【2026年10月23日・朝の展望】日経平均は6万2,000円割れ、AI・半導体売りが続く

2026年10月23日金曜日

マーケット展望

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2026年10月23日朝の展望 日経平均は6万2,000円割れ、AI・半導体売りが続く

【2026年10月23日・朝の展望】日経平均は6万2,000円割れ、AI・半導体売りが続く

📅 対象時間帯:2026年10月22日(木)07:00 〜 10月23日(金)07:00 JST ※日経平均・為替・商品・米長期金利の数値は10/23 10:12〜10:14時点
📌 30秒で読む結論
NYでSOX指数が6.7%安、ナスダック総合が2.6%安と、AI・半導体株に売りが広がりました。日経平均は寄り付き後に6万2,000円を割り込み、10時14分は6万1,805円(−1.75%)で、10/21終値からの2日間の下落は約2,800円(約4.4%、筆者計算)です。株・XAUUSD・ビットコイン・ドルが売られ、債券・円・スイスフランが買われる動きで、現金が増えたと言える材料はまだ出ていません。ドル円は156円台前半、XAUUSDは4,012ドル、WTIは100ドル近辺です。
①日経平均は10時14分に61,805円(−1,102円)、安値は61,462円
②NYはナスダック総合−2.60%、SOX指数−6.7%、ダウは+11ドル
③ドル円は156円27銭、米10年債利回りは4.959%
④XAUUSDは4,012.70ドル、WTI(12月限)は100.02ドル

📈 今朝の主要相場(米国株は10/22終値/日経平均・為替・商品・米金利は10/23 10:12〜10:14時点)

指標値前日比
日経平均(10/23 10:14)61,805.34円-1,102.50円(-1.75%)
TOPIX(10/23 10:14)3,916.30-81.20(-2.03%)
NYダウ(10/22終値)52,867.98ドル+11.89ドル(+0.02%)
NASDAQ100(10/22終値)28,958.69-863.83(-2.90%)
S&P500(10/22終値)7,663.43-93.74(-1.21%)
ドル円156円27銭-0.47円(-0.30%)
WTI原油先物(12月限)100.02ドル+0.55ドル(+0.55%)
XAUUSD(CFDサンデー)4,012.70ドル-17.80ドル(-0.44%)
米10年債利回り4.959%+0.010pt

※NYダウ・NASDAQ100・S&P500は10/22の終値です。日経平均・TOPIXは10/23の取引時間中の値です。ドル円・WTI原油先物・XAUUSD(CFDサンデー)・米10年債利回りは市場が通常どおり取引を続けているため、10:12〜10:14時点の実勢値として記載しています。WTIの前日比は22日のNYMEX清算値(99.47ドル)比、XAUUSDの前日比はCFDサンデーの前日比(10:13時点)、米10年債利回りの前日比はフィード表示値です。

1|NY振り返り(22日)

22日のNY株式市場は、AI投資の収益性への不安が再燃してハイテク株が急落しました。ナスダック総合は694.00ポイント安の26,008.86(−2.60%)で、6月初め以来の大幅な下げです。SOX指数は6.7%安で、6月23日以来の下げ幅となり、6月の高値からは26%超下げています。インテル、AMD、サンディスク、マーベルはそれぞれ8%超下落しました。メタは決算が予想を上回ったものの、AI投資で10年超ぶりに営業キャッシュが流出したことなどから7.0%安、テスラは3.1%安でした。一方でダウは11.89ドル高の52,867.98ドルと小幅に続伸し、P&Gが5.6%高、ロッキード・マーチンが7.0%高、ブラックストーンが8.4%高でした。ロイターは、ナスダックで時価総額が約1兆ドル減ったと伝えています。業種別ではITが約3%安、公益が約2%高でした(ロイター)。

債券市場では米国債が買われ、利回りは最大20bp低下しました。米10年債利回りは4.95%(−0.17pt)で引けています。独国債利回りも2025年5月以来の大きな低下となりました。同日の5年物TIPS入札は、応札倍率が2025年4月以来の低水準で、落札利回りは3年ぶりの高さと伝えられています(ロイター)。為替では円とスイスフランが主要通貨の中で大きく上昇し、ビットコインは約4%下げました。ロイターは、米国で年内に約25bpの利上げが織り込まれているとも伝えています。詳細は10/22の振り返り記事を参照。

💡 資金の行方|現金保有は増えているのか

「株もXAUUSDもビットコインもドルも安い。現金が増えているのでは」という見方はもっともですが、今ある材料では確認できません。分けて整理します。

  • 直接のデータ(急落前):BofAのファンドマネージャー調査(10/8時点、10/13公表)では、現金比率は3.9%と、BofAの「逆張りの売りシグナル」の水準でした。ハイテクの超過保有は+37%と、2020年8月以来の高さです。つまり売りが出る前は、現金が少なく、ハイテクに偏った状態でした。
  • MMF(マネー・マーケット・ファンド):ICIで確認できた最新分(10/14の週)は、残高7兆9,231億ドルで前週比−405億ドルでした。22日の急落前のデータなので、今回の動きは反映されていません。
  • 価格から読めること:売られたのは株、XAUUSD、ビットコイン、ドルです。買われたのは米国債、円、スイスフランです。ドルが下がっているので、ドル現金への殺到とは言えません。「現金化」というより、金利のつく安全資産と円・フランへの移動と読むほうが自然です。

