地2ヶ所には弾道ミサイル攻撃(ヨルダン軍は複数発を迎撃と発表)、バーレーンでは空襲警報が鳴り、クウェートは防空システムで対処したとされる(日本時間では2日中に順次報道)。

2日(現地時間、時刻不明):米中央軍(CENTCOM)はこれに対し、クウェートへ発射されたイランのミサイル2発は目標に届かず、バーレーンへの3発は米軍・バーレーン軍が迎撃したと発表。米軍はイランのゲシュム島を攻撃し、複数のイラン製ミサイル・ドローンを撃退したと主張しており、双方の発表には食い違いが見られる。

2日(ワシントン時間、日本時間3日未明ごろ):トランプ大統領はホワイトハウスで、イランへの攻撃は「あまり長くは続けない」としつつ、強力な攻撃を「もう一回やる準備はできている」と発言。ルビオ国務長官はFOXニュースで、イランはホルムズ海峡の支配権を「失いつつある」との認識を示した。
読み解き:この構図はテニスに例えると分かりやすい。サーブ権は一貫して米国側にあり、イランは終始レシーブに徹している状態だ。米側が攻撃を仕掛けない限りイランが自ら手を出すことはなく、今回もヨルダン・バーレーン・クウェート・イラクへの報復は、あくまで米軍のイラン攻撃への反応として位置づけられる。この力関係が続く限り、エスカレーションの起点は常に米国側の攻撃判断にあり、原油・長期金利・為替への影響も「米国が次に動くかどうか」を軸に見ておくのが妥当だろう。

🎙️ 要人発言|9月2日〜3日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容
9/2 07:29
ベッセント米財務長官
「日本は今すぐリフレ政策を止めるべきだ、アベノミクスは終わった」「日本は今や世界で最も活気ある経済の一つ」「日本はリフレに成功した、次は方針転換が必要」「エネルギー価格は下がるだろう」
9/2 08:39
植田日銀総裁
「ベッセント長官との個別会談、詳細はノーコメント」「9月会合の判断もノーコメント」「利上げは次回会合を含め毎回議論」「利上げ時期とペースは中東・AI・為替などを見て検討」
9/2 09:08
片山財務相
「高い緊張感をもって市場動向を見極める、国債管理政策を適切に行う」「市場参加者と丁寧な対話を行う」
9/2 10:22
トランプ米大統領
「イランを交渉のテーブルに着かせようとしているわけではない」「イランが合意に署名するかどうかには関心がない」
9/2 10:37/14:17
高田日銀審議委員
「金融政策は一定の利上げ間隔や幅に囚われず機動的な対応が必要」「今年は新局面、レジーム転換との認識」「世界的な利上げへの転換が早くなる可能性」「実質金利は相当低い」
9/2 11:06
NZ準備銀行(RBNZ)
政策金利(OCR)を2.50%→2.75%に引き上げ。「金融緩和を徐々に縮小していくことが適切」「OCRのさらなる引き上げの必要が生じる可能性」
9/2 21:32
ウィリアムズNY連銀総裁
「インフレは緩やかな低下傾向にあると認識」。追加の利上げ・利下げの要否については明言せず判断を保留
9/2 22:48
カナダ銀行(BOC)声明
政策金利を2.25%で据え置き。「中東紛争の継続でエネルギー価格が高止まり」「世界経済は地政学的逆風に直面しつつも底堅さ」
9/3 00:08
マックレムBOC総裁
「インフレ率は高すぎる」「インフレが問題だと感じれば複数回の利上げが必要になる可能性も」
9/3 02:44
ベッセント米財務長官
「国債バイバックの目的は悪い結果を回避すること」「日本が何をしようとしているのか、私は把握している」
9/3 03:00
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「7月初旬以降、米経済活動は緩やかに拡大」「雇用は全体としてごく僅かに拡大」
要人発言の読み解き:植田総裁・片山財務相・ベッセント長官の一連の発言からは、日米財務当局が為替と国債管理政策について緊密にすり合わせを続けている様子がうかがえる。高田審議委員のタカ派発言は長期金利上昇の一因となった一方、NYセッションに入るとウィリアムズ総裁の「インフレは緩やかな低下傾向」との発言が金利低下・ドル安・株高をもたらした。ただし同総裁は9月FOMCでの追加利上げ・利下げの是非については明言を避けており、ハト派一色というよりは判断保留に近いニュアンスだった点には留意したい。朝から夜にかけて金融政策を巡る綱引きが続いた1日だった。カナダ銀行は政策金利を据え置いたが、マックレム総裁は複数回の追加利上げの可能性にも言及しており、インフレへの警戒は日米加で共通している。

📊 経済指標|9月2日(水)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
07:45🇳🇿住宅建設許可(7月・前月比)-4.3%----3.6%
10:30🇦🇺実質GDP(第2四半期・前期比/前年比)0.4%/2.1%0.4%/1.8%0.3%/2.5%
11:00🇳🇿NZ中銀政策金利(OCR)2.75%2.75%2.50%
19:00🇿🇦BER企業信頼感指数(第3四半期)384239
20:00🇺🇸MBA住宅ローン申請指数(前週比)0.8%----1.0%
21:15🇺🇸ADP雇用者数(8月・前月比)+3.8万人+4.7万人+4.6万人(改定)
22:45🇨🇦カナダ中銀政策金利2.25%2.25%2.25%
23:00🇺🇸製造業新規受注(7月・前月比)+0.9%+0.7%-0.2%(改定)
23:00🇺🇸耐久財受注確定値(7月・前月比)+1.1%+1.1%+1.1%
23:00🇺🇸耐久財受注(輸送除くコア・前月比確定値)+0.4%+0.4%+0.4%
23:30🇺🇸週間石油在庫(原油/ガソリン/留出油)-445.0/-117.3/+79.6万バレル+5.0/-150.0/-145.0万バレル+9.5/-253.6/-222.8万バレル

