【2026年9月30日・朝展望】日経平均は800円超高の66,200円台で推移——米半導体株高が追い風
②29日のNYダウは131ドル59セント安(−0.26%)と続落。10年債利回りは一時5.29%と2007年6月以来の高水準。一方、ナスダック100は+0.21%、VIX指数は16.04
③ドル円は156円88銭前後。朝は157円46銭まで戻ったが、10時前から円買いが優勢になり156円台に下落
④XAUUSDはCFD基準で4,170ドル前後、前日比±0
⑤WTI原油先物は89.74ドル、前日比+0.40%。前日は約1カ月ぶり安値で、米イラン協議は停滞
※本記事執筆時点(10:31〜10:33頃)のデータであり、その後変動している可能性があります
1️⃣ NY市場振り返り(前日29日)
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 51,349.92ドル | −131.59(−0.26%) |
| S&P500 | 7,670.84 | −12.85(−0.17%) |
| NASDAQ100 | 30,339.33 | +62.52(+0.21%) |
| FANG+指数 | 19,116.28 | +64.89(+0.34%) |
| VIX指数 | 16.04 | −0.03(−0.19%) |
振り返り:29日のNYダウは前日比131ドル59セント安の51,349.92ドルと続落した。米長期金利の上昇が止まらず、10年債利回りは一時5.29%と2007年6月以来の水準を付け、30年債利回りも一時5.62%と2002年6月以来の高水準となった。引けにかけて上げ幅を縮め、10年債は5.24%前後で取引を終えている。朝方にはサウジアラビアの東西パイプライン復旧を受けて原油が下落し、株は寄り付き後まちまちだった。その後、複数のFOMC当局者が追加利上げを支持する発言をしたことで金利が上昇し、株は下落に転じた。9月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は81.9と予想(89.0)を大きく下回り、2014年以来の低水準となった。8月のJOLTS求人件数も707.9万件と予想に届かなかった。業種別では、金融株とアップル、ウォルマート、ナイキなどの消費関連が売られた一方、半導体は買われ、SOX指数は1%強上昇した。マイクロン、アーム、サンディスクなどが高く、「金利上昇の影響を受けにくい銘柄が買われた」との声が出ている。個別では、フェア・アイザック(FICO)が住宅金融局のモーゲージ価格に関する発表で一時25%超下落し、カーニバルは決算が好感されて+13.41%となった。このほか、トランプ政権は主要AI企業の首脳らと、自主規制を基本とする取り決め文書に署名した(詳細は9/29振り返り記事を参照)。
2️⃣ 日経平均レビュー(本日30日・取引中、10:33時点)
| 指数・先物 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 日経225(現物) | 66,295.50 | +814.23(+1.24%) | 10:33 |
| CFD日本225 | 66,325.35 | +1,086.20(+1.66%) | 10:33 |
| 225先物 大取mini | 66,470.00 | +660.00(+1.00%) | 10:33 |
| 225先物 大取ラージ | 66,490.00 | +660.00(+1.00%) | 10:33 |
| 225先物 SGX | 66,520.00 | +745.00(+1.13%) | 10:22 |
| 225先物 CME円建て | 66,495.00 | +190.00(+0.29%) | 10:21 |
| 225先物 CMEドル建て | 66,520.00 | +165.00(+0.25%) | 10:21 |
※前日比は各銘柄の前営業日基準。データはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」の集計数値を利用
