【2026年10月08日・振り返り】日経平均993円安で7万円割れ、原油は91ドル台に反発

2026年10月9日金曜日

マーケット振り返り

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2026年10月8日振り返り 日経平均993円安で7万円割れ

【2026年10月08日・振り返り】日経平均993円安で7万円割れ、原油は91ドル台に反発

📅 対象時間帯:2026年10月8日(木)07:00 〜 10月9日(金)07:00 JST
📌 30秒で読む結論
8日の日経平均は993円安の6万9,042円と続落し、7万円を割って安値引けとなった。米政権が中間選挙前のイラン攻撃に備えていると報じられ、原油と金利が上がったことが重荷になった。その後トランプ大統領が「中間選挙前は攻撃しない」と投稿し、原油は上げ幅を縮め、米10年債利回りは5.22%に下がった。

①日経平均は1.42%安、TOPIXは1.51%安。上海・香港も2〜3カ月ぶりの安値
②WTIは3.21ドル高の91.49ドル。NYダウは小反発、ナスダック100は1.39%安
③ファストリは5期連続の最高益、ローツェは通期経常予想を43.5%上方修正

1️⃣ 市況一覧(10/8終値ベース)

※先物・CFD・DEX銘柄は除き、現物・スポットの終値のみ掲載しています。

指標終値前日比
日経平均69,042.11円−993.60円(−1.42%)
TOPIX4,091.46−62.65(−1.51%)
香港ハンセン指数23,785.79−344.71(−1.43%)
上海総合指数3,811.90−0.79%
韓国KOSPI2001,044.52−29.11(−2.71%)
英FTSE10010,441.60−16.90(−0.16%)
独DAX24,806.97−297.39(−1.18%)
NYダウ51,231.64ドル+51.77ドル(+0.10%)
S&P5007,765.36−36.41(−0.47%)
NASDAQ10030,725.81−434.27(−1.39%)
VIX恐怖指数15.41+0.33(+2.19%)
ドル円157円88銭(NY終値)−0.20円
XAUUSD4,141ドル前後―
WTI原油91.49ドル+3.21ドル(+3.64%)
米10年債利回り5.22%−0.06%

※ドル円はNY終値。XAUUSDはCFD(サンデー)銘柄の9日朝の水準を参考値として掲載。WTI原油はNY原油先物11月限の通常取引終値。米10年債利回りはNY引け時点の水準。指数・為替水準の確認にはnikkei225jp.com「世界の株価リアルタイムチャート」も参照

2️⃣ ニュース見出し(時系列)

