【2026年10月05日・振り返り】日経平均1637円高、一時7万円台回復
②欧州は仏財政不安でCACが0.8%安、スペインは11月29日の総選挙を発表
③米財務省がイランと取引する外国銀行へ「予告なし制裁」を警告
1️⃣ 市況一覧表
| 銘柄 | 終値 | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均 | 69,946.86 | +1,637.40(+2.40%) |
| TOPIX | 4,145.22 | +54.22(+1.33%) |
| NYダウ | 51,267.90ドル | +90.94(+0.18%) |
| S&P500 | 7,773.95 | +51.23(+0.66%) |
| NASDAQ100 | 31,076.44 | +268.51(+0.87%) |
| FANG+指数 | 19,367.23 | +155.60(+0.81%) |
| SOX指数 | 13,172.74 | +36.06(+0.28%) |
| VIX指数 | 15.52 | +0.21(+1.37%) |
| ドル円 | 157.91円 | +0.06 |
| ユーロドル | 1.1223ドル | −0.0032 |
| 米10年債利回り | 5.308% | +0.028 |
| WTI原油先物(11月限) | 89.43ドル | −1.68(−1.84%) |
| XAUUSD(CFDサンデー) | 4,140.20ドル | −2.80(−0.07%) |
| 英FTSE100 | 10,497.94 | +35.99(+0.34%) |
| 独DAX | 25,254.21 | +23.01(+0.09%) |
| 仏CAC40 | 7,834.10 | −63.09(−0.80%) |
| 香港ハンセン | 24,040.34 | +68.05(+0.28%) |
※ドル円・ユーロドルはNY終値(DZH)、米10年債利回りは6:00頃、XAUUSDはCFDサンデーの6:05時点の値。WTIは11月限の清算値。中国本土(国慶節、8日再開)と韓国(開天節の振替)は休場。指数・為替水準の確認にはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」も参照
2️⃣ 日経平均レビュー
振り返り:週明け5日の日経平均は、804円28銭高の6万9113円74銭で寄り付いた。上げ幅は一時1700円を超え、前引けは1728円15銭高の7万0037円61銭と、取引時間中としては7月6日以来約3カ月ぶりに7万円台を回復した。後場は上昇が一服し、大引けは1637円40銭(2.40%)高の6万9946円86銭と、終値での7万円回復はならなかった。TOPIXは54.22ポイント(1.33%)高の4145.22、東証グロース市場250指数は14.01ポイント高の812.24と、そろって反発している。
きっかけは前週末2日の9月米雇用統計だ。非農業部門雇用者数は2万9000人増と、市場予想の8万4000人増を大きく下回り、失業率も4.2%に上昇した。10月・12月の連続利上げ観測が後退し、SOX指数が2.4%高となった流れを東京市場も引き継いだ。主要7カ国(G7)による石油備蓄の協調放出で原油先物が下落したことも、投資家の安心感につながった。
ただ、上げの中身は偏っている。寄与度はアドバンテストが約360円と最大で、同社株は1670円高の4万300円と5連騰した。続く東京エレクトロンが約336円、ファーストリテイリングが約236円、ソフトバンクグループが約151円で、この4銘柄だけで上げ幅の約6割にあたる1084円分を占めた。東証プライム市場は値上がり863、値下がり633、変わらず56(概算、計1552銘柄)で、値上がりは全体の約56%にとどまった。売買代金は概算7兆7509億円だった。業種別では電気機器、ガラス・土石製品、化学、機械が上位に並び、電気・ガス業、鉱業、海運業が下落した。マイナス寄与度のトップは、売買代金首位のキオクシアホールディングスだった。16時時点のドル円は157円66銭と、前営業日の同時刻から17銭の円高水準だった(TBL)。
3️⃣ 欧州・NY市場レビュー
欧州:STOXX欧州600種は0.36%高の633.62と続伸し、銀行株指数が1.33%高と買い戻しが目立った。一方、フランス財政への懸念からCAC40は0.80%安。スペインはサンチェス首相が解散総選挙を発表する中、金融株比率の高いIBEXが1.12%高と逆行高になった。仏電機大手シュナイダー・エレクトリックは、米PTCの大型買収の発表で10.0%急落している。債券市場では仏10年債利回りが1ベーシスポイント低下の4.86%と売りが一服し、独仏利回り格差は138bpに縮小した。独10年債は3.49%、英10年債は5.418%。市場が織り込むECBの10月利上げ確率は約20%、12月までの利上げ確率は約80%で、英中銀の11月利上げはほぼ確実視されている(ロイター)。