本日の展望:日経平均は前営業日終値(65,481.27円)比814円高の66,295円まで上げている。寄り付きは647円32銭高の66,128円59銭で、9時15分には931円高の66,412円と、上げ幅が1,000円近くになった。TOPIXも反発している。前日の米市場でSOX指数が1%強上昇したことを受け、アドバンテストや東エレクなどの値がさ半導体株に買いが先行した。韓国のKOSPI200も0.79%高と堅調だ。AI関連の太陽誘電は、TDKと次世代電子部品を共同開発することで基本合意し、将来の資本提携も協議すると発表して買い気配で始まり、一時9%超上昇した。一方、小売りや鉄道などの内需関連には売りが先行している。日米ともに長期金利は高止まりしているが、「高い収益成長から金利上昇による割高感が意識されにくい」半導体株に買いが集まっている、との市場関係者の声がある。日本経済新聞は上値のめどとして6万6500円を挙げている。
8時50分に発表された8月の鉱工業生産速報は前月比1.7%低下(予想+1.3%)と2カ月連続で落ち込み、前年同月比も+3.4%と予想(+6.9%)を下回った。小売業販売額も前年比+2.7%と予想(+3.3%)に届かなかった。10時30分発表の中国9月製造業PMIは50.1と予想(50.2)をわずかに下回ったが、前回(49.8)から改善して50を上回り、サービス業PMIは50.2と予想(49.4)を上回った。本日は、遅れていたニデックの決算発表も予定されている。米国では現地の引け後にマイクロンが決算を発表する(日本時間では明朝)。
3️⃣ 為替(ドル円)展望
| 通貨ペア | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 156.883 | −0.390(−0.25%) | 10:33 |
| ユーロドル | 1.1341 | +0.0001(+0.01%) | 10:33 |
本日の展望:ドル円は156円88銭前後で推移している。29日のNY市場は157円39銭付近で取引を終え、30日朝は157円20銭台から8時45分に157円46銭まで上昇した。その後は上値が重くなり、仲値は157円35銭だった。10時前に一時157円03銭まで下げ、さらに円買いが進んで156円台に入っている。今週は円買い(日米当局の円安けん制)と米金利上昇によるドル買いが交錯し、156円後半〜157円後半で大きめに上下している。消費者信頼感やJOLTSの弱さで10月利上げの織り込みは後退した一方、米10年債利回りは5.2%台の高水準にある。10時30分に発表された豪消費者物価指数(8月)は前年比+4.0%と予想どおりで、前月比は+0.4%と予想(+0.6%)を下回った。
本日は月末・四半期末にあたり、フローによる振れに注意したい。19時には外国為替平衡操作の実施状況(8月27日〜9月28日分)が公表される。夜には21時15分に米ADP雇用者数(予想7.0万人)、21時30分に米PCE価格指数(前年比予想3.7%、コア3.3%)と第2四半期実質GDP(確報値)、22時45分にシカゴPMI(予想51.2)が控える。157円80〜90銭には売りとストップロスの買いが観測されている。
4️⃣ 貴金属(XAUUSD)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| XAUUSD(CFDサンデーゴールド) | 4,170.80 | −0.20(0.00%) | 10:33 |
| (参考)NY金先物 | 4,203.67 | +23.97(+0.57%) | 10:31 |
※NY金先物は限月ものの値であり、XAUUSD(現物連動)と水準差が生じるため、本欄ではXAUUSDを基準に考察する
本日の展望:XAUUSDはCFD基準で4,170ドル前後、前日比横ばいで推移している。25日朝の展望時点(4,295ドル)からは約125ドル低い水準だ。28日にNY金が3.54%安の4,168.40ドルまで急落した後、29日は12月限が4,179.70ドル(+0.27%)と小反発した。弱い米指標と原油安で10月利上げ観測が後退したことが支えとなったが、ユーロ安・ドル高と米長期金利の上昇が上値を抑え、「修正高の域を出ず、上値は重く終えた」(みんかぶ)。米長期金利が高水準で推移するなか、戻りは鈍い。材料は引き続き米イランの動向と米金利だ。協議が前進すれば、原油安→インフレ懸念の後退→利上げ観測の後退→実質金利の低下でXAUUSDの支えとなり、後退すれば逆に働く。本日は21時30分のPCEが焦点となる。
5️⃣ 原油(WTI)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 89.74ドル | +0.36(+0.40%) | 10:31 |