※時間はすべて日本時間。経済指標・要人発言はそれぞれ専用欄に記載

🌏 アジアセッション(10/8 07:00〜17:30 JST)
時刻地域見出し
8時台の報道🇯🇵日本東京:ビール大手4社の価格カルテル疑惑で、課長級社員らが業界団体の会合後に別に集まる「裏会」で、価格の一覧表を共有しながら出荷価格を調整していたとみられることが分かった(共同)
13:30🇯🇵日本東京:東京商工リサーチによると、2026年度上半期(4〜9月)の企業倒産は前年同期比3.9%増の5,373件と13年ぶりの高水準。人手不足関連は240件で過去最多だった
14時台の報道🇯🇵日本東京:政府が、2027年4月の飲食料品の消費税引き下げで収入が減る中小零細農家に、税抜き売上高の5.4%分の給付金を支払う方向で調整していることが分かった。費用は2千億円前後で、減税による年5兆円の財源不足に上乗せされる(共同)
15:30🇯🇵日本東京:日経平均は993円60銭(1.42%)安の6万9,042円11銭と続落し、6日に回復した7万円を割った。米政権のイラン攻撃準備の報道と米国株安で売りが広がり、引けにかけて下げ幅を広げて安値引けとなった。東京エレクトロンなど半導体株や地方銀行株が下げ、上期が大幅増益のツルハHDは大幅高。TOPIXは62.65ポイント(1.51%)安の4,091.46。東証プライムの売買代金は概算7兆6,133億円
16:00🇨🇳中国上海:連休明けの上海総合指数は0.79%安の3,811.90と3営業日ぶりに反落し、8月3日以来の安値。半導体などAI関連株が売られた
17:00🇭🇰香港:ハンセン指数は1.43%安の23,785.79と続落し、2万4,000を割って7月7日以来の安値。HSBCが5%近く下げ、社債での資金調達検討が伝わったテンセントも2%超下落した
17時台の報道🇰🇷韓国ソウル:李在明大統領が、TPPへの加盟申請を年内は見送るよう指示した。国内の農水産業者の懸念に配慮した(大統領府)
🌍 ロンドン/欧州セッション(10/8 16:00〜22:00 JST)
時刻地域見出し
16時台〜🇪🇺欧州株は続落。米政権がイラン攻撃再開を検討しているとの報道で原油が急伸し、インフレ懸念が強まった。DAXは1.18%安の24,806.97、FTSE100は0.16%安の10,441.60
21時台の報道🇯🇵日本東京:ローソンが「ローソンID」への不正アクセスで約215万5千件の個人情報が漏えいしたと発表した。第一興商も顧客情報約872万件が漏えいした恐れがあると発表した
🇺🇸 NYセッション(10/8 22:00〜10/9 07:00頃 JST、以下すべて日本時間)
時刻地域見出し
22時台の報道🇩🇪ドイツベルリン:政府が2026年の成長率見通しを0.5%から1.3%に大きく引き上げた。輸出や防衛予算の増加が理由(共同)
NY時間中の報道🇺🇸米国:「オープンAIの売上高は従来予想を大幅に下回る見通し」との報道で半導体株が軒並み下げ、SOX指数は3%超下落した(DZH)
3時台🇺🇸米国ニューヨーク:NY原油(WTI11月限)は3.21ドル高の91.49ドルと反発した。タンカー攻撃の増加やイランとの戦闘再開の可能性で買われたが、トランプ大統領の投稿後に上げ幅を縮めた
5:00🇺🇸NY引け。ダウは51ドル77セント(0.10%)高の5万1,231ドル64セントと小反発。売り先行で始まったが、長期金利の低下で消費関連が買われ、ホーム・デポやシェブロンが上げた。ナスダック総合は345.35ポイント(1.25%)安の2万7,193.34と続落、S&P500は36.41ポイント(0.47%)安の7,765.36。米10年債利回りは5.22%に低下した

3️⃣ 🇮🇷🇺🇸 米・イラン情勢

米誌アトランティックは、ホワイトハウスが11月3日の中間選挙前にイラン攻撃を再開できるよう、国防総省に選択肢の準備を求めたと報じた。報道を受けて北海ブレントは一時105ドル前後まで上がった(CBS)。トランプ大統領は日本時間8日朝、「イランとの合意は、自分がやりたいことではないと思う」と語っていた(DZH)。イランのアラグチ外相は、仲介者を通じた交渉は続いており、イランの「7日間計画」への米側の反応に「数日以内に回答する」と述べた。流れが変わったのは9日未明で、トランプ氏は「中間選挙前にイランを攻撃することはない」と投稿し、建設的な協議を行っているとも述べた。投稿後、ブレントは103ドル前後に下げた。ロシアのプーチン大統領はペゼシュキアン大統領と会談し、事態の収拾に「できることはすべてする」と述べた(AFP)。

海上と周辺国では緊張が続いた。英海事機関UKMTOは、ホルムズ海峡で6日に原油タンカーが飛来物に被弾していたと発表した(死傷者なし)。サウジアラビアでは、フーシ派がリヤドの空港を弾道ミサイルで攻撃したと主張し、迎撃の破片で幼稚園と医療施設が損傷した。フーシ派はサウジの石油施設の従業員に退避も呼びかけた。米財務省はイランの「影の船団」のタンカー17隻に関わる企業に制裁を科した。

🎾 行間を読む:サーブ権を持つ米国は、この日トスを高く上げた。攻撃準備の報道で原油は105ドルまで跳ね、アジア株は大きく下げた。ところが米国はそのトスを打たずに受け止め、「選挙前は攻撃しない」と宣言した。選挙後については何も約束しておらず、サーブの時期をずらしただけとも読める。レシーブ側のイランは回答待ちの構えで、コートの外ではフーシ派がサウジへの攻撃を続けている。

