【2026年09月03日・振り返り】日経平均4日続落も64,214円で下げ渋り、長期金利は2.965%に反落~イラン、トランプ氏の警告無視しクウェート米軍基地を攻撃、NY株はISM非製造業堅調で続伸~

2026年9月4日金曜日

マーケット振り返り

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2026年9月3日振り返り

【2026年09月03日・振り返り】日経平均4日続落も64,214円で下げ渋り、長期金利は2.965%に反落~イラン、トランプ氏の警告無視しクウェート米軍基地を攻撃、NY株はISM非製造業堅調で続伸~

📅 対象時間帯:2026年9月3日(木)07:00 〜 9月4日(金)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
3日、イランはトランプ米大統領による追加攻撃警告を無視し、クウェートの米軍駐留基地を攻撃、ヨルダン・UAE・バーレーン・イラク自治区の米軍関連施設も標的にした。国内では長期金利が前日の約30年ぶり高水準から2.965%へ反落し、日経平均は一時64,000円割れも下げ渋り、前日比111円安の64,214円と4日続落。TOPIXはプラス圏で着地した。NY市場は新規失業保険申請件数の増加やウォラーFRB理事のハト派寄り発言で長期金利が低下する一方、ISM非製造業景気指数は55.4と予想を大きく上回り、ダウ平均は624ドル高と続伸した。
①イラン、トランプ氏の警告を無視しクウェートの米軍基地を攻撃。中東各地の米軍関連施設も報復の標的に
②日経平均は一時64,000円割れも下げ渋り111円安の64,214円(4日続落)、TOPIXは反発。国内長期金利は2.965%に低下
③NY株は続伸(ダウ+624ドル)、ISM非製造業は55.4と大幅上振れ。決算はルルレモンが急落、シエナは好決算でも下落、Zscalerは急伸

📰 ニュース見出し時系列

※米・イラン戦況は時刻の特定が難しいため、市場イベント(指標・決算・値動き)とは分けて後段の「🇮🇷🇺🇸 米・イラン情勢」でまとめています。

🌏 アジアセッション(07:00〜17:35 JST)
時刻地域見出し
09:00🇯🇵東京市場寄り付き。前日の米国株高を受け、反発狙いの買いが先行
09:35🇯🇵国内長期金利が低下。新発10年物国債利回りは前日比0.045%低い2.965%と、前日つけた約30年ぶり高水準から反落
午前🇯🇵🔥🔥🔥 ブルームバーグ、日銀が9月会合で政策金利を0.25ポイント引き上げ1.25%とする公算と関係者取材で報道。物価上振れリスクを踏まえ、その後の追加利上げの可能性も排除しない方針と伝わる
前場🇯🇵日経平均、一時下げに転じる場面
後場🇯🇵韓国KOSPIなどアジア主要株安に連動しAI・半導体関連株に売りが波及。日経平均は心理的節目の64,000円を一時割り込む場面があった(安値63,772円、下げ幅は一時500円超)
15:30🇯🇵🔥🔥🔥 東証大引け。日経平均は前日比111円16銭安(▲0.17%)の64,214円48銭と4日続落。TOPIXは前日比20.44pt高(+0.50%)の4,102.04ptと反発。米投資会社バークシャー・ハサウェイCEOのインタビューが伝わったことを手掛かりに商社株の上げが目立った
17時頃🇭🇰香港市場大引け。ハンセン指数は前日比97.90pt安(▲0.39%)の25,213.31ptと反落。中東情勢を巡る警戒感が引き続き相場の重しに
🌍 ロンドン/欧州セッション(16:00〜翌01:00頃 JST)
時刻地域見出し
夕刻原油相場はホルムズ海峡を巡る緊張再燃を意識し上昇基調を強め、WTI原油先物は時間外で一時93ドル台まで上昇し約6週間ぶりの高値を付けた
00:30頃🇩🇪🇬🇧欧州株式市場が取引終了。英FTSE100は前日比75.07pt高(+0.70%)の10,831.52pt、独DAXは同163.99pt高(+0.63%)の26,003.32ptとともに反発。英10年債利回りは5.134%(▲0.096%)、独10年債利回りは3.343%(▲0.033%)とそれぞれ低下
🇺🇸 NYセッション(22:30〜翌07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
22:30🇺🇸NY株式市場が寄り付き
深夜〜未明🇺🇸ダウ平均・ナスダック総合がそろって上昇。長期金利上昇の一服と原油高騰の伸び悩みを好感し、直近3営業日続落からの割安感に着目した押し目買いも相場を支えた
05:00過ぎ🇺🇸🔥🔥🔥 NY引け。ダウ工業株30種平均は前日比624ドル16セント高(+1.18%)の53,686ドル11セントと続伸。ナスダック総合は366.23pt高(+1.40%)の26,584.06。ドル円は156円11銭から155円30銭まで下落し円高が進行
引け後〜未明🇺🇸ルルレモン、シエナ、Zscaler、DocuSignなどが決算発表(詳細は企業決算欄)