本日の展望:WTI原油先物は89ドル台後半で推移している。29日のNY原油(11月限)は3.22ドル安の89.38ドルで取引を終え、約1カ月ぶりの安値となった。時間外取引では一時88ドル台後半まで下げ、その後はやや戻している。売り材料は供給の回復だ。ウォール・ストリート・ジャーナルは、欧州調査会社ケプラーのデータを引用して、先週時点でペルシャ湾岸地域からの原油輸送量が米国とイランの戦闘開始前の8割弱まで回復したと報じた。中東産油国の9月の原油輸出は、ケプラーの予備データで日量1,280万バレルと2月以来の高水準になる見通しだ。一方で外交は停滞している。アクシオスによると、カタールの仲介は今週ほとんど進展せず、米当局者は中間選挙後に大規模な戦闘再開を指示する可能性もあるとみている。イラン側は、米国が停戦合意文書に戻ることが核での譲歩の前提だと主張している。本日は23時30分に週間石油在庫統計が発表される(詳細は9/29振り返り記事の米・イラン情勢コーナーを参照)。
📚 主な出典
- 日本経済新聞『東証寄り付き 日経平均は反発 上げ幅1000円、太陽誘電とTDKに買い先行(2026年9月30日)』
- 日本経済新聞『日経平均、米半導体株高が追い風(先読み株式相場)(2026年9月30日)』
- 株探ニュース『東京株式(寄り付き)=買い優勢、半導体関連が相場押し上げ要因に(2026年9月30日)』
- 東京新聞(共同通信配信)『8月鉱工業生産1.7%低下 2カ月連続、基調判断据え置き(2026年9月30日)』
- NHK『ニデック30日決算発表 巨額損失計上へ 岸田社長ら交代検討(2026年9月29日)』
- 日本経済新聞『NYダウ続落131ドル安 金融株や消費関連に売り、ナスダックは小幅安(2026年9月30日)』
- 財経新聞『29日の米国株式市場は小幅続落 長期金利が約20年ぶり高水準 消費者信頼感は12年半ぶり低水準(2026年9月30日)』
- 財経新聞(フィスコ)『29日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は続落、低調な経済指標や金利高を嫌気(2026年9月30日)』
- フィスコ(Investing.com配信)『米国株式市場は続落、低調な経済指標や金利高を嫌気(2026年9月30日)』
- 共同通信(四国新聞配信)『米政権、AI開発取り決めに署名 主要各社、自主規制を基本(2026年9月30日)』
- 財経新聞(フィスコ)『東京為替:ドル・円は下げ足を速め一時157円03銭まで下落(2026年9月30日)』
- フィスコ(Investing.com配信)『東京為替:ドル・円は上昇一服、157円30銭台へ軟化(2026年9月30日)』
- ザイFX!『FX・為替相場の注目指標や予想を解説 9月30日(水)(2026年9月30日)』
- みんかぶFX/為替『小反発、弱気の米経済指標と原油安で修正高=NY金概況(2026年9月30日)』
- みんかぶFX/為替『反落、原油高や米国債の利回り上昇で=NY金概況(2026年9月29日)』
- 日本経済新聞『NY商品、原油反落 中東の原油供給が回復傾向との見方 金は反発(2026年9月29日)』
- investingLive『US-Iran talks stall as Qatar mediation yields little, raising risk of renewed combat(2026年9月30日)』
- IndexBox『Oil Prices Rise as U.S.-Iran Diplomacy Stalls, Middle East Supply Risks Persist(2026年9月29日)』
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab『【2026年09月29日・振り返り】日経平均は続落、NY原油は1カ月ぶり安値(2026年9月29日)』
- 世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com、2026年9月30日10:21〜10:33頃時点の市況数値を参照)、トレーダーズ・ウェブFX「FXオーダー」、みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」は市況の数値と本日の予定の確認のみに使用