筆者の見方:ダウが小幅高にとどまり、公益や生活必需品が買われたことから、景気全体への不安というより、AI関連に偏っていたポジションの調整という色が濃いと見ています。BofA調査でハイテクの超過保有が+37%に達していたことが、その根拠です。

金利が下がっているのにXAUUSDが下がっている点にも注目します。FXStreetの解説は、資金が利回りの付く米国債に向かい、利息を生まない金は買われにくかったと説明しています。5年物TIPSの利回りが3年ぶり高水準だったことも、実質金利の高止まりという意味で逆風です。

結論として、現金が増えたと言える材料は出ていません。次に確認できるのは、ICIのMMF週次データ(毎週木曜公表)と、BofA調査の11月分です。

2|日経のレビュー

前日の振り返り:22日の日経平均は1,713円40銭安の6万2,907円84銭と大幅に反落し、安値引けでした。前日のラム・リサーチの下落に続き、AI・半導体関連株への売りが広がりました(共同、DZH)。

今日の注目ポイント:23日の寄り付きは62,667円05銭(−240円79銭)で、取引時間中に6万2,000円を割り込んだのは7月31日以来です(ロイター)。前日のSOX指数の急落を受け、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループに売りが先行し、三菱UFJとファナックも軟調でした。一方、トヨタは小高く、ソニー、NTT、東京海上は年初来高値、ファーストリテイリングも上昇しました。下げは半導体・AI関連に集中し、内需・ディフェンシブは買われています。安値は61,462円61銭(−2.30%、筆者計算)、高値は62,681円88銭で、10時14分は61,805円34銭(−1,102円50銭、−1.75%)です。TOPIXは3,916.30(−2.03%)、グロース250は737.18(−2.14%、10時12分)でした。韓国のKOSPIは9時40分時点で−3.26%の5,353.48と、日本以上に下げています(アジュ経済)。

テクニカル面では、OANDA Labが8時38分時点で、日足の200日移動平均線(62,200円近辺)をわずかに割り込んだと指摘しています。

今朝は指標も出ています。9月の全国CPIは、生鮮食品を除くコアが前年比+2.1%と予想どおりで、前回(+1.7%)から拡大しました。コアコアは+2.4%と予想(+2.3%)を上回っています。日銀の政策金利は9/18の利上げで1.25%で、次回会合は10/29〜30日(30日に展望レポート)です。OANDA Labは12月までの利上げ確率を約8割と伝え、スタンダードチャータードは12月は「ありうる」が基本シナリオは2027年1月としています。9時30分のS&Pグローバル日本の10月PMI速報は、製造業が53.3(前回54.1)と7か月ぶりの低水準でした。ただ、今日の株価を動かしているのは物価や景況感より、米ハイテク株安です。

上値の目安は62,907円(前日終値)、62,681円(本日高値)、62,200円近辺(200日線)、62,000円。下値の目安は61,462円(本日安値)、61,000円(節目)です。

注目イベント・指標:日銀会合(10/29〜30日)、米FOMC(29日3時)、夜の米PMI速報。

3|為替(ドル円)展望

前日の振り返り:22日のドル円は、朝方の158円台前半から下げ、NY終値は156円77銭(−1円37銭)でした。FXStreetによると、1日の下げ幅は約0.65%で、1か月ぶりの大きさです。AI関連の株安で円が逃避先として買われたこと、米金利が下がり日米金利差が縮んだこと、ドル指数が3週間ぶりの低水準(101.45)をつけたことが背景です。

今日の注目ポイント:10時12分時点は156円30銭で、10時14分は156円27銭です。22日昼以降の高値は156.797円、安値は156.078円でした。ユーロドルは1.1221でほぼ横ばいのため、今回の動きはドル安というより円高の色が濃いです。OANDA Labは下値の目安を156.0〜156.3円、上値を157.5〜158.0円としています。CPIで日銀の12月利上げ観測は強まりますが、為替への影響は小さく、前日の株安とリスク回避の円買いが主因というのが同社の見方です。

上値の目安は156.80円(22日昼以降の高値)、157.65円(22日に割り込んだ旧サポート)、158.25円(22日高値)。160円付近は、7月に日米協調介入が行われた経緯から、財務省が守る水準と見られています(investing.com)。下値の目安は156.08円(22日昼以降の安値)、156.00円(大台)です。

注目イベント・指標:22時45分の米PMI速報、23時のミシガン大学消費者信頼感指数・確報値。来週は米FOMC(29日3時)と日銀会合(29〜30日)が続きます。

4|XAUUSD展望

前日の振り返り:22日のXAUUSDは約2%下落し、NY時間に10週ぶりの安値4,034ドルをつけました(FXStreet)。米10年債利回りは0.17pt低下しましたが、XAUUSDの下支えにはなりませんでした。