NY:NYダウは90ドル94セント高の5万1267ドル90セントと3日続伸した。序盤は金利上昇を嫌気して下げる場面もあったが、ハイテク株が相場を支えた。ナスダック総合は286.45ポイント高の2万7477.31と、9営業日ぶりに終値の最高値を更新。S&P500も0.66%高で、8月13日の終値最高値まで約0.3%に迫った。エヌビディアは2.1%高の終値最高値で、時価総額は5兆7600億ドルに達した。マイクロソフトが1.5%高、メタとテスラがそれぞれ約2%高。S&P500の11業種中10業種が上昇し、素材と通信サービスが好調だった。一方、ダウ輸送株20種は1.09%安。来週から始まる第3四半期決算への期待もあり、Bライリー・ウェルスのホーガン氏は、決算までの空白期間に投資家がエネルギー価格の下落を好材料として見ていると指摘した(ロイター)。
金利・為替・原油:米10年債利回りは一時5.3472%前後と2002年以来24年ぶりの高水準をつけた。30年債利回りも5.66%前後(6:05時点)まで上昇し、6%が視野に入っている。ドル円は17時過ぎに一時157円57銭近辺まで下げたが、22時過ぎにGPIFの資産構成を巡る報道で円売りが強まり、158円30銭まで上昇した。ただ200日移動平均線(158円51銭)が上値の目安と意識され、ISM非製造業指数が予想を下回るとドル買いは後退。157円91銭で引けた。ユーロドルは仏財政とスペイン政局への不安から、アジア時間に一時1.1161ドルと昨年5月以来の安値をつけ、ユーロ円も176円22銭まで下落した。WTI11月限は1.68ドル安の89.43ドルと続落した。先週末のG7による1億バレル協調放出の合意と、ホルムズ海峡経由の供給が戦争前の水準を回復したとの報道が重荷になった。ただ、イランによる船舶攻撃で供給が再び減ったとの報道もあり、方向感は定まっていない(みんかぶ)。
4️⃣ ニュースタイムライン
※時間はすべて日本時間。経済指標・要人発言はそれぞれ専用欄に記載
5️⃣ 🇮🇷🇺🇸 米・イラン情勢
背景:イランのガリバフ国会議長は4日、米国との間接協議を巡り「7つの条件が満たされない限り、ホルムズ海峡は開かれない」と述べた。アラグチ外相が9月下旬に示した「7日以内の海峡開放」案に対し、米側は仲介国カタール経由で回答したが、イラン外務省は「以前からの立場と大差ない内容」としている(産経)。週明けは、この膠着の中で米国が金融・軍事の両面から圧力を重ねる展開となった。
6️⃣ 要人発言
| 時刻 | 発言者 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 09:43 | 内田日銀副総裁 | AIは大きな正の需要ショックで、経済・物価を押し上げている。株高で金融環境を緩和的にする一方、AI関連企業の多額の債券発行が長期金利の押し上げ圧力となり、引き締め方向にも作用している |
| 14:15 | 高市首相 | 「責任ある積極財政」でGDP拡大下の好循環を実現する。経済成長の効果も踏まえ国債発行額を適切にコントロールし、経済や市場が想定と異なる動きを示した場合は必要な措置を機動的に講じる(市場では円安けん制と受け止められた) |
| 16:52 | ナーゲル独連銀総裁 | インフレ見通しは上振れリスクが優勢で、不確実性を理由に何もしないのではなく柔軟な対応が必要。ただ、これまでインフレが価格・賃金設定に波及している明確な兆候はない |
| 17:11 | レーンECB専務理事 | 長期金利の上昇は成長を減速させ、物価への波及を想定以上に弱める。金融政策は引き続き「中道」にあり、「慎重な」対応が適切。エネルギー供給ショックの第2波は、インフレに上振れ、成長に下振れのリスク |
※トランプ大統領・ペゼシュキアン大統領の発言は「米・イラン情勢」欄に記載
7️⃣ 経済指標
| 時刻 | 指標 | 結果 | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|
| 14:00 | 🇯🇵 9月消費者態度指数 | 35.4 | 35.4 | 35.5 |
| 16:55 | 🇩🇪 9月サービス業PMI確報 | 52.9 | 52.9 | 52.9 |
| 17:00 | 🇪🇺 9月サービス業PMI確報 | 53.0 | 53.0 | 53.0 |