🇮🇷🇺🇸 米・イラン情勢

※軍事作戦に関する発表は当局側が時刻を明確にしないケースが多く、ここでは判明している範囲の時間帯(現地時間/日本時間)で記載しています。

3日(現地時間):イランは、トランプ米大統領による追加攻撃の警告にもかかわらず、クウェートにある米軍駐留基地を攻撃した。これに先立ち、米軍による大規模な空爆でイラン人少なくとも19人が死亡しており、トランプ氏は「いつでも好きな時に」イランを攻撃する準備ができていると警告していた。

3日(現地時間):イランはクウェートに加え、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、イラク・クルド人自治区を含む中東各地の米軍関連施設を、米軍による攻撃への報復として標的にしたとされる。イラン国営テレビも「イラン国民に対する米国の犯罪への報復」として湾岸諸国の米軍駐留基地を攻撃の標的にしていると認めた。

3日(現地時間):イラン最高国家安全保障会議のモフセン・レザイ事務局長は米国に対し、「米国の基盤を打ち砕く」新たな戦略を採用したと警告。一方、クウェート軍はイランから発射されたミサイルと無人機を迎撃していると発表した。
読み解き:これまでの構図では、米側が一貫して「サーブ権」(攻撃の主導権)を握り、イランは報復に徹する「レシーブ」の姿勢を保ってきた。しかし今回は、トランプ氏本人による名指しの追加攻撃警告を受けてもなお、イランがクウェート攻撃に踏み切った点がこれまでとは異なる。エスカレーションの起点が依然として米側の攻撃判断にあることは変わらないが、警告を無視してでも報復に動くイランの姿勢は、従来の「抑制的なレシーブ」から一段変化しつつある可能性があり、原油・長期金利・為替への影響を見るうえでも注視が必要だろう。

🎙️ 要人発言|9月3日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容
9/3 18:16
片山財務相
「ベッセント長官と色々な議論しているが、何々を絶対にするなみたいな言われ方はない」「国際会議や会談で日本に対して特に注文はない」
9/3 18:18
三村財務官
「(現在の相場)安心も満足もしていない」「引き続き臨戦態勢」
9/3 21:41
ウォラーFRB理事
「ディスインフレ傾向が続けば金利の据え置きを支持する」「インフレが上振れれば利上げを検討へ」
要人発言の読み解き:片山財務相・三村財務官の発言からは、日米間で為替・国債管理を巡る対話が続く一方、市場をなお警戒する姿勢がうかがえる。NYセッションに入るとウォラー理事のディスインフレ発言が長期金利低下・株高につながったが、あくまで「インフレが上振れれば利上げも検討」という条件付きの発言であり、前日のウィリアムズ総裁と同様、明確なハト派表明とは言い切れない点には留意したい。

📊 経済指標|9月3日(木)発表分

時刻(JST)指標結果予想前回
08:50🇯🇵対外・対内証券投資(週次/対外中長期・対外株式・対内中長期・対内株式)-8,240/+358/+5,091/+358億円----19,784/-8,690/+4,352/-7,641億円
10:30🇦🇺貿易収支(7月)19.23億豪ドル15.00億豪ドル19.29億豪ドル
10:45🇨🇳RatingDog PMI(コンポジット/サービス業、8月)52.1/51.4---/50.650.8/50.4
16:55🇩🇪サービス業PMI確報値(8月)49.748.548.5
17:00🇪🇺サービス業PMI確報値(8月)51.651.751.7
17:30🇬🇧サービス業PMI確報値(8月)52.552.852.8
18:00🇪🇺生産者物価指数(PPI、前月比/前年比、7月)1.6%/5.8%1.2%/5.4%-0.3%/4.6%
18:30🇺🇸チャレンジャー人員削減数(前年比、8月)-38.5%----46.1%
21:30🇺🇸新規失業保険申請件数/継続受給者数20.6万件/177.9万件20.5万件/178.5万件20.4万件/177.1万件
21:30🇺🇸貿易収支(7月)-886億ドル-901億ドル-733億ドル
21:30🇨🇦労働生産性(前期比、第2四半期)1.0%----0.5%
21:30🇺🇸非農業部門労働生産性確報値/単位労働費用(第2四半期)1.4%/1.2%1.4%/1.3%1.4%/1.3%
22:45🇺🇸PMI確報値(非製造業/コンポジット、8月)56.5/56.056.8/56.156.8/56.0
23:00🇺🇸ISM非製造業景気指数(8月)55.454.154.1

