【2026年09月21日・朝の展望】日経平均はシルバーウィークスタート、24日の取引再開までCME先物は65,000円台でもみ合い
①東京市場はシルバーウィーク入り、21〜23日の3営業日休場、次の取引は24日。18日終値65,018.95円(+882.70円、+1.38%)からの値動きは休場明けに持ち越し
②ドル円は18日終値156円台後半、取引時間中は一時158円台まで円安が進んだのち買い戻され、休場中の参考値は157円前後の高値圏でもみ合い
③原油は週末にかけて続落、95ドル台後半(WTI)まで軟化。サウジの東西パイプライン復旧進展とフーシ派のサウジ首都攻撃という相反する材料が交錯
④XAUUSDは4,370ドル台でこう着。今週は24日の米中首脳会談が最大の注目イベント
📈 今朝の主要相場(各市場の直近終値/為替・商品は9/21 8:06時点)
| 指標 | 値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均(09/18終値) | 65,018.95円 | +882.70円(+1.38%) |
| NYダウ(09/18終値) | 51,682.64ドル | -95.40ドル(-0.18%) |
| NASDAQ100(09/18終値) | 29,644.17 | +197.19(+0.67%) |
| S&P500(09/18終値) | 7,650.50 | +12.74(+0.17%) |
| ドル円 | 157円09銭 | +0.21円(+0.14%) |
| WTI原油先物 | 95.97ドル | -0.11ドル(-0.11%) |
| XAUUSD | 4,373.90ドル | -8.40ドル(-0.19%) |
| 米10年債利回り | 4.987% | -0.009pt |
※日経平均・NYダウ・NASDAQ100・S&P500は各市場の直近の取引終値(日経平均・米国株ともに09/18が直近セッションで、東京休場中は新たな値が付きません)。ドル円・WTI原油先物・XAUUSD・米10年債利回りは為替・商品・債券市場が通常通り取引を継続しているため、9/21朝8:06時点の実勢値です。
📰 週末のニュースコーナー(9/19土〜9/21月朝)
| 日時(JST) | 見出し |
|---|---|
| 9/19(土)09:50 | 22日の日米首脳会談が発表。トランプ大統領は国連総会(NY)に合わせて演説し、同地で高市首相と会談へ |
| 9/19(土)22:33 | サウジ首都リヤドの空港付近で黒煙が上がる(速報段階、フーシ派の攻撃の可能性) |
| 9/20(日)07:24 | フーシ派がサウジ首都リヤドの重要拠点を攻撃したと発表。空港近くのサウジアラムコ燃料タンクで火災、西部ヤンブーのアラムコ施設も標的に。7月の交戦再燃後、リヤドへの攻撃は今回が初 |
| 9/20(日)08:59 | イラン最高安全保障委員会のレザイ事務局長が、カタールを仲介に戦闘終結条件(中東全戦線での停戦、資産凍結解除、海上封鎖解除)を米側に提示したと表明 |
| 9/20(日)11:20 | 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが社説で、高市首相が「経済成長への効果が乏しく債務負担を重くする巨額財政支出に固執している」と指摘。18日の日銀利上げ直後に円安が進んだ点や、審議委員2人の反対にも言及し、金融政策の正常化に投資家が懐疑的になっていると分析 |
| 9/20(日)19:50 | イランがX(旧Twitter)で、対米交渉再開に向けた7条件を正式に通告したと表明(条件の詳細は非公表) |
| 9/21(月)06:04 | 米中両政府が首脳会談に向け閣僚級でAI・貿易分野の協議に入ったと報道 |
18日の日銀利上げ(賛成7反対2)を受けて進んだ円安は、週末にかけても157円前後の高値圏でのもみ合いが残る格好となり、WSJ社説はこれを高市政権の財政運営と結び付けて論じた。中東では、東西パイプライン攻撃に続きフーシ派のリヤド攻撃という新たな供給不安要因が浮上した一方、イランは戦闘終結に向けた条件を初めて具体的に提示するなど、対米交渉再開への糸口も見え始めている。米国はホルムズ海峡の無条件開放を求めており、イラン側の条件をそのまま受け入れるかは不透明。
22日に日米首脳会談、23日に習近平国家主席が訪米(トランプ大統領が出迎え)、24日に米中首脳会談・晩さん会という日程が連続する。対中の新関税(通商法301条に基づく追加関税、上乗せ7.5%案)は首脳会談後まで公表が見送られる方向と報じられており、会談の結果次第で市場のリスク選好度が大きく動く週になりそうだ。
18日のNY株式市場は、日銀の追加利上げと米長期金利の5%近辺への上昇が重荷となりダウ平均は95.40ドル安の51,682.64ドルと反落。一方でNASDAQ100は197.19pt高(+0.67%)の29,644.17、S&P500も12.74pt高(+0.17%)と、半導体関連(アプライドマテリアルズ、マイクロン・テクノロジー、サンディスクなど)を中心に買いが入り指数間でまちまちの結果となった。取引時間中には日銀のレートチェック実施が伝わり、一時158円05銭まで売られていた円が156円台後半まで急速に買い戻される場面も。詳細は9/18の振り返り記事を参照。