| 17:00 | 🇪🇺 9月総合PMI確報 | 53.1 | — | 52.0 |
| 17:30 | 🇬🇧 9月サービス業PMI確報 | 52.0 | 51.7 | 51.7 |
| 18:00 | 🇪🇺 8月生産者物価指数(前月比) | +1.9% | +1.9% | +1.6% |
| 18:00 | 🇪🇺 8月生産者物価指数(前年比) | +8.2% | +7.9% | +5.8% |
| 22:45 | 🇺🇸 9月サービス業PMI確報 | 58.8 | 58.7 | 58.7 |
| 22:45 | 🇺🇸 9月総合PMI確報 | 58.4 | 58.4 | 58.4 |
| 23:00 | 🇺🇸 9月ISM非製造業景気指数 | 54.9 | 55.0 | 55.4 |
ユーロ圏の9月総合PMI改定値は53.1と前月の52.0から上昇し、2023年4月以来の高水準となった。一方、8月のユーロ圏生産者物価は前年比+8.2%と予想を上回り、燃料高の影響で英国サービス部門のコスト圧力も強まっている。米ISM非製造業景気指数は前月から0.5ポイント低下したものの、拡大圏を維持した。内訳では雇用が改善した一方、企業活動と新規受注が低下し、仕入れ価格指数は関税とエネルギー価格の圧力から2022年以来の高水準に上昇した。景気の勢いは鈍る一方で物価圧力は強まるという組み合わせで、金利の高止まりを意識させる内容だ。
8️⃣ 📅 本日の予定(10月6日)
| 時刻 | 予定 | 予想/前回 |
|---|---|---|
| 08:30 | 🇦🇺 10月Westpac消費者信頼感指数(前月比) | —/−5.2% |
| 日中 | 🇯🇵 財務省 10年利付国債入札 | — |
| 15:00 | 🇩🇪 8月製造業新規受注(前月比) | −1.0%/+2.5% |
| 17:30 | 🇬🇧 9月建設業PMI | 45.0/44.3 |
| 18:00 | 🇪🇺 8月小売売上高(前月比) | +0.3%/−0.6% |
| 夕方 | ノーベル物理学賞の発表 | — |
| 21:30 | 🇺🇸 8月貿易収支 | −1020億ドル/−886億ドル |
| 21:30 | 🇨🇦 8月国際商品貿易 | 15.3億加ドル/7.7億加ドル |
| 23:00 | 🇨🇦 9月Ivey購買部協会指数 | —/64.3 |
| 決算 | 🇯🇵 パルHD、サンエー、三陽商会、サカタのタネ、ノート、フェリシモ、サーラ ほか | — |
9️⃣ 企業決算
9月17日に上方修正した会社予想(経常257億円)も小幅に上回って着地した。マネックス証券掲載のコンセンサスに対しては約5%の上振れだ。今期も7期連続の最高益を見込み、年間配当は165円から35円の増配を計画している。
直近3カ月の売上営業利益率は3.6%と、前年同期の3.5%からほぼ横ばいだった。通期計画は据え置いたが、3Q時点で8割近くまで進んでいる。
株探の「サプライズ決算」で、四半期の大幅増益着地銘柄に挙げられた。通期計画に対する進捗も8割を超えている。
上期の経常利益はコンセンサスを約7%上回り、通期計画の半分を消化して折り返した。
コンセンサスはわずかに上回ったが、前年同期比では2割近い減益で、通期計画に対する進捗も半分に届いていない。
このほか、トーセイ(3Q累計経常216.6億円、+11.5%)、クリエイトSDHD、ワールド、薬王堂HD、あみやき亭、カネコ種苗、きょくとう、カルラ、バイク王&カンパニー、ジャパニアスの他10社が発表した。
5日はS&P500などの主要指数構成銘柄の決算発表はなく、CBAKエナジー・テクノロジー(CBAT)の2Q決算のみだった。第3四半期の決算シーズンは8日のペプシコから始まり、来週は米銀大手が控えている。
5日は日米以外の主要企業の決算発表はなかった。シュナイダー・エレクトリックによるPTC買収、アクゾノーベルの事業売却はニュース欄を参照。
📚 主な出典
- 時事通信(Yahoo!ニュース配信)『日経平均、1637円40銭高の6万9946円86銭で終了=東京株式(2026年10月5日)』
- 株探ニュース『【↑】日経平均 大引け| 急反発、半導体関連が買われ一時7万円台回復 (10月5日)(2026年10月5日)』
- 株探ニュース『日経平均5日大引け=反発、1637円高の6万9946円(2026年10月5日)』
- 世界一やさしい投資の学校『日経1637円高で一時7万円台、上げの6割は値がさ4銘柄|日経平均の概況【10月5日】(2026年10月5日)』
- 日本経済新聞『東証前引け 日経平均は反発 取引時間中で3カ月ぶり7万円上回る 米利上げ観測後退(2026年10月5日)』