※予想・前回値はみんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」等に準拠

指標読み解き:米ISM非製造業景気指数は55.4と市場予想を大きく上回り、サービスセクターの底堅さを改めて示した。ただし雇用指数は2カ月連続の収縮、価格指数(Prices)も高水準で推移しており、上振れ一辺倒とは言えない内容だった。新規失業保険申請件数は増加、貿易赤字も拡大し、労働市場の緩やかな減速感は残る。中国のRatingDog PMIはコンポジット・サービス業ともに前回・予想を上回り改善を示した点も目を引く。欧州サービス業PMI確報値はドイツが大きく上振れた一方、ユーロ圏・英国は小幅に予想を下回るなど、まちまちの結果となった。

💼 企業決算|9月3日発表分

🇯🇵 国内
🇯🇵 電気機器|2Q・実績
不二電機工業〈6654〉
今期経常利益
124百万円(前期比▲22.50%)
通期会社予想比
323百万円に対し進捗率38.39%
小型株のため詳細は割愛。
🇺🇸 米国
🇺🇸 アパレル小売|2026年度2Q
ルルレモン〈LULU〉 減収・通期下方修正で急落
売上高
24.15億ドル(前年比▲4%、予想24.6億ドル)
EPS
2.92ドル(予想1.80ドル、うち関税還付が0.86ドル分寄与)
既存店売上高
▲9%
第3四半期見通しは売上高22.9〜23.2億ドル(前年比▲10〜11%)、EPS0.93〜0.98ドルと大幅減益を見込む。新CEOオニール氏の就任を来週に控えるなかでの弱い決算となり、株価は時間外で大幅安となった(報道により下落幅は約10〜18%とばらつきがあった)。
🇺🇸 光通信ネットワーク機器|2026年8月期3Q
シエナ〈CIEN〉 過去最高決算も株価は下落
売上高
16.7億ドル(+37%、予想16.3億ドル)
調整後EPS
2.11ドル(予想1.72ドル)
受注残高
85億ドル(前四半期比+8億ドル)
売上・利益ともに過去最高を更新し、2027会計年度は売上高30%以上増の83〜84億ドルと強気の見通しを示した。ただし供給制約や関税還付による一時的な利益押し上げが意識され、株価は時間外で9%超下落した。
🇺🇸 クラウドセキュリティ|2026年7月期4Q
Zscaler〈ZS〉 好決算・強い見通しで急伸
調整後EPS
1.19ドル(予想1.09ドル)
売上高
8.98億ドル(+25%、予想8.77億ドル)
株価反応
+9.79%
純損失は337万ドルまで縮小。次期・通期見通しも市場予想を上回り、前回決算で嫌気された保守的なガイダンスへの懸念が和らいだ。
🇺🇸 電子契約サービス|2027年1月期2Q
DocuSign〈DOCU〉 予想上回る決算
EPS
1.16ドル(予想0.96ドル、+20.8%上振れ)
決算発表を受け株価は堅調に推移した。

このほかキャンベル・スープ〈CPB〉、アンバレラ〈AMBA〉、アサナ〈ASAN〉、ドーモ〈DOMO〉、スミス&ウェッソン・ブランズ〈SWBI〉、カンディ・テクノロジーズ〈KNDI〉なども決算を発表した。

🌍 ほか(日米以外)

9月3日は日米以外の主要企業(欧州・中国・韓国・台湾の指数採用クラス)による大型決算発表は確認されなかった。

📅 9月4日金曜日の主な予定

時刻(JST)予定
08:30🇯🇵全世帯家計調査(7月)
15:00🇩🇪製造業新規受注(7月)
17:30🇬🇧建設業PMI(8月)
18:00🇪🇺小売売上高(7月)
21:30🇺🇸🇨🇦雇用統計(8月、米・加同時発表)
23:00🇨🇦Ivey購買部協会指数(8月)
今後の主なイベント:4日は米・カナダ双方で8月雇用統計が発表され、市場の関心が一気に集まる展開となりそうだ。中東情勢はイランのクウェート攻撃を受けて緊張が一段と高まっており、原油相場を通じたインフレ再燃リスクと、9月16〜18日FOMCおよび9月17〜18日の日銀会合を巡る利上げ観測双方への影響に引き続き注意したい。

📚 主な出典

▼一次ソース(企業IR・報道発表)
▼報道・二次メディア
みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」、みんかぶFX/為替「3日の主な要人発言」、マネックス証券国内株式・米国株式決算カレンダー、nikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」(数値参照のみ)
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。市場価格は常に変動しており、本記事の情報の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。執筆者は金融商品取引業者ではなく、投資助言業の登録も受けていません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。FX・先物・CFD取引はレバレッジにより元本を超える損失が生じる可能性があります。本記事に含まれる情報は執筆時点のものです。
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