4️⃣ 要人発言|10月8日〜10月9日(時間はJST)

日時 / 発言者発言内容(要旨)
8日 13:48 高市首相リフレ政策が必要な局面ではない。日本経済はデフレではない。金融政策は日銀を尊重する
8日 15:57 ムーラン仏中銀総裁ユーロ圏のインフレはエネルギー価格に起因している。二次的波及は確認されていないが、金利上昇で金融環境はすでに抑制的になっている
8日 17:20/17:37 マーティン・スイス国立銀行副総裁フラン相場は実質ベースで安定している。現時点で金利を変更する必要はない
8日 17:34 ウォラーFRB理事インフレは目標を上回り、十分な進展がない。データが想定通りなら追加利上げを見込む。利上げは連続でなくてもよい
8日 18:43 ピル英MPC委員金融政策はインフレ圧力に断固として焦点を当てる必要がある
8日 18:45 グリーン英MPC委員インフレの二次的影響が一定程度表れる。来年の賃金上昇率3.5%程度は懸念材料
8日 19:07/19:40 レーンECB専務理事今回は中規模のショックで、適度な対応が適切。来年は食品価格に上昇圧力がかかる
8日 19:29 中国人民銀行貿易上の優位のために人民元を切り下げる必要はない
8日 20:28 ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁インフレ期待は2%前後で安定している
8日 20:37 ECB理事会議事要旨(9月9〜10日分)預金金利2.50%は中立金利の範囲内。全委員がインフレ見通しのリスクは上振れ方向と認識していた
8日 21:20/21:52 ベイリー英中銀総裁インフレを目標へ戻す揺るぎないコミットメントが必要。市場の巨大で集中したポジションには油断できない
9日 02:52 ムサレム・セントルイス連銀総裁今後6〜9カ月で金利は上昇すべきだ。FRBが最もすべきことはインフレを下げること

※トランプ大統領の発言(イラン関連)は「米・イラン情勢」欄に記載

5️⃣ 経済指標|10月8日7:00〜10月9日7:00発表分

時刻(JST)国指標結果予想前回
08:01🇬🇧RICS住宅価格指数(9月)−32.0%−30.0%−28.0%
08:50🇯🇵国際収支・経常収支(8月)4兆620億円3兆1,000億円2兆9,889億円
08:50🇯🇵経常収支・季節調整済(8月)2兆9,794億円2兆1,200億円2兆5,231億円
08:50🇯🇵貿易収支(8月)−6,877億円−8,000億円−3,999億円
08:50🇯🇵対内証券投資・株式(9/26〜10/2)+2兆1,919億円―−3,542億円
08:50🇯🇵対外証券投資・中長期債(同)−3,476億円―−6,823億円
14:00🇯🇵景気ウォッチャー・現状判断(9月)47.046.646.4
14:00🇯🇵景気ウォッチャー・先行き判断(9月)47.448.448.3
15:00🇩🇪貿易収支(8月)195億ユーロ192億ユーロ211億ユーロ
20:00🇿🇦製造業生産高・前月比(8月)−3.1%―+2.2%
21:30🇺🇸新規失業保険申請件数(9/27〜10/3)19.7万件20.0万件19.9万件
21:30🇺🇸継続受給者数(9/20〜9/26)171.6万件169.5万件169.9万件
23:00🇺🇸卸売在庫・前月比・確報値(8月)+0.5%+0.7%+0.7%
23:00🇺🇸卸売売上高・前月比(8月)+1.8%―+1.0%

※「前回」は改定後の値。証券投資のプラスは取得超、マイナスは処分超

指標読み解き:国内では、8月の経常黒字が4兆620億円と予想を大きく上回った。海外投資家の日本株買いは2兆1,919億円の取得超と、前週の売り越しから大きく転じた。9月の景気ウォッチャーは、現状判断が予想を上回る一方、先行き判断は予想と前回を下回った。

米国では、新規失業保険申請件数が19.7万件と予想を下回り、雇用は底堅かった。継続受給者数は予想より多かった。米10年債利回りはトランプ氏の投稿後に低下幅を広げ、30年債入札も波乱なく通過した(DZH)。