※予想・前回値はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」等に準拠

指標読み解き:ADP雇用統計は+3.8万人と市場予想(+4.7万人)を下回り、労働市場の減速をあらためて示す内容に。一方、製造業新規受注・耐久財受注は市場予想を上回るか一致し、製造業には底堅さも見られた。原油在庫は445万バレルの大幅な取り崩しとなり市場予想を大きく上回ったが、中東情勢の緊迫が続くなかでも原油相場自体は伸び悩んだ。ADPの下振れとウィリアムズ総裁のハト派寄りの受け止めが重なったことが、長期金利低下・ドル安・株高という組み合わせをもたらした一日だった。

💼 企業決算|9月2日発表分

🇯🇵 国内
🇯🇵 卸売業|2026年7月期・本決算
内田洋行〈8057〉 増益・会社予想を上回る
経常利益
167.7億円(+27.76%)
会社予想比
163億円に対し達成率102.88%
コンセンサス比
170億円をやや下回る
通期の会社計画は上回ったが、市場コンセンサスにはわずかに届かない着地となった。
🇺🇸 米国
🇺🇸 半導体・インフラソフト|2026年8月期3Q
ブロードコム〈AVGO〉 大幅増収も乱高下
売上高
295.9億ドル(+86%)
非GAAP EPS
3.32ドル(会社計画・コンセンサス上振れ)
AI半導体売上
167億ドル(+221%)
4Q見通しは売上348億ドル(+93%)と一段の加速を示したが、事前の"whisper number"に届かなかったとの見方から通常取引中は下落。決算発表後の時間外では一時▲6%まで下げたのち下げ幅を縮小するなど乱高下した。
🇺🇸 ITインフラ|2026年8月期3Q
ヒューレット・パッカード・エンタープライズ〈HPE〉 大幅増額決算
売上高
122.13億ドル(予想118.92億ドル)
調整後EPS
1.11ドル(予想0.93〜0.94ドル)
株価反応
時間外で上昇
2026年度通期見通しと2027年度成長見通しをともに上方修正。オラクルとのAIインフラ連携拡大なども好感された。
🇺🇸 クラウドデータ|2027年1月期2Q
スノーフレイク〈SNOW〉 増額決算で急伸
総売上高
15.5億ドル
プロダクト売上
14.9億ドル(+37%)
調整後EPS
0.62ドル(予想0.45〜0.46ドル)
プロダクト売上は前年比+37%と3四半期連続で加速。通期プロダクト売上見通しを上方修正し、金利上昇を嫌気して通常取引で▲4.26%となっていた反動もあり、時間外では+22%超まで急伸した。
🇺🇸 データストレージ|2027年1月期1Q
ネットアップ〈NTAP〉 好決算・通期上方修正でも時間外は下落
売上高
20.3億ドル(予想18.3億ドル)
調整後EPS
2.58ドル(予想2.11〜2.12ドル)
株価反応
時間外で約▲8.9%
増収増益で着地し、通期見通しも上方修正されたが、成長ペースの持続性に対する懸念から投資家は好決算を素通りし、時間外で大きく売られた。
🌍 ほか(日米以外)

9月2日は日米以外の主要企業(欧州・中国・韓国・台湾の指数採用クラス)による大型決算発表は確認されなかった。

📅 9月3日木曜日の主な予定

時刻(JST)予定
08:50🇯🇵対外・対内証券投資(週次)
10:30🇦🇺貿易収支(7月)
10:45🇨🇳RatingDog PMI(コンポジット・サービス業、8月)
16:55〜17:30🇩🇪🇪🇺🇬🇧サービス業PMI確報値(独・ユーロ圏・英、8月)
18:00🇪🇺生産者物価指数(PPI、7月)
21:30🇺🇸新規失業保険申請件数/貿易収支/非農業部門労働生産性確報値(第2四半期)
22:45🇺🇸PMI確報値(非製造業・コンポジット、8月)
23:00🇺🇸ISM非製造業景気指数(8月)
今後の主なイベント:3日はISM非製造業景気指数と新規失業保険申請件数など米労働市場・景況感指標が相次ぐほか、9月4日の8月雇用統計を控えて市場の関心が徐々に集まる展開となりそうだ。中東情勢がさらにエスカレートする場合、原油相場を通じたインフレ再燃リスクと、9月16日FOMCおよび日銀9月会合を巡る利上げ観測双方への影響に引き続き注意したい。

📚 主な出典

▼一次ソース(公的機関・企業IR)
▼報道・二次メディア
みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」、みんかぶFX/為替「2日の主な要人発言」、マネックス証券国内株式・米国株式決算カレンダー、nikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」(数値参照のみ)
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。市場価格は常に変動しており、本記事の情報の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。執筆者は金融商品取引業者ではなく、投資助言業の登録も受けていません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。FX・先物・CFD取引はレバレッジにより元本を超える損失が生じる可能性があります。本記事に含まれる情報は執筆時点のものです。
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