【2026年9月29日・朝展望】日経平均は500円超安の65,300円台で推移——配当落ちと米金利高が重荷
②28日のNYダウは347ドル11セント安(-0.67%)と反落。ナスダック総合は-0.92%、VIX指数は16.07(+8.07%)
③ドル円は157円47銭前後。財務官発言後に一時156円51銭まで下落した後、米長期金利の上昇で157円台を回復
④XAUUSDはCFD基準で4,125ドル前後、前日比-0.33%
⑤WTI原油先物は93.06ドル、前日比+0.50%。米イラン協議を巡り上下
※本記事執筆時点(9:31〜9:36頃)のデータであり、その後変動している可能性があります
1️⃣ NY市場振り返り(前日28日)
| 指数 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ | 51,481.51ドル | −347.11(−0.67%) |
| S&P500 | 7,683.69 | −59.72(−0.77%) |
| NASDAQ総合 | 26,820.38 | −248.34(−0.92%) |
| NASDAQ100 | 30,276.81 | −331.32(−1.08%) |
| FANG+指数 | 19,051.39 | −282.77(−1.46%) |
| VIX指数 | 16.07 | +1.20(+8.07%) |
振り返り:28日のNYダウは前週末比347ドル11セント安の51,481.51ドルと反落した。26日のトランプ大統領によるイランのホルムズ海峡再開案の拒否を受けて、週明けの原油が一時急伸し、米10年債利回りは5.2%台と2007年以来の高水準となって、株式の重しとなった。ボーイングは連邦航空局が737 MAX 10の型式証明を先送りしたことで約7%下落し、メタは4.79%安、インテルは5.66%安だった。一方、エヌビディアはAIエージェント向けの安全性基盤の発表と追加の自社株買いで上昇した。AI関連では、主要研究者による「知能爆発」リスクの警告や、OpenAIが安全性の問題で次世代モデルの公開を取りやめたと報じられた(WSJ)こともあり、警戒感が意識された。終盤には、米当局者が核で具体的な前進があればイランに制裁緩和を示す用意があると伝わり、原油が上げ幅を消してダウも下げ渋る場面があったが、終日軟調だった(詳細は9/28振り返り記事を参照)。
2️⃣ 日経平均レビュー(本日29日・取引中、9:36時点)
| 指数・先物 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| 日経225(現物) | 65,329.11 | −548.51(−0.83%) | 9:36 |
| CFD日本225 | 65,350.85 | −668.00(−1.01%) | 9:36 |
| 225先物 大取mini | 65,505.00 | −65.00(−0.10%) | 9:36 |
| 225先物 大取ラージ | 65,500.00 | −70.00(−0.11%) | 9:36 |
| 225先物 SGX | 65,525.00 | −205.00(−0.31%) | 9:25 |
| 225先物 CME円建て | 65,540.00 | −245.00(−0.37%) | 9:24 |
| 225先物 CMEドル建て | 65,590.00 | −240.00(−0.36%) | 9:23 |
※前日比は各銘柄の前営業日基準。データはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」の集計数値を利用
本日の展望:日経平均は前営業日終値(65,877.62円)比548円安の65,329円まで下げている。寄り付きは319円63銭安の65,557円99銭で、9時19分ごろには下落幅が500円を超えた。29日は9月末の配当権利落ち日にあたり、指数を押し下げる影響は300〜380円程度と試算されている(日本経済新聞は300円あまり、みんかぶは380円程度)。これに前日の米AI・半導体株安、米長期金利の高止まり、四半期末の持ち高調整が重なった。先物が現物を上回る水準にあるのは、配当落ちで現物が押し下げられているためとみられる。日本経済新聞は下値のメドとして25日移動平均に近い6万5300円を挙げており、現物はその水準まで下げてきた。韓国のKOSPI200は0.21%高と小反発している。一方、29日は実質的な新年度入りで、新規資金の流入への期待が下支えとの見方もある。
3️⃣ 為替(ドル円)展望
| 通貨ペア | 現在値 | 前日比 | 時刻 |
|---|---|---|---|
| ドル円 | 157.473 | +0.101(+0.06%) | 9:36 |
| ユーロドル | 1.1366 | −0.0003(−0.03%) | 9:36 |