今日の注目ポイント:10時13分時点のXAUUSD(CFDサンデー)は4,012.70ドルで、本日の安値は4,009.60ドルです。前回朝展望(10/22 9:44)の4,117.30ドルから約105ドル安(−2.5%、筆者計算)です。金利が下がっているのにXAUUSDが下がった点は、実質金利の視点で説明できます。利回りの低下は、利下げ期待ではなく景気不安に伴う安全資産買いによるものでした。原油高でインフレ圧力が意識され、米国では年内の利上げが織り込まれています。5年物TIPSの利回りも3年ぶりの高さで、XAUUSDには逆風が続いています。FXStreetは、利回りの付く米国債に資金が向かい、利息を生まない金は買われにくかったと説明しています。

下値の目安は4,009.60ドル(本日安値)、4,000ドル(大台)、約3,996ドル(7月29日の安値)、約3,960ドル(7月の安値圏)。上値の目安は4,035ドル(本日高値)、4,100ドル、4,200ドルです(FXStreet)。

注目イベント・指標:22時45分の米PMI速報、23時のミシガン大学消費者信頼感指数・確報値、米10年債利回りの水準、中東情勢の続報。

5|原油(WTI)展望

前日の振り返り:22日のWTI12月限は2.32ドル高の99.47ドル(NYMEX清算値)と3日ぶりに反発しました。フーシ派によるサウジ攻撃や、米国による在サウジ大使館の非緊急職員の退避命令などで供給不安が強まり、ブレントは約4%高の113ドル台と、5月以来の高値をつけました(共同、CBS、ロイター)。

今日の注目ポイント:10時14分時点は100.02ドル(+0.55ドル)で、一時100ドルを回復しました(本日の高値は100.24ドル、安値は98.85ドル)。背景は中東情勢の緊張です。フーシ派はサウジ国内で48時間に4回の攻撃を主張しています(CBSは未確認と注記)。ダンマーム空港の死者は2人に増えました。アラムコは、ダーラン本社の職員に退避を指示したとロイターが報じています。米・イスラエルが中間選挙後に対イラン攻撃を再開する計画を進めているとABCが報じましたが、これは計画の報道であり、実施の決定ではありません。イラン革命防衛隊はペルシャ湾岸で船舶4隻を攻撃したと主張し、トランプ大統領はイランが原油価格を押し上げるため攻撃を偽装していると非難しています(CBS)。

一方で、緩和材料もあります。アラムコは、ホルムズ海峡を迂回する東西パイプラインの流量が、日量200万から700万バレルに増えたとしています。IMFは、フーシ派攻撃のサウジ経済への影響は今のところ「限定的」としています(CBS)。本日はイスタンブールで欧州・中東の外相会合があり、ホルムズ海峡やイエメン情勢が議題になります。

上値の目安は100.24ドル(本日高値)、100ドル(大台)。下値の目安は99.47ドル(22日の清算値)、98.85ドル(本日安値)です。

注目イベント・指標:イスタンブールの外相会合、サウジ情勢と米イラン関係の続報。

📊 経済指標|10月23日(金)発表分

時刻(JST)国指標
8:01🇬🇧 英国GfK消費者信頼感調査(10月):結果 −24.0(予想−15.0、前回−13.0)
8:30🇯🇵 日本全国消費者物価指数(9月・前年比):結果 総合2.1%(予想2.1%、前回1.9%)、生鮮食品除くコア2.1%(予想2.1%、前回1.7%)、生鮮・エネルギー除くコアコア2.4%(予想2.3%、前回1.9%)
9:30🇯🇵 日本S&Pグローバル日本PMI速報(10月):結果 製造業53.3(前回54.1)、サービス業52.0(前回51.3)、総合52.3(前回52.3)
15:00🇬🇧 英国小売売上高(9月):予想 前月比−0.2%(前回+0.5%)
16:30🇩🇪 ドイツPMI速報(10月):製造業の予想53.6
17:00🇪🇺 ユーロ圏PMI速報(10月)
17:30🇬🇧 英国PMI速報(10月)
21:30🇨🇦 カナダ小売売上高(8月):予想 前月比+1.2%
22:45🇺🇸 米国S&Pグローバル PMI速報(10月):予想 製造業55.5、サービス業57.9
23:00🇺🇸 米国ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(10月):予想46.3

※予想値・結果はみんかぶFX/為替の経済指標カレンダー基準(日本のコアコアとPMIの結果は、OANDA Lab、ロイター報道による)

📚 主な出典

みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」(指標の予想値・結果の確認)、世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com)は市況の数値確認のみに使用
✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
【免責事項】本記事は特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。市場価格は常に変動しており、本記事の情報の正確性・完全性・最新性を保証するものではありません。執筆者は金融商品取引業者ではなく、投資助言業の登録も受けていません。投資に関する最終決定はご自身の責任で行ってください。FX・先物・CFD取引はレバレッジにより元本を超える損失が生じる可能性があります。本記事に含まれる情報は執筆時点(2026年10月23日)のものです。
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