6️⃣ 企業決算|10月8日〜10月9日朝発表分

🇯🇵 国内
ファーストリテイリング(9983)|小売|2026年8月期 本決算
予想超え・最高益
売上収益
3兆9,633億円
前期比+16.6%
税引前利益
8,025億円
前期比+23.4%(会社予想7,800億円を2.9%上回る)
純利益
5,425億円
前期比+25.3%・5期連続で最高
今期予想(純利益)
5,600億円
+3.2%

ユニクロが国内外の全地域で増収増益。売上はH&Mを抜き、アパレル世界2位になる可能性が出てきた(共同)。

ローツェ(6323)|半導体製造装置|2027年2月期 第2四半期累計(3〜8月)
通期大幅上方修正
経常利益
245.4億円
前年同期比+68.4%
コンセンサス
206.7億円
約19%上回る
通期経常予想
548.9億円
従来382.4億円から+43.5%

修正後の通期予想は、市場予想(460.8億円)も2割近く上回る。

セブン&アイ・ホールディングス(3382)|小売|2027年2月期 第2四半期累計(3〜8月)
増益
経常利益
2,219億円
前年同期比+19.0%
通期経常予想
3,900億円
進捗率56.9%

通期予想に対する進捗は6割近くに達した。

ほか国内8社(マネックス証券の決算カレンダーより)

会社決算期経常利益(前年同期比)補足
キユーピー(2809)3Q累計343.2億円(+17.44%)通期予想に対する進捗率85.79%
吉野家HD(9861)2Q累計62.2億円(+29.57%)コンセンサス63.3億円をやや下回る
スギHD(7649)2Q累計239.1億円(−1.34%)進捗率46.52%
ライフコーポレーション(8194)2Q累計130.6億円(−5.74%)進捗率46.65%
オンワードHD(8016)2Q累計59.4億円(+7.52%)進捗率48.26%
乃村工藝社(9716)2Q累計54.3億円(−22.78%)コンセンサス51.0億円を上回る
コジマ(7513)本決算89.1億円(+15.25%)会社予想に対する達成率104.84%
ミニストップ(9946)2Q累計−26.1億円(赤字)通期も経常赤字の予想
🇺🇸 米国
ペプシコ(PEP)|飲料・食品|2026年度 第3四半期
予想超えも通期見通し下げ
売上高
252.7億ドル
前年比+5.6%(予想約250億ドル)
コアEPS
2.34ドル
前年比+2%(予想2.29ドル)
通期コアEPS成長率
+2.5〜3.5%
従来「+5〜7%の下限」

海外は全地域で増収だったが、北米食品のコア営業利益は12%減った。追加のコスト削減を進めるとした。

ティルレイ・ブランズ(TLRY):6〜8月期の売上高は2億5,700万ドル(+23%)と第1四半期として過去最高。通期の調整後EBITDA見通しは据え置いた。

🌍 ほか(日米以外)
サムスン電子(005930)|半導体・電機|2026年7〜9月期 暫定値(韓国)
過去最高
営業利益
107兆4,000億ウォン
約13兆円・前年同期の8.8倍
売上高
195兆ウォン
前年同期の2.3倍

四半期の営業利益が100兆ウォンを超えたのは、韓国企業として初めて、テック大手としても初めて。AI向けメモリー需要が業績を押し上げた(共同)。確定値は29日に発表される。

7️⃣ 📅 本日の予定

本日10月9日(金)は、8時30分に日本の8月全世帯家計調査(前年比、予想−3.6%、前回−3.6%)が発表される。21時30分にカナダの9月雇用統計(雇用者数の予想0.50万人・前回−4.17万人、失業率の予想6.5%・前回6.4%)、23時に米国の10月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(予想47.7、前回48.1)が予定されている。

📚 主な出典

✍️ 執筆者/ぱぶちゃん|投資歴6年|ファンダメンタルを事実ベースで解説するブログを運営中。相場の「なぜ?」を一緒に考えましょう。たまにチャート分析もします。ナンピンは得意です。/X(旧Twitter):@pablo29god
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