- 日本経済新聞『日経平均株価、一時7万円台回復 米追加利上げ観測が後退(2026年10月5日)』
- 自由民主党『臨時国会開会 高市総理が所信表明演説(2026年10月5日)』
- NHK『首相 所信表明演説 "経済の力で国民の暮らしを守る"【全文】(2026年10月5日)』
- フィスコ(財経新聞配信)『5日の香港市場概況:ハンセン指数は小反発、買い戻しが優勢も上値重い(2026年10月5日)』
- みんかぶFX/為替『アジア株 軒並み上昇、台湾株は大幅続伸(2026年10月5日)』
- ロイター(ニューズウィーク日本版配信)『欧州市場サマリー(5日)(2026年10月6日)』
- ロイター(AOL配信)『Schneider Electric to buy US software firm PTC in $22.6 billion deal(2026年10月5日)』
- Euronews『Schneider Electric shares plunge on record $22.6bn PTC deal(2026年10月5日)』
- マイナビニュース『2026年ノーベル生理学・医学賞、神経細胞を光で操る「光遺伝学」の3氏が受賞(2026年10月5日)』
- ロイター(Yahoo!ファイナンス配信)『ユーロ圏総合PMI、9月は3年半ぶり高水準 インフレには懸念(2026年10月5日)』
- DZHフィナンシャルリサーチ(ザイFX!配信)『欧州マーケットダイジェスト・5日 株高・金利上昇・ユーロ買い戻し(2026年10月6日)』
- 日本経済新聞『ロンドン外為5日 ユーロ、対ドルで下落 欧州政治・財政にリスク(2026年10月5日)』
- DZHフィナンシャルリサーチ(Myforex)『ニューヨーク外国為替市場概況・5日 ドル円、小反発(2026年10月6日)』
- 日本経済新聞『NY円相場、小反落 1ドル=157円85〜95銭 GPIF巡る思惑が重荷(2026年10月6日)』
- 共同通信(東京新聞配信)『NY株3日続伸、90ドル上昇 ハイテク株高、原油安好感(2026年10月6日)』
- 時事通信『NY株3日続伸、90ドル高 ナスダック最高値(2026年10月6日)』
- ロイター(ニューズウィーク日本版配信)『米国株式市場=ナスダック最高値、エヌビディアがけん引 企業決算に注目(2026年10月6日)』
- フィスコ(財経新聞配信)『NY株式:NYダウは90.94ドル高、ハイテクや早期利上げ警戒感の後退が支援(2026年10月6日)』
- みんかぶFX/為替『ダウ平均はプラスで終える 利回りと原油にらみ=米国株概況(2026年10月6日)』
- Investing.com『木曜日から始まる決算シーズンを前に米国株が上昇(2026年10月5日)』
- みんかぶFX/為替『続落、目先の供給懸念は後退=NY原油概況(2026年10月6日)』
- 産経新聞(Yahoo!ニュース配信)『イラン国会議長「条件満たすまでホルムズ海峡開放せず」(2026年10月5日)』
- 時事通信『米軍、英基地から爆撃機撤収 攻撃計画で「新情報」(2026年10月5日)』
- AFPBB News『米軍、英空軍基地からB1爆撃機を全機撤収 不審事件受け(2026年10月5日)』
- 共同通信(中日新聞配信)『「脅威」を察知し米軍機撤収 トランプ大統領、英基地から(2026年10月6日)』
- Iran International『Pezeshkian rules out US talks as third tanker in two days hit near Hormuz(2026年10月5日)』
- CNBC『Daily Open: Who's steering oil now?(2026年10月5日)』
- 株探ニュース『霞ヶ関C、今期経常は39%増で7期連続最高益、35円増配へ(2026年10月5日)』
- 株探ニュース『ネクステージ、12-8月期(3Q累計)経常が63%増益で着地・6-8月期も22%増益(2026年10月5日)』
- 株探ニュース『★本日の【サプライズ決算】速報 (10月05日)(2026年10月5日)』
- 要人発言はトレーダーズ・ウェブ(DZHフィナンシャルリサーチ)『5日の主な要人発言(時間は日本時間)』(2026年10月6日)を参照。マネックス証券「決算カレンダー」(国内・米国)、みんかぶFX/為替「経済指標カレンダー」、世界の株価リアルタイムチャート(nikkei225jp.com、2026年10月6日6:05時点)は、決算実績・コンセンサス、指標結果、市況の数値の確認のみに使用