本日の展望:ドル円は157円47銭前後で推移している。28日は米長期金利の上昇と原油高で午前に157円85銭まで上げたが、夕方に三村財務官の発言が伝わると円買いが強まり、一時156円51銭まで下落した。その後は米10年債利回りの上昇に支えられ、NY市場は157円41銭で引けている。米10年債利回りは9時台も5.24%前後の高水準にある。157円00銭にはオプション(30日・1日・2日NYカット)の大きめのオーダーが観測されている。本日は13時30分に豪中銀の政策金利(予想4.60%、前回4.35%)、夜には米コンファレンスボード消費者信頼感指数(予想89.0)と米JOLTS求人件数(予想722.0万件)の発表が控える。
4️⃣ 貴金属(XAUUSD)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| XAUUSD(CFDサンデーゴールド) | 4,125.60 | −13.70(−0.33%) | 9:35 |
| (参考)NY金先物 | 4,157.59 | −10.81(−0.26%) | 9:35 |
※NY金先物は限月ものの決済値であり、XAUUSD(現物連動)と水準差が生じるため、本欄ではXAUUSDを基準に考察する
本日の展望:XAUUSDはCFD基準で4,125ドル前後、前日比-0.33%と軟調に推移している。25日朝の展望時点(4,295ドル)からは約170ドル低い水準だ。米10年債利回りが5.2%台の高水準で推移し、10月FOMCでの追加利上げ観測も意識されるなか、実質金利の上昇がXAUUSDの重しとなっている。材料は米イランの動向で、協議が前進すれば原油安→インフレ懸念の後退→利上げ観測の後退→実質金利の低下でXAUUSDの支えとなり、後退すれば逆に働く。ただ、米当局者が示した制裁緩和の用意は「核での具体的前進」が条件で、順番の隔たりも残る。
5️⃣ 原油(WTI)展望
| 銘柄 | 値 | 前日比 | 時点 |
|---|---|---|---|
| WTI原油先物 | 93.06ドル | +0.46(+0.50%) | 9:34 |
本日の展望:WTI原油先物は93ドル台前半で推移している。28日のNY原油(11月限)は0.19ドル高の92.60ドルで取引を終えた。26日のトランプ大統領のイラン提案拒否を受けて週明けに一時96.53ドルまで急伸したが、米当局者が制裁緩和の用意を示したと伝わると上げ幅を消した。焦点は米イラン協議の行方だ。ロイターによると、カタールの仲介団が28日か29日にニューヨークでイランのアラグチ外相と米国側に個別に協議する見通しだが、イラン国営通信は代表団に米国と協議する計画はなく、29日に帰国すると伝えており、食い違いが残る。テニスの構図で言えば、米国が「核で前進なら制裁緩和」という次のサーブを打ち、イランがどう返すか(あるいは返さないか)を待つ局面だ。供給面では、サウジの東西パイプラインが日量350万バレル以上まで回復した一方、カタールのLNGは不可抗力宣言が延長されている(詳細は9/28振り返り記事の米・イラン情勢コーナーを参照)。
📚 主な出典
- 日本経済新聞「日経平均株価、米半導体株安と配当落ちが重荷(先読み株式相場)」(2026年9月29日)
- 財経新聞「日経平均は319円安でスタート、日本製鉄やトヨタなどが下落」(2026年9月29日)
- 株探ニュース「東京株式(寄り付き)=売り買い交錯、配当権利落ちに伴う下落圧力も下値限定的」(2026年9月29日)
- 日本経済新聞「NY商品、原油反発 米イランの交渉を巡る不透明感で 金大幅安」(2026年9月28日)
- 日本経済新聞「NYダウは反落、347ドル安 ボーイングやセールスフォース株が下落」(2026年9月28日)
- 財経新聞(フィスコ)「28日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反落、長期金利の上昇を警戒」(2026年9月29日)
- Investing.com「OpenAIが安全上の懸念から新モデルのリリースを中止——WSJ」(2026年9月29日)
- ロイター(dメニューニュース配信)「カタール仲介団 米イランと協議へ」(2026年9月28日)
- AFPBB News(dメニューニュース配信)「イラン「米国と協議の計画なし」 トランプ氏見解と食い違い 国営メディア」(2026年9月28日)
- ぱぶちゃんのファンダメンタルlab「【2026年09月28日・振り返り】米10年債5.2%台、日経平均は6日ぶり反落」(2026年9月28日)
- 世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com、2026年9月29日9:31〜9:36頃時点の市況数値を参照)、トレーダーズ・ウェブFX「FXオーダー」、みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」は市況の数値と本日の予定の確認のみに使用