18日の東証で日経平均は前日比882円70銭高(+1.38%)の65,018円95銭と3日続伸し、終値で6万5000円台を回復(10日以来)。日銀の利上げ決定に対する安心感が買いを支えた。東京市場はここから21日(月・敬老の日)〜23日(水・秋分の日)までシルバーウィーク入りし、次の取引は24日(木)。休場中のCME先物は円建てで65,040円(+80円)、ドル建てで65,095円(+70円)とわずかにプラス圏で推移しており、目立った方向感は出ていない。24日の取引再開時には、休場中の為替動向(157円前後でのもみ合い)と米中首脳会談の結果が寄り付きの材料になりそうだ。
なお休場となるのは東京の株式市場のみで、為替・欧米株式・原油・XAUUSDなどは21〜23日も平常通り値が動く。3〜5章の展望はその前提で見てほしい。
前週末の振り返り:18日の日銀会合で0.25%の利上げが決定されたにもかかわらず、賛成7反対2という結果を受けて「早期の追加利上げ観測」が後退し、円は18日終値156円台後半から取引時間中に一時158円05銭まで下落(週の高値ベースでは2%超の下落)。その後、日銀のレートチェック実施のニュースでドル売り・円買いが進み156円台後半へ戻したが、今後は実際の為替介入の実施を警戒した値動きが予想される。休場に入った21日朝の参考値は157円前後で推移している。
今週の注目ポイント:ブルームバーグは、日本がシルバーウィーク(21〜23日)で市場流動性が低下する局面は、過去(4月末〜5月上旬の大型連休前後)に実際の為替介入が実施された局面と重なると指摘。HSBCのアジア為替調査責任者ジョーイ・チュー氏は「協調介入とわずか3カ月後の2回目の利上げは、ドル円を安定させるにとどまり、下落基調に転じさせるものではない」とコメント。加えてWSJ社説は円安を高市政権の財政運営と結び付けて論じており、金融・財政両面から円の重しが意識されやすい地合いが続く。
注目イベント・指標:21日は英ライトムーブ住宅価格・中国最優遇貸出金利(LPR)のみで手掛かり材料は乏しい。週後半にかけては22日の日米首脳会談、23日の米PMI速報値、24日の米中首脳会談が焦点。
前週末の振り返り:XAUUSDは週末にかけて4,370ドル台でこう着。21日朝時点で4,373.90ドル(-8.40ドル、-0.19%)とわずかに軟調。18日はドル安・米長期金利低下を背景に上昇していたが、その後は明確な方向感を欠く展開が続いている。
今週の注目ポイント:米長期金利が5%近辺で高止まりする中、実質金利の動向が引き続きXAUUSDの重石・支えの両面で意識される。中東情勢(サウジの東西パイプライン復旧の進捗、フーシ派のリヤド攻撃、アラムコの欧州向け10月供給停止)は依然くすぶっており、供給不安の再燃は質への逃避買いを誘発しやすい一方、パイプライン復旧が進めば材料は剥落する。
注目イベント・指標:24日の米中首脳会談の結果次第でリスク選好・回避のいずれにも振れやすく、週末にかけての値動きの触媒になりそうだ。
前週末の振り返り:WTIは18日終値の100.30ドルから週末にかけてさらに軟化し、21日朝時点で95.97ドル(-0.11ドル、-0.11%)まで値を切り下げた。サウジが東西パイプラインの復旧を進めている(数日内に輸送能力の約半分、6週間で全面復旧の見通し)ことが供給懸念の後退につながっている。
今週の注目ポイント:一方でフーシ派がサウジ首都リヤドを攻撃し石油施設に火災が発生(7月の交戦再燃後で初)、さらにブルームバーグはアラムコが欧州の製油事業者少なくとも2社に10月分の供給ができないと通知したと報道。パイプライン復旧の進展と新たな攻撃・供給停止通知という相反する材料が混在し、方向感が定まりにくい地合いが続きそうだ。
注目イベント・指標:23日の米週間石油在庫統計、24日の米中首脳会談(対イラン方針に関する言及の有無)が焦点。
📊 経済指標|9月21日(月)発表分
| 時刻(JST) | 国 | 指標 |
|---|---|---|
| 08:01 | 🇬🇧 英 | ライトムーブ住宅価格(9月、前月比・前年比) |
| 10:00 | 🇨🇳 中国 | 最優遇貸出金利(LPR、1年・5年、9月) |
📚 主な出典
- 時事通信「イラン、対米交渉開始へ7条件通告 戦闘継続と早期終結両にらみ」(2026年9月20日)
- 時事通信「フーシ派、サウジ首都を攻撃 7月以降初、石油施設で火災も」(2026年9月20日)
- 時事通信「高市首相は『巨額支出に固執』 経済改革、円安定に不可欠―米紙社説」(2026年9月20日)
- 時事通信「米中、首脳会談へ合意模索 閣僚級でAI、貿易協議」(2026年9月21日)
- Bloomberg(Yahoo!ニュース配信)「円相場に一段安リスク、日銀の利上げ姿勢に失望感―連休で流動性低下」(2026年9月21日)
- 産経新聞(Yahoo!ニュース配信)「イランが終戦の条件を米に伝達 全前線の戦闘停止、資産凍結解除、米軍による海上封鎖終了」(2026年9月20日)
- 東京新聞デジタル(共同通信)「サウジ首都攻撃とフーシ派 西部の石油関連施設も」(2026年9月20日)
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab「【2026年09月18日・振り返り】日経平均882円高で3日続伸、日銀利上げも円は158円台へ急落」(2026年9月18日)
- Fisco「ドル・円は堅調、日銀の追加利上げ加速の観測の後退で円安が進む」(2026年9月18日)
- みